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ドルト村の冬編
第136話 ドルト村の年末
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十二月も半ばを過ぎ、日に日に雪の層が厚くなっていく。昼間は降ったり止んだり、あるいは晴れ間が見える日もあるけれど、夜になって降ることが多いからなのか、徐々に雪が積もっていた。
その間にヴィンとランツの護衛として、ヤミンとヤナを連れて帝都に行ったり、同じく二人を連れて漁港に行ったりしている間に、あっという間に十二月も半ばを過ぎてしまったのだ。
「師も走るほど忙しいってか」
「異世界なのにね」
「だよな」
ボソリと零した言葉に答えたのは、ヤミンとヤナ。村の中心にある広場にもみの木に似た樹木をドーンと生やし終え、そこに飾り付けをしている最中でのことだった。
祖父母が王をしていただけあって、魔族にはやっぱりクリスマスとお正月の概念があってだな……。まあ、これは魔族特有のものだそうなので、他国には伝わっていないんだとか。
何をやってるんだろう、祖父母は。さすがにハロウィンは伝えなかったみたいだけれど、これはない。
クリスマスって某神様の誕生を祝う日やーん。
異世界の神のお祝いやーん。
それを祝ったらあかんやーん。
そんなことを内心でブツブツと言ったところで、祖父母はこの世界でも大丈夫なように、家族や恋人、婚約者や友人と集まり、楽しく過ごすためのものだと伝えたんだとか。
まあね……某宗教の信者ではない限り、そういう認識だよね、日本の場合。だから間違ってはいないとはいえ、神が傍近くに感じる世界にこれはないなあとは思う。
とはいえ、結局はリュミエールをはじめとした神々に感謝する日と位置付けているそうなので、あながち間違ってはいないんだろう。
で、ヘラルド主導の元、村中でオーナメントを作り、それを飾り付けていく予定なんだけれど、その前に樹木が必要なわけで。
そこで活躍したのが、樹人のヤミンだった。
彼のスキルでもみの木もどきを生やし、それに飾ることになったのだ。言い出したのはヤミン本人なので特に問題にはなっていない。
本当にいい子だ……。
そんなヤミンだが、今は人型になっている。冬の間は葉っぱが枯れて冬眠状態になってしまうので、人型になっていたほうがいいんだとさ。
それに付き合ってヤナも人型になっているんだから、きっとヤミンとヤナを含めた樹人やリッチは、そうやって冬を越してきたんだろうと察することができた。
そんな二人の容姿だが、ヤミンは緑色の髪を肩よりも短く揃え、ハシバミ色の目をしている。爽やか系というか癒し系というか、そういう雰囲気を持った美少年だ。
そしてヤナは黒髪を短髪にし、紫色の目をしている。こちらはやんちゃな感じでワイルドになりそうな感じの美少年。
そんな美少年たちを魔族のお姉様方が放っておくはずもなく、「尊い……」と呟いて二人に似合う服をたくさん作り、プレゼントしていた。……いつの世も、どこの世界でも、女性たちの行動は変わらないということか。
そんな村人たちの行動はともかく。
「ヘラルドさん、終わりました!」
「ありがとう、ヤミン。助かったよ」
「どういたしまして」
樹木を生やし終えたのでヘラルドに報告し、その後はみんなで飾り付けてたってわけ。さすがに電飾はないけれど、それでもいろんなオーナメントが飾られたツリーは立派なものだ。
雪をうっすらと被った樹は、濃い緑色とも相まってなかなかいい色合いと雰囲気を醸し出しているし、オーナメントも実にカラフルだ。上のほうの飾り付けは梯子を使って飾ったり、ピオとエバが手伝ってくれた。
クリスマスまであと一週間。その日は集会所で宴会だそうで、レベッカたちお姉様方が貯蔵庫で食材の確認をしている。
「レベッカ、欲しい食材はある? なければ帝都まで行って買ってくるけど」
「そうねぇ……。コッコのお肉かしら。しかも、まるまる一羽分を十羽ほどね」
「はいよー。他には?」
「特には思いつかないわ。ただ、お菓子をどうしようかしら」
「ケーキやお菓子なら私が担当するから、料理は免除してほしいかな」
「あら、いいの? ならそれでお願いするわね」
ということで担当も決まり、さっさとコッコを買いに行くことに。ヤミンとヤナも行きたいというのでしっかり防寒させ、ピオに乗ってコッコを買った牧場へと向かう。
買うならそこの牧場が一番いいと教わったからだ。そんなわけで牧場に行くと、牧場側も慣れたもので「用意してありますよ」とすぐに持ってきてくれた。
