46 / 190
ハンデル自由都市国編
第62話 ヤミンとヤナ
しおりを挟む
「さて、装備を用意しないとね」
「あ、あの、換金できましたし、自分で買いますよ?」
「ああ。それくらいは稼げたし」
「まあまあ、いいから。とっておきの素材があるの。それを見てから決めてくれると嬉しいかな」
「とっておきの」
「素材?」
私の言葉に首を傾げる二人。どんな素材か見てもらうために、町の外に出ることにした。さすがに宿で見せるなんてことはしたくないし。
二人を促して門のところまで歩く。途中にあった屋台で串焼きやスープ、果物を買うが、二人は食べ物を買うようなことはしなかった。それを不思議に思っていたけれど、よくよく考えたら二人は樹人とリッチだ。
きっと、食べ物を必要としないんだろう。せいぜい水くらいか。
そのあたりのことも、あとで聞こうと思う。彼らも聞きたいことがあるみたいだしね。さっきから、うざいくらいこっちをちらちらと見ているんだもの……きっと何か聞いてくるはず。
森に着き、すぐにテントを展開する。彼らはアイテムボックスが使えるようで、空間からテントを出していた。
つか、アイテムボックスがあるなら、杖もその中にしまっておけばよかったんじゃ……と思ったが、囚われた時に魔法も封じられていたのかもしれないと、思い至った。
今日はこのまま森で一泊しようと話すと、彼らもホッとしたような顔をして頷く。きっと特殊な種族故に、宿に泊まることを躊躇っているんだろう。
火を熾してから結界を張り、まったりする。
「じゃあ、杖の素材からね」
ダンジョンでドロップした枝を彼らに見せる。
「……っ、凄い魔力が籠っていますね。トレント材ですか?」
「ええ。エルダートレントのよ。トレントと比べてみる?」
トレントの木材を出し、二人に渡す。しげしげと両方を見たあと、二人同時に息を呑んだ。
「こ、こんなに違いがあるんですか⁉」
「上位種だもの、こんなものじゃないかしら」
エンシェントトレントだともっと魔力が込められているとは言わないでおく。彼らのレベル的に扱えると思っていない。エルダートレントでギリギリ使えるか使えないかだからね。
「で、杖はどっちで作っても問題ないと思うけど、二人はどっちの木材がいいかしら」
「「うーん……こっち!」」
「だよね~」
二人が指さしたのは、トレントのほうだった。魔法の制御に関しても、魔力を溜め込んでいる木材のほうがいい杖になるのだが、自分の力量がわかっているのか、トレントのほうを指さした。
「よし、木材はこれでいいとして。嵌める魔石はどうする?」
「ボクはいろいろ使えますけど、樹人ということもあって、風系統の魔法が得意なんです。だから、もしあれば風の魔石で」
「俺もいろいろ使えるけど、リッチということもあって、闇や氷が得意なんだ」
「そう……。残念ながら属性がついている魔石は持っていないから、ベア種の魔石で我慢してね。杖の形状は?」
「特にないです」
「俺も」
「なら、二人ともお揃いで一般的な形にしよう」
ウエストポーチからダンジョンで出たレッドベアの魔石を出し、トレント材と一緒に置く。さすがにドラゴンがドロップしたものを使うようなことはしないよ、出会ったばかりだしね。
杖の形は、杖として一般的なもので上の部分に魔石、下に行くほど細くなる「?」のような形だ。ただし、魔石を嵌め込む部分にはちょっとした装飾を施すつもりでいる。
「〝杖を錬成、装飾あり、状態維持〟、っと」
「「へ?」」
「さあ、終わり! はい、どうぞ」
まさか錬金術で作るとは思っていなかったんだろう。二人はみるみるうちに杖が出来上がっていく様子を見て、ぽかーんと口を開けながら目を真ん丸にしていた。
出来上がった杖は、形としては一般的なもの。ただし、杖全体に蔦がはっているような模様が掘られていて、葉っぱの部分は色がついているものにした。
「うわ~! 凄い! カッコいい! ボクの手に馴染む!」
「俺も! ここまでしっくりくるのは初めてだ!」
「それならよかった! 壊れたりしないようにしているから、安心して使ってね」
「「ありがとう、アリサ!」」
「どういたしまして」
キラキラとした目で見ているであろう、二人。目があるわけじゃないから、雰囲気でしかわからないけれど。
それでも喜んでいることがわかるから、こっちもほっこりする。
それから少しだけ残していたBランクの蜘蛛糸を出し、二人のローブも錬成する。二人の種族が特殊であることを考慮して、認識阻害の魔法をかけた。
通常ならば耐熱と耐寒をかけるところだけれど、今回ははかけていない。かけるほど彼らを知っているわけじゃないし、仲良くなったわけじゃないしね。
「うわ……その蜘蛛糸、魔力が籠ってる……」
