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ハンデル自由都市国編
第60話 迷宮都市ラビラント 7
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五日かけて最下層近くの二十九階まで来た。目の前にはボスへと続く扉が開いている。
いや~、ここまでたくさんのドロップアイテムを集めたよ。あとぶっとい木材も。
リコが張り切っちゃって、予定よりもめっちゃ多い三百本になってしまった……。まあ、いっか。どこかで欲しいって人が出てくるかもしれないし……なんて、楽観的になっている。
まあ、家だけじゃなくてベッドも作り直すつもりだし、他にも箪笥をはじめとした家具に、テーブルや椅子を作るつもりでいるし。ヒノキのように香りがいい樹木だから、お風呂を作ってもいいかも。
できるかどうかはともかく、夢が広がるってもんだ。
そんなことを考えて二十九階を歩く。些か魔物が多い気がするが、討伐する冒険者が少ないことも原因なんだろう。マップを見る限り、この階層は私たちを含めて五組しかいないしね。
五キロ四方のダンジョンとはいえ、それでも広い。全部がてんでバラバラな方向に行っているんだから、ほとんど遭遇しないし。
そうこうするうちに下に下りる階段を見つけてしまったので、一回休憩する。
「もうじきボスだけど、どうする? もう一泊ダンジョンに泊まる?」
<たくさん薬草を集めたから、ノンは満足なのー>
<俺も満足だ>
<あたしもたくさん戦えて満足したわ>
<オレも>
「なら、休憩したらボスを倒して地上に戻ろう」
<<<<はーい>>>>
元気よく返事した従魔たちと一緒に休憩を終わらせ、三十階層へと下りる。今までで一番魔素が濃い。さすがはラスボスといったところか。
準備を整え、全員でボス部屋の扉をくぐると、すぐに背後で扉が閉まる音がした。そして光が集まり、そこにボスが現れる。
「アースドラゴンかあ……」
<楽勝なのー>
<さっさと倒そうよ>
<そうね>
<俺はギリギリ、かな>
「ははは……」
ノンにとったら楽勝だよねー!
てなわけで、まずは私が槍で足を切りつけ、リコ、ピオ、エバの順で魔法を放つ。最後は弱点でもあるノンの風魔法により、呆気なく撃沈したアースドラゴンは、ドロップを落として消えた。
ドロップはドラゴンの茶色い皮と肉、茶色の魔石と骨、鱗と牙と爪。どれも有用なものばかりだし、肉の部類では最上級だ。
それをウエストポーチにしまってから宝箱を開けると、中身はアースドラゴンの皮を使った防具だった。うーん、必要ないなあ……。リュミエールにもらった防具のほうが性能がいいし。
よし、ギルドに売ろう。そうしよう。
宝箱も回収し終えると、扉が開く。先の扉のほうを見ると、魔法陣が光っていた。あれが帰還の魔法陣か。
また戦いたいという従魔たちに苦笑しつつも頷いてもう一度入ると、今度はレッドドラゴンが出た。おや? ここのボスはランダムなの?
これは検証してみるかとさっさと倒すことに。もちろん、みんなの魔法が有効で、あっという間に終わったけどね!
ドロップも肉と赤い皮、赤い魔石と骨、牙と爪と鱗だった。皮はわかるけれど、魔石の色も違うとは思わなかった。もしかして、彼らの属性に関係している……?
ランダムなのか確かめたいと言うと、みんながOKしてくれた。なのでまた出入りして中に入ると、今度はブルードラゴンが。もちろんドロップは同じで、皮と魔石が青だった。
そして四回目はグリーンドラゴン。五回目はホワイト、六回目はブラック。七回目はアースだったので、この六体のランダムのようだ。
色からするに、四元素と光と闇ってことなのかな。通常は紫がかった赤い魔石が出るから、もしかしたらドラゴンのような強い魔物は、そういった魔法の色が出るのかもしれない。
調べてもいいけれど、これは私の役目じゃないからね~。調べないよ。
だけど、属性があるものであれば、いろいろ使えるんでないかい?
もし、他にも機会があったら、集めてみよう。
検証も終えたので、さっさと地上に行くことにした。だが。
「……なんで下に行く階段があるの?」
ここは三十階層だと聞いているし、冒険者もそう言っていた。それに、さっきは帰還の魔法陣しかなかった。なのに、階段がある。もしかして、全色のドラゴンを倒したから、ダンジョンマスターへと続く階段が出現した、とか?
