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わたくしが名前を思い出せないこのゲームは、攻略人数は多くありません。メインヒーローがこの国の王太子様で、他には王太子様のご友人でもある騎士団長の長男、宮廷医師の長男、宰相の長男、隠れキャラである侯爵家長男であるヴィン様の五人しかいないのです。
そうなのです……裏を返せば、全員がヴィン様のご友人でもあります。
ただ、ゲームを主とするならば、わたくしも含めて全員が同じ年齢なはずなのですが、前述の通りわたくしとヴィン様の年齢は違いますし、生まれも違っています。もしかしたら、ゲームに似通った世界であって、ゲーム本来とは違うかもしれません。
ヴィン様からはご友人のお話は出ていますが、お名前は「会うまで内緒」と仰って教えてくださいません。ですので、ゲームにおいての名前を書いておきます。
王太子様――オットマー・ソル・セレアール
騎士団長の長男――ロレンソ・パーション(侯爵家)
宮廷薬師の長男――フェリペ・カシジャス(伯爵家)
宰相の長男――フアニート・イングレース(公爵家)
この四名に、隠しキャラのヴィン様が加わります。
性格は上から腹黒、脳筋、チャラ男、冷徹と、ある意味ありきたりです。わたくしの立場は王太子様の婚約者ですが、その関係で彼らの友人でもある他の攻略対象とは幼馴染の関係でもありますから、それぞれのルートに入ると、必ずわたくしが邪魔をするという設定になっております。
まあ、未だにヴィン様以外の攻略対象者とはお会いしておりませんから、学園に入ってみないとわかりません。もしかしたらヴィン様だけが年上で、他の四人はわたくしと同じ年齢の可能性もありますから。
もしもゲームと同じようにヴィン様とご友人だったら……と恐ろしくなりますが、その場合はできるだけヴィン様の近くにいて、彼らにはあまり近づかないようにしようと決めました。
そして無事に侯爵家に入り、ヴィン様との勉強の日々は過ぎていき、四の月。わたくしは学園に入学いたしました。
ゲームでは王太子様が首席でしたので、新入生代表として檀上に上がるのですが、現実は違いました。ゲームではきちんと試験があり、それに伴って〝首席〟という立場があるのですが、現実には試験はなく、入学して一番家格の高い誰かから選ばれるようです。
今回は公爵家の次男のようです。しかも、ゲームに出てきた名前ではありませんでしたし、家名も違います。
明らかにゲームとは違うと感じたわたくしは、そっと息をはきました。
新入生の挨拶が終わると、今度は上級生代表として、生徒会長からの挨拶があります。ここでも生徒を纏める存在として、ゲームでは生徒会となっておりましたが、現実の呼び名は違いました。
「学園会会長、ラインホルト・ソル・セレアール」
「はい」
初めて聞くお名前ですが、セレアールということは、王家の方です。どなたなのでしょうか。
じっと檀上を見ておりましたら、彼が自己紹介をしてくださいました。なんとこの学園の五年生で、王太子様だというのです。
ヴィン様のひとつ上で、ゲームとは違います。ということは、もしかしたら他の攻略対象の方も年齢が違うのでしょうか?
そもそも、オットマー様はどうなさったのでしょう?
のちほどヴィン様に聞いてみようと思い、今は会長のお話を聞くことにしました。他にも五年生の方や六年生の方、そしてヴィン様と同じ四年生の方とそれぞれ学園会のみなさまをご紹介してくださったのですが、その中にヴィン様が含まれているとは思いませんでした。
ヴィン様~、聞いておりませんよ~!
