婚約破棄から始まる仮初の婚約〜恩返しのはずが由緒正しき王家の兄妹に甘く囲われました〜

王女の専属護衛騎士を務める伯爵令嬢のセレーナは、婚約者であるデビットに婚約破棄を迫られていた。
どうやら、セレーナが護衛対象である王女を虐めたことが原因らしいが、そんなことは事実無根だ。

「セレーナ! お待たせ! 愛してるわ!」「セレーナ待たせたね。証拠は揃ってるから安心して」

結果的に、この婚約破棄事件を救ってくれたのは、護衛対象の王女キャロルと、その兄王子のフィクスだった。
どうやら、この兄妹、大好きなセレーナのためにとある『作戦』を実行していたようで──?

そんな兄妹に恩返しをするため、セレーナはキャロルには一生護衛騎士を務めることを誓い、フィクスには『仮初の婚約者』になると誓う。
あれ?仮初の婚約者のはずなのに、どうしてこんなに大切にされるのだろう?

これは、真面目で恋愛事に超鈍感なセレーナが、フィクスに徐々に惹かれて恋を知り……ついでにキャロルや実兄にも溺愛されるお話です。

 ◇ザマァありです。
 ◇一部流血表現もあります。

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