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ドルト村編
第80話 村を大改造 1
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ヘラルドと一緒に村の北へ向かって歩く。途中で会った魔族の人たちはとても気さくで、私が住むことになるとわかると、嬉しそうに笑顔を向けてくれる。年齢はまちまちだとヘラルドは言うが、見た目は二十代から三十代が多いかな?
ただ、魔族はエルフ同様に寿命が長いそうなので、若く見えても実はかなり年上という可能性もあるが。
「村長、この村の魔物除けはどうなっているの?」
「とても強力なものですよ。フレスベルグや飛竜、キングブラックベアですら近づけませんから」
「おおう……それは凄いわね」
なんとも強力な魔物除けを使っているようだ。魔族特有の結界魔法だそうで、通常の魔物除けとは違い、空からの襲撃もないんだとか。魔物にしか効果がないのが痛いところだと溜息をついている。
つまり、不届き者な人間が襲ってくる場合があるってことだな。
ちなみに、従魔となっている魔物には作用しないんだそうだ。だからうちの子たちもこの村に入れたのかと納得した。
ボロボロの豆腐建築を横目に、そのまま歩く。途中にあったのは鍛冶屋と金物屋、商店が並んでいるだけで、他の店は見当たらない。村が小さすぎて、必要ないともいう。
鍛冶屋などが並んでいる通りの反対側には、冒険者ギルドと商業ギルドがあったが、小さな村だからなのか建物は共用で、窓口はひとつずつしかない。冒険者ギルドのマスターはサンチョという人族が、商業ギルドのマスターはエビータが兼任しているという。
ただ、そのサンチョがもう一人の冒険者を鍛え上げるからと一緒に依頼に出ているため、今はサブマスを兼任しているヘラルドがみているそうだ。
「……ギルマスが依頼に出て大丈夫なの?」
「本来は大丈夫ではありませんが、落ち着きのない男でね。一緒にこの村に来たウィルと行動を共にしています」
「そう……。彼らも訳あり?」
「ええ。どこから来たのかは、僕の口からは言えませんがね」
それはそうだ。他人の秘密を言うのは褒められた行為じゃないものね。
そんな話をしているうちに、村の最北に来た。土地の広さは都会にある小さめの庭付き一戸建てが三、四軒は建つくらいだろうか。すぐ外側は魔物除けの柵ができていて、草ぼうぼうだ。
柵の外側は森になっていて、薬草が生えているのが見える。ノンが喜びそうだ。
「へえ……かなり広いのね」
「そうですね。二十年くらい前までは畑だったのですが、あまりいい土ではなかったようで、育ちが悪かったんです」
「うーん……最初の時から育ちが悪かった?」
「いいえ。二年くらいは大丈夫だったのですが、その後がダメでして」
なるほど、ここでも連作障害を起こしていたのか。きっと、農業を専門にしていないから、そういったことがわからなかったんだろう。
「連作障害が起きたのね」
「れんさく、しょうがい、ですか?」
「ええ。何年も同じ場所で作物を育てると、土に栄養がなくなって野菜の味が落ちたりするの」
「なるほど、そういうことでしたか。場所を変えた途端に野菜が元気になったので、その経験を生かして畑を転々と変えていたのです」
「今もそうしているの?」
「ええ」
経験を生かせる人たちなのか。なら、肥料のことと作る作物、植える花を教えて野菜を作るようにすれば、もっといい野菜ができるかもね。そう伝えると、目を輝かせるヘラルド。
「ここにするわ。自分の庭として、畑を作ってもいいかしら」
「構いませんよ」
「ありがとう。リコ、草ぼうぼうになっているところだけ、土を掘り返したあと、しっかりと固めてくれる?」
<わかった>
「おや。何をするつもりですか?」
「ふふ。まあ、見ていて」
私が地ならしをお願いすると、リコは土魔法を使ってすぐに実行してくれる。草ぼうぼうだった土地はすぐに土の色になり、しっかりと固まった。
その様子を見て固まるヘラルド。
まあねえ……土魔法をこういうふうに使わないものね。そりゃあ固まるだろう。
「な、なんと! そのような使い方をするとは……!」
