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ドルト村編
第104話 ノンの〇〇
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門を出て北に向かう。依頼を受けた魔物はある程度の方角に分布しているから、ウルフ系がいるほうへと向かうことにした。ボアとベア、ディアはあちこちの方角にいるものの、ウルフ系は北にいることが多い。あとは西だろうか。
ウルフ系はどうも寒い場所を好むようで、北のほうに集中しているのだ。たぶん、水場としての湖があることも大きいんだろう。
で、刀を装備して歩くと、すぐにエンペラーグリズリーに出くわした。体長3メートル越えの、とても大きな灰色熊だ。
グリズリーが立ち上がる前にリコがストーンランスで頭を貫き、呆気なく戦闘は終了となった。こういう時、魔法って便利だなあと思うよ。あとは弓か。
確か双子が弓の名手だと聞いたから、彼女たちに習うのもいいかもしれない。弓は自分で作るか、ハビエルに依頼してもいいしね。
お金が貯まる一方だから、こういう時に使うしかないんだよなあ。ペットでもいればいいけれど、野生の猫や犬はいないし。いないわけじゃないが、ほとんどが帝都のような大きな町にいるのだ。
帝都にいけばペットショップのようなものがあるかなあ? この世界特有の愛玩動物がいるって話だしね。
なんつったっけ。ビエルカだったかな。見た目はリスで、尻尾が二本ある、とてもおとなしい魔物だ。この森でも時々見かけるが、人間に飼われているのは飼育されているもので人に慣れている。
あとは小鳥系と猫が人気らしい。
猫かあ。野生の子がいるならそういう子をうちの子にしたい。死ぬ前に行くはずだった譲渡会も、飼いきれなくて捨てられてしまった猫や飼育崩壊で引き取った子ばかりだった。
そういう子を引き取って育てるつもりだったんだけれど、結局死んだから飼わなくて正解だったかもしれない。
おっと、脱線した。
リコが倒したエンペラーグリズリーは解体せず、そのままギルドに貸し出された袋に入れる。袋は時間停止と空間拡張が施されているものだから、すぐに袋に入れてしまえば、そのままギルドに渡すことができるのだ。
今回の依頼はベア系は全部の素材が必要だし、解体すれば一発だけれど血を分けるとなると容器が必要だ。それだったら解体せずに倒してすぐ袋に入れてしまえば、ギルドが責任を持って血抜きをしてくれるというわけ。
外で血抜きしながら容器に入れるのは面倒だしね。
袋に入れたあとはポーチにしまい、また歩く。楽しいのか、ノンの尻尾はピンっと立っていて、籠を頭に乗せてキノコを採取している。
ピオとエバもカラスサイズになり、リコの背中に括り付けてある大きな籠に、見つけた果物を採っては入れていた。そしてまたもやエンペラーグリズリーを三体見つけるとすぐに雷を使って倒していた。
……血が必要だもんな。首を斬るわけにもいかない。
その三体を袋に入れた時点でベア系の依頼はほぼ終了しているけれど、ベア系の内臓は需要があるからね~。肉もそこそこ美味しいし。村に帰るまでにまた見つけたら狩ろう。
次に見つけたのは、エンペラーホーンディアを四体。しかも、どれも立派な角を持つオスだ。
「ピオ、エバ。痺れさせて」
<<はーい>>
二羽が魔法を放って痺れさせたのと同時に走り出し、次々に首を斬り落としていく。全部の素材が必要だから、これも別の袋に入れてポーチにしまうと、また歩きだす。
そんなことをしているうちにエンペラーブラックウルフの群れと遭遇した。
「一気に殲滅するよ! 毛皮が欲しいって言われているから、できるだけ傷つけないでね!」
<<<<はーい!>>>>
元気に返事をした従魔たちにほっこりしつつ、私も刀を片手に走り出す。群れとしては二十頭ほどなので、それほど大きな群れではない。
従魔たちと一緒に戦闘をしていると五分くらいで終わった。ウルフ系は毛皮が欲しいと言われているので解体し、毛皮とその他に分けて袋に入れておく。あとになって肉や牙、魔石も欲しかったと言われても困るからね。
全部解体して袋の中に入れると、また歩きだす。しばらく歩いていると遠くでウルフ系が戦っているような声が聞こえた。群れ同士の縄張り争い? それとも、ボスを決める対決? 下手に近寄って巻き込まれても困るので、ピオにお願いして偵察に行ってもらう。
警戒しつつノンと一緒にキノコ狩りをしていると、ピオが戻ってきた。
「どうだった?」
<エンペラーホーンウルフの群れがいた。ただ、戦っていたのは真っ白なウルフだった>
「真っ白?」
<ああ。群れ全体でその真っ白な一体を取り囲んで争っていたが、そのウルフの後ろやお腹には小さな生き物がいて、それをかばっているみたいでな……>
こんな森に真っ白なウルフと小さな生き物、だと? ウルフはどこかから流れてきた可能性はあるけれど、小さな生き物ってなんだ?
