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第二話 不思議な空間
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白い空間にある白い階段を登り終えると、病院の待合室の様な造りの清潔な空間が広がっていた。そこには大小様々な人々がごった返していて、自分が死んだという事に納得出来ていない人達が至る所で喧々轟々騒いでいた。
面白いのが大人の見た目の人であればあるほどお喋りで、子供の見た目の人ほど静かにしている所だ。子供達は妙に達観しているというか、騒がしい大人達に比べると落ち着き払った姿勢でいる。
待合室には小さな図書館やジムが併設されているのだけど、そこで本を借りて待合室で読んでいるのも、身体を動かしているのも、子供の見た目の人ばかりだった。読んでいる本も絵本や漫画などではなく新聞や細々とした文字が羅列してある難しそうな本ばかりだ。大人の見た目の人は殆どいない。けれど、精神年齢と見た目の年齢が合致していない理由を、俺はもう自分自身の記憶と肌で分かっている。
ここに辿り着いた人達は、生まれ変わるまでの順番待ちをしている人達だ。
人や生き物は死ぬと、青年期から中年期の人間の見た目でこの場所に現れ、次に生まれ変わるまで、自らの魂を錬成する事になる。錬成の方法は様々だけれど、まずこの場所に順応する事が生まれ変わりへの第一歩だった。
病院のような作りをしている施設ではあるけれど、一般的な病院とは違い、ここに看護師はいない。
本や新聞を読んだり身体を動かしたりして、魂の錬成や次に生まれ変わる準備をしていくのだけれど、その方法すら誰かに教えられる事もない。周りを見て学び、自然な流れで黙々と知識を得たり身体を動かしていくうちに、不思議と、次第にその人の見た目がどんどん若くなっていくのだ。
子供の見た目の人ほど達観して見えるのは、それだけ自分の死という物を客観視出来ており、次の生まれ変わりの順番が早い人だということ。つまり、小さい子ほどこの場所に順応し、次の生まれ変わりに適した人間であるという事だ。
けれど、自分の死に納得することが出来ず、死というものに忌避感を持ち続け、そこから学びを得られず喚き倒しているだけでいる存在で居続けると、その人は、いつの間にかこの場所から忽然とその姿を消してしまう。本や新聞を読んでいたり、身体を動かしている事に集中していたりする時に決まって姿を眩ませているので、実際にどんな手順を踏んで彼らがこの場所から摘み出されているのか、それを知る事は無かった。だから、その後摘み出された彼らが、どんな経緯を辿っていくのかも、知るところに無い。
俺はいつも通り、あっさりとダブついてしまった入院着の様な服の裾を巻くって図書室に足を進めた。棚の中には本や雑誌はずらりと沢山あるけれど、自分が今現在興味のある本や、今の自分に必要とされる知識を得られる教本のような物しか目に入らなかった。それって割と普通の事なんじゃないか、と思われるかもしれないけれど。ここでいうソレは、実生活でいう所の感覚的な話では片付けられない。
本当に、自分に必要な本しか目の前に無いのだ。
どれを取って読んでみても、興味や関心のある本ばかり。初めの頃はその異様さに不気味な感覚を覚えるかもしれないけれど、人は順応する生き物だ。そうでなければ、淘汰されるだけ。この場所はそういうものさ、と考えられるようになれば、あとは容易い。
俺は片っ端から目の前にある本や新聞を手に取ると、騒がしい待合室には戻らずに図書室の中にあるカウンター席にえっちらおっちら進んで、その本や新聞をどうにかしてカウンターの上に乗せた。ズボンも、もうズルズルだ。あっという間に小学生くらいまで身体が小さくなってしまった。いま本や新聞を載せたカウンターも、もうこんなに高い所にある。この場所にくる人は基本的に子供の姿になっている人ばかりなんだから、設計からして間違っていると、ここに来る度にいつも思う。一度意見箱に意見を投函すべきかなぁと思いながらカウンター席に着くと、やれやれと肩を解しながら一番手前にあった新聞を開いた。