「だって、いちいち人力で掘り起こしてなんてやっていたら、時間と労力がかかるじゃない。魔法でやったほうが楽でしょ?」
「確かに!」
「よし。ここに建材を置くか」
ウエストポーチから出すふりをして、アイテムボックスからSSSランクの太い樹を二十本ほど出す。その内包する魔力の多さに、ヘラルドは目を剥いて驚いた。
「す、凄い魔力ですね!」
「でしょう? ダンジョンから伐採してきたわ」
「だ、ダンジョン!? ……っ、あはははは! なんとも豪快ですね、アリサは!」
「だって、自分で自分の家を作るつもりでいたからね。虫に食われたりするよりはいいでしょ?」
「確かに!」
話をしながら錬金術で樹を乾燥させておく。もちろん、ノンも風魔法を使って手伝ってくれる。その様子を興味深そうに眺めていたヘラルドに、もし自分の家を作るならどんな家がいいかを聞いた。
「そうですね……寝室と厨房はもちろんのこと、トイレと家族が寛げる部屋があれば」
「書斎はいらない? あと、子ども部屋みたいなものとか」
「外に出ている息子がたまに帰って来ますから、息子の部屋もあれば嬉しいですが。そうすると長く、そして大きくなってしまいますからね」
「ああ、そうか……。なるほどね。二階建てにしてもいい?」
「に、二階建て、ですと? アリサは作れるのですか?」
「もちろん」
地面に簡単な図面を引いて、一階のどの場所に厨房やトイレを置くとか、部屋や寝室はどこがいいなど配置をしていく。ついでにお風呂はどうするか聞くと、貴族や裕福な家が使うような施設はとんでもないと言い出した。
あ~、そうか。この国だとお風呂は貴族や裕福な商人が使うものだと思っているのか。だけど、衛生観念的に、お風呂はあったほうがいいんだよなあ。
「お風呂ってね、疲れを取るだけじゃなくて、病気の予防にもなるの」
「え……?」
「清潔にすることで、病原菌を寄せ付けないよう洗い流すとでもいうのかしら。ここは夏でも、夜になると暖炉が必要なほど、寒い場所じゃないの?」
「ええ、そうです」
「なら、必要だと思うわ。寝る前にお風呂であったまって、すぐにベッドに潜り込めばいいんだから」
この世界にははスマホもパソコンもないし、テレビやゲーム機などもない。お風呂に入ったあとで遊ぶということはないのだ。貴族社会がどうなっているかは知らないが、庶民が何かしらのゲームをするということもないし、夜会というパーティーを開くわけでもないのだから。
そういう意味でもご飯前にお風呂に入ったところで、芯まで冷えるなんてことはない。そんな説明をしてお風呂のありがたみを力説すると、いきなりヘラルドが私の両肩をガシっと掴み、真剣な眼差しを向けてくる。
すんごい美形なだけに、その迫力に、ちょっとびびる。
「な、なに?」
「妻を、助けてもらえませんか?」
「は? 唐突ね」
「妻はお風呂に憧れていたのです。ですが、この村にいる者たちは建築技術を誰も持っていなかった」
ヘラルドの奥さんは彼らの祖国にあった神殿で巫女をしていた人で、来たばかりのころはみんなの怪我を治していたけれど、この村に来てから病弱になってしまったそうだ。何が原因かわからないが、熱を出したりして臥せっているという。
助けてくれって言われても、私は医者でも薬師でもない。だけど、私には回復のエキスパートである、神獣様がいるわけで。
<ノン、助けてあげることはできる?>
<診てみないとわからないのー。だけど、ノンならたぶん治せると思う>
<そう。なら、お願いしてもいいかしら>
<うん! ついでに、この土地が少し穢れているから、浄化もするね!>
<あちゃー。それも原因かもしれないね>
<うん。神官や巫女は穢れに弱いから>
<そっか>
ノンが少しって言うってことは、消えかけの穢れなんだろう。ノンによると、そういう微弱な穢れは神官や巫女ではわかりづらいらしい。
特に神殿に勤めていた人はそういった耐性が弱い。だから長時間浴びると体調を崩すんだそうだ。
ノンだからこそわかるんだろう。
「村長。にゃんすらが言うには、この土地は少しだけ穢れがあるそうなの」
「え……。で、では、妻が病弱になったのは……」
「恐らく、その微弱な穢れが原因なんじゃないかしら。にゃんすらが浄化してくれるって言ってくれているから、今ここでやってもいい? それから奥さんの様子を見に行きましょう」