それはあとで確かめればいいとして。……よし、決めた。
「……よし。ピオ、エバ、ノン。先に行ってくれる?」
<<<何をするの?>>>
「まず、ピオかエバのどっちかでその白いウルフと小さな生き物を結界で覆ったうえで、雷を這わせて。そのあとで群れを雷魔法で攻撃。倒してもいいし、痺れさせるのでもいいわ」
<<わかった>>
<ノンはー?>
「ノンは、もしそのウルフと小さな子たちが怪我をしていたら、ヒールで治してあげて。それから攻撃よ。もちろん、毛皮は有効だから、できるだけ傷つけないでね」
<わかったのー>
行こうと声をかけると、ピオの背中に飛び乗るノン。すぐにピオとエバは飛んでいく。そのあとを追いかけるように私とリコも走り出すと、すぐに「ギャン!」という声が聞こえてきた。
さすが、早い!
私たちが近づいてきたのがわかったのか、後ろのほうにいたエンペラーホーンウルフの三体がとびかかって来たけれどそれを躱しつつ首を斬る。それを見た二体が一瞬ひるんだのを見逃す私とリコじゃない。
すぐにリコは魔法を放ち、私も一足飛びに近寄って首を斬った。そのままにして群れに近づくとそのほとんどが三匹に倒されていて、追加で魔法を食らっていた。
そして全ての戦闘が終わり、しばらく警戒しても特になにもなかったので、刀をしまう。視線の先にいたのは、真っ白な狼。真っ白というよりも白銀か。
毛皮が血で染められていて、その後ろから赤ちゃんのような声が聞こえてくる。
「え、まさか赤ちゃんがいるの?」
<違うよ、アリサ。動物だよ>
「動物? 魔物じゃなくて?」
<うん>
ノンが言うには小さな動物がたくさんいて、この白銀の狼はその動物をかばっていたそうだ。そしてこの狼はノンの友達だという。
そのあたりの話はあとで聞くとして。まずは結界と雷を解除してもらい、ちょっと離れた位置まで歩くと、止まる。近づいたことで、余計に赤ちゃんが泣いているような声が聞こえてきたけれど、それは複数あるように聞こえる。
……どの種族の赤ちゃんだろうか。
「きみ、大丈夫?」
<あ、ああ>
「そう、よかった。酷い怪我はない?」
<黒にゃんすらに助けてもらったから大丈夫だ。って、我の言葉がわかるのか⁉>
驚きに目を瞠る狼に、そういうスキルを持っていると話すと人間臭い仕草でポカーンと口を開けた。
「話はあとで聞くから、ちょっと待ってて。先にこれを片付けないと」
<わかった>
おとなしくしててとお願いし、念のために結界を張っておく。友達だというノンに傍にいてもらった。それからエンペラーホーンウルフをどんどん解体して袋に入れると、結界を大きくして休憩することに。
どのみちお昼に近いしね。
彼らもお腹がすいているだろうし、赤ちゃんにも何か食べさせないといけない。お粥を作っている時間はないから、ミルクで煮たパン粥にしようと竈を作ろうとしたところで、狼が私をじっと見ていることに気づく。
「なあに? 私の顔になんかついてる? それとも、食べたい肉でもあるの?」
<我にもくれるのか?>
「当たり前でしょ? ノンの友達なら大歓迎よ」
<そうか……ありがとう>
ゆるく左右に揺れる尻尾に、ついその動きを追ってしまう。そしてその近くにノンがいて、触手を出して尻尾に掴まると、そのままゆらゆらと揺れて遊んでいた。
なんつー羨ましいことを! 私もその尻尾で戯れたい!
