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ドルト村編
第123話 厩舎を作ろう
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二日酔いの日はおとなしくしてるに限るんだが、レベッカが作った薬はとっても優秀だった。救急箱に入っていた二日酔いの粉薬はとても苦かったけれど、飲んですぐに効いたのには驚いた。
さすがは医師のスキルも持ってるレベッカだ。
特にやりたいことがあるわけじゃないけれど、旅に付き合っていたからしばらくギルドに行っていない。なので、依頼がないか確かめに行くことに。
まあ、結局なかったんだけどね。そんな中、ランツがイデアのための厩舎を作ってくれと言ってきたのでその予定地に行くと、そこは村の柵がある外側だった。どうやら私たちがいない間に整地したらしく、柵もここまで広げるつもりなのか、樹を伐ったり草を刈ったりしている。
「土魔法を持ってるみんなでやったほうが早いんじゃない?」
「だよなあ。けど、今は畑に行ってるやつが多くて」
「なら、うちの従魔を連れてくるわね。どうせ柵も作らないといけないし」
「いいのか? なら、頼む」
「はいよー」
予定地で作業してた兄さんたちと話し合い、土魔法が使えるリコとジルを連れてくることに。二匹に声をかけたら喜び、<<やる!>>と元気に返事をしたのでそのまま予定地に連れてきた。
兄さんたちと一緒に、どこまで土を柔らかくするとか柵はどうするかをもう一度確かめながら話を聞いたあと、それぞれができることをするために動き始める。私は伐採した樹を使って柵作りだ。
魔除け関連は兄さんたちがやってくれるというのでお願いし、言われた通りの形で柵を作った傍から、兄さんたちは魔除け関連のものを付与したり液体を塗ったりしている。柵を埋める時にジルかリコを呼んで穴を掘ってもらい、そこに柵を入れたあとで穴を埋める、ということを繰り返した。
広さ的には、村の敷地が半分くらい入るんじゃなかろうか。
「それなりに広いね。結界は大丈夫なの?」
「ああ。魔道具も併用しているが、ヘラルド様がやればあっという間だよ」
「そうなんだ」
「あと、アリサ。牧草地にあるような草の種を蒔くんだが、成長させてくれるか?」
「いいわよ」
土地が広いのはイデアが走って遊べるようにしたことと、リコも一緒にイデアと遊べるようにしてくれたらしい。それを聞いたリコが喜んでいる。
ジルが羨ましそうにしていたから兄さんたちに教えると、ジルも遊びに来てと言われ、思いっきり尻尾を振っていた。ジル……愛いやつめ。
兄さんたちが種をばら蒔いたあと、緑の手を使って草を生やす。3センチくらいの高さでいいというので、その指示に従った。
そこまで準備したら兄さんたちにもらった設計図を元に、伐採した樹で厩舎を建設。飼い葉や藁は兄さんたちの家にあるので、あとで持ってくるそうだ。
なんとこの兄さんたち、魔族の国で軍馬を育てていたんだって。他にもホワイトカウという乳牛とアフツァー、シェーブルという、家畜になるほどおとなしい魔物を放牧していたという。もちろんコッコも。
もともと牧畜が盛んな家だったそうで、その時の領地の特産物が乳製品。もちろん肉も卵も扱っていたんだとか。
「いつかここで育ててみたいんだよな。せめてコッコくらいはどうにかしたい」
「新鮮な卵って貴重だものね。いいんじゃない? ヘラルドに相談してみたら?」
「そうするよ」
牛たちがのんびり過ごすためにはもっと土地を広げないといけないそうなんだけれど、実際にここで放牧となると、無理だそうだ。せいぜいコッコとアフツァー、シェーブルが限度。
ホワイトカウは乳牛だから、そのための施設も作らないといけないから、こういった山の中での放牧は無理らしい。まあ、村人がたくさんいるわけじゃないから数頭ですむそうだけど、それでも毎日搾乳しないといけないからね。
ホワイトカウがどれくらいの量の乳を出すか知らないが、消費が追い付かなければ結局は捨てることになるから、今は予定していないという。チーズだけならシェーブルの乳だけでもなんとかなるそうだ。
「やっぱ、いずればホワイトカウを飼育したいよなあ」
「チーズやバターを作ればいいじゃない」
「そうすると、作るための魔道具が……」
「私もハビエルもいるのよ? なんとかなるっしょ」
チーズっつってもいろんな種類があるしね。生クリームはさすがに言うのは躊躇ったが、それは錬成して作ればいいだけの話。
つーかね……生クリームなんて作ってみ? 毎日お菓子が食べたいと、レベッカたち女性陣が暴走するに決まってるじゃん! それは面倒なので、しっかりお口チャックした。
