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ガート帝国編
第73話 商談?
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宝石のカットは、なんだかんだで16種類、あるいは18種類ある。宝石によってカットが変わることもあるし、石の強度によってもカットが変わる。
有名なのは、ダイヤのブリリアントカット、エメラルドに用いる長方形のエメラルドカットだろうか。それらを含めた10種類ほどのものを、布を敷いた木箱に並べ、二人に見せる。
「こ、こんなに……⁉」
「なんて美しい輝きなんでしょう……!」
「宝石の種類もさることながら、宝石にも硬さがあるの。割れやすいものは四角にしたり、輝きを全面に押し出すようなカットにしたりと、様々ね」
「「……」」
二人に見せた宝石は、ダイヤとエメラルド、ルビーとサファイヤの色違い、オニキスと翡翠、色違いの水晶だ。翡翠はカボションカットにしているけれど、その他はいろんなカットにしてある。
透明の水晶に関しては、球体と六角柱にしてあって、それですらも驚くディエゴとサリタ。
どの宝石もカットに合わせて輝き、二人を――特にサリタを魅了をしていた。
「これなら、貴族にも売れますわ!」
「ああ。だが、これは職人には作れない……そうですな、アリサ」
「ええ」
スライムの核ならともかく、宝石で練習させるわけにはいかないからね。私は形を知っているものしかカットしなかったけれど、それだって苦労したのだ。
それを、何も知らない職人に作らせるのは酷だし、ぶっちゃけて言えば無理。
ディエゴもそれをわかっているようで、眉間に皺を寄せていた。
「だから、宝石に関してはレシピの流通は無理。けど、真珠は村人に教えた方法でなら、職人でも作れると思う。冒険者にも売れたから」
「ほう? 冒険者にも?」
「ええ。真珠は女性冒険者、男性は魔物の牙や爪を使ったものだけどね」
手持ちの中にある爪と牙を使い、男性冒険者に人気だった形を錬成すると、ぽかーんとした顔をする二人。他にもビーズと板を取り出して、動物や蝶、花や葉っぱを木で作り、ビーズと一緒に錬成してみたのだ。
「村人が庶民向けに売ったのは、このビーズと牙や爪、真珠を使ったものよ。真珠自体が安いことと、産地だからあの値段で作れたともいうわね」
「もし帝都で作るとなると、値段はもっと上がりますな……」
「そうね。貴族向けならばそれでもいいけど、庶民にもとなると、ちょっと難しいわ」
「確かに。砂は湖でも採れますからなんとかなりますが……」
「でしょ? ただ、私の場合は、真珠に対して仕入れ方法があるから、もし必要なら売るわよ?」
「本当ですか⁉」
「ええ」
月に一回仕入れに行くからね~。それに、今持っている真珠だって、首から耳から全部ワンセットにして貴族全員に売ったとしても、充分余るくらいは在庫を抱えているし、半年はあのお兄さんから真珠を買うことになっているのだ。
在庫に関しては心配していない。
むしろ、宝石のほうが心配だね。この近くに鉱山がないかなあ。
まあ、あの鉱山まで転移魔法で行けばいいだけの話だし、すぐに売るわけじゃないから今はいいとして。
さて、どこまで値段が吊り上がるかな? 金はいらないからあげるってわけにもいかないからね。
「現物は明日見せるという感じでいいかしら」
「構いません。どれほどの量があるのでしょう?」
「すっごくいっぱいあるわ」
自分が買い漁った結果とはいえ、若干遠い目になる。それを不思議そうな顔をして首を傾げた二人。
夜も更けて来たことだし、細かい話は明日にしようということで、お開きとなった。
翌日。朝はおにぎりと昆布を使った玉ねぎとほうれん草に似た葉っぱの味噌汁に、卵焼きとキャベツを塩もみしただけの浅漬けもどき。コッコを使ったステーキを出した。
もちろん料理人に指導しつつ作ったもので、出汁に関しては、彼らはキノコの出汁で作ってもらっている。
「こちらのほうが断然美味しいな」
「そうね。けど、普段から使えるものとなると、キノコ一択よ」
「だな」
昆布とキノコ出汁の味比べをした料理長。彼も昆布出汁を気に入ったようだけれど、普段使いできないようでは意味がない。
それをわかっているようで、悔しそうな顔をしていた。
海があればいいんだが、ないからね。ダンジョンに海でもあれば別だが。
それとなく聞いてみたら、帝都の近くにあるダンジョンに、海が広がっているフロアがあるんだそうだ。数は少ないけれどそれなりに魚も採れるし、食べられているんだとか。
おおい、ダンジョンに海があるんかいっ!