疑問に思いつつも、慎重に階段を下る。すると、鎖に繋がれた木があった。
「……なんで木が鎖に繋がれてんの?」
「え……? あ! あの! 助けてください!」
「は?」
え? 木が、喋った⁉
「ボ、ボク、樹人っていう種族なんです。薬草を採りに来たのに、ここのダンジョンマスターに掴まってしまって……」
「そのダンマスはどこにいるの?」
「貴女から見て、右のところに隠し扉があります。さらにその奥に扉があって、そこにいます。そこにはダンジョンコアもありますから」
「そう……。悪いけど、ちょっとそのままでいてね」
「は、はい」
木から発せられた声は、男の子の声。つか、樹人なんて初めて聞いたんだけど⁉
ノンが反応していないから悪い人? ではないとは思うが、私が信用できない。なので、ダンマスを倒すまでそのままにさせてもらうことに。
言われた通り右に行き、マップと並行して隠し扉のスイッチを探す。
「これ、かな?」
明らかに不自然な形の小さな壁があるそれを押してみると中に押し込まれ、壁の一部が下に下りていく。完全に開くとカンテラを出し、そっと中を覗いてみた。
奥には骸骨が腕を組んで眠っており、その奥に扉がある。あの扉がダンジョンコアがあるんだろう。マップにもそう表示されているし、奥に赤い点がふたつ。
なら、この骸骨はなに? よくわからんが、とりあえず骸骨を捕まえますか。
ロープを出して縛り上げると、いきなり骸骨が動き出した。
「な、なんだ⁉」
「はい、捕まえた。きみがダンマスでいいのかな?」
「違う! けど……や、やっとここから出られるーーー‼」
「<<<<はぁ⁉>>>>」
声だけで泣く骸骨に、こっちが呆気にとられる。一体何なんだ⁉
とにかく落ち着かせてから樹人がいるところまで戻ると、隠し扉が元にもどり、すっかり壁になる。暴れないというのでロープを外し、樹人も助けた。
「ボクは樹人のヤミンです」
「お、俺はリッチのヤナです」
「ヤミンとヤナね。で、どうしてここにいるの?」
「「ダンマスに囚われてました」」
「……ヤナがダンマスじゃないの?」
「違います!」
おやあ? どういうこと?
どっちも木と骨がむき出しになっているからと、町で買った布でローブを錬成し、二人? に着せる。それで落ち着いたらしく、どうしてここにいるのか話してくれた。
二人は仲のいい友人同士で、村の人たちのために薬草を採りに来た。けれど、珍しい種族だからとダンマスに捕まり、ここにずっと囚われていたという。
ヤナがなんとか抜け出してダンマスを倒そうとしたが、ダンマスがいる部屋に辿り着くどころか、あの部屋に閉じ込められてしまったんだとか。
「何をやっているの……。抜け出せたなら、どうしてヤミンと一緒に逃げなかったの?」
「ボクたちの装備を奪われたままなんです」
「だからそれを取り返そうとして……」
「そう……。どんな装備だった? 特殊なもの?」
「いいえ。一般的な杖だけです」
「ローブも取られたけど、その場でいきなり消えちゃったし……」
「そう……」
杖なのか。ということは、魔法を主体にしてるのかな? そう聞くと、二人揃って頷く。
「装備は私がなんとかしてあげるから、ここから出ましょう。その前にダンマスを倒しておきますか」
「「え?」」
「コアはともかく、ダンマスを倒せば、しばらくは大丈夫なんでしょ?」
「そ、そうです」
「それに、ダンマスに囚われているんだったら、そいつを倒さないと、二人はダンジョンから出れないんじゃないの?」
「「あ」」
やっぱりかーい!
