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ドルト村編
第115話 帝都東のダンジョン再び 2
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隊列を入れ替えることなく、サクサクとダンジョンを進む。一回説明すると理解してくれるようで、今や新人二人はヴィンから指示を受けなくても動けるようになっていた。
もちろん武器だけじゃなくて魔法も駆使した戦い方だから、一回の戦闘終了も早いんだよね。そのあたりはさすが魔族といったところか。
三階層までは特に何の問題もなく踏破し、今日は三階のセーフティーエリアで一泊することに。ただ、セーフティーエリアで解体するわけにはいかないのでダンジョン内で誰も来ないような場所、尚且つスペースがあるところへと移動した。
「じゃあ、解体をしようか。まずは血抜きをするの。本来は森など木々があるところでやるんだけど、今日は石柱を使う。リコ、お願い」
<ああ>
リコにお願いして土魔法で魔物をぶら下げる石柱を三つ作ってもらう。見た目は鉄棒のような長方形のものだ。その下に穴も開けてもらう。
「穴を開けたのは、ここに血と必要のない内臓を埋めるためよ。ダンジョンでやることはないから、魔法でごり押ししたけどね」
ダンジョンから出たあと、森でやってもらうからと説明すると、二人は頷いた。
まず首を斬ってから縄を使って鉄棒もどきに吊るし、血が抜けるまで待つ。その間にどこからナイフを入れるのかなど作業の順番や皮を綺麗に剥がすコツなどを話しておき、きちんと理解させる。
あとは実践で覚えるだけだ。数をこなせばこなすほどスキルになるのが早いから、できるだけいろんな種類の魔物を解体するといいと話した。
血抜きも終わり、教えた通りに作業を進める二人。急ぐと失敗するからと丁寧に、そして慎重に作業をさせていく。
「「……ふう、できました」」
「うん、いいんじゃない? このあたりとかまだ身が厚いところもあるけど、それは何度も解体すれば綺麗に、そして薄く皮を剥がせるようになるから。スキルになってしまえば、血抜きしなくてもできるようになるわ」
「「おお~」」
「試しにやってみるわね」
一角兎を一羽床に置き、そのまま解体する。皮の上に肉や角、魔石など素材として有用なものが載り、隣には内臓が。……しまった、ちとグロテスクだったかも。
「こんな感じね。あとは内臓は燃やすか埋めるかして、しっかり処理をして。そうじゃないと、匂いで他の魔物が寄ってくるから」
「「わかりました」」
穴を掘る場合もできるだけ深く掘って、魔物に荒らされないようにしたほうがいいと話し、解体作業は終わり。結局、ダンジョンの中だからと内臓は綺麗さっぱり燃やしてもらい、鉄棒もどきも元に戻してもらった。
解体した肉は食べるからいいとして、他の素材は初めて自分で解体した記念だから何かしらのものを作るといいと教えたら、ハビエルが「皮で水筒を作ってやるよ」と言って、二人を喜ばせた。
そのままセーフティーエリアに戻り、空いているところに陣取ってテントを展開したあと、私たちを囲むように結界を張ったあとでピオとエバに雷魔法を結界に沿って這わすように言った。ガラの悪いのがいたからね、念のためだ。
そんな結界の使い方をするとは思っていなかったのか、ギルマス二人とハビエルが興味深そうな顔をして眺めていたのが印象的だ。
そのあとは全員で肉を切って串に刺し、串焼きにしていく。他に干し肉と乾燥野菜を使ったスープの作り方を教えた。
「アリサって凄いね」
「だよね。オレ、戦えればいいとしか思ってなかった」
「村の周辺だけならそれでもいいと思うわよ? けど――」
ランクを上げるのであればどんどん依頼をこなさないといけないし、依頼によってはダンジョンの中に入って何日も過ごさないといけない。しかも、旅の途中に村や町が必ずあるとは限らないし、あっても小さな村に宿屋があるとは限らない。