「これ? 上層でドロップするBランクの蜘蛛糸なの。だから防御力もそれなりに高いわ。認識阻害をかけてあるから、フードさえ被ってしまえば大丈夫だと思う」
「何からなにまで……」
「ありがとう」
色も二人に似合うよう、緑と黒にしてみた。緑はヤミンに、黒はヤナにローブを手渡すと、さっそく着替える二人。それから二人に話を聞くことに。
「二人はどうしてあのダンジョンにいたの?」
「ボクたちの村は隠れ里でさ」
「周囲は森だけど、薬草の種類が少ないんだ」
彼らの話によると、二人だけじゃなくて他にも樹人やリッチ、獣人たちが一緒に隠れ住んでいるという。森の奥とはいえ薬草の種類が少なく、ポーションも中級までしか作れないんだそうだ。
だから、種類を増やしたいと思ってダンジョンに潜り、根っこごと持って帰ろうとしていた。ある意味それは成功していたけれど、帰る途中でダンマスに見つかり、珍しい種族だからと囚われてしまったという。
樹人やリッチだったからこそ食べ物が必要なかったから死ぬことはなかったが、それでも水くらいは飲む。魔法自体も封じられていたし、ダンマスに逆らわないようダンジョン独自の魔法をかけられて、逃げられないようにされていたんだとか。
囚われていたのは、体感で五日ほど。村の人間が心配しているだろうと、ヤミンとヤナが落ち込む。
「そう……。なら、その村まで送っていくわよ?」
「「いいのか⁉」」
「いいわ。乗りかかった船だもの。それに、にゃんすらがいるから、悪人はすぐにわかるし」
「「ああ~、納得!」」
やっぱり納得するのか。それから二人は、私を伺うように話しかけてくる。
「俺たちもアリサに聞きたいことがあるんだ」
「なに?」
「もしかてさ……アリサもボクたちと同じ、転生者、だったりする?」
その言葉に驚く。え? 彼らが、転生者⁉
「え……二人とも転生者なの? あと、どうしてわかったの?」
「〝OK〟って言葉だよ」
「あれはこの世界にない言葉だから」
「あちゃ~、それが原因か。できるだけ言わないように気をつけているけど、たま~に出ちゃうのよね……」
「わかる」
「俺も言いそうになる時があるし」
簡単だものね、あの言葉って。
悪いと思いつつ私たちは食事を、彼らには水を与える。ヤミンは根っこから水を吸い上げ、ヤナはきちんと口から摂っていた。おおぃ……骸骨じゃないんかーい!
その光景に驚きつつ、三人で話を続けた。
「あ、あの、換金できましたし、自分で買いますよ?」
「ああ。それくらいは稼げたし」
「まあまあ、いいから。とっておきの素材があるの。それを見てから決めてくれると嬉しいかな」
「とっておきの」
「素材?」
私の言葉に首を傾げる二人。どんな素材か見てもらうために、町の外に出ることにした。さすがに宿で見せるなんてことはしたくないし。
二人を促して門のところまで歩く。途中にあった屋台で串焼きやスープ、果物を買うが、二人は食べ物を買うようなことはしなかった。それを不思議に思っていたけれど、よくよく考えたら二人は樹人とリッチだ。
きっと、食べ物を必要としないんだろう。せいぜい水くらいか。
そのあたりのことも、あとで聞こうと思う。彼らも聞きたいことがあるみたいだしね。さっきから、うざいくらいこっちをちらちらと見ているんだもの……きっと何か聞いてくるはず。
森に着き、すぐにテントを展開する。彼らはアイテムボックスが使えるようで、空間からテントを出していた。
つか、アイテムボックスがあるなら、杖もその中にしまっておけばよかったんじゃ……と思ったが、囚われた時に魔法も封じられていたのかもしれないと、思い至った。
今日はこのまま森で一泊しようと話すと、彼らもホッとしたような顔をして頷く。きっと特殊な種族故に、宿に泊まることを躊躇っているんだろう。
火を熾してから結界を張り、まったりする。
「じゃあ、杖の素材からね」
ダンジョンでドロップした枝を彼らに見せる。
「……っ、凄い魔力が籠っていますね。トレント材ですか?」
「ええ。エルダートレントのよ。トレントと比べてみる?」
トレントの木材を出し、二人に渡す。しげしげと両方を見たあと、二人同時に息を呑んだ。
「こ、こんなに違いがあるんですか⁉」
「上位種だもの、こんなものじゃないかしら」
エンシェントトレントだともっと魔力が込められているとは言わないでおく。彼らのレベル的に扱えると思っていない。エルダートレントでギリギリ使えるか使えないかだからね。
「で、杖はどっちで作っても問題ないと思うけど、二人はどっちの木材がいいかしら」
「「うーん……こっち!」」
「だよね~」
