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ドルト村編
第108話 異世界なのに……?
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翌朝、ご飯が炊ける匂いで目が覚めた。我が家ではなく、外からだ。
はて、いったい何が……?
身支度してから顔を洗い、従魔たちを連れて外へ。まずは庭に出て薬草や樹木に水やりをしたあと、匂いを辿っていく。すると、その匂いは村の中心から漂ってきていた。
他にも甘い匂いがする。ホント、いったいなんだろう?
首を傾げつつ中心部に行くとそこには竈がいくつかあり、その上には金属の四角い何かが置かれていて、そこから蒸気が漏れている。
「あれ……? もしかして、蒸し器!?」
「おや、アリサ。おはよう。よくわかりましたね」
「おはよう、ヘラルド。やっぱり蒸し器なのね。何を作っているの?」
「今日は魔族の行事なんです。お彼岸というのですよ」
「お彼岸……⁉」
まさかのお彼岸だった! 魔族の行事ってことは、転生者だった王様が広めたんだろう。そう聞くと、ヘラルドは頷いた。
どんな行事か聞くと日本と同じ意味のものだった。つまり、転生者の王は日本人だったってことだ。
「これから何を作るの?」
「おはぎを作るのです。春にも同じ行事があるのですが、そちらはぼたもちと言うんですよ」
「へ~! そうなんだ!」
さすがに知っているとは言えなかったので、そう返事した。どのみち他にやることもないから手伝うと言うと、申し訳なさそうな顔をしつつも頷いたヘラルド。
郷に入っては郷に従えだからね~。魔族が中心の村なんだから、しっかりと手伝うとも。
蒸しあがったものから集会所に運び入れると、女性たちが集まっていた。もち米を洗って蒸すのと餡子を炊くのは男性の仕事で、おはぎにするのは女性の仕事だそうだ。
なので、わからないふりをして女性たちに作り方を聞き、同じように作っていく。祖母もお彼岸の時は作ってくれていたよなあ。とても上品な味の餡子だった。
そういえば、祖母は、春は牡丹のように大きな花を意味するからと丸く平べったい形に、おはぎは萩の花のように細長い俵型にして作っていたっけ。そしてぼたもちはこしあん、おはぎは粒あんで作っていたことも思い出した。
魔族はどうなんだろう?
「秋は俵型で粒あんってことだけど、春はどういう形なの?」
「春は丸くて平べったいの。餡子は一緒よ」
「本来はこしあんという粒がないものなのだけれど、面倒でやっていないわ」
「なるほど~」
まんまかよ!
まあ、今の日本だと形は俵で粒あん、春でもおはぎとして売っているしなあ。季節感まるでなしな状態だったっけ。
もち米を潰す人、俵型にする人、餡子をつける人に分かれ、流れ作業で仕上げていく。餡子だけってのもなあ……ということで、レベッカに断って黄な粉と胡麻を作ることに。
ずんだを作りたいところだけれど、今から炊く時間がないから、それは春までお預けだ。大豆と砂糖を錬成して黄な粉にし、胡麻も炒ってから錬成したあと砂糖と混ぜる。
俵になったものをその中に入れてまぶすだけだから、とても簡単だ。味見がしたいというので四等分にし、それぞれ食べてもらう。
「美味しいわ!」
「アリサ、黒いのは胡麻だってわかるけれど、黄色いのはなに?」
「黄な粉というの。大豆を粉にしたものよ」
「へえ~! いいわね、これ」
「粉にするのが大変そうだわ」
「粉にするなら言って。錬成しちゃうから」
ありがとう! と女性たちに言われ、また作業をする。その合間に枝豆で作るずんだのことも話したら、春にやろうと言い出した。
だよねー!