「毎年この時期になると、ヘラルド様から依頼があるのです。なので、必ずご用意させていただいております」
「なるほど」
「解体していないコッコの他に、もも肉や手羽先もご用意しておりますよ」
「ありがとう」
本当に用意周到だな、おい。
他にもコッコの卵を二ケースと牛乳、バターとチーズ、牛のブロック肉を個人的に購入。これはローストビーフにするつもりだ。牛乳は生クリームも作るつもりなので、多めに購入した。
ヤミンとヤナも個人的に卵や牛乳などの乳製品を買っていたから、料理に使うんだろう。少しずつレパートリーが増えていっているのが嬉しいみたいで、食材を見るたびにあれが食べたいこれが食べたいと二人で話し合っていたり、知らないものは私やレベッカたちに聞いて実践している。
積極的というか向上心が強いというか……。とにかく何事にも貪欲に話を聞く二人に、村人たちからはなんとも微笑ましいという目で見られている。
私もそうだけど、ヤミンとヤナも前世のことは語らない。語る必要もないという。
〝転生者〟という事実さえわかっていればいいと、そう思っているよ、私はね。二人がどう考えているのか知らないけれど、前世は前世、今世は今世なんだから、そこはしっかりと線引きをしているというか、割り切っている。
買い物も終えたので、さっさと村に戻る。ヘラルドに伝えると村の貯蔵庫に入れておいてほしいと言ったので、しっかりと貯蔵庫にしまった。
宴会当日はプレゼントの交換もあると言っていたので、どうしようかと悩む。やっぱり、未だに数が少ない装飾品かなあ。
指輪だと作業の邪魔になりそうだから、腕輪とイヤリング、ネックレスがいいか。
一番数が多い原石は水晶と琥珀、スターサファイヤだ。
「んー……みんなが遠慮せずにとなると、水晶がいいかな」
魔除けとかお守りの意味でも、水晶がいいだろう。それならば数珠のようにいろんな色を繋げた腕輪にして、男性でも女性でも似合う色合いで腕輪を村人の人数分作る。
錬成すれば簡単にできるからね~。紫ひとつとっても濃いのから薄いのまで幅広くあるから、どうにでもなるだろうし。
あとはラッピングして準備完了だ。
できたものはアイテムボックスにしまい、お菓子やケーキの準備。
宴会まで一週間。あれこれ作って貯蔵庫に入れておこう。いろいろあれば飽きが来ないだろうしね。
一口サイズのタルトであるプチフールもいいかもと、いそいそとパイ生地をたくさん作り、小さなタルト生地がいっぺんにたくさん作れるような型を錬成し、タルトカップを作って保存しておく。
あとは二日前くらいからあれこれ作れば問題ないだろう。
毎日少しずつあれこれ試作して、当日に持っていけそうなのはそのまましまっておく。そんなことをしているとあっという間に宴会当日となった。
*******
体調不良と家庭の事情により、更新を一週間ほどお休みします。
その間にヴィンとランツの護衛として、ヤミンとヤナを連れて帝都に行ったり、同じく二人を連れて漁港に行ったりしている間に、あっという間に十二月も半ばを過ぎてしまったのだ。
「師も走るほど忙しいってか」
「異世界なのにね」
「だよな」
ボソリと零した言葉に答えたのは、ヤミンとヤナ。村の中心にある広場にもみの木に似た樹木をドーンと生やし終え、そこに飾り付けをしている最中でのことだった。
祖父母が王をしていただけあって、魔族にはやっぱりクリスマスとお正月の概念があってだな……。まあ、これは魔族特有のものだそうなので、他国には伝わっていないんだとか。
何をやってるんだろう、祖父母は。さすがにハロウィンは伝えなかったみたいだけれど、これはない。
クリスマスって某神様の誕生を祝う日やーん。
異世界の神のお祝いやーん。
それを祝ったらあかんやーん。
そんなことを内心でブツブツと言ったところで、祖父母はこの世界でも大丈夫なように、家族や恋人、婚約者や友人と集まり、楽しく過ごすためのものだと伝えたんだとか。
まあね……某宗教の信者ではない限り、そういう認識だよね、日本の場合。だから間違ってはいないとはいえ、神が傍近くに感じる世界にこれはないなあとは思う。
とはいえ、結局はリュミエールをはじめとした神々に感謝する日と位置付けているそうなので、あながち間違ってはいないんだろう。
で、ヘラルド主導の元、村中でオーナメントを作り、それを飾り付けていく予定なんだけれど、その前に樹木が必要なわけで。
そこで活躍したのが、樹人のヤミンだった。
