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第一章『運命の出会い』
第八話『咆哮』
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はぐれない為にも手を繋ごうとか、歩調を出来るだけ合わせようとか、そうした気遣いを向ける事なく、足を進める。そして、そのまま目的地に向けて真っ直ぐに足を運んで行ったので、あっという間に目当てのブランド店の入り口に辿り着いてしまった。透さんには知らせず、今日この店に連れて来る事はある程度サプライズ演出も兼ねていたけれど。その入り口の重厚さや、一見さんお断りの空気にも、殆ど動じた様子は無かった。
透さんは、自分自身をよくお洒落じゃないだなんて卑下したりするけれど、隠しきれない育ちの良さや、品格と言ったものが全身から滲み出ているし、寧ろこうした店にも場慣れしている様子すら窺わせていた。何となく、こうした場所に来ても浮かないんじゃないかな、と思ってはいたけれど、さっき話してくれた透さんの過去の話が全て本当だとしたら、それも頷ける。あまりこうした場所で買い物をした経験が無い俺の方が緊張していて、何だか情け無い気持ちになった。
来店予約をしていたので、スムーズに店の奥にある二人掛けの席に案内される。予算内に指定した指輪を店員さんに次々と目の前に置かれながら、サイズ感やフィット感などを確かめつつも、俺が主体となって店員さんと話したりしながら、次々と指輪を見繕って貰った。
暫くして、見繕って貰った二つの候補の中から、二人で悩み抜いた末に、あまり主張の激しくない、細身のシルバーリングを選んだ。とは言え、ブランドの刻印はしっかりなされているし、『ああ、パートナーがいるんですね』と瞬時に理解してくれそうな見た目の指輪にしたから、虫除け効果を期待してもいた俺としては、非常に満足している。
透さんは、あまりアクセサリーを付けている印象はないけれど、両耳にはしっかりとピアスホールが空いているので、まったく其方の方面の興味が無い訳じゃないんだなと思った。そんな、自分なりのお洒落さを垣間見せる透さんの姿も見せて欲しいな、と考えついた瞬間に、『そんな気持ちを抱いていられる立場にあるのか』と、俺の胸に、しくん、とした痛みが走った。
店員さんも巻き込み、一緒になって指輪をあーでもないこーでもないと選んでいくうちに、俺達の間にあった蟠りは、大部分霧散していて。俺の中にあった醜い嫉妬心や、透さん自身に対する心のもやもやも、幾ばくかは解消されていった。そして、店員さんによる、『この場で身に付けて行かれますか?』という促しが、最後、ダメ押しの様に俺の背中を押してくれた。
買ったばかりのお揃いの指輪をお互いの右手の薬指に嵌めて、心地良い圧迫感を右手に感じながら店内を出ると、程良く夕飯時の時間帯になっていた。夕飯の店の予約も一応してあるので、その店に着くまでの間、のんびり夜景を眺めながらの散歩をした。
手は、まだ繋げていないし、微かな気まずさも残ってはいる。けれど、さっきまであった暗い雰囲気はもうお互いの間には無くなっていて。だから、本当は、俺の方から踏ん切りを付けなくちゃいけないのは分かっていたんだけど……なんだか、気持ちの整理が付かなくて。あともう一押し、何かキッカケさえあれば、俺のこの下らないプライドに風穴を開けられそうなのに、と次第に焦りや不安や葛藤が胸に迫っていった。
「ねぇ、潤。潤は、僕といて、本当に幸せ?」
突然、真横にいて、一緒に黙々と足を動かしていた透さんが、そんな質問をしてきたので。真意は分からないけれど、一応は答えなくちゃいけないよな、と思いながら、はい、と即座に返事をした。
「幸せですよ。今でも、夢でも見てるんちゃうかってくらいに。でも、突然どないしたんです?」
「ううん。ただ、気になったから、聞いてみただけ……ごめんね、いきなり」
予約した店の前には既に着いていたけれど、こんな会話をしていたら店内には進めないと思って、物憂げな雰囲気を纏った透さんの横顔に視線を移した。
「僕、今日、ホンマに楽しみにしてたんや。誰かとクリスマスイブにデートなんてした事無かったし、ずっと胸がドキドキして。手を繋ごうとか、写真撮ろうとか言い出された時は驚いたけど、でもホンマは、凄く嬉しかった」
