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ガート帝国編
第75話 職人
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翌日。ディエゴと一緒に、彼が懇意にしている職人の工房に来た。
私のお供はノンとピオだ。リコとエバは明日に備えて留守番している、だって。
ディエゴが扉を開け、そのあとに続く。店内は落ち着いた雰囲気でカウンターや棚にガラスが嵌められ、ネックレスを展示している。
ただ、カットが一種類しかないからなのか、どれもシンプルな印象を受けた。石の周囲は凝ったデザインになっているだけに、非常に勿体ない。
これだけ凝ったものが作れるのであれば、もしかしたらカットも上手くできるんじゃないかと思った。一応見せてみるか……なんて考えていたら、ディエゴが挨拶をしている。
「おはようございます。セシリオはおりますか?」
「これはディエゴ様。おりますよ。少々お待ちください」
カウンターの奥にいたのは、美人さん。新緑色の髪をしたエルフの男性だった。初めて見たぞ、エルフを。そして御多分に漏れず、イケメンである。
エルフの男性が奥に引っ込むと、すぐに一人の男性を伴って出てきた。男性はドワーフだ。鉱山にいたドワーフと同じように、身長が高くて筋骨隆々だ。
「おお、ディエゴの旦那。おはよう」
「おはようございます。例の件で来ました」
「なるほど! ブレント、店番を頼む。何かあったら呼んでくれ」
「わかりました」
エルフの男性はブレントというのか。そんなことを考えていると、ディエゴとドワーフの男性が歩き出したので、それについていく。
すぐ右に曲がると扉があり、そこに案内された。席に着くと狐獣人の女性がお茶を持って入ってきて、目の前に置いてくれる。そしてノンを見て目を瞠ると、嬉しそうに笑みをこぼし、ノンとピオの前にお菓子を置くと、出ていった。
その行動に首を捻り、私の肩にいたノンを見つけると、目を輝かせるドワーフの男性。……始まるぞ、拝むのが。
「おお! にゃんすら様じゃねえか! しかも、特別な黒にゃんすら様! ありがてえ、ありがてえ……!」
「セシリオ、それはあとにしてください。仕事の話が進みません」
「お、おお。これはすまねえ」
やっぱり拝んだ! と遠い目をしていると、頭をポリポリと掻くドワーフ。顔と気を引き締めたあとで自己紹介。
彼の名前はセシリオ。この工房の親方をしているんだとか。主にカッテリーニ商会で扱っている装飾品を作っているそうだ。
真珠の加工に興味を持ったのも、彼とさっきお茶を運んできた女性なんだとか。
「で、どうやって加工するんだ?」
「まず、金属を扱うの。これはできればミスリルかプラチナがいいわ」
「ふむ……。どっちも東にあるダンジョンで採れるから、問題ない」
…………ダンジョンで採れるんかーい! なんでもアリだな、ダンジョンは。
だけどいいことを聞いた。ダンジョンで採れるなら、宝石の原石はともかく、鉱石を採掘しにわざわざあの鉱山まで行く必要がないもの。
それに、鉱山と違ってダンジョンは一日たてば元に戻るんだから、いくらでも採掘することができるだろうし。今度行ってみよう。
それはともかく。
「そう。あとは、真珠をつける土台と鎖が作れるか、それだけね。別の国にいる獣人の職人もスキルなしでできたから、構造を理解してしまえば簡単だと思うわ」
「なるほどなあ」
「で、これが真珠。それなりに大きさが揃っているけど、それでも大きいのや小さいのもあるから、この道具を使ってまずは大きさを選別。同じ大きさのもので作るといいわ」
「ふむ……」
「とりあえず、実物を見たほうがいいですね。アリサ、頼みます」
ディエゴに促され、イヤリングとピアス、ネックレスと腕輪、指輪を見せる。すると、ネックレス以外のものがあることに驚くと同時に、鎖を見て唸る、セシリオ。
「これは……」
「鎖というの。構造は単純だけれど、ここまで小さく、そして細くしないと、真珠に通すことはできないわ」
「なるほど……」
「大きいサイズでみほんを作るわね」
「は? ええっ⁉」
ミスリルのインゴットを二個だし、ひとつを使って大きいサイズで鎖を作る。あと、イヤリングの土台も。まさか錬金術で作るとは思わなかったんだろう……セシリオは目を剥いて驚いた。
「錬金術か!」
「ええ。まず、この鎖と土台の練習をしてもらうわ。鍛冶だと難しいけど、錬金術だと簡単だから」
「レベルが1でもか?」
「ええ。村で教えた職人たちはレベル3だったけど、このふたつを徹底的に練習させたら、数時間で錬金術のレベルが上がったうえに、装飾品のスキルが生えた」
「なっ……!」
「それだけ難しいのよ、これをここまで細く、そして小さく作るにはね」
「……」
ぶら下がっている真珠のイヤリングを持ち上げ、鎖の細さを見せる。それと同時に一粒だけで作ったネックレスの鎖と一緒に並べると、その細さも大きさも一目瞭然となった。
イヤリングのほうが細いんだよ。1ミリあるかないかなのだ、イヤリングに使っている鎖は。
「だから村の職人たちにも最初は大きい鎖を作らせ、段階的に小さくしていったの。練習なんだから失敗してもいいと言ってね」
「ああ、確かに。練習ならば何度でも形を変えることができるしな、錬金術なら」
「ええ」
「なるほどなあ」
納得の表情をするセシリオは、徐にもうひとつのインゴットを手に取ると、大きな鎖を作る上げる。そこからどんどん小さくしていき、最後は私が作ったものと遜色ないものになった。
凄いなあ、ドワーフって! あっという間に作り上げたよ!