「ええ! ぜひ!」
沈んだ様子から一転、目を輝かせて私とノンを見るヘラルドに、そっと息をはいた。
ただ、魔族はエルフ同様に寿命が長いそうなので、若く見えても実はかなり年上という可能性もあるが。
「村長、この村の魔物除けはどうなっているの?」
「とても強力なものですよ。フレスベルグや飛竜、キングブラックベアですら近づけませんから」
「おおう……それは凄いわね」
なんとも強力な魔物除けを使っているようだ。魔族特有の結界魔法だそうで、通常の魔物除けとは違い、空からの襲撃もないんだとか。魔物にしか効果がないのが痛いところだと溜息をついている。
つまり、不届き者な人間が襲ってくる場合があるってことだな。
ちなみに、従魔となっている魔物には作用しないんだそうだ。だからうちの子たちもこの村に入れたのかと納得した。
ボロボロの豆腐建築を横目に、そのまま歩く。途中にあったのは鍛冶屋と金物屋、商店が並んでいるだけで、他の店は見当たらない。村が小さすぎて、必要ないともいう。
鍛冶屋などが並んでいる通りの反対側には、冒険者ギルドと商業ギルドがあったが、小さな村だからなのか建物は共用で、窓口はひとつずつしかない。冒険者ギルドのマスターはサンチョという人族が、商業ギルドのマスターはエビータが兼任しているという。
ただ、そのサンチョがもう一人の冒険者を鍛え上げるからと一緒に依頼に出ているため、今はサブマスを兼任しているヘラルドがみているそうだ。
「……ギルマスが依頼に出て大丈夫なの?」
「本来は大丈夫ではありませんが、落ち着きのない男でね。一緒にこの村に来たウィルと行動を共にしています」
「そう……。彼らも訳あり?」
「ええ。どこから来たのかは、僕の口からは言えませんがね」
それはそうだ。他人の秘密を言うのは褒められた行為じゃないものね。
そんな話をしているうちに、村の最北に来た。土地の広さは都会にある小さめの庭付き一戸建てが三、四軒は建つくらいだろうか。すぐ外側は魔物除けの柵ができていて、草ぼうぼうだ。
柵の外側は森になっていて、薬草が生えているのが見える。ノンが喜びそうだ。
「へえ……かなり広いのね」
「そうですね。二十年くらい前までは畑だったのですが、あまりいい土ではなかったようで、育ちが悪かったんです」
「うーん……最初の時から育ちが悪かった?」
「いいえ。二年くらいは大丈夫だったのですが、その後がダメでして」
なるほど、ここでも連作障害を起こしていたのか。きっと、農業を専門にしていないから、そういったことがわからなかったんだろう。
「連作障害が起きたのね」
「れんさく、しょうがい、ですか?」
「ええ。何年も同じ場所で作物を育てると、土に栄養がなくなって野菜の味が落ちたりするの」
「なるほど、そういうことでしたか。場所を変えた途端に野菜が元気になったので、その経験を生かして畑を転々と変えていたのです」
「今もそうしているの?」
「ええ」
経験を生かせる人たちなのか。なら、肥料のことと作る作物、植える花を教えて野菜を作るようにすれば、もっといい野菜ができるかもね。そう伝えると、目を輝かせるヘラルド。
「ここにするわ。自分の庭として、畑を作ってもいいかしら」
「構いませんよ」
「ありがとう。リコ、草ぼうぼうになっているところだけ、土を掘り返したあと、しっかりと固めてくれる?」
<わかった>
「おや。何をするつもりですか?」
「ふふ。まあ、見ていて」
私が地ならしをお願いすると、リコは土魔法を使ってすぐに実行してくれる。草ぼうぼうだった土地はすぐに土の色になり、しっかりと固まった。
その様子を見て固まるヘラルド。
まあねえ……土魔法をこういうふうに使わないものね。そりゃあ固まるだろう。
「な、なんと! そのような使い方をするとは……!」
「だって、いちいち人力で掘り起こしてなんてやっていたら、時間と労力がかかるじゃない。魔法でやったほうが楽でしょ?」
「確かに!」
「よし。ここに建材を置くか」
ウエストポーチから出すふりをして、アイテムボックスからSSSランクの太い樹を二十本ほど出す。その内包する魔力の多さに、ヘラルドは目を剥いて驚いた。
「す、凄い魔力ですね!」
「でしょう? ダンジョンから伐採してきたわ」