飼い葉や藁を取りに行っていた兄さんたちが戻ってくる。イデアも一緒に連れてきた。
<わ~! 広いね! 走ってきていい?>
「いいわよ。リコとジルも一緒に走っておいで」
<<ああ! イデア、行こう!>>
<うん!>
馬車を引いて来たとはいえ、運動できなかったもんね。たーんと遊んでおいで。
兄さんたちも厩舎の近くに休憩するための小屋も作って欲しいというので、土台を土魔法が使える兄さんに作ってもらい、残りの木材や使ってない金属、魔石を使って小屋を作成。
テーブルと椅子、仮眠所にベッドをふたつ、キッチンと魔道具のコンロを作成した。コンロがあれば料理ができるからね。
仮眠所は、もしアフツァーかシェーブルを飼育するとなった場合、たいていは番で購入するので、妊娠する可能性が高い。もし妊娠した場合、臨月が近くなるといつ出産が始まるかわからないので、もしもの時のために泊まって監視できるようにと、仮眠所をお願いされたのだ。
まあ、いざとなったら増築すればいいしね。
コッコを飼うのであれば、購入してから小屋を建てることになった。ヘラルドが許可していないのに作ることはできないし、今日はイデアのためのものだから。
「あ、ヘラルド様」
「立派なのができましたね」
「おう! アリサが手伝ってくれて助かったんだ」
「そうですか。アリサ、ありがとう」
「どういたしまして」
朝の挨拶をしてからヘラルドに交渉を始める兄さんたち。その結果、コッコを二十羽とホワイトカウを番で二組、アフツァーを番で一組買うことに。
ただし、コッコ以外はこれから冬が来るので、雪解けが来てからになった。さっそく馬車に乗っていけると楽しそうに話す兄さんたちに、つい生温~い視線を向けたのは言うまでもない。
その後、特に用事もないし、旅から帰って来たばかりだからと家でまったりしつつ、ソーセージを作ったり豆腐を作るための準備をしたり、たい焼きやワッフルを焼いたりして過ごした。
とても充実した時間でござった。
リコとジルも楽しかったようで、私とでかける以外はイデアといたいと言ったので許可を出した。いいともいいとも! どんどんやりたいことをやればいいよ!
ノンとピオとエバも明日はイデアと遊びたいと言っていたので、もちろん許可を出す。依頼があったらせめてノンと、ピオかエバのどっちかだけでも来てとお願いしておく。
一人でも行動できるけれど、さすがに従魔たちが怒るからね。あとは新人二人を連れてレベル上げの手伝いをするか。
せめて私が回復なり攻撃なりの魔法が使えるのであれば問題はなかったけれど、日本で武道をやっていた関係なのか、魔法の才能はないとリュミエールにも言われているしね……。
そこは仕方がないと諦めよう。
夜はパエリアとサラダ。多少は残るかなくらいの量を作ったはずなのに、まったく残らなかった。
従魔たちが満足してくれているからよしとしよう。
もちろん、リュミエールにもお供えしましたとも。気に入ってくれるといいなあと思いつつ、従魔たちと話したり遊んだりしているうちに、夜は更けていった。
さすがは医師のスキルも持ってるレベッカだ。
特にやりたいことがあるわけじゃないけれど、旅に付き合っていたからしばらくギルドに行っていない。なので、依頼がないか確かめに行くことに。
まあ、結局なかったんだけどね。そんな中、ランツがイデアのための厩舎を作ってくれと言ってきたのでその予定地に行くと、そこは村の柵がある外側だった。どうやら私たちがいない間に整地したらしく、柵もここまで広げるつもりなのか、樹を伐ったり草を刈ったりしている。
「土魔法を持ってるみんなでやったほうが早いんじゃない?」
「だよなあ。けど、今は畑に行ってるやつが多くて」
「なら、うちの従魔を連れてくるわね。どうせ柵も作らないといけないし」
「いいのか? なら、頼む」
「はいよー」
予定地で作業してた兄さんたちと話し合い、土魔法が使えるリコとジルを連れてくることに。二匹に声をかけたら喜び、<<やる!>>と元気に返事をしたのでそのまま予定地に連れてきた。
兄さんたちと一緒に、どこまで土を柔らかくするとか柵はどうするかをもう一度確かめながら話を聞いたあと、それぞれができることをするために動き始める。私は伐採した樹を使って柵作りだ。
魔除け関連は兄さんたちがやってくれるというのでお願いし、言われた通りの形で柵を作った傍から、兄さんたちは魔除け関連のものを付与したり液体を塗ったりしている。柵を埋める時にジルかリコを呼んで穴を掘ってもらい、そこに柵を入れたあとで穴を埋める、ということを繰り返した。
広さ的には、村の敷地が半分くらい入るんじゃなかろうか。
「それなりに広いね。結界は大丈夫なの?」