ダンジョンマスターに囚われたということは、何かしらの制約みたいなものがあるはずだ。外に出るにしても、きっと出られない。
試してみると言ってヤナが階段を上ろうとしたが、壁があるかのようにドンとぶつかり、上がることができなかった。
「やっぱりね。きっと、逃げられないような魔法をかけられているのよ」
<そうだね。そういう魔法をかけられてるよー>
「「あ、にゃんすら様!」」
「ノン、その魔法を解くことはできる?」
<ノンでも無理なの。ダンジョンマスターが使う魔法と、外の魔法は違うから>
「そう。なら、やっぱりダンマスを倒してから出ましょう」
「「ありがとうございます!」」
ガバっと音がしそうなほど腰を曲げ、お礼を言う二人。装備はダンマスを倒してからしっかりと作るからと話し、一緒に行動する。ことにした。
いや~、ここまでたくさんのドロップアイテムを集めたよ。あとぶっとい木材も。
リコが張り切っちゃって、予定よりもめっちゃ多い三百本になってしまった……。まあ、いっか。どこかで欲しいって人が出てくるかもしれないし……なんて、楽観的になっている。
まあ、家だけじゃなくてベッドも作り直すつもりだし、他にも箪笥をはじめとした家具に、テーブルや椅子を作るつもりでいるし。ヒノキのように香りがいい樹木だから、お風呂を作ってもいいかも。
できるかどうかはともかく、夢が広がるってもんだ。
そんなことを考えて二十九階を歩く。些か魔物が多い気がするが、討伐する冒険者が少ないことも原因なんだろう。マップを見る限り、この階層は私たちを含めて五組しかいないしね。
五キロ四方のダンジョンとはいえ、それでも広い。全部がてんでバラバラな方向に行っているんだから、ほとんど遭遇しないし。
そうこうするうちに下に下りる階段を見つけてしまったので、一回休憩する。
「もうじきボスだけど、どうする? もう一泊ダンジョンに泊まる?」
<たくさん薬草を集めたから、ノンは満足なのー>
<俺も満足だ>
<あたしもたくさん戦えて満足したわ>
<オレも>
「なら、休憩したらボスを倒して地上に戻ろう」
<<<<はーい>>>>
元気よく返事した従魔たちと一緒に休憩を終わらせ、三十階層へと下りる。今までで一番魔素が濃い。さすがはラスボスといったところか。
準備を整え、全員でボス部屋の扉をくぐると、すぐに背後で扉が閉まる音がした。そして光が集まり、そこにボスが現れる。
「アースドラゴンかあ……」
<楽勝なのー>
<さっさと倒そうよ>
<そうね>
<俺はギリギリ、かな>
「ははは……」
ノンにとったら楽勝だよねー!
てなわけで、まずは私が槍で足を切りつけ、リコ、ピオ、エバの順で魔法を放つ。最後は弱点でもあるノンの風魔法により、呆気なく撃沈したアースドラゴンは、ドロップを落として消えた。
ドロップはドラゴンの茶色い皮と肉、茶色の魔石と骨、鱗と牙と爪。どれも有用なものばかりだし、肉の部類では最上級だ。
それをウエストポーチにしまってから宝箱を開けると、中身はアースドラゴンの皮を使った防具だった。うーん、必要ないなあ……。リュミエールにもらった防具のほうが性能がいいし。
よし、ギルドに売ろう。そうしよう。
宝箱も回収し終えると、扉が開く。先の扉のほうを見ると、魔法陣が光っていた。あれが帰還の魔法陣か。
また戦いたいという従魔たちに苦笑しつつも頷いてもう一度入ると、今度はレッドドラゴンが出た。おや? ここのボスはランダムなの?
これは検証してみるかとさっさと倒すことに。もちろん、みんなの魔法が有効で、あっという間に終わったけどね!
ドロップも肉と赤い皮、赤い魔石と骨、牙と爪と鱗だった。皮はわかるけれど、魔石の色も違うとは思わなかった。もしかして、彼らの属性に関係している……?
ランダムなのか確かめたいと言うと、みんながOKしてくれた。なのでまた出入りして中に入ると、今度はブルードラゴンが。もちろんドロップは同じで、皮と魔石が青だった。
そして四回目はグリーンドラゴン。五回目はホワイト、六回目はブラック。七回目はアースだったので、この六体のランダムのようだ。
色からするに、四元素と光と闇ってことなのかな。通常は紫がかった赤い魔石が出るから、もしかしたらドラゴンのような強い魔物は、そういった魔法の色が出るのかもしれない。
調べてもいいけれど、これは私の役目じゃないからね~。調べないよ。
だけど、属性があるものであれば、いろいろ使えるんでないかい?
もし、他にも機会があったら、集めてみよう。
検証も終えたので、さっさと地上に行くことにした。だが。
「……なんで下に行く階段があるの?」
ここは三十階層だと聞いているし、冒険者もそう言っていた。それに、さっきは帰還の魔法陣しかなかった。なのに、階段がある。もしかして、全色のドラゴンを倒したから、ダンジョンマスターへと続く階段が出現した、とか?