なんてことを考えてみたものの、もふらせてもらうにしても狼は血で汚れている。魔法を使って綺麗にするとすぐに料理に取り掛かったんだけれど。
お腹の下から這い出して来たのは、サバトラ模様の仔猫だった。
ウルフ系はどうも寒い場所を好むようで、北のほうに集中しているのだ。たぶん、水場としての湖があることも大きいんだろう。
で、刀を装備して歩くと、すぐにエンペラーグリズリーに出くわした。体長3メートル越えの、とても大きな灰色熊だ。
グリズリーが立ち上がる前にリコがストーンランスで頭を貫き、呆気なく戦闘は終了となった。こういう時、魔法って便利だなあと思うよ。あとは弓か。
確か双子が弓の名手だと聞いたから、彼女たちに習うのもいいかもしれない。弓は自分で作るか、ハビエルに依頼してもいいしね。
お金が貯まる一方だから、こういう時に使うしかないんだよなあ。ペットでもいればいいけれど、野生の猫や犬はいないし。いないわけじゃないが、ほとんどが帝都のような大きな町にいるのだ。
帝都にいけばペットショップのようなものがあるかなあ? この世界特有の愛玩動物がいるって話だしね。
なんつったっけ。ビエルカだったかな。見た目はリスで、尻尾が二本ある、とてもおとなしい魔物だ。この森でも時々見かけるが、人間に飼われているのは飼育されているもので人に慣れている。
あとは小鳥系と猫が人気らしい。
猫かあ。野生の子がいるならそういう子をうちの子にしたい。死ぬ前に行くはずだった譲渡会も、飼いきれなくて捨てられてしまった猫や飼育崩壊で引き取った子ばかりだった。
そういう子を引き取って育てるつもりだったんだけれど、結局死んだから飼わなくて正解だったかもしれない。
おっと、脱線した。
リコが倒したエンペラーグリズリーは解体せず、そのままギルドに貸し出された袋に入れる。袋は時間停止と空間拡張が施されているものだから、すぐに袋に入れてしまえば、そのままギルドに渡すことができるのだ。
今回の依頼はベア系は全部の素材が必要だし、解体すれば一発だけれど血を分けるとなると容器が必要だ。それだったら解体せずに倒してすぐ袋に入れてしまえば、ギルドが責任を持って血抜きをしてくれるというわけ。
外で血抜きしながら容器に入れるのは面倒だしね。
袋に入れたあとはポーチにしまい、また歩く。楽しいのか、ノンの尻尾はピンっと立っていて、籠を頭に乗せてキノコを採取している。
ピオとエバもカラスサイズになり、リコの背中に括り付けてある大きな籠に、見つけた果物を採っては入れていた。そしてまたもやエンペラーグリズリーを三体見つけるとすぐに雷を使って倒していた。
……血が必要だもんな。首を斬るわけにもいかない。
その三体を袋に入れた時点でベア系の依頼はほぼ終了しているけれど、ベア系の内臓は需要があるからね~。肉もそこそこ美味しいし。村に帰るまでにまた見つけたら狩ろう。
次に見つけたのは、エンペラーホーンディアを四体。しかも、どれも立派な角を持つオスだ。
「ピオ、エバ。痺れさせて」
<<はーい>>
二羽が魔法を放って痺れさせたのと同時に走り出し、次々に首を斬り落としていく。全部の素材が必要だから、これも別の袋に入れてポーチにしまうと、また歩きだす。
そんなことをしているうちにエンペラーブラックウルフの群れと遭遇した。
「一気に殲滅するよ! 毛皮が欲しいって言われているから、できるだけ傷つけないでね!」
<<<<はーい!>>>>
元気に返事をした従魔たちにほっこりしつつ、私も刀を片手に走り出す。群れとしては二十頭ほどなので、それほど大きな群れではない。
従魔たちと一緒に戦闘をしていると五分くらいで終わった。ウルフ系は毛皮が欲しいと言われているので解体し、毛皮とその他に分けて袋に入れておく。あとになって肉や牙、魔石も欲しかったと言われても困るからね。
全部解体して袋の中に入れると、また歩きだす。しばらく歩いていると遠くでウルフ系が戦っているような声が聞こえた。群れ同士の縄張り争い? それとも、ボスを決める対決? 下手に近寄って巻き込まれても困るので、ピオにお願いして偵察に行ってもらう。
警戒しつつノンと一緒にキノコ狩りをしていると、ピオが戻ってきた。
「どうだった?」
<エンペラーホーンウルフの群れがいた。ただ、戦っていたのは真っ白なウルフだった>
「真っ白?」
<ああ。群れ全体でその真っ白な一体を取り囲んで争っていたが、そのウルフの後ろやお腹には小さな生き物がいて、それをかばっているみたいでな……>
こんな森に真っ白なウルフと小さな生き物、だと? ウルフはどこかから流れてきた可能性はあるけれど、小さな生き物ってなんだ?