「たったこれだけで、錬金術と装飾品のレベルが三つ上がったぞ、おい」
「村の職人もそうだったわ。そんな状態で数をこなしたらどうなると思う?」
「……あっという間にレベルが7から10は行くな」
「やっぱりか。彼らもそうだったわ」
この世界にない技術だというのもあるんだろう。だからレベルも上がりやすいみたい。
普通の鎖が作れたことで蛇腹のものも教えると、セシリオはそれも作り上げた。うん、これなら彼に任せても大丈夫だろう。
あとは真珠を分ける道具と、ハンドドリルとバイスを出し、セシリオに見せる。
「錬金術だと一発でできるけど、構造を理解していないと錬成できないわよね」
「ああ」
「そこでこれが必要なの」
真珠をいくつかより分け、同じ大きさのものをふたつ別にする。ひとつをバイスで固定し、ハンドドリルで穴を開けた。そこに細い鎖を通して下を花の形に錬成し、錬金術でイヤリングの土台に貼り付ければ完成。
それを説明しながらセシリオにやってもらい、最終的にいっぺんに錬成してもらった。他にも一粒のネックレスを作ってもらったけれど、さすが職人、完璧に作り上げた。
作っている間は真剣に、だけど目を輝かせていたのが凄い。本当にこういうものを作るのが好きなんだと感じたよ。
「錬金術が使える人間が他にもいる。もしできそうなら、教えていいか?」
「どうぞ。なら、この道具も一緒に渡しておくわ」
「いいのか?」
「構わないわ。言葉で説明できるのであれば引き下げるけど」
「できないわけじゃないが、たぶん無理だ。穴の大きさを指定するのが難しい」
なるほど、そこが一番難しいか。真珠の大きさによっては細くしたり太くしたりしないとまずいものね。しかも、感覚的にもコンマ単位なんだから、たぶん無理だろうし。
私は錬成してしまえばいいからと、ハンドドリルとバイスをセシリオに譲渡した。
よし、真珠はなんとかなった。あとは宝石関連をなんとかすれば、装飾品関連は大丈夫な気がする。
だが、そう簡単に行くはずもなく……。宝石をカットしたものを見せたが、セシリオはがっくりと項垂れる。
「これは……、今の俺には無理だ。鍛冶か錬金術のレベルを上げないと、ここまで綺麗にできん。もちろん、この工房にいる連中もな。俺の師匠なら、もしかしたらできるかもしれんが……」
「ハビエル殿ですな」
「ああ」
「ハビエル?」
「明日から向かう村に住んでいる、ドワーフです。とても腕がいいんです」
「へえ……」
ディエゴが褒めるって、そうとう腕がいいってことよね。これは期待できるかも!
「師匠がいる村に行くのか? なら、手紙を預けてもいいか?」
「もちろんです」
「助かる。あとで店に持っていく」
「わかりました。アリサ、真珠を」
「わかった」
ディエゴに促され、真珠が入っている木箱を五箱、床に置く。ついでに選別する穴の開いた木を五枚ほど錬成し、それも一緒に置いた。
「もし、大きすぎたり小さすぎて扱えないと思ったら、それは私が引き取るから」
「わかった。大きいのはどうにでもなるだろうが、小さいのは場合によっては扱いが難しいだろうしな」
「ええ。それは庶民向けの装飾品にして売るつもり」
ビーズアクセのちょっとしたアクセントに使えるからね、小さいのは。もし彼らにも扱えるようであれば、ビーズも教えてしまおう。
それは追々かな?