だから簡単な料理と野営もできるようになっておけば、いろいろと役立つと話すと、全員が感心したような顔をした。
「別に干し肉とパンだけでもいいと思うけど、日にちがたつにつれて体調を崩したり体の動きが悪くなったりするから、できれば野菜も摂ったほうがいいわね」
「言われてみれば、確かに長期間ダンジョンに潜ると、最後のほうは疲れが取れないことが多かったな」
「そうですね」
「生の野菜じゃなくていいんだよ。そのために乾燥してある野菜やキノコがあるんだから。それを使ってスープを作れば、体もあったまって栄養も摂れるってことね」
水が煮たっていくうちに乾燥されている野菜が戻っていく。その中に干し肉を入れれば塩はそれほど必要ない。
もしインベントリになっているマジックバッグを持っているのであれば、前もって串に刺した肉を用意してもいいのだ。そうすれば、食材が採れないダンジョンに入っても、食いっぱぐれることはなんだから。
「容量が小さいものなら、儂も作れるんだが……。アリサはそれ以上のものが作れるだろう?」
「さあ、どうでしょう」
「嘘をつくんじゃねえよ! 他の従魔は最初からつけてたから気づかなかったが、ジルが来てからいつの間にか首に鞄がついてるじゃねえか! お前さんが作ったとしか思えねえんだよ!」
あちゃー、バレてーら。
「バレてるなら言うけど、もちろん私が作ったわ。容量はどんな要望にも応えられる、とだけ言っておく」
暗に無制限だと伝えると、あんぐりと口を開けたまま固まった五人の男たち。
……最初のころ、無意識に作ってしまった十倍入る水筒を見せたら、どんな顔をするんだろうか。ちょっとした悪戯心でそれを見せてみた。
「アーリーサーーー‼!!」
「てへっ☆」
「そんな顔したって、やらかしたことには変わらねえよ!」
「え~? 別にいいじゃん。売ったりしないで死蔵させてたんだから。なんなら、新人二人とギルマスたち限定で売ろうか?」
「バカ言ってんじゃねえ! ちったあ自重しろ!」
「いたっ!」
ベシッ! とハビエルに頭を叩かれた。地味~に痛いんだが!
自重? しませんが、何か。
そう言ったらまたハビエルに叩かれた。
「オレ、その水筒欲しい」
「俺も」
「いいけど、条件をつけるわ」
これからも一緒に行動するという二人に、条件を言い渡す。誰にも言わないこと。必ず二人しかいない時に使うこと。予備として普通の水筒も用意しておいて、誤魔化せるようにしておくこと。
それを守ってくれるのであれば、通常の水筒と同じ値段で売ると言うと、二人は頷いた。
「なら、ダンジョンから出て村に帰ったら渡すね」
「「ありがとう、アリサ」」
「どういたしまして」
やった! と叫んで嬉しそうにはしゃぐ新人二人。既に子どもがいるのに、なんとも子どもっぽい感じだなあ。
そんな二人を微笑ましく見ていたら、おっさん三人が呆れたような顔をしたあと、思いっきり溜息をついた。
そうこうするうちに串も焼きあがり、スープも出来上がる。串は次々に焼いて、今日の反省点や改善点を話しているうちに、夜は更けていった。
もちろん武器だけじゃなくて魔法も駆使した戦い方だから、一回の戦闘終了も早いんだよね。そのあたりはさすが魔族といったところか。
三階層までは特に何の問題もなく踏破し、今日は三階のセーフティーエリアで一泊することに。ただ、セーフティーエリアで解体するわけにはいかないのでダンジョン内で誰も来ないような場所、尚且つスペースがあるところへと移動した。
「じゃあ、解体をしようか。まずは血抜きをするの。本来は森など木々があるところでやるんだけど、今日は石柱を使う。リコ、お願い」
<ああ>
リコにお願いして土魔法で魔物をぶら下げる石柱を三つ作ってもらう。見た目は鉄棒のような長方形のものだ。その下に穴も開けてもらう。
「穴を開けたのは、ここに血と必要のない内臓を埋めるためよ。ダンジョンでやることはないから、魔法でごり押ししたけどね」
ダンジョンから出たあと、森でやってもらうからと説明すると、二人は頷いた。