こうした話は、デートの最後にするものなんじゃ、と思い付いた俺は、はたり、とその可能性に目を向けて。パッと、身体の向きを、全身を、透さんのいる方向に向けた。この人を相手にして、話半分のつもりなんて、いつも無いけど。だけど、この話は、どっからどうみても、聞き逃したらいけない話だと思うから。
「せやから……幸せな思い出のまま、別れた方が良いのかも知れへんって、分かってるのに。なかなか自分からは、手が離せないんや」
指輪を買ったばかりのカップルが、クリスマスイブのディナーを予約した店の前で、こんな話をパートナーから切り出されるなんて……もしかしたら良くある話なのかも知れないけど。まさか、それが自分の身に襲うなんて思わず。
「なに言うとん、透さん。どうして、そんな」
「僕は……もしも潤の話が本当なら、人の気持ちに鈍感で、気遣いもない、最低な人間って事になる。幸也さんや、潤みたいに大切な人達の気持ちにも気が付かなかった自分みたいな人間には、これから先も、誰かと一緒に居られる自信なんてないんや」
そして、別れを切り出されたその理由にも、納得出来る部分なんて、まるで無くて。
「言われた事の意味は分かります。幸也さんや俺の気持ちに気が付かなかった自分を、責めてはるんですよね。それで、そんな自分の能天気さが俺を傷付けたって、せやから、こんな事ばっかり繰り返してる人間なんて、俺とは一緒におられへんって……そういう事でしょ?」
「………うん」
だから、俺は。
猛々しく、吼えた。
「………自分、アホちゃうか!?」
通行人が、何事か、と言わんばかりに俺達の周囲から、サッと距離を置き、視線だけを置き去りにしていく。自分がこの店の営業妨害をしているのは、明白だったけれど、そこに頓着していられる余裕は無かった。
「俺がどんな思いで貴方に俺の気持ち話したか、全然分からへんの?さっさとその男の話、終わらせたかったからに決まっとるやん。自分の醜い部分、貴方にこれ以上見せたないから、あれでも必死に取り繕って。ホンマは直ぐにそいつのところ行って胸ぐら掴んで、俺のオンナにこれ以上近付くなって言ってやりたかったんや。それを必死で押さえ付けてるから、素っ気ない態度取ったり、無言になるしかなくて……せやのに、それ見ても貴方は、俺が傷付いてるだけやって、そうとしか見てくれへんの?」
引き継ぎなんて、どうでもいい。ゆっくりなんて、冗談じゃ無い。さっさとそいつとの仕事を辞めて、俺だけの所にいて欲しい。
「俺は、透さんに……貴方に、ずっと一緒にいて欲しい。幸也さんだけじゃなく、他の男の世話してる貴方なんて、想像しただけで絶対に無理や。今すぐ電話して、明後日からはもう行けませんって伝えて……なんて、こんなん、言える筈ないやろ」
「そうだったんや……確かに、言える筈ないよな、そんな話……」
肯定を示す為に、不機嫌を露わにしたまま頷く。すると、透さんは、ああ、もう、と、雲に覆われ真っ暗になった空を見上げて呟いた。すると、その見上げた透さんの鼻の先に、白くまろい雪の結晶の塊が、ふわりと乗った。
「………雪や。今度は、天気予報外れんかったな」
つい最近の話を持ち出す透さんの口調は、既にその時の出来事を懐かしんでいる雰囲気を醸し出していた。その、穏やかな佇まいに、俺のささくれ立っていた心も、次第に落ち着きを見せ始めた。
「人は、そう簡単に自分の本心なんて話さへんのに。僕は、いつの間にこんなに欲張りになってしもうたんやろ。潤の気持ちに、潤自身に、早う一番詳しい人間になりたくて。でも、それって凄く難しいよなぁって諦めそうになっても、それだけは、諦めたくないって思えて」
透さんの肩に、前髪に、鼻先に、ふわりふわりと、雪が不時着する。その光景は、色とりどりのネオンライトに照らされて、いっそ幻想的だった。
「こんな、どう仕様もない人間で、ホンマにええの」
「………透さんやなかったら、無理や」
「無理って、どういう意味?」
「貴方が居らんくなったら、精神的にも物理的にも生きてかれへん。だから、俺が貴方から離れるのは、絶対に無理や」
「……さよか」
「うん」
話によれば、幸也さんとやらは、自活ができる程度の家事能力は有しているそうだし、なんなら、透さんの手を借りずとも生きていける人間だと、俺には思えてならない。だから、これ以上、自分の追い掛けてきたダンサーを独り占めして悦に浸る様な真似を続けさせるのは、断固として反対したいというのが本音だった。それに、何より。
「……飯食いながら、話しよ、透さん。それしながら、前に話せなかった、貴方の好きな所、全部教えてあげる」