疑問に思いつつも、慎重に階段を下る。すると、鎖に繋がれた木があった。
「……なんで木が鎖に繋がれてんの?」
「え……? あ! あの! 助けてください!」
「は?」
え? 木が、喋った⁉
「ボ、ボク、樹人っていう種族なんです。薬草を採りに来たのに、ここのダンジョンマスターに掴まってしまって……」
「そのダンマスはどこにいるの?」
「貴女から見て、右のところに隠し扉があります。さらにその奥に扉があって、そこにいます。そこにはダンジョンコアもありますから」
「そう……。悪いけど、ちょっとそのままでいてね」
「は、はい」
木から発せられた声は、男の子の声。つか、樹人なんて初めて聞いたんだけど⁉
ノンが反応していないから悪い人? ではないとは思うが、私が信用できない。なので、ダンマスを倒すまでそのままにさせてもらうことに。
言われた通り右に行き、マップと並行して隠し扉のスイッチを探す。
「これ、かな?」
明らかに不自然な形の小さな壁があるそれを押してみると中に押し込まれ、壁の一部が下に下りていく。完全に開くとカンテラを出し、そっと中を覗いてみた。
奥には骸骨が腕を組んで眠っており、その奥に扉がある。あの扉がダンジョンコアがあるんだろう。マップにもそう表示されているし、奥に赤い点がふたつ。
なら、この骸骨はなに? よくわからんが、とりあえず骸骨を捕まえますか。
ロープを出して縛り上げると、いきなり骸骨が動き出した。
「な、なんだ⁉」
「はい、捕まえた。きみがダンマスでいいのかな?」
「違う! けど……や、やっとここから出られるーーー‼」
「<<<<はぁ⁉>>>>」
声だけで泣く骸骨に、こっちが呆気にとられる。一体何なんだ⁉
とにかく落ち着かせてから樹人がいるところまで戻ると、隠し扉が元にもどり、すっかり壁になる。暴れないというのでロープを外し、樹人も助けた。
「ボクは樹人のヤミンです」
「お、俺はリッチのヤナです」
「ヤミンとヤナね。で、どうしてここにいるの?」
「「ダンマスに囚われてました」」
「……ヤナがダンマスじゃないの?」
「違います!」
おやあ? どういうこと?
どっちも木と骨がむき出しになっているからと、町で買った布でローブを錬成し、二人? に着せる。それで落ち着いたらしく、どうしてここにいるのか話してくれた。
二人は仲のいい友人同士で、村の人たちのために薬草を採りに来た。けれど、珍しい種族だからとダンマスに捕まり、ここにずっと囚われていたという。
ヤナがなんとか抜け出してダンマスを倒そうとしたが、ダンマスがいる部屋に辿り着くどころか、あの部屋に閉じ込められてしまったんだとか。
「何をやっているの……。抜け出せたなら、どうしてヤミンと一緒に逃げなかったの?」
「ボクたちの装備を奪われたままなんです」
「だからそれを取り返そうとして……」
「そう……。どんな装備だった? 特殊なもの?」
「いいえ。一般的な杖だけです」
「ローブも取られたけど、その場でいきなり消えちゃったし……」
「そう……」
杖なのか。ということは、魔法を主体にしてるのかな? そう聞くと、二人揃って頷く。
「装備は私がなんとかしてあげるから、ここから出ましょう。その前にダンマスを倒しておきますか」
「「え?」」
「コアはともかく、ダンマスを倒せば、しばらくは大丈夫なんでしょ?」
「そ、そうです」
「それに、ダンマスに囚われているんだったら、そいつを倒さないと、二人はダンジョンから出れないんじゃないの?」
「「あ」」
やっぱりかーい!
ダンジョンマスターに囚われたということは、何かしらの制約みたいなものがあるはずだ。外に出るにしても、きっと出られない。
試してみると言ってヤナが階段を上ろうとしたが、壁があるかのようにドンとぶつかり、上がることができなかった。
「やっぱりね。きっと、逃げられないような魔法をかけられているのよ」
<そうだね。そういう魔法をかけられてるよー>
「「あ、にゃんすら様!」」
「ノン、その魔法を解くことはできる?」
<ノンでも無理なの。ダンジョンマスターが使う魔法と、外の魔法は違うから>
「そう。なら、やっぱりダンマスを倒してから出ましょう」
「「ありがとうございます!」」
ガバっと音がしそうなほど腰を曲げ、お礼を言う二人。装備はダンマスを倒してからしっかりと作るからと話し、一緒に行動する。ことにした。
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