まず首を斬ってから縄を使って鉄棒もどきに吊るし、血が抜けるまで待つ。その間にどこからナイフを入れるのかなど作業の順番や皮を綺麗に剥がすコツなどを話しておき、きちんと理解させる。
あとは実践で覚えるだけだ。数をこなせばこなすほどスキルになるのが早いから、できるだけいろんな種類の魔物を解体するといいと話した。
血抜きも終わり、教えた通りに作業を進める二人。急ぐと失敗するからと丁寧に、そして慎重に作業をさせていく。
「「……ふう、できました」」
「うん、いいんじゃない? このあたりとかまだ身が厚いところもあるけど、それは何度も解体すれば綺麗に、そして薄く皮を剥がせるようになるから。スキルになってしまえば、血抜きしなくてもできるようになるわ」
「「おお~」」
「試しにやってみるわね」
一角兎を一羽床に置き、そのまま解体する。皮の上に肉や角、魔石など素材として有用なものが載り、隣には内臓が。……しまった、ちとグロテスクだったかも。
「こんな感じね。あとは内臓は燃やすか埋めるかして、しっかり処理をして。そうじゃないと、匂いで他の魔物が寄ってくるから」
「「わかりました」」
穴を掘る場合もできるだけ深く掘って、魔物に荒らされないようにしたほうがいいと話し、解体作業は終わり。結局、ダンジョンの中だからと内臓は綺麗さっぱり燃やしてもらい、鉄棒もどきも元に戻してもらった。
解体した肉は食べるからいいとして、他の素材は初めて自分で解体した記念だから何かしらのものを作るといいと教えたら、ハビエルが「皮で水筒を作ってやるよ」と言って、二人を喜ばせた。
そのままセーフティーエリアに戻り、空いているところに陣取ってテントを展開したあと、私たちを囲むように結界を張ったあとでピオとエバに雷魔法を結界に沿って這わすように言った。ガラの悪いのがいたからね、念のためだ。
そんな結界の使い方をするとは思っていなかったのか、ギルマス二人とハビエルが興味深そうな顔をして眺めていたのが印象的だ。
そのあとは全員で肉を切って串に刺し、串焼きにしていく。他に干し肉と乾燥野菜を使ったスープの作り方を教えた。
「アリサって凄いね」
「だよね。オレ、戦えればいいとしか思ってなかった」
「村の周辺だけならそれでもいいと思うわよ? けど――」
ランクを上げるのであればどんどん依頼をこなさないといけないし、依頼によってはダンジョンの中に入って何日も過ごさないといけない。しかも、旅の途中に村や町が必ずあるとは限らないし、あっても小さな村に宿屋があるとは限らない。
だから簡単な料理と野営もできるようになっておけば、いろいろと役立つと話すと、全員が感心したような顔をした。
「別に干し肉とパンだけでもいいと思うけど、日にちがたつにつれて体調を崩したり体の動きが悪くなったりするから、できれば野菜も摂ったほうがいいわね」
「言われてみれば、確かに長期間ダンジョンに潜ると、最後のほうは疲れが取れないことが多かったな」
「そうですね」
「生の野菜じゃなくていいんだよ。そのために乾燥してある野菜やキノコがあるんだから。それを使ってスープを作れば、体もあったまって栄養も摂れるってことね」
水が煮たっていくうちに乾燥されている野菜が戻っていく。その中に干し肉を入れれば塩はそれほど必要ない。
もしインベントリになっているマジックバッグを持っているのであれば、前もって串に刺した肉を用意してもいいのだ。そうすれば、食材が採れないダンジョンに入っても、食いっぱぐれることはなんだから。
「容量が小さいものなら、儂も作れるんだが……。アリサはそれ以上のものが作れるだろう?」
「さあ、どうでしょう」
「嘘をつくんじゃねえよ! 他の従魔は最初からつけてたから気づかなかったが、ジルが来てからいつの間にか首に鞄がついてるじゃねえか! お前さんが作ったとしか思えねえんだよ!」
あちゃー、バレてーら。
「バレてるなら言うけど、もちろん私が作ったわ。容量はどんな要望にも応えられる、とだけ言っておく」
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