この世界で、誰よりもこの人を愛しているのは、この俺なのだから。
はぐれない為にも手を繋ごうとか、歩調を出来るだけ合わせようとか、そうした気遣いを向ける事なく、足を進める。そして、そのまま目的地に向けて真っ直ぐに足を運んで行ったので、あっという間に目当てのブランド店の入り口に辿り着いてしまった。透さんには知らせず、今日この店に連れて来る事はある程度サプライズ演出も兼ねていたけれど。その入り口の重厚さや、一見さんお断りの空気にも、殆ど動じた様子は無かった。
透さんは、自分自身をよくお洒落じゃないだなんて卑下したりするけれど、隠しきれない育ちの良さや、品格と言ったものが全身から滲み出ているし、寧ろこうした店にも場慣れしている様子すら窺わせていた。何となく、こうした場所に来ても浮かないんじゃないかな、と思ってはいたけれど、さっき話してくれた透さんの過去の話が全て本当だとしたら、それも頷ける。あまりこうした場所で買い物をした経験が無い俺の方が緊張していて、何だか情け無い気持ちになった。
来店予約をしていたので、スムーズに店の奥にある二人掛けの席に案内される。予算内に指定した指輪を店員さんに次々と目の前に置かれながら、サイズ感やフィット感などを確かめつつも、俺が主体となって店員さんと話したりしながら、次々と指輪を見繕って貰った。
暫くして、見繕って貰った二つの候補の中から、二人で悩み抜いた末に、あまり主張の激しくない、細身のシルバーリングを選んだ。とは言え、ブランドの刻印はしっかりなされているし、『ああ、パートナーがいるんですね』と瞬時に理解してくれそうな見た目の指輪にしたから、虫除け効果を期待してもいた俺としては、非常に満足している。
透さんは、あまりアクセサリーを付けている印象はないけれど、両耳にはしっかりとピアスホールが空いているので、まったく其方の方面の興味が無い訳じゃないんだなと思った。そんな、自分なりのお洒落さを垣間見せる透さんの姿も見せて欲しいな、と考えついた瞬間に、『そんな気持ちを抱いていられる立場にあるのか』と、俺の胸に、しくん、とした痛みが走った。
店員さんも巻き込み、一緒になって指輪をあーでもないこーでもないと選んでいくうちに、俺達の間にあった蟠りは、大部分霧散していて。俺の中にあった醜い嫉妬心や、透さん自身に対する心のもやもやも、幾ばくかは解消されていった。そして、店員さんによる、『この場で身に付けて行かれますか?』という促しが、最後、ダメ押しの様に俺の背中を押してくれた。
買ったばかりのお揃いの指輪をお互いの右手の薬指に嵌めて、心地良い圧迫感を右手に感じながら店内を出ると、程良く夕飯時の時間帯になっていた。夕飯の店の予約も一応してあるので、その店に着くまでの間、のんびり夜景を眺めながらの散歩をした。
手は、まだ繋げていないし、微かな気まずさも残ってはいる。けれど、さっきまであった暗い雰囲気はもうお互いの間には無くなっていて。だから、本当は、俺の方から踏ん切りを付けなくちゃいけないのは分かっていたんだけど……なんだか、気持ちの整理が付かなくて。あともう一押し、何かキッカケさえあれば、俺のこの下らないプライドに風穴を開けられそうなのに、と次第に焦りや不安や葛藤が胸に迫っていった。
「ねぇ、潤。潤は、僕といて、本当に幸せ?」
突然、真横にいて、一緒に黙々と足を動かしていた透さんが、そんな質問をしてきたので。真意は分からないけれど、一応は答えなくちゃいけないよな、と思いながら、はい、と即座に返事をした。
「幸せですよ。今でも、夢でも見てるんちゃうかってくらいに。でも、突然どないしたんです?」
「ううん。ただ、気になったから、聞いてみただけ……ごめんね、いきなり」
予約した店の前には既に着いていたけれど、こんな会話をしていたら店内には進めないと思って、物憂げな雰囲気を纏った透さんの横顔に視線を移した。
「僕、今日、ホンマに楽しみにしてたんや。誰かとクリスマスイブにデートなんてした事無かったし、ずっと胸がドキドキして。手を繋ごうとか、写真撮ろうとか言い出された時は驚いたけど、でもホンマは、凄く嬉しかった」
こうした話は、デートの最後にするものなんじゃ、と思い付いた俺は、はたり、とその可能性に目を向けて。パッと、身体の向きを、全身を、透さんのいる方向に向けた。この人を相手にして、話半分のつもりなんて、いつも無いけど。だけど、この話は、どっからどうみても、聞き逃したらいけない話だと思うから。