二人が指さしたのは、トレントのほうだった。魔法の制御に関しても、魔力を溜め込んでいる木材のほうがいい杖になるのだが、自分の力量がわかっているのか、トレントのほうを指さした。
「よし、木材はこれでいいとして。嵌める魔石はどうする?」
「ボクはいろいろ使えますけど、樹人ということもあって、風系統の魔法が得意なんです。だから、もしあれば風の魔石で」
「俺もいろいろ使えるけど、リッチということもあって、闇や氷が得意なんだ」
「そう……。残念ながら属性がついている魔石は持っていないから、ベア種の魔石で我慢してね。杖の形状は?」
「特にないです」
「俺も」
「なら、二人ともお揃いで一般的な形にしよう」
ウエストポーチからダンジョンで出たレッドベアの魔石を出し、トレント材と一緒に置く。さすがにドラゴンがドロップしたものを使うようなことはしないよ、出会ったばかりだしね。
杖の形は、杖として一般的なもので上の部分に魔石、下に行くほど細くなる「?」のような形だ。ただし、魔石を嵌め込む部分にはちょっとした装飾を施すつもりでいる。
「〝杖を錬成、装飾あり、状態維持〟、っと」
「「へ?」」
「さあ、終わり! はい、どうぞ」
まさか錬金術で作るとは思っていなかったんだろう。二人はみるみるうちに杖が出来上がっていく様子を見て、ぽかーんと口を開けながら目を真ん丸にしていた。
出来上がった杖は、形としては一般的なもの。ただし、杖全体に蔦がはっているような模様が掘られていて、葉っぱの部分は色がついているものにした。
「うわ~! 凄い! カッコいい! ボクの手に馴染む!」
「俺も! ここまでしっくりくるのは初めてだ!」
「それならよかった! 壊れたりしないようにしているから、安心して使ってね」
「「ありがとう、アリサ!」」
「どういたしまして」
キラキラとした目で見ているであろう、二人。目があるわけじゃないから、雰囲気でしかわからないけれど。
それでも喜んでいることがわかるから、こっちもほっこりする。
それから少しだけ残していたBランクの蜘蛛糸を出し、二人のローブも錬成する。二人の種族が特殊であることを考慮して、認識阻害の魔法をかけた。
通常ならば耐熱と耐寒をかけるところだけれど、今回ははかけていない。かけるほど彼らを知っているわけじゃないし、仲良くなったわけじゃないしね。
「うわ……その蜘蛛糸、魔力が籠ってる……」
「これ? 上層でドロップするBランクの蜘蛛糸なの。だから防御力もそれなりに高いわ。認識阻害をかけてあるから、フードさえ被ってしまえば大丈夫だと思う」
「何からなにまで……」
「ありがとう」
色も二人に似合うよう、緑と黒にしてみた。緑はヤミンに、黒はヤナにローブを手渡すと、さっそく着替える二人。それから二人に話を聞くことに。
「二人はどうしてあのダンジョンにいたの?」
「ボクたちの村は隠れ里でさ」
「周囲は森だけど、薬草の種類が少ないんだ」
彼らの話によると、二人だけじゃなくて他にも樹人やリッチ、獣人たちが一緒に隠れ住んでいるという。森の奥とはいえ薬草の種類が少なく、ポーションも中級までしか作れないんだそうだ。
だから、種類を増やしたいと思ってダンジョンに潜り、根っこごと持って帰ろうとしていた。ある意味それは成功していたけれど、帰る途中でダンマスに見つかり、珍しい種族だからと囚われてしまったという。
樹人やリッチだったからこそ食べ物が必要なかったから死ぬことはなかったが、それでも水くらいは飲む。魔法自体も封じられていたし、ダンマスに逆らわないようダンジョン独自の魔法をかけられて、逃げられないようにされていたんだとか。
囚われていたのは、体感で五日ほど。村の人間が心配しているだろうと、ヤミンとヤナが落ち込む。
「そう……。なら、その村まで送っていくわよ?」
「「いいのか⁉」」
「いいわ。乗りかかった船だもの。それに、にゃんすらがいるから、悪人はすぐにわかるし」
「「ああ~、納得!」」
やっぱり納得するのか。それから二人は、私を伺うように話しかけてくる。
「俺たちもアリサに聞きたいことがあるんだ」
「なに?」
「もしかてさ……アリサもボクたちと同じ、転生者、だったりする?」
その言葉に驚く。え? 彼らが、転生者⁉
「え……二人とも転生者なの? あと、どうしてわかったの?」
「〝OK〟って言葉だよ」
「あれはこの世界にない言葉だから」
「あちゃ~、それが原因か。できるだけ言わないように気をつけているけど、たま~に出ちゃうのよね……」
「わかる」
「俺も言いそうになる時があるし」
簡単だものね、あの言葉って。
悪いと思いつつ私たちは食事を、彼らには水を与える。ヤミンは根っこから水を吸い上げ、ヤナはきちんと口から摂っていた。おおぃ……骸骨じゃないんかーい!
