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ドルト村の冬編
第129話 危険な森で宿泊講習
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山の日暮れは早い。ましてや十月ともなると、すぐに周囲は真っ暗になる。
今から帰ってもいいけれど、ヤミンとヤナにも一度は山で一泊を経験させるのもいいかと二人に聞くと、泊まりたいというので、できるだけ平らな場所で魔物に襲われない場所を探す。
テントが三つに竈と焚火ができるくらいのスペースがあればいいので、採取しつつマップを見て、その場所を目指した。といってもさすが毎日森に行っているだけあり、ピオが案内してくれた。
広さは六畳くらいで円形。これなら大丈夫かな?
「ヤミン、ヤナ。まずは薪になる枝や倒木を探そうか」
「「はーい」」
キャンプ地から遠くには行かないように注意し、みんなで薪拾い。小枝や枯れ葉も拾っていると、あっという間にいっぱいになる。
それを持ってキャンプ地に行くと、ほぼ同時にみんなが帰って来た。
まずはテントを張るように言い、そのあとで結界を張ると、心得た! とばかりにピオとエバが雷を這わせる。本当にいい子たち!
「もし雷魔法が使えるなら、結界に這わせるようにするといいわよ」
「うわ……」
「えげつねえ……」
雷を這わせるとどうなるかわかったんだろう。ヤミンとヤナの顔が引きつっている。
「そうね。だけど、森の中は危険なの。帝国にはほとんどいないけど、国によっては盗賊や夜盗もいる。だからこそ、できるだけ安心・安全に過ごせるようにしないと」
「そうか、そうだね」
「それはダンジョンや休憩所でもか?」
「もちろん。いい人ばかりじゃないから」
「「ああ~……」」
妙に納得した顔をした二人に、何かしらの経験があるんだろうなあと察した。ダンジョンマスターに捕まってたもんな、二人は。
「で、結界を張り終えたら焚火の準備をして、竈作りかな。順番はどっちが先でもいい。今回は魔物の気配がなかったから先にテントを張ったけど、怪しいなと思ったら結界を先に張ってね」
「「はい」」
「じゃあ、焚火の準備と竈を作ろうか」
練習だからと二人に任せることに。焚火と竈に火を熾してもらい、食事の準備。
私は従魔がいるから滅多に使わないけれど、国によっては魔物除けを焚火にくべて匂いを放出することもする。それらを教えつつ、今回は従魔たちがいるからと使わなかった。
従魔の種類によっては使ったほうがいいけれど、うちには鼻のいいウルフ系のジルがいるからね。なので、ジルが従魔になってからは使わなくなったというのが正しいかな。
焚いた時の匂いはとても複雑だ。ミントのような白檀のような、リンゴのようなレモンのようなと、とにかくいろんな匂いが混ざっていて形容し難い。
それくらい複雑な匂いなんだが、人間にとっては嫌いじゃない匂いでも、魔物にとっては嫌う匂いらしく、これを焚くことで魔物が寄って来ないという優れもの。森や草原で一泊する場合、結界と一緒に使うのが、この世界の常識だ。
そんな話をしたあと、晩ご飯の用意。今日はヤミンとヤナが一生懸命解体したウルフの肉を使った料理。
二人にも料理を覚えてもらう意味でも、説明しながら一緒に作る。といっても、串焼きとスープ、ステーキとサラダという、至ってシンプルなもの。
それでも立派なご飯だ。
日本でのキャンプのように、カレーだのバーベキューだのはしない。特にカレーは匂いが凄まじいからね~。なので、外で作るのは向いていないともいう。
食べたかったら作ってもいいけれど、スパイスの配合が面倒。それも説明したうえでカレーは滅多に作らないと言うと、ヤミンもヤナも納得した。
「帰ったらカレーを食べたいね」
「アリサ、教えてくれよ」
「いいわよ」
作ってくれじゃなくて教えてくれっていうのがヤミンとヤナ。自分たちでなんでもできるようにと考えているみたいで、どんどん質問してくる。
もちろんそれは私だけじゃなくて村人に対するのも同じで、畑でも牧場でも、知らないことやわからないことはどんどん質問し、自分の知識や技術にしている。そういう部分が気に入られているんだろう。