「せやから……幸せな思い出のまま、別れた方が良いのかも知れへんって、分かってるのに。なかなか自分からは、手が離せないんや」
指輪を買ったばかりのカップルが、クリスマスイブのディナーを予約した店の前で、こんな話をパートナーから切り出されるなんて……もしかしたら良くある話なのかも知れないけど。まさか、それが自分の身に襲うなんて思わず。
「なに言うとん、透さん。どうして、そんな」
「僕は……もしも潤の話が本当なら、人の気持ちに鈍感で、気遣いもない、最低な人間って事になる。幸也さんや、潤みたいに大切な人達の気持ちにも気が付かなかった自分みたいな人間には、これから先も、誰かと一緒に居られる自信なんてないんや」
そして、別れを切り出されたその理由にも、納得出来る部分なんて、まるで無くて。
「言われた事の意味は分かります。幸也さんや俺の気持ちに気が付かなかった自分を、責めてはるんですよね。それで、そんな自分の能天気さが俺を傷付けたって、せやから、こんな事ばっかり繰り返してる人間なんて、俺とは一緒におられへんって……そういう事でしょ?」
「………うん」
だから、俺は。
猛々しく、吼えた。
「………自分、アホちゃうか!?」
通行人が、何事か、と言わんばかりに俺達の周囲から、サッと距離を置き、視線だけを置き去りにしていく。自分がこの店の営業妨害をしているのは、明白だったけれど、そこに頓着していられる余裕は無かった。
「俺がどんな思いで貴方に俺の気持ち話したか、全然分からへんの?さっさとその男の話、終わらせたかったからに決まっとるやん。自分の醜い部分、貴方にこれ以上見せたないから、あれでも必死に取り繕って。ホンマは直ぐにそいつのところ行って胸ぐら掴んで、俺のオンナにこれ以上近付くなって言ってやりたかったんや。それを必死で押さえ付けてるから、素っ気ない態度取ったり、無言になるしかなくて……せやのに、それ見ても貴方は、俺が傷付いてるだけやって、そうとしか見てくれへんの?」
引き継ぎなんて、どうでもいい。ゆっくりなんて、冗談じゃ無い。さっさとそいつとの仕事を辞めて、俺だけの所にいて欲しい。
「俺は、透さんに……貴方に、ずっと一緒にいて欲しい。幸也さんだけじゃなく、他の男の世話してる貴方なんて、想像しただけで絶対に無理や。今すぐ電話して、明後日からはもう行けませんって伝えて……なんて、こんなん、言える筈ないやろ」
「そうだったんや……確かに、言える筈ないよな、そんな話……」
肯定を示す為に、不機嫌を露わにしたまま頷く。すると、透さんは、ああ、もう、と、雲に覆われ真っ暗になった空を見上げて呟いた。すると、その見上げた透さんの鼻の先に、白くまろい雪の結晶の塊が、ふわりと乗った。
「………雪や。今度は、天気予報外れんかったな」
つい最近の話を持ち出す透さんの口調は、既にその時の出来事を懐かしんでいる雰囲気を醸し出していた。その、穏やかな佇まいに、俺のささくれ立っていた心も、次第に落ち着きを見せ始めた。
「人は、そう簡単に自分の本心なんて話さへんのに。僕は、いつの間にこんなに欲張りになってしもうたんやろ。潤の気持ちに、潤自身に、早う一番詳しい人間になりたくて。でも、それって凄く難しいよなぁって諦めそうになっても、それだけは、諦めたくないって思えて」
透さんの肩に、前髪に、鼻先に、ふわりふわりと、雪が不時着する。その光景は、色とりどりのネオンライトに照らされて、いっそ幻想的だった。
「こんな、どう仕様もない人間で、ホンマにええの」
「………透さんやなかったら、無理や」
「無理って、どういう意味?」
「貴方が居らんくなったら、精神的にも物理的にも生きてかれへん。だから、俺が貴方から離れるのは、絶対に無理や」
「……さよか」
「うん」
話によれば、幸也さんとやらは、自活ができる程度の家事能力は有しているそうだし、なんなら、透さんの手を借りずとも生きていける人間だと、俺には思えてならない。だから、これ以上、自分の追い掛けてきたダンサーを独り占めして悦に浸る様な真似を続けさせるのは、断固として反対したいというのが本音だった。それに、何より。
「……飯食いながら、話しよ、透さん。それしながら、前に話せなかった、貴方の好きな所、全部教えてあげる」
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