「ダンジョンに海があるなら、もしかしたら昆布やかつおぶしも採れるかも」
「なるほど! 採れたら普段使いできそうだな!」
「そうね。そのダンジョンってどこにあるの?」
ダンジョンに潜っている料理長やもう一人の料理人によると、帝都の南側に広がっている森の中にダンジョンがあって、そこの第三階層と第四階層が海になっているんだとか。
ダンジョン自体もFやEランク冒険者が入れるくらいの初級ダンジョンだそうで、全十階層だという。その代わりワンフロアがかなり広くて、たとえ十階しかなくても攻略が大変なんだとか。
それでも、肉や魚、野菜や薬草、果物が採れる『食材ダンジョン』だそうなので、人が多い帝都でもなんとか賄えているし、その周辺にある町や村の食料を賄うくらいはできているらしい。
もちろん、野菜や果物、米は栽培しているという。
「もしダンジョンがなかったら、スラムもあっただろうな」
「あら、帝都にはスラムがないの?」
「実際にはないわけじゃないが、飢えて他人から盗む、なんてことにはなっていない程度だな」
「それでも、飢えることがないのは大事よね」
「ああ」
スラムの住人ですら入れるダンジョンだそうで、一階にいるスライムさえ倒せるのであれば、食うに困らないらしい。スライムの核は貴族に人気だから、ランクが低くてもいい値段になるんだそうだ。
それでもスラムに近い状態だし、他から流れてくる人間が多いからこそ、どうしてもスラムがなくならないんだとか。そのあたりは王族も貴族たちも頭を悩ませているという。
……制限できればいいんだろうけれど、そこまではしていないんだろう。制限してしまえば、盗賊になる可能性が高いから。
日本のような保護するシステムもないんだろうね。まあ、私には関係ないが。
そんな話をしながら作業を終え、ディエゴとサリタに朝食として出す。料理長と話をしたダンジョンのことを伝えると、なにやら考え込んでいた。
「あ、そうだ。ディエゴ、辺鄙な場所を知らない?」
「唐突ですな、アリサは。知らないわけではありませんが……。ふむ、今度その村に行くのです。一緒に行ってみるかね?」
「おお、そんな村があるのね! 行ってみたいわ!」
「はははっ! わかりました。出発は明後日になりますから、その時に」
「ええ。じゃあ、私は宿を探しに――」
「それまではここにいてほしいわ、アリサ」
「は?」
なんかとんでもないことを言い出しだぞ、サリタが。
「料理長にレシピを教えてほしいの。今朝のご飯も美味しかったし」
「商談もしたいですしな」
「え、でも、さすがにそれはご迷惑では」
「大丈夫ですわ!」
「ええ」
二人の目が怖い。なんというか、獲物を逃がさない的な意味で。
いい意味での商談相手として見てもらえているならいいけれど、これはどっちなんだろう……?
「一人で旅をしてきたのでしょう? アリサのご両親には敵わないと思うけれど、この国での親だと思ってほしいわ」
「そうですな。もちろん商談相手としても不足はありませんが、年若いアリサを親として見守りたいと思うのも本心なのですよ」
「……」
まさかの親宣言きたーーー! 重い、重いよ! そんなの求めてねえ!
獣人たちってなんでこんなに善良というか素直というか、人を真っ直ぐに捉えるんだろう? 背中がムズムズする!
かといってこんな素直な人たちを無碍にもできないし、どうしたら……!
「何かあった時に頼ってくださればいいのよ、アリサ。それで充分だわ」
「……ありがとう。そうさせてもらうわね」
嬉しそうな顔をして頷く二人に、内心で溜息をつく。
私はそんなことを求めてない……‼
いろいろと素直に受け取りすぎだろう! 商人をやっている以上そんなことはないだろうが、善良すぎて、騙されないか心配になるレベル!
親云々はともかく、相談相手ができたのはよかった。……よかったのか?
よっぽどのことがない限りたぶん相談はしないと思うが、アクセの値段に関しては相談させてもらおう。
それからいろいろと話をして、食材を買いに行くと言って出かける。冒険者ギルドの場所も聞いたから、そこでダンジョンの情報を集めよう。
海の階層があるのなら、もしかしたら昆布やかつおぶしの出汁が採れるようになるかもしれないじゃないか。そうすれば、わざわざあの町まで昆布を買いに行かなくてすむし。
佃煮はあの村まで買いに行くけどね!
まあ、どのみち半年はあの漁港に通わないといけないから、それまでは買ってくるか。つか、そろそろ一ヶ月になるから、あのお兄さんのところに行って真珠を買ってこないといけないのだ。
村の様子も気になるしね。
そうと決まれば、王都ではどんなものを売っているのか見学しつつ、転移魔法の実験を兼ねて、さくっと漁港まで行って来ますか!