そこはゲームと同じでしたが、わたくしを驚かせようと思われたヴィン様のお顔が目に浮かぶようです。
学園会役員全員の方のご紹介も終わり、最後は学園長のお話となります。学園長は王家の方で、王弟殿下です。見た目は三十代前半といったところでしょうか。
陛下がまだ三十七歳と伺っておりますので、王太子様との年齢からしても、王弟殿下もそれくらいかと存じます。
学園長のお話はすぐに終わり、わたくしたち新入生は、それぞれの教室へと向かいます。教室といいますがきちんとしたクラスはまだ決まっておりませんので、教師の案内に従い、それぞれ案内された場所へと行くのです。
今週中はまだ仮のクラスです。明日から三日間試験がありまして、その学力できちんとしたクラス分けが決まるのです。ですので、来週から正式なクラスとなります。
どこのクラスのなるのでしょうか……。今から楽しみです。
ちなみに、クラスはS、A、B、C、Dの五クラスです。せっかくヴィン様にお勉強を教わったのですから、Sクラスは無理でも、せめてAクラスにはなりたいです。
この学園は試験をすることなく強制的に入学ですから、仕方がないのですわね。
クラスは貴族の家格に関係なく割り振られ、試験の結果によってきちんとしたクラスになりますから、誰がどのクラスに行くのかはわかりません。そして不正ができないように監視もございます。
もし不正をした場合、即退学となります。それほどに厳しいのです、この学園は。
もちろん、改めて入学試験を受けることは可能ですが、その場合は教師と一対一での試験及び、筆記具の持ち込みが禁止されるうえ、使用人も締め出されます。なにかあった場合に護衛の騎士はつきますが、その騎士も学園の要請に従っていらっしゃる方ですので、どなたが来るなども一切不明です。
過去にはお勉強をしたノートを使用人に持たせ、それを見ながら回答をした方や、買収して合格を狙う方がいたそうですから、その対策なのでしょう。
騎士のお名前も公表されませんし。
まあ、そんな不正をするような貴族は、ある意味勉強ができない方ですから、国にとっても必要ないと思われて家の評判は下がり、本人や家族も王宮での出仕はできなくなりますが。
そんな学園の事情はともかく。
明日から試験が行われますから、その注意点やしてはいけないこと、持ち込めるものなどを教師からお話いただき、解散となりました。
帰りはヴィン様と一緒になりますが、迎えに行くと仰っておりましたので、教室で待っていることにいたします。ただ、ヴィン様はわたくしがいる教室がわかるのでしょうか?
疑問に思っておりましたら、廊下が少しざわつきました。そこに「学園会の方だ」という声が聞こえましたので顔を上げますと、ドアからヴィン様が顔を出しました。
そしてすぐにわたくしに気づくと、微笑みを浮かべてくださいます。そのお顔に女性たちが黄色い声を上げていて、話しかけようとそわそわされている方もいらっしゃいます。
ヴィン様はわたくしの婚約者です。あまり近寄ってほしくないという、嫉妬にも似た独占欲が心の中に点ります。
「ジル、迎えに来たよ」
「ヴィン様、ありがとうございます」
話しかけようとしていた女性たちや、黄色い悲鳴を上げていた女性たちが、全員がっかりした顔をなさいました。愛称を呼ぶということはかなり親しいか、婚約者と決まっているからです。
まあ、十歳になりますと、ある程度の貴族の家では婚約者ができますから、声を上げていた方は婚約者がいない方なのでしょう。中にはわたくしを睨んでくる方もおりました。
……いじめられないかしら……と不安になりましたが、ヴィン様もその女性たちのお顔を見ていたようで、すぐにチェックされています。きっと、どこの家の者か調べてもらうのでしょう。
もしくはもうわかっていて、おうちに抗議なさるのでしょうか。そこはわたくしにはわかりませんが、ヴィン様を怒らせるなど凄いなあ……と思います。