「ああ。魔道具も併用しているが、ヘラルド様がやればあっという間だよ」
「そうなんだ」
「あと、アリサ。牧草地にあるような草の種を蒔くんだが、成長させてくれるか?」
「いいわよ」
土地が広いのはイデアが走って遊べるようにしたことと、リコも一緒にイデアと遊べるようにしてくれたらしい。それを聞いたリコが喜んでいる。
ジルが羨ましそうにしていたから兄さんたちに教えると、ジルも遊びに来てと言われ、思いっきり尻尾を振っていた。ジル……愛いやつめ。
兄さんたちが種をばら蒔いたあと、緑の手を使って草を生やす。3センチくらいの高さでいいというので、その指示に従った。
そこまで準備したら兄さんたちにもらった設計図を元に、伐採した樹で厩舎を建設。飼い葉や藁は兄さんたちの家にあるので、あとで持ってくるそうだ。
なんとこの兄さんたち、魔族の国で軍馬を育てていたんだって。他にもホワイトカウという乳牛とアフツァー、シェーブルという、家畜になるほどおとなしい魔物を放牧していたという。もちろんコッコも。
もともと牧畜が盛んな家だったそうで、その時の領地の特産物が乳製品。もちろん肉も卵も扱っていたんだとか。
「いつかここで育ててみたいんだよな。せめてコッコくらいはどうにかしたい」
「新鮮な卵って貴重だものね。いいんじゃない? ヘラルドに相談してみたら?」
「そうするよ」
牛たちがのんびり過ごすためにはもっと土地を広げないといけないそうなんだけれど、実際にここで放牧となると、無理だそうだ。せいぜいコッコとアフツァー、シェーブルが限度。
ホワイトカウは乳牛だから、そのための施設も作らないといけないから、こういった山の中での放牧は無理らしい。まあ、村人がたくさんいるわけじゃないから数頭ですむそうだけど、それでも毎日搾乳しないといけないからね。
ホワイトカウがどれくらいの量の乳を出すか知らないが、消費が追い付かなければ結局は捨てることになるから、今は予定していないという。チーズだけならシェーブルの乳だけでもなんとかなるそうだ。
「やっぱ、いずればホワイトカウを飼育したいよなあ」
「チーズやバターを作ればいいじゃない」
「そうすると、作るための魔道具が……」
「私もハビエルもいるのよ? なんとかなるっしょ」
チーズっつってもいろんな種類があるしね。生クリームはさすがに言うのは躊躇ったが、それは錬成して作ればいいだけの話。
つーかね……生クリームなんて作ってみ? 毎日お菓子が食べたいと、レベッカたち女性陣が暴走するに決まってるじゃん! それは面倒なので、しっかりお口チャックした。
飼い葉や藁を取りに行っていた兄さんたちが戻ってくる。イデアも一緒に連れてきた。
<わ~! 広いね! 走ってきていい?>
「いいわよ。リコとジルも一緒に走っておいで」
<<ああ! イデア、行こう!>>
<うん!>
馬車を引いて来たとはいえ、運動できなかったもんね。たーんと遊んでおいで。
兄さんたちも厩舎の近くに休憩するための小屋も作って欲しいというので、土台を土魔法が使える兄さんに作ってもらい、残りの木材や使ってない金属、魔石を使って小屋を作成。
テーブルと椅子、仮眠所にベッドをふたつ、キッチンと魔道具のコンロを作成した。コンロがあれば料理ができるからね。
仮眠所は、もしアフツァーかシェーブルを飼育するとなった場合、たいていは番で購入するので、妊娠する可能性が高い。もし妊娠した場合、臨月が近くなるといつ出産が始まるかわからないので、もしもの時のために泊まって監視できるようにと、仮眠所をお願いされたのだ。
まあ、いざとなったら増築すればいいしね。
コッコを飼うのであれば、購入してから小屋を建てることになった。ヘラルドが許可していないのに作ることはできないし、今日はイデアのためのものだから。
「あ、ヘラルド様」
「立派なのができましたね」
「おう! アリサが手伝ってくれて助かったんだ」
「そうですか。アリサ、ありがとう」
「どういたしまして」
朝の挨拶をしてからヘラルドに交渉を始める兄さんたち。その結果、コッコを二十羽とホワイトカウを番で二組、アフツァーを番で一組買うことに。
ただし、コッコ以外はこれから冬が来るので、雪解けが来てからになった。さっそく馬車に乗っていけると楽しそうに話す兄さんたちに、つい生温~い視線を向けたのは言うまでもない。
その後、特に用事もないし、旅から帰って来たばかりだからと家でまったりしつつ、ソーセージを作ったり豆腐を作るための準備をしたり、たい焼きやワッフルを焼いたりして過ごした。
とても充実した時間でござった。
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