そうこうするうちに全部のもち米がなくなり、外での片付けが終わったのか、男性たちが集会所に来る。テーブルの上にある三色のおはぎに驚いていた。
「アリサの提案なの」
「へ~! 見た目も綺麗だね」
「でしょう?」
お皿に三色のおはぎを載せて、紅茶を配る女性たち。くそー、やっぱり茶葉はないかなあ。村周辺の浅いところしか散策していないから、未だにお茶の木を見つけられないんだよね。
次の採取の時に見つけられるといいなあ。
わいわいと話しながらおはぎを食べ、残ったものは持ち帰ることに。そして集会所を出ようとしたら、ヘラルドに呼ばれた。
「冒険者たちの家のことなんですが」
「結局どうするの?」
「彼らが戻って来た時の状態で決めようと思っています」
「まあ、そりゃあそうよね。一応、村の住人なわけだし」
「ええ。ですので、しばらくは保留ということで」
「わかったわ」
まあ、そうなるわな。
いくつかの素材が欲しいと本部から依頼が来ているから、しばらく冒険者ギルドの仕事をしてほしいと言われたので頷き、家に戻る。いただいたおはぎと紅茶をリュミエールにお供えしたあと、庭の畑の雑草取りをした。
そろそろ朝晩が冷え込んできている。日本にいたならビニールをかけるという手もあるけれど、この世界には石油製品がない。そもそも石油があるかどうかもわからない。
あったとしても掘削機とかないから掘ることはできない。まあ、探すつもりはないが。
「ノン、ノンが世話している薬草はどうする?」
<んー、自然のままでいいのー。欲しくなったらアリサにお願いするの!>
「わかった。じゃあ、種ができているものから採取しようか」
<うん!>
ノン自身は自然に任せるつもりのようだ。確かにそれが一番よね。
野菜に関しては村に温室があるんだからそれを活用すればいいし、ノンの言うように緑の手を持っている私がいるんだから、いざとなったら植木鉢に種を蒔いて一気に育てればいいことだ。
ちゃんと考えているんだね、ノンも。神獣だからなのか、きちんと自然の世界に則ったことを理解している。
そういえば、採取もその場にあるものを全部採らず、必ず半分は残していたなあと思い出す。本当にいい子だよ、ノンは。
リコはそんなノンを手伝い、雑草を抜きやすくするために土を柔らかくしているし、ピオとエバはクチバシを使って器用に果物をもいでいる。もちろん全部採るんじゃなくて、食べに来た鳥用にとっといているのだ。
まだうちの庭に慣れていないジルは先輩従魔たちの様子を見たり、抜けそうな雑草を前足で掘り返したりしているのが、なんとも可愛い。
<アリサー、蜘蛛がいるのー>
「どれ……おお、草蜘蛛だね」
<<<<<草蜘蛛?>>>>>
「野菜や薬草にくっつく害虫を食べてくれる、益虫という蜘蛛よ。そのままにしてあげてね」
<<<<<はーい>>>>>
緑色をした、小さな蜘蛛。鑑定したら草蜘蛛と出た。
益虫で、アブラムシのような害虫を食べてくれる蜘蛛だ。そういえば村の畑にもたくさんいたことを思い出した。
彼らもそのままにしていたから私もそのままにしていたっけ。悪さをするわけじゃないからねー、放置だ。
あれこれと庭いじりをしていると、あっという間に夕方になる。
「日が暮れてきたから、そろそろ家に入ろうか」
従魔たちに声をかけ、縁側から家に入る。その際に魔法をかけて綺麗にすることも忘れない。
そのあとは私は手洗いうがいをしてから囲炉裏に薪をくべ、室内を温める。
「ご飯はどうする?」
<あのおはぎってやつがまだお腹に残っているみたいで、お腹いっぱい。あたしはいらないわ>
<オレも>
<俺もいらないかな>
<ノンもー>
<我もいい>
「だよねー。たくさん食べていたもんね」
かなりの量を食べていたしなあ、従魔たちは。私もお腹が空いていないし、納得だ。
お腹を壊しても困るとカモミールティーを入れ、全員に配ってまったりする。
従魔たちは囲炉裏のそばで寛ぎ、それぞれがしたいことは話をして、とてものんびりしている。うん、家族みんながまったりできるのはいいことだ。
明日からしばらくギルドの依頼を請けることになるからと、念のため装備品や武器を確認する。まあ、手入れは必要ないから、汚れがないかなどの点検をするだけだ。
ジルが来た日に従魔の証のリボンと、みんなにも作ったマジックバッグを作って首にぶら下げてあげると、ふさふさの尻尾をぶんぶん振って喜んでくれていた。あの時は痩せていたけれど、今は立派な体格になっている。
そのことにホッとしつつ、ギルドの依頼はなんだろうなあ……と考えるのだった。
はて、いったい何が……?