とてもではありませんが、もし侯爵家よりも下の方でしたら、不敬罪と言われて罰せられても仕方がありません。子爵家に生まれたわたくしがきちんと理解しているのですから、他の家の方……特に上位貴族の方は、きちんとできていないと、今後に響きます。
そんなヴィン様のおうちは王家に対する忠誠も篤く、王家もヴィン様のおうちを頼りにしていますからね。とても力のある侯爵家なのです、ヴィン様のおうちは。
そんな家に嫁ぐのはとても大変なことですが、ヴィン様のおうちでマナーやお勉強を習っているからなのか、子爵家にいたときよりも綺麗に、そして優雅になったと、ヴィン様にも未来のお義母様にも、褒めていただけました。
それがとても嬉しいです。
ヴィン様と侯爵家の方に感謝ですわ。
そうなのです……裏を返せば、全員がヴィン様のご友人でもあります。
ただ、ゲームを主とするならば、わたくしも含めて全員が同じ年齢なはずなのですが、前述の通りわたくしとヴィン様の年齢は違いますし、生まれも違っています。もしかしたら、ゲームに似通った世界であって、ゲーム本来とは違うかもしれません。
ヴィン様からはご友人のお話は出ていますが、お名前は「会うまで内緒」と仰って教えてくださいません。ですので、ゲームにおいての名前を書いておきます。
王太子様――オットマー・ソル・セレアール
騎士団長の長男――ロレンソ・パーション(侯爵家)
宮廷薬師の長男――フェリペ・カシジャス(伯爵家)
宰相の長男――フアニート・イングレース(公爵家)
この四名に、隠しキャラのヴィン様が加わります。
性格は上から腹黒、脳筋、チャラ男、冷徹と、ある意味ありきたりです。わたくしの立場は王太子様の婚約者ですが、その関係で彼らの友人でもある他の攻略対象とは幼馴染の関係でもありますから、それぞれのルートに入ると、必ずわたくしが邪魔をするという設定になっております。
まあ、未だにヴィン様以外の攻略対象者とはお会いしておりませんから、学園に入ってみないとわかりません。もしかしたらヴィン様だけが年上で、他の四人はわたくしと同じ年齢の可能性もありますから。
もしもゲームと同じようにヴィン様とご友人だったら……と恐ろしくなりますが、その場合はできるだけヴィン様の近くにいて、彼らにはあまり近づかないようにしようと決めました。
そして無事に侯爵家に入り、ヴィン様との勉強の日々は過ぎていき、四の月。わたくしは学園に入学いたしました。
ゲームでは王太子様が首席でしたので、新入生代表として檀上に上がるのですが、現実は違いました。ゲームではきちんと試験があり、それに伴って〝首席〟という立場があるのですが、現実には試験はなく、入学して一番家格の高い誰かから選ばれるようです。
今回は公爵家の次男のようです。しかも、ゲームに出てきた名前ではありませんでしたし、家名も違います。
明らかにゲームとは違うと感じたわたくしは、そっと息をはきました。
新入生の挨拶が終わると、今度は上級生代表として、生徒会長からの挨拶があります。ここでも生徒を纏める存在として、ゲームでは生徒会となっておりましたが、現実の呼び名は違いました。
「学園会会長、ラインホルト・ソル・セレアール」
「はい」
初めて聞くお名前ですが、セレアールということは、王家の方です。どなたなのでしょうか。
じっと檀上を見ておりましたら、彼が自己紹介をしてくださいました。なんとこの学園の五年生で、王太子様だというのです。
ヴィン様のひとつ上で、ゲームとは違います。ということは、もしかしたら他の攻略対象の方も年齢が違うのでしょうか?
そもそも、オットマー様はどうなさったのでしょう?
のちほどヴィン様に聞いてみようと思い、今は会長のお話を聞くことにしました。他にも五年生の方や六年生の方、そしてヴィン様と同じ四年生の方とそれぞれ学園会のみなさまをご紹介してくださったのですが、その中にヴィン様が含まれているとは思いませんでした。
ヴィン様~、聞いておりませんよ~!