出会った当時よりも逞しくなったなあ……と、感慨深いものがある。
成人したらどうするかは知らないが、二人ならきっとどこででも、冒険者としてもやっていけるだろうね。
それはまあ横に置いといて。
ステーキの焼き加減に気をつけつつ、串焼きもしっかりチェックしている二人。スープとサラダもしっかり作り上げた二人は、ドヤ顔をしていた。
骸骨と樹なのに、意外と表情がわかるもんだったりする。これで人化してたらもっとはっきりわかるんだろうなあ……と思いつつ、サムズアップしておいた。
「スープの味はどうかなあ、アリサ」
「肉も心配」
「……うん、どっちも大丈夫よ。従魔たちの分も作ってくれてありがとう」
「同じパーティーの仲間だし」
「当然だろ?」
<<<<<どっちも美味しいよ!>>>>>
「ふふ。どっちも美味しいって言ってるわ」
「「おお~! やった!」」
和気藹々と、そして賑やかに晩ご飯の時間は過ぎていく。野営の練習だからと三人で起きている順番を決め、それぞれ従魔たちが付き添うことに。
最初はヤミン、次がヤナ、最後が私。ヤミンにはピオとリコが、ヤナにはエバとノンが、私にはジルが付く。
警戒の仕方、何かあった場合はどうするのか、薪は絶やすことなくくべるなど、森だけじゃなくて休憩所やダンジョン内でも同じだと説明すると、二人はしっかりと頷く。リッキーたちと旅をしている時も休憩所で泊まることがあり、同じように順番を決めて起きていたそうだ。
なのでその辺りのことはきちんと心得ていて、その重要性や危険度もしっかりわかっていた。
「じゃあ、何かあったら起こしてね。決して一人で解決しようとしないこと」
「わかった。おやすみ、アリサ」
「おやすみ。ピオ、リコ。頼むね」
<<はーい>>
あとのことを従魔たちに任せ、テントに入って寝る。ジル以外は外で寝ているとのことなので頷いた。
明日の朝は何を作ろうかと考えているうちに眠くなり、そのまま寝落ちた。
ふと目が覚めると、外から声が。
「アリサ、交代の時間」
「ありがとう、ヤナ。ジル、行こうか」
<ああ>
軽く身支度を整え、外に出る。特に何もないとのことなのでヤナと交代し、焚火の前に座る。周囲を見渡すとヤミンがテントに寄り掛かるようにして寝ていた。
<ああ、そっか。ヤミンは樹人だものね>
<地面に根っこを刺して寝るのか。面白いな>
<そうね>
ジルと念話で話をしつつ、ヤミンの様子を見る。
ヤミンは足の部分を地面に刺し、毛布を被って寝ている。なんというか、とてもシュールな絵面だ。
宿や休憩所ではどうしていたんだろう? そんな疑問を持ったけれど、きっと人化して誤魔化してたんだろうなあと、なんとなくそう思った。
起きたら聞いてみよう。
<そろそろ寒くなってきたな>
<そうね。もうじき冬だもの。しっかりと冬ごもりの準備をしておかないと>
<たまには外で遊んでもいいか?>
<もちろん! でも山はダメよ>
<わかってるさ>
雪の中でも遊びたいというジルに許可を出すと、嬉しそうに尻尾が揺れる。こういうところは犬属性なんだなあと実感する。
夜明けが近くなるにつれて気温が下がり、冬の訪れが近いことを感じる。
ジルに寄り掛かり、キャンプの練習はあと一回が限度かな……と考えながら、夜明けが来るのを待った。
今から帰ってもいいけれど、ヤミンとヤナにも一度は山で一泊を経験させるのもいいかと二人に聞くと、泊まりたいというので、できるだけ平らな場所で魔物に襲われない場所を探す。
テントが三つに竈と焚火ができるくらいのスペースがあればいいので、採取しつつマップを見て、その場所を目指した。といってもさすが毎日森に行っているだけあり、ピオが案内してくれた。
広さは六畳くらいで円形。これなら大丈夫かな?
「ヤミン、ヤナ。まずは薪になる枝や倒木を探そうか」
「「はーい」」
キャンプ地から遠くには行かないように注意し、みんなで薪拾い。小枝や枯れ葉も拾っていると、あっという間にいっぱいになる。
それを持ってキャンプ地に行くと、ほぼ同時にみんなが帰って来た。
まずはテントを張るように言い、そのあとで結界を張ると、心得た! とばかりにピオとエバが雷を這わせる。本当にいい子たち!