「だ、ダンジョン!? ……っ、あはははは! なんとも豪快ですね、アリサは!」
「だって、自分で自分の家を作るつもりでいたからね。虫に食われたりするよりはいいでしょ?」
「確かに!」
話をしながら錬金術で樹を乾燥させておく。もちろん、ノンも風魔法を使って手伝ってくれる。その様子を興味深そうに眺めていたヘラルドに、もし自分の家を作るならどんな家がいいかを聞いた。
「そうですね……寝室と厨房はもちろんのこと、トイレと家族が寛げる部屋があれば」
「書斎はいらない? あと、子ども部屋みたいなものとか」
「外に出ている息子がたまに帰って来ますから、息子の部屋もあれば嬉しいですが。そうすると長く、そして大きくなってしまいますからね」
「ああ、そうか……。なるほどね。二階建てにしてもいい?」
「に、二階建て、ですと? アリサは作れるのですか?」
「もちろん」
地面に簡単な図面を引いて、一階のどの場所に厨房やトイレを置くとか、部屋や寝室はどこがいいなど配置をしていく。ついでにお風呂はどうするか聞くと、貴族や裕福な家が使うような施設はとんでもないと言い出した。
あ~、そうか。この国だとお風呂は貴族や裕福な商人が使うものだと思っているのか。だけど、衛生観念的に、お風呂はあったほうがいいんだよなあ。
「お風呂ってね、疲れを取るだけじゃなくて、病気の予防にもなるの」
「え……?」
「清潔にすることで、病原菌を寄せ付けないよう洗い流すとでもいうのかしら。ここは夏でも、夜になると暖炉が必要なほど、寒い場所じゃないの?」
「ええ、そうです」
「なら、必要だと思うわ。寝る前にお風呂であったまって、すぐにベッドに潜り込めばいいんだから」
この世界にははスマホもパソコンもないし、テレビやゲーム機などもない。お風呂に入ったあとで遊ぶということはないのだ。貴族社会がどうなっているかは知らないが、庶民が何かしらのゲームをするということもないし、夜会というパーティーを開くわけでもないのだから。
そういう意味でもご飯前にお風呂に入ったところで、芯まで冷えるなんてことはない。そんな説明をしてお風呂のありがたみを力説すると、いきなりヘラルドが私の両肩をガシっと掴み、真剣な眼差しを向けてくる。
すんごい美形なだけに、その迫力に、ちょっとびびる。
「な、なに?」
「妻を、助けてもらえませんか?」
「は? 唐突ね」
「妻はお風呂に憧れていたのです。ですが、この村にいる者たちは建築技術を誰も持っていなかった」
ヘラルドの奥さんは彼らの祖国にあった神殿で巫女をしていた人で、来たばかりのころはみんなの怪我を治していたけれど、この村に来てから病弱になってしまったそうだ。何が原因かわからないが、熱を出したりして臥せっているという。
助けてくれって言われても、私は医者でも薬師でもない。だけど、私には回復のエキスパートである、神獣様がいるわけで。
<ノン、助けてあげることはできる?>
<診てみないとわからないのー。だけど、ノンならたぶん治せると思う>
<そう。なら、お願いしてもいいかしら>
<うん! ついでに、この土地が少し穢れているから、浄化もするね!>
<あちゃー。それも原因かもしれないね>
<うん。神官や巫女は穢れに弱いから>
<そっか>
ノンが少しって言うってことは、消えかけの穢れなんだろう。ノンによると、そういう微弱な穢れは神官や巫女ではわかりづらいらしい。
特に神殿に勤めていた人はそういった耐性が弱い。だから長時間浴びると体調を崩すんだそうだ。
ノンだからこそわかるんだろう。
「村長。にゃんすらが言うには、この土地は少しだけ穢れがあるそうなの」
「え……。で、では、妻が病弱になったのは……」
「恐らく、その微弱な穢れが原因なんじゃないかしら。にゃんすらが浄化してくれるって言ってくれているから、今ここでやってもいい? それから奥さんの様子を見に行きましょう」
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沈んだ様子から一転、目を輝かせて私とノンを見るヘラルドに、そっと息をはいた。
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