有名なのは、ダイヤのブリリアントカット、エメラルドに用いる長方形のエメラルドカットだろうか。それらを含めた10種類ほどのものを、布を敷いた木箱に並べ、二人に見せる。
「こ、こんなに……⁉」
「なんて美しい輝きなんでしょう……!」
「宝石の種類もさることながら、宝石にも硬さがあるの。割れやすいものは四角にしたり、輝きを全面に押し出すようなカットにしたりと、様々ね」
「「……」」
二人に見せた宝石は、ダイヤとエメラルド、ルビーとサファイヤの色違い、オニキスと翡翠、色違いの水晶だ。翡翠はカボションカットにしているけれど、その他はいろんなカットにしてある。
透明の水晶に関しては、球体と六角柱にしてあって、それですらも驚くディエゴとサリタ。
どの宝石もカットに合わせて輝き、二人を――特にサリタを魅了をしていた。
「これなら、貴族にも売れますわ!」
「ああ。だが、これは職人には作れない……そうですな、アリサ」
「ええ」
スライムの核ならともかく、宝石で練習させるわけにはいかないからね。私は形を知っているものしかカットしなかったけれど、それだって苦労したのだ。
それを、何も知らない職人に作らせるのは酷だし、ぶっちゃけて言えば無理。
ディエゴもそれをわかっているようで、眉間に皺を寄せていた。
「だから、宝石に関してはレシピの流通は無理。けど、真珠は村人に教えた方法でなら、職人でも作れると思う。冒険者にも売れたから」
「ほう? 冒険者にも?」
「ええ。真珠は女性冒険者、男性は魔物の牙や爪を使ったものだけどね」
手持ちの中にある爪と牙を使い、男性冒険者に人気だった形を錬成すると、ぽかーんとした顔をする二人。他にもビーズと板を取り出して、動物や蝶、花や葉っぱを木で作り、ビーズと一緒に錬成してみたのだ。
「村人が庶民向けに売ったのは、このビーズと牙や爪、真珠を使ったものよ。真珠自体が安いことと、産地だからあの値段で作れたともいうわね」
「もし帝都で作るとなると、値段はもっと上がりますな……」
「そうね。貴族向けならばそれでもいいけど、庶民にもとなると、ちょっと難しいわ」
「確かに。砂は湖でも採れますからなんとかなりますが……」
「でしょ? ただ、私の場合は、真珠に対して仕入れ方法があるから、もし必要なら売るわよ?」
「本当ですか⁉」
「ええ」
月に一回仕入れに行くからね~。それに、今持っている真珠だって、首から耳から全部ワンセットにして貴族全員に売ったとしても、充分余るくらいは在庫を抱えているし、半年はあのお兄さんから真珠を買うことになっているのだ。
在庫に関しては心配していない。
むしろ、宝石のほうが心配だね。この近くに鉱山がないかなあ。
まあ、あの鉱山まで転移魔法で行けばいいだけの話だし、すぐに売るわけじゃないから今はいいとして。
さて、どこまで値段が吊り上がるかな? 金はいらないからあげるってわけにもいかないからね。
「現物は明日見せるという感じでいいかしら」
「構いません。どれほどの量があるのでしょう?」
「すっごくいっぱいあるわ」
自分が買い漁った結果とはいえ、若干遠い目になる。それを不思議そうな顔をして首を傾げた二人。
夜も更けて来たことだし、細かい話は明日にしようということで、お開きとなった。
翌日。朝はおにぎりと昆布を使った玉ねぎとほうれん草に似た葉っぱの味噌汁に、卵焼きとキャベツを塩もみしただけの浅漬けもどき。コッコを使ったステーキを出した。
もちろん料理人に指導しつつ作ったもので、出汁に関しては、彼らはキノコの出汁で作ってもらっている。
「こちらのほうが断然美味しいな」
「そうね。けど、普段から使えるものとなると、キノコ一択よ」
「だな」
昆布とキノコ出汁の味比べをした料理長。彼も昆布出汁を気に入ったようだけれど、普段使いできないようでは意味がない。
それをわかっているようで、悔しそうな顔をしていた。
海があればいいんだが、ないからね。ダンジョンに海でもあれば別だが。
それとなく聞いてみたら、帝都の近くにあるダンジョンに、海が広がっているフロアがあるんだそうだ。数は少ないけれどそれなりに魚も採れるし、食べられているんだとか。
おおい、ダンジョンに海があるんかいっ!