「もし雷魔法が使えるなら、結界に這わせるようにするといいわよ」
「うわ……」
「えげつねえ……」
雷を這わせるとどうなるかわかったんだろう。ヤミンとヤナの顔が引きつっている。
「そうね。だけど、森の中は危険なの。帝国にはほとんどいないけど、国によっては盗賊や夜盗もいる。だからこそ、できるだけ安心・安全に過ごせるようにしないと」
「そうか、そうだね」
「それはダンジョンや休憩所でもか?」
「もちろん。いい人ばかりじゃないから」
「「ああ~……」」
妙に納得した顔をした二人に、何かしらの経験があるんだろうなあと察した。ダンジョンマスターに捕まってたもんな、二人は。
「で、結界を張り終えたら焚火の準備をして、竈作りかな。順番はどっちが先でもいい。今回は魔物の気配がなかったから先にテントを張ったけど、怪しいなと思ったら結界を先に張ってね」
「「はい」」
「じゃあ、焚火の準備と竈を作ろうか」
練習だからと二人に任せることに。焚火と竈に火を熾してもらい、食事の準備。
私は従魔がいるから滅多に使わないけれど、国によっては魔物除けを焚火にくべて匂いを放出することもする。それらを教えつつ、今回は従魔たちがいるからと使わなかった。
従魔の種類によっては使ったほうがいいけれど、うちには鼻のいいウルフ系のジルがいるからね。なので、ジルが従魔になってからは使わなくなったというのが正しいかな。
焚いた時の匂いはとても複雑だ。ミントのような白檀のような、リンゴのようなレモンのようなと、とにかくいろんな匂いが混ざっていて形容し難い。
それくらい複雑な匂いなんだが、人間にとっては嫌いじゃない匂いでも、魔物にとっては嫌う匂いらしく、これを焚くことで魔物が寄って来ないという優れもの。森や草原で一泊する場合、結界と一緒に使うのが、この世界の常識だ。
そんな話をしたあと、晩ご飯の用意。今日はヤミンとヤナが一生懸命解体したウルフの肉を使った料理。
二人にも料理を覚えてもらう意味でも、説明しながら一緒に作る。といっても、串焼きとスープ、ステーキとサラダという、至ってシンプルなもの。
それでも立派なご飯だ。
日本でのキャンプのように、カレーだのバーベキューだのはしない。特にカレーは匂いが凄まじいからね~。なので、外で作るのは向いていないともいう。
食べたかったら作ってもいいけれど、スパイスの配合が面倒。それも説明したうえでカレーは滅多に作らないと言うと、ヤミンもヤナも納得した。
「帰ったらカレーを食べたいね」
「アリサ、教えてくれよ」
「いいわよ」
作ってくれじゃなくて教えてくれっていうのがヤミンとヤナ。自分たちでなんでもできるようにと考えているみたいで、どんどん質問してくる。
もちろんそれは私だけじゃなくて村人に対するのも同じで、畑でも牧場でも、知らないことやわからないことはどんどん質問し、自分の知識や技術にしている。そういう部分が気に入られているんだろう。
出会った当時よりも逞しくなったなあ……と、感慨深いものがある。
成人したらどうするかは知らないが、二人ならきっとどこででも、冒険者としてもやっていけるだろうね。
それはまあ横に置いといて。
ステーキの焼き加減に気をつけつつ、串焼きもしっかりチェックしている二人。スープとサラダもしっかり作り上げた二人は、ドヤ顔をしていた。
骸骨と樹なのに、意外と表情がわかるもんだったりする。これで人化してたらもっとはっきりわかるんだろうなあ……と思いつつ、サムズアップしておいた。
「スープの味はどうかなあ、アリサ」
「肉も心配」
「……うん、どっちも大丈夫よ。従魔たちの分も作ってくれてありがとう」
「同じパーティーの仲間だし」
「当然だろ?」
<<<<<どっちも美味しいよ!>>>>>
「ふふ。どっちも美味しいって言ってるわ」
「「おお~! やった!」」
和気藹々と、そして賑やかに晩ご飯の時間は過ぎていく。野営の練習だからと三人で起きている順番を決め、それぞれ従魔たちが付き添うことに。
最初はヤミン、次がヤナ、最後が私。ヤミンにはピオとリコが、ヤナにはエバとノンが、私にはジルが付く。
警戒の仕方、何かあった場合はどうするのか、薪は絶やすことなくくべるなど、森だけじゃなくて休憩所やダンジョン内でも同じだと説明すると、二人はしっかりと頷く。リッキーたちと旅をしている時も休憩所で泊まることがあり、同じように順番を決めて起きていたそうだ。
なのでその辺りのことはきちんと心得ていて、その重要性や危険度もしっかりわかっていた。
「じゃあ、何かあったら起こしてね。決して一人で解決しようとしないこと」
「わかった。おやすみ、アリサ」
「おやすみ。ピオ、リコ。頼むね」
<<はーい>>
あとのことを従魔たちに任せ、テントに入って寝る。ジル以外は外で寝ているとのことなので頷いた。
明日の朝は何を作ろうかと考えているうちに眠くなり、そのまま寝落ちた。
ふと目が覚めると、外から声が。
「アリサ、交代の時間」
「ありがとう、ヤナ。ジル、行こうか」
<ああ>
軽く身支度を整え、外に出る。特に何もないとのことなのでヤナと交代し、焚火の前に座る。周囲を見渡すとヤミンがテントに寄り掛かるようにして寝ていた。
<ああ、そっか。ヤミンは樹人だものね>
<地面に根っこを刺して寝るのか。面白いな>
<そうね>
ジルと念話で話をしつつ、ヤミンの様子を見る。
ヤミンは足の部分を地面に刺し、毛布を被って寝ている。なんというか、とてもシュールな絵面だ。
宿や休憩所ではどうしていたんだろう? そんな疑問を持ったけれど、きっと人化して誤魔化してたんだろうなあと、なんとなくそう思った。
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ジルに寄り掛かり、キャンプの練習はあと一回が限度かな……と考えながら、夜明けが来るのを待った。
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・「転移先は薬師が少ない世界でした」コミカライズ 1巻発売中。毎月第三木曜日更新
・「転生したら幼女でした⁉ ―神様~、聞いてないよ~!」
を連載中です。よろしくお願いします!
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