その光景に驚きつつ、三人で話を続けた。
133
・「転移先は薬師が少ない世界でした」1~6巻、文庫版1~2巻発売中。こちらは本編完結。
・「転移先は薬師が少ない世界でした」コミカライズ 1巻発売中。毎月第三木曜日更新
・「転生したら幼女でした⁉ ―神様~、聞いてないよ~!」
を連載中です。よろしくお願いします!
・「転移先は薬師が少ない世界でした」コミカライズ 1巻発売中。毎月第三木曜日更新
・「転生したら幼女でした⁉ ―神様~、聞いてないよ~!」
を連載中です。よろしくお願いします!
お気に入りに追加
8,871
あなたにおすすめの小説
転生したら幼女でした!? 神様~、聞いてないよ~!
饕餮
ファンタジー
書籍化決定!
2024/08/中旬ごろの出荷となります!
Web版と書籍版では一部の設定を追加しました!
今井 優希(いまい ゆき)、享年三十五歳。暴走車から母子をかばって轢かれ、あえなく死亡。
救った母親は数年後に人類にとってとても役立つ発明をし、その子がさらにそれを発展させる、人類にとって宝になる人物たちだった。彼らを助けた功績で生き返らせるか異世界に転生させてくれるという女神。
一旦このまま成仏したいと願うものの女神から誘いを受け、その女神が管理する異世界へ転生することに。
そして女神からその世界で生き残るための魔法をもらい、その世界に降り立つ。
だが。
「ようじらなんて、きいてにゃいでしゅよーーー!」
森の中に虚しく響く優希の声に、誰も答える者はいない。
ステラと名前を変え、女神から遣わされた魔物であるティーガー(虎)に気に入られて護られ、冒険者に気に入られ、辿り着いた村の人々に見守られながらもいろいろとやらかす話である。
★主人公は口が悪いです。
★不定期更新です。
★ツギクル、カクヨムでも投稿を始めました。
私が死んで満足ですか?
マチバリ
恋愛
王太子に婚約破棄を告げられた伯爵令嬢ロロナが死んだ。
ある者は面倒な婚約破棄の手続きをせずに済んだと安堵し、ある者はずっと欲しかった物が手に入ると喜んだ。
全てが上手くおさまると思っていた彼らだったが、ロロナの死が与えた影響はあまりに大きかった。
書籍化にともない本編を引き下げいたしました
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
死んだ王妃は二度目の人生を楽しみます お飾りの王妃は必要ないのでしょう?
なか
恋愛
「お飾りの王妃らしく、邪魔にならぬようにしておけ」
かつて、愛を誓い合ったこの国の王。アドルフ・グラナートから言われた言葉。
『お飾りの王妃』
彼に振り向いてもらうため、
政務の全てうけおっていた私––カーティアに付けられた烙印だ。
アドルフは側妃を寵愛しており、最早見向きもされなくなった私は使用人達にさえ冷遇された扱いを受けた。
そして二十五の歳。
病気を患ったが、医者にも診てもらえず看病もない。
苦しむ死の間際、私の死をアドルフが望んでいる事を知り、人生に絶望して孤独な死を迎えた。
しかし、私は二十二の歳に記憶を保ったまま戻った。
何故か手に入れた二度目の人生、もはやアドルフに尽くすつもりなどあるはずもない。
だから私は、後悔ない程に自由に生きていく。
もう二度と、誰かのために捧げる人生も……利用される人生もごめんだ。
自由に、好き勝手に……私は生きていきます。
戻ってこいと何度も言ってきますけど、戻る気はありませんから。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。