私のお供はノンとピオだ。リコとエバは明日に備えて留守番している、だって。
ディエゴが扉を開け、そのあとに続く。店内は落ち着いた雰囲気でカウンターや棚にガラスが嵌められ、ネックレスを展示している。
ただ、カットが一種類しかないからなのか、どれもシンプルな印象を受けた。石の周囲は凝ったデザインになっているだけに、非常に勿体ない。
これだけ凝ったものが作れるのであれば、もしかしたらカットも上手くできるんじゃないかと思った。一応見せてみるか……なんて考えていたら、ディエゴが挨拶をしている。
「おはようございます。セシリオはおりますか?」
「これはディエゴ様。おりますよ。少々お待ちください」
カウンターの奥にいたのは、美人さん。新緑色の髪をしたエルフの男性だった。初めて見たぞ、エルフを。そして御多分に漏れず、イケメンである。
エルフの男性が奥に引っ込むと、すぐに一人の男性を伴って出てきた。男性はドワーフだ。鉱山にいたドワーフと同じように、身長が高くて筋骨隆々だ。
「おお、ディエゴの旦那。おはよう」
「おはようございます。例の件で来ました」
「なるほど! ブレント、店番を頼む。何かあったら呼んでくれ」
「わかりました」
エルフの男性はブレントというのか。そんなことを考えていると、ディエゴとドワーフの男性が歩き出したので、それについていく。
すぐ右に曲がると扉があり、そこに案内された。席に着くと狐獣人の女性がお茶を持って入ってきて、目の前に置いてくれる。そしてノンを見て目を瞠ると、嬉しそうに笑みをこぼし、ノンとピオの前にお菓子を置くと、出ていった。
その行動に首を捻り、私の肩にいたノンを見つけると、目を輝かせるドワーフの男性。……始まるぞ、拝むのが。
「おお! にゃんすら様じゃねえか! しかも、特別な黒にゃんすら様! ありがてえ、ありがてえ……!」
「セシリオ、それはあとにしてください。仕事の話が進みません」
「お、おお。これはすまねえ」
やっぱり拝んだ! と遠い目をしていると、頭をポリポリと掻くドワーフ。顔と気を引き締めたあとで自己紹介。
彼の名前はセシリオ。この工房の親方をしているんだとか。主にカッテリーニ商会で扱っている装飾品を作っているそうだ。
真珠の加工に興味を持ったのも、彼とさっきお茶を運んできた女性なんだとか。
「で、どうやって加工するんだ?」
「まず、金属を扱うの。これはできればミスリルかプラチナがいいわ」
「ふむ……。どっちも東にあるダンジョンで採れるから、問題ない」
…………ダンジョンで採れるんかーい! なんでもアリだな、ダンジョンは。
だけどいいことを聞いた。ダンジョンで採れるなら、宝石の原石はともかく、鉱石を採掘しにわざわざあの鉱山まで行く必要がないもの。
それに、鉱山と違ってダンジョンは一日たてば元に戻るんだから、いくらでも採掘することができるだろうし。今度行ってみよう。
それはともかく。
「そう。あとは、真珠をつける土台と鎖が作れるか、それだけね。別の国にいる獣人の職人もスキルなしでできたから、構造を理解してしまえば簡単だと思うわ」
「なるほどなあ」
「で、これが真珠。それなりに大きさが揃っているけど、それでも大きいのや小さいのもあるから、この道具を使ってまずは大きさを選別。同じ大きさのもので作るといいわ」
「ふむ……」
「とりあえず、実物を見たほうがいいですね。アリサ、頼みます」
ディエゴに促され、イヤリングとピアス、ネックレスと腕輪、指輪を見せる。すると、ネックレス以外のものがあることに驚くと同時に、鎖を見て唸る、セシリオ。
「これは……」
「鎖というの。構造は単純だけれど、ここまで小さく、そして細くしないと、真珠に通すことはできないわ」
「なるほど……」
「大きいサイズでみほんを作るわね」
「は? ええっ⁉」
ミスリルのインゴットを二個だし、ひとつを使って大きいサイズで鎖を作る。あと、イヤリングの土台も。まさか錬金術で作るとは思わなかったんだろう……セシリオは目を剥いて驚いた。
「錬金術か!」
「ええ。まず、この鎖と土台の練習をしてもらうわ。鍛冶だと難しいけど、錬金術だと簡単だから」
「レベルが1でもか?」
「ええ。村で教えた職人たちはレベル3だったけど、このふたつを徹底的に練習させたら、数時間で錬金術のレベルが上がったうえに、装飾品のスキルが生えた」
「なっ……!」
「それだけ難しいのよ、これをここまで細く、そして小さく作るにはね」
「……」
ぶら下がっている真珠のイヤリングを持ち上げ、鎖の細さを見せる。それと同時に一粒だけで作ったネックレスの鎖と一緒に並べると、その細さも大きさも一目瞭然となった。
イヤリングのほうが細いんだよ。1ミリあるかないかなのだ、イヤリングに使っている鎖は。
「だから村の職人たちにも最初は大きい鎖を作らせ、段階的に小さくしていったの。練習なんだから失敗してもいいと言ってね」
「ああ、確かに。練習ならば何度でも形を変えることができるしな、錬金術なら」
「ええ」
「なるほどなあ」
納得の表情をするセシリオは、徐にもうひとつのインゴットを手に取ると、大きな鎖を作る上げる。そこからどんどん小さくしていき、最後は私が作ったものと遜色ないものになった。
凄いなあ、ドワーフって! あっという間に作り上げたよ!