そこはゲームと同じでしたが、わたくしを驚かせようと思われたヴィン様のお顔が目に浮かぶようです。
学園会役員全員の方のご紹介も終わり、最後は学園長のお話となります。学園長は王家の方で、王弟殿下です。見た目は三十代前半といったところでしょうか。
陛下がまだ三十七歳と伺っておりますので、王太子様との年齢からしても、王弟殿下もそれくらいかと存じます。
学園長のお話はすぐに終わり、わたくしたち新入生は、それぞれの教室へと向かいます。教室といいますがきちんとしたクラスはまだ決まっておりませんので、教師の案内に従い、それぞれ案内された場所へと行くのです。
今週中はまだ仮のクラスです。明日から三日間試験がありまして、その学力できちんとしたクラス分けが決まるのです。ですので、来週から正式なクラスとなります。
どこのクラスのなるのでしょうか……。今から楽しみです。
ちなみに、クラスはS、A、B、C、Dの五クラスです。せっかくヴィン様にお勉強を教わったのですから、Sクラスは無理でも、せめてAクラスにはなりたいです。
この学園は試験をすることなく強制的に入学ですから、仕方がないのですわね。
クラスは貴族の家格に関係なく割り振られ、試験の結果によってきちんとしたクラスになりますから、誰がどのクラスに行くのかはわかりません。そして不正ができないように監視もございます。
もし不正をした場合、即退学となります。それほどに厳しいのです、この学園は。
もちろん、改めて入学試験を受けることは可能ですが、その場合は教師と一対一での試験及び、筆記具の持ち込みが禁止されるうえ、使用人も締め出されます。なにかあった場合に護衛の騎士はつきますが、その騎士も学園の要請に従っていらっしゃる方ですので、どなたが来るなども一切不明です。
過去にはお勉強をしたノートを使用人に持たせ、それを見ながら回答をした方や、買収して合格を狙う方がいたそうですから、その対策なのでしょう。
騎士のお名前も公表されませんし。
まあ、そんな不正をするような貴族は、ある意味勉強ができない方ですから、国にとっても必要ないと思われて家の評判は下がり、本人や家族も王宮での出仕はできなくなりますが。
そんな学園の事情はともかく。
明日から試験が行われますから、その注意点やしてはいけないこと、持ち込めるものなどを教師からお話いただき、解散となりました。
帰りはヴィン様と一緒になりますが、迎えに行くと仰っておりましたので、教室で待っていることにいたします。ただ、ヴィン様はわたくしがいる教室がわかるのでしょうか?
疑問に思っておりましたら、廊下が少しざわつきました。そこに「学園会の方だ」という声が聞こえましたので顔を上げますと、ドアからヴィン様が顔を出しました。
そしてすぐにわたくしに気づくと、微笑みを浮かべてくださいます。そのお顔に女性たちが黄色い声を上げていて、話しかけようとそわそわされている方もいらっしゃいます。
ヴィン様はわたくしの婚約者です。あまり近寄ってほしくないという、嫉妬にも似た独占欲が心の中に点ります。
「ジル、迎えに来たよ」
「ヴィン様、ありがとうございます」
話しかけようとしていた女性たちや、黄色い悲鳴を上げていた女性たちが、全員がっかりした顔をなさいました。愛称を呼ぶということはかなり親しいか、婚約者と決まっているからです。
まあ、十歳になりますと、ある程度の貴族の家では婚約者ができますから、声を上げていた方は婚約者がいない方なのでしょう。中にはわたくしを睨んでくる方もおりました。
……いじめられないかしら……と不安になりましたが、ヴィン様もその女性たちのお顔を見ていたようで、すぐにチェックされています。きっと、どこの家の者か調べてもらうのでしょう。
もしくはもうわかっていて、おうちに抗議なさるのでしょうか。そこはわたくしにはわかりませんが、ヴィン様を怒らせるなど凄いなあ……と思います。
とてもではありませんが、もし侯爵家よりも下の方でしたら、不敬罪と言われて罰せられても仕方がありません。子爵家に生まれたわたくしがきちんと理解しているのですから、他の家の方……特に上位貴族の方は、きちんとできていないと、今後に響きます。
そんなヴィン様のおうちは王家に対する忠誠も篤く、王家もヴィン様のおうちを頼りにしていますからね。とても力のある侯爵家なのです、ヴィン様のおうちは。
そんな家に嫁ぐのはとても大変なことですが、ヴィン様のおうちでマナーやお勉強を習っているからなのか、子爵家にいたときよりも綺麗に、そして優雅になったと、ヴィン様にも未来のお義母様にも、褒めていただけました。
それがとても嬉しいです。
ヴィン様と侯爵家の方に感謝ですわ。
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