身支度してから顔を洗い、従魔たちを連れて外へ。まずは庭に出て薬草や樹木に水やりをしたあと、匂いを辿っていく。すると、その匂いは村の中心から漂ってきていた。
他にも甘い匂いがする。ホント、いったいなんだろう?
首を傾げつつ中心部に行くとそこには竈がいくつかあり、その上には金属の四角い何かが置かれていて、そこから蒸気が漏れている。
「あれ……? もしかして、蒸し器!?」
「おや、アリサ。おはよう。よくわかりましたね」
「おはよう、ヘラルド。やっぱり蒸し器なのね。何を作っているの?」
「今日は魔族の行事なんです。お彼岸というのですよ」
「お彼岸……⁉」
まさかのお彼岸だった! 魔族の行事ってことは、転生者だった王様が広めたんだろう。そう聞くと、ヘラルドは頷いた。
どんな行事か聞くと日本と同じ意味のものだった。つまり、転生者の王は日本人だったってことだ。
「これから何を作るの?」
「おはぎを作るのです。春にも同じ行事があるのですが、そちらはぼたもちと言うんですよ」
「へ~! そうなんだ!」
さすがに知っているとは言えなかったので、そう返事した。どのみち他にやることもないから手伝うと言うと、申し訳なさそうな顔をしつつも頷いたヘラルド。
郷に入っては郷に従えだからね~。魔族が中心の村なんだから、しっかりと手伝うとも。
蒸しあがったものから集会所に運び入れると、女性たちが集まっていた。もち米を洗って蒸すのと餡子を炊くのは男性の仕事で、おはぎにするのは女性の仕事だそうだ。
なので、わからないふりをして女性たちに作り方を聞き、同じように作っていく。祖母もお彼岸の時は作ってくれていたよなあ。とても上品な味の餡子だった。
そういえば、祖母は、春は牡丹のように大きな花を意味するからと丸く平べったい形に、おはぎは萩の花のように細長い俵型にして作っていたっけ。そしてぼたもちはこしあん、おはぎは粒あんで作っていたことも思い出した。
魔族はどうなんだろう?
「秋は俵型で粒あんってことだけど、春はどういう形なの?」
「春は丸くて平べったいの。餡子は一緒よ」
「本来はこしあんという粒がないものなのだけれど、面倒でやっていないわ」
「なるほど~」
まんまかよ!
まあ、今の日本だと形は俵で粒あん、春でもおはぎとして売っているしなあ。季節感まるでなしな状態だったっけ。
もち米を潰す人、俵型にする人、餡子をつける人に分かれ、流れ作業で仕上げていく。餡子だけってのもなあ……ということで、レベッカに断って黄な粉と胡麻を作ることに。
ずんだを作りたいところだけれど、今から炊く時間がないから、それは春までお預けだ。大豆と砂糖を錬成して黄な粉にし、胡麻も炒ってから錬成したあと砂糖と混ぜる。
俵になったものをその中に入れてまぶすだけだから、とても簡単だ。味見がしたいというので四等分にし、それぞれ食べてもらう。
「美味しいわ!」
「アリサ、黒いのは胡麻だってわかるけれど、黄色いのはなに?」
「黄な粉というの。大豆を粉にしたものよ」
「へえ~! いいわね、これ」
「粉にするのが大変そうだわ」
「粉にするなら言って。錬成しちゃうから」
ありがとう! と女性たちに言われ、また作業をする。その合間に枝豆で作るずんだのことも話したら、春にやろうと言い出した。
だよねー!