「たったこれだけで、錬金術と装飾品のレベルが三つ上がったぞ、おい」
「村の職人もそうだったわ。そんな状態で数をこなしたらどうなると思う?」
「……あっという間にレベルが7から10は行くな」
「やっぱりか。彼らもそうだったわ」
この世界にない技術だというのもあるんだろう。だからレベルも上がりやすいみたい。
普通の鎖が作れたことで蛇腹のものも教えると、セシリオはそれも作り上げた。うん、これなら彼に任せても大丈夫だろう。
あとは真珠を分ける道具と、ハンドドリルとバイスを出し、セシリオに見せる。
「錬金術だと一発でできるけど、構造を理解していないと錬成できないわよね」
「ああ」
「そこでこれが必要なの」
真珠をいくつかより分け、同じ大きさのものをふたつ別にする。ひとつをバイスで固定し、ハンドドリルで穴を開けた。そこに細い鎖を通して下を花の形に錬成し、錬金術でイヤリングの土台に貼り付ければ完成。
それを説明しながらセシリオにやってもらい、最終的にいっぺんに錬成してもらった。他にも一粒のネックレスを作ってもらったけれど、さすが職人、完璧に作り上げた。
作っている間は真剣に、だけど目を輝かせていたのが凄い。本当にこういうものを作るのが好きなんだと感じたよ。
「錬金術が使える人間が他にもいる。もしできそうなら、教えていいか?」
「どうぞ。なら、この道具も一緒に渡しておくわ」
「いいのか?」
「構わないわ。言葉で説明できるのであれば引き下げるけど」
「できないわけじゃないが、たぶん無理だ。穴の大きさを指定するのが難しい」
なるほど、そこが一番難しいか。真珠の大きさによっては細くしたり太くしたりしないとまずいものね。しかも、感覚的にもコンマ単位なんだから、たぶん無理だろうし。
私は錬成してしまえばいいからと、ハンドドリルとバイスをセシリオに譲渡した。
よし、真珠はなんとかなった。あとは宝石関連をなんとかすれば、装飾品関連は大丈夫な気がする。
だが、そう簡単に行くはずもなく……。宝石をカットしたものを見せたが、セシリオはがっくりと項垂れる。
「これは……、今の俺には無理だ。鍛冶か錬金術のレベルを上げないと、ここまで綺麗にできん。もちろん、この工房にいる連中もな。俺の師匠なら、もしかしたらできるかもしれんが……」
「ハビエル殿ですな」
「ああ」
「ハビエル?」
「明日から向かう村に住んでいる、ドワーフです。とても腕がいいんです」
「へえ……」
ディエゴが褒めるって、そうとう腕がいいってことよね。これは期待できるかも!
「師匠がいる村に行くのか? なら、手紙を預けてもいいか?」
「もちろんです」
「助かる。あとで店に持っていく」
「わかりました。アリサ、真珠を」
「わかった」
ディエゴに促され、真珠が入っている木箱を五箱、床に置く。ついでに選別する穴の開いた木を五枚ほど錬成し、それも一緒に置いた。
「もし、大きすぎたり小さすぎて扱えないと思ったら、それは私が引き取るから」
「わかった。大きいのはどうにでもなるだろうが、小さいのは場合によっては扱いが難しいだろうしな」
「ええ。それは庶民向けの装飾品にして売るつもり」
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