彼のスキルでもみの木もどきを生やし、それに飾ることになったのだ。言い出したのはヤミン本人なので特に問題にはなっていない。
本当にいい子だ……。
そんなヤミンだが、今は人型になっている。冬の間は葉っぱが枯れて冬眠状態になってしまうので、人型になっていたほうがいいんだとさ。
それに付き合ってヤナも人型になっているんだから、きっとヤミンとヤナを含めた樹人やリッチは、そうやって冬を越してきたんだろうと察することができた。
そんな二人の容姿だが、ヤミンは緑色の髪を肩よりも短く揃え、ハシバミ色の目をしている。爽やか系というか癒し系というか、そういう雰囲気を持った美少年だ。
そしてヤナは黒髪を短髪にし、紫色の目をしている。こちらはやんちゃな感じでワイルドになりそうな感じの美少年。
そんな美少年たちを魔族のお姉様方が放っておくはずもなく、「尊い……」と呟いて二人に似合う服をたくさん作り、プレゼントしていた。……いつの世も、どこの世界でも、女性たちの行動は変わらないということか。
そんな村人たちの行動はともかく。
「ヘラルドさん、終わりました!」
「ありがとう、ヤミン。助かったよ」
「どういたしまして」
樹木を生やし終えたのでヘラルドに報告し、その後はみんなで飾り付けてたってわけ。さすがに電飾はないけれど、それでもいろんなオーナメントが飾られたツリーは立派なものだ。
雪をうっすらと被った樹は、濃い緑色とも相まってなかなかいい色合いと雰囲気を醸し出しているし、オーナメントも実にカラフルだ。上のほうの飾り付けは梯子を使って飾ったり、ピオとエバが手伝ってくれた。
クリスマスまであと一週間。その日は集会所で宴会だそうで、レベッカたちお姉様方が貯蔵庫で食材の確認をしている。
「レベッカ、欲しい食材はある? なければ帝都まで行って買ってくるけど」
「そうねぇ……。コッコのお肉かしら。しかも、まるまる一羽分を十羽ほどね」
「はいよー。他には?」
「特には思いつかないわ。ただ、お菓子をどうしようかしら」
「ケーキやお菓子なら私が担当するから、料理は免除してほしいかな」
「あら、いいの? ならそれでお願いするわね」
ということで担当も決まり、さっさとコッコを買いに行くことに。ヤミンとヤナも行きたいというのでしっかり防寒させ、ピオに乗ってコッコを買った牧場へと向かう。
買うならそこの牧場が一番いいと教わったからだ。そんなわけで牧場に行くと、牧場側も慣れたもので「用意してありますよ」とすぐに持ってきてくれた。
「毎年この時期になると、ヘラルド様から依頼があるのです。なので、必ずご用意させていただいております」
「なるほど」
「解体していないコッコの他に、もも肉や手羽先もご用意しておりますよ」
「ありがとう」
本当に用意周到だな、おい。
他にもコッコの卵を二ケースと牛乳、バターとチーズ、牛のブロック肉を個人的に購入。これはローストビーフにするつもりだ。牛乳は生クリームも作るつもりなので、多めに購入した。
ヤミンとヤナも個人的に卵や牛乳などの乳製品を買っていたから、料理に使うんだろう。少しずつレパートリーが増えていっているのが嬉しいみたいで、食材を見るたびにあれが食べたいこれが食べたいと二人で話し合っていたり、知らないものは私やレベッカたちに聞いて実践している。
積極的というか向上心が強いというか……。とにかく何事にも貪欲に話を聞く二人に、村人たちからはなんとも微笑ましいという目で見られている。
私もそうだけど、ヤミンとヤナも前世のことは語らない。語る必要もないという。
〝転生者〟という事実さえわかっていればいいと、そう思っているよ、私はね。二人がどう考えているのか知らないけれど、前世は前世、今世は今世なんだから、そこはしっかりと線引きをしているというか、割り切っている。
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指輪だと作業の邪魔になりそうだから、腕輪とイヤリング、ネックレスがいいか。
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・「転移先は薬師が少ない世界でした」1~6巻、文庫版1~2巻発売中。こちらは本編完結。
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・「転生したら幼女でした⁉ ―神様~、聞いてないよ~!」
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