そうこうするうちに全部のもち米がなくなり、外での片付けが終わったのか、男性たちが集会所に来る。テーブルの上にある三色のおはぎに驚いていた。
「アリサの提案なの」
「へ~! 見た目も綺麗だね」
「でしょう?」
お皿に三色のおはぎを載せて、紅茶を配る女性たち。くそー、やっぱり茶葉はないかなあ。村周辺の浅いところしか散策していないから、未だにお茶の木を見つけられないんだよね。
次の採取の時に見つけられるといいなあ。
わいわいと話しながらおはぎを食べ、残ったものは持ち帰ることに。そして集会所を出ようとしたら、ヘラルドに呼ばれた。
「冒険者たちの家のことなんですが」
「結局どうするの?」
「彼らが戻って来た時の状態で決めようと思っています」
「まあ、そりゃあそうよね。一応、村の住人なわけだし」
「ええ。ですので、しばらくは保留ということで」
「わかったわ」
まあ、そうなるわな。
いくつかの素材が欲しいと本部から依頼が来ているから、しばらく冒険者ギルドの仕事をしてほしいと言われたので頷き、家に戻る。いただいたおはぎと紅茶をリュミエールにお供えしたあと、庭の畑の雑草取りをした。
そろそろ朝晩が冷え込んできている。日本にいたならビニールをかけるという手もあるけれど、この世界には石油製品がない。そもそも石油があるかどうかもわからない。
あったとしても掘削機とかないから掘ることはできない。まあ、探すつもりはないが。
「ノン、ノンが世話している薬草はどうする?」
<んー、自然のままでいいのー。欲しくなったらアリサにお願いするの!>
「わかった。じゃあ、種ができているものから採取しようか」
<うん!>
ノン自身は自然に任せるつもりのようだ。確かにそれが一番よね。
野菜に関しては村に温室があるんだからそれを活用すればいいし、ノンの言うように緑の手を持っている私がいるんだから、いざとなったら植木鉢に種を蒔いて一気に育てればいいことだ。
ちゃんと考えているんだね、ノンも。神獣だからなのか、きちんと自然の世界に則ったことを理解している。
そういえば、採取もその場にあるものを全部採らず、必ず半分は残していたなあと思い出す。本当にいい子だよ、ノンは。
リコはそんなノンを手伝い、雑草を抜きやすくするために土を柔らかくしているし、ピオとエバはクチバシを使って器用に果物をもいでいる。もちろん全部採るんじゃなくて、食べに来た鳥用にとっといているのだ。
まだうちの庭に慣れていないジルは先輩従魔たちの様子を見たり、抜けそうな雑草を前足で掘り返したりしているのが、なんとも可愛い。
<アリサー、蜘蛛がいるのー>
「どれ……おお、草蜘蛛だね」
<<<<<草蜘蛛?>>>>>
「野菜や薬草にくっつく害虫を食べてくれる、益虫という蜘蛛よ。そのままにしてあげてね」
<<<<<はーい>>>>>
緑色をした、小さな蜘蛛。鑑定したら草蜘蛛と出た。
益虫で、アブラムシのような害虫を食べてくれる蜘蛛だ。そういえば村の畑にもたくさんいたことを思い出した。
彼らもそのままにしていたから私もそのままにしていたっけ。悪さをするわけじゃないからねー、放置だ。
あれこれと庭いじりをしていると、あっという間に夕方になる。
「日が暮れてきたから、そろそろ家に入ろうか」
従魔たちに声をかけ、縁側から家に入る。その際に魔法をかけて綺麗にすることも忘れない。
そのあとは私は手洗いうがいをしてから囲炉裏に薪をくべ、室内を温める。
「ご飯はどうする?」
<あのおはぎってやつがまだお腹に残っているみたいで、お腹いっぱい。あたしはいらないわ>
<オレも>
<俺もいらないかな>
<ノンもー>
<我もいい>
「だよねー。たくさん食べていたもんね」
かなりの量を食べていたしなあ、従魔たちは。私もお腹が空いていないし、納得だ。
お腹を壊しても困るとカモミールティーを入れ、全員に配ってまったりする。
従魔たちは囲炉裏のそばで寛ぎ、それぞれがしたいことは話をして、とてものんびりしている。うん、家族みんながまったりできるのはいいことだ。
明日からしばらくギルドの依頼を請けることになるからと、念のため装備品や武器を確認する。まあ、手入れは必要ないから、汚れがないかなどの点検をするだけだ。
ジルが来た日に従魔の証のリボンと、みんなにも作ったマジックバッグを作って首にぶら下げてあげると、ふさふさの尻尾をぶんぶん振って喜んでくれていた。あの時は痩せていたけれど、今は立派な体格になっている。
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