それはあとで確かめればいいとして。……よし、決めた。
「……よし。ピオ、エバ、ノン。先に行ってくれる?」
<<<何をするの?>>>
「まず、ピオかエバのどっちかでその白いウルフと小さな生き物を結界で覆ったうえで、雷を這わせて。そのあとで群れを雷魔法で攻撃。倒してもいいし、痺れさせるのでもいいわ」
<<わかった>>
<ノンはー?>
「ノンは、もしそのウルフと小さな子たちが怪我をしていたら、ヒールで治してあげて。それから攻撃よ。もちろん、毛皮は有効だから、できるだけ傷つけないでね」
<わかったのー>
行こうと声をかけると、ピオの背中に飛び乗るノン。すぐにピオとエバは飛んでいく。そのあとを追いかけるように私とリコも走り出すと、すぐに「ギャン!」という声が聞こえてきた。
さすが、早い!
私たちが近づいてきたのがわかったのか、後ろのほうにいたエンペラーホーンウルフの三体がとびかかって来たけれどそれを躱しつつ首を斬る。それを見た二体が一瞬ひるんだのを見逃す私とリコじゃない。
すぐにリコは魔法を放ち、私も一足飛びに近寄って首を斬った。そのままにして群れに近づくとそのほとんどが三匹に倒されていて、追加で魔法を食らっていた。
そして全ての戦闘が終わり、しばらく警戒しても特になにもなかったので、刀をしまう。視線の先にいたのは、真っ白な狼。真っ白というよりも白銀か。
毛皮が血で染められていて、その後ろから赤ちゃんのような声が聞こえてくる。
「え、まさか赤ちゃんがいるの?」
<違うよ、アリサ。動物だよ>
「動物? 魔物じゃなくて?」
<うん>
ノンが言うには小さな動物がたくさんいて、この白銀の狼はその動物をかばっていたそうだ。そしてこの狼はノンの友達だという。
そのあたりの話はあとで聞くとして。まずは結界と雷を解除してもらい、ちょっと離れた位置まで歩くと、止まる。近づいたことで、余計に赤ちゃんが泣いているような声が聞こえてきたけれど、それは複数あるように聞こえる。
……どの種族の赤ちゃんだろうか。
「きみ、大丈夫?」
<あ、ああ>
「そう、よかった。酷い怪我はない?」
<黒にゃんすらに助けてもらったから大丈夫だ。って、我の言葉がわかるのか⁉>
驚きに目を瞠る狼に、そういうスキルを持っていると話すと人間臭い仕草でポカーンと口を開けた。
「話はあとで聞くから、ちょっと待ってて。先にこれを片付けないと」
<わかった>
おとなしくしててとお願いし、念のために結界を張っておく。友達だというノンに傍にいてもらった。それからエンペラーホーンウルフをどんどん解体して袋に入れると、結界を大きくして休憩することに。
どのみちお昼に近いしね。
彼らもお腹がすいているだろうし、赤ちゃんにも何か食べさせないといけない。お粥を作っている時間はないから、ミルクで煮たパン粥にしようと竈を作ろうとしたところで、狼が私をじっと見ていることに気づく。
「なあに? 私の顔になんかついてる? それとも、食べたい肉でもあるの?」
<我にもくれるのか?>
「当たり前でしょ? ノンの友達なら大歓迎よ」
<そうか……ありがとう>
ゆるく左右に揺れる尻尾に、ついその動きを追ってしまう。そしてその近くにノンがいて、触手を出して尻尾に掴まると、そのままゆらゆらと揺れて遊んでいた。
なんつー羨ましいことを! 私もその尻尾で戯れたい!
なんてことを考えてみたものの、もふらせてもらうにしても狼は血で汚れている。魔法を使って綺麗にするとすぐに料理に取り掛かったんだけれど。
お腹の下から這い出して来たのは、サバトラ模様の仔猫だった。
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