「ダンジョンに海があるなら、もしかしたら昆布やかつおぶしも採れるかも」
「なるほど! 採れたら普段使いできそうだな!」
「そうね。そのダンジョンってどこにあるの?」
ダンジョンに潜っている料理長やもう一人の料理人によると、帝都の南側に広がっている森の中にダンジョンがあって、そこの第三階層と第四階層が海になっているんだとか。
ダンジョン自体もFやEランク冒険者が入れるくらいの初級ダンジョンだそうで、全十階層だという。その代わりワンフロアがかなり広くて、たとえ十階しかなくても攻略が大変なんだとか。
それでも、肉や魚、野菜や薬草、果物が採れる『食材ダンジョン』だそうなので、人が多い帝都でもなんとか賄えているし、その周辺にある町や村の食料を賄うくらいはできているらしい。
もちろん、野菜や果物、米は栽培しているという。
「もしダンジョンがなかったら、スラムもあっただろうな」
「あら、帝都にはスラムがないの?」
「実際にはないわけじゃないが、飢えて他人から盗む、なんてことにはなっていない程度だな」
「それでも、飢えることがないのは大事よね」
「ああ」
スラムの住人ですら入れるダンジョンだそうで、一階にいるスライムさえ倒せるのであれば、食うに困らないらしい。スライムの核は貴族に人気だから、ランクが低くてもいい値段になるんだそうだ。
それでもスラムに近い状態だし、他から流れてくる人間が多いからこそ、どうしてもスラムがなくならないんだとか。そのあたりは王族も貴族たちも頭を悩ませているという。
……制限できればいいんだろうけれど、そこまではしていないんだろう。制限してしまえば、盗賊になる可能性が高いから。
日本のような保護するシステムもないんだろうね。まあ、私には関係ないが。
そんな話をしながら作業を終え、ディエゴとサリタに朝食として出す。料理長と話をしたダンジョンのことを伝えると、なにやら考え込んでいた。
「あ、そうだ。ディエゴ、辺鄙な場所を知らない?」
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「おお、そんな村があるのね! 行ってみたいわ!」
「はははっ! わかりました。出発は明後日になりますから、その時に」
「ええ。じゃあ、私は宿を探しに――」
「それまではここにいてほしいわ、アリサ」
「は?」
なんかとんでもないことを言い出しだぞ、サリタが。
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「商談もしたいですしな」
「え、でも、さすがにそれはご迷惑では」
「大丈夫ですわ!」
「ええ」
二人の目が怖い。なんというか、獲物を逃がさない的な意味で。
いい意味での商談相手として見てもらえているならいいけれど、これはどっちなんだろう……?
「一人で旅をしてきたのでしょう? アリサのご両親には敵わないと思うけれど、この国での親だと思ってほしいわ」
「そうですな。もちろん商談相手としても不足はありませんが、年若いアリサを親として見守りたいと思うのも本心なのですよ」
「……」
まさかの親宣言きたーーー! 重い、重いよ! そんなの求めてねえ!
獣人たちってなんでこんなに善良というか素直というか、人を真っ直ぐに捉えるんだろう? 背中がムズムズする!
かといってこんな素直な人たちを無碍にもできないし、どうしたら……!
「何かあった時に頼ってくださればいいのよ、アリサ。それで充分だわ」
「……ありがとう。そうさせてもらうわね」
嬉しそうな顔をして頷く二人に、内心で溜息をつく。
私はそんなことを求めてない……‼
いろいろと素直に受け取りすぎだろう! 商人をやっている以上そんなことはないだろうが、善良すぎて、騙されないか心配になるレベル!
親云々はともかく、相談相手ができたのはよかった。……よかったのか?
よっぽどのことがない限りたぶん相談はしないと思うが、アクセの値段に関しては相談させてもらおう。
それからいろいろと話をして、食材を買いに行くと言って出かける。冒険者ギルドの場所も聞いたから、そこでダンジョンの情報を集めよう。
海の階層があるのなら、もしかしたら昆布やかつおぶしの出汁が採れるようになるかもしれないじゃないか。そうすれば、わざわざあの町まで昆布を買いに行かなくてすむし。
佃煮はあの村まで買いに行くけどね!
まあ、どのみち半年はあの漁港に通わないといけないから、それまでは買ってくるか。つか、そろそろ一ヶ月になるから、あのお兄さんのところに行って真珠を買ってこないといけないのだ。
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そうと決まれば、王都ではどんなものを売っているのか見学しつつ、転移魔法の実験を兼ねて、さくっと漁港まで行って来ますか!
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・「転移先は薬師が少ない世界でした」1~6巻、文庫版1~2巻発売中。こちらは本編完結。
・「転移先は薬師が少ない世界でした」コミカライズ 1巻発売中。毎月第三木曜日更新
・「転生したら幼女でした⁉ ―神様~、聞いてないよ~!」
を連載中です。よろしくお願いします!
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