この新聞の不思議な所は、自分自身の死について知る事が出来る所だ。例え老衰だったとしても、探せば絶対に自分自身の死についての記事が自分の写真付きで出されている。そして、それを見て初めて自分の死を実感する事が出来る、とまぁ、そんなカラクリになっている。だから、新聞を読みながら叫び出す子も居れば、大泣きし始めてしまう子も多い。けれど、それを慰めてくれる人はいないから、自分自身で立ち直るしかない。気持ちに余裕が出てくると、他の子に話しかけてみたり、グループになって仲良くなったりする人達も少なくはないけれど、その頃になると『お呼ばれ』が掛かってしまうから、子供達のはしゃぎ回る声が待合室に響き渡る事は殆ど無かった。
今回の自分の死について知る事は少ない。普通に生きて、普通に死んだ。結婚も、最早子供を育てる事自体に飽きてしまったから、する必要もないと思ってしなかった。あの人に出会えたのならばそれは間違いなく結婚という道以外に選択肢は無いのだけれど、今回のあの人は早いうちに亡くなってしまったから、その道を選ぶ事は叶わなかった。
つまらない新聞を溜息混じりで早々に畳むと、新聞の下にあった本を手に取った。手に取った瞬間から気になっていた本だ。そもそもそんな本でなければ手に取れない仕組みにはなっているのだけど、いまはそんな些末な問題など心底どうでもいい。
『運命の人』
まさに、いま読みたかった本そのものの題名だ。知識や技術だけは次の人生に継承されないから、この本はどこまでも俺の知識欲を刺激してくれた。生きているうちは早々にあの人を失ってしまったので、この手の本に興味など無かった。けれど、今は違う。ここで得た知識は、次の人生に影響を与える。俺はそれを身をもって経験しているから、ドキドキしながらその本を開いた。
ソウルメイト。
ツインソウル。
そして、ツインレイーーー魂の伴侶。
予め出会う事が定められた魂のグループについて記述されたその本を、最初は興味深く読み進める事が出来た。けれど読み進めていくうちに、段々とその雲行きが怪しくなっていった。
ーーー自分を変えてくれる運命の人は、いつだって目の前にいる、その人。
ーーー全ての出会いに意味がある。出逢ってきた全ての人が、運命の人。
その二つの文章を読んだ次の瞬間に、俺はその綺麗事で飾られた本に対する興味を一気に失った。ソウルメイトだのツインレイだのと奉っておきながら、結局、この世界にたった一人存在する運命の人などいないと、この本は言っているのだ。そんな出鱈目をこいて煙に巻くような本、俺には不必要だし、こんな本をお勧めしてくるこの図書室のセンスの無さにゾッとした。
だって俺には『運命の人』がいる。
それは間違いの無い事実なのだから。
下らない本を読んでいるうちに、一層あの人が恋しくなってきた。胸がモヤモヤとして、身体がぐつぐつと茹だる様に熱くなる。あぁ、あの人を思うだけで興奮する。またあの人に会うチャンスが巡ってくるのだから、こうなってしまっても仕方がない。もう小さくなってしまったけれど、俺にはちゃんとした男性器がある。けれど、それがキチンと反応しないくらいにまで、俺の身体は小さくなってしまった。それでもいても経ってもいられなくなって、男性器をズボン越しにギュッと握って熱い息を吐いた。甘い痺れも、何も感じない。それでも、胸の中にあったモヤモヤを、幾ばくか晴らす事は出来た。
いつだって俺は男で、あの人は抱かれる側の人だった。それだけは、変わることの無い大前提だ。ここ最近は歳が離れ過ぎていたり、あの人が猫になってしまったり、あの人が早死にしてしまったりと、これまでになく不思議な経緯を辿ってきたけれど。
あの人が男性であろうが子供であろうが、例え人間ですら無かったとしても。俺は、あの人に絶対に気がつくだろう。
ーーー貴方こそが、俺の運命の人であると。
そして、ここで得た経験を生かして、記憶を次に繋げるんだ。あの人に、再び愛を囁くために。
白い空間にある白い階段を登り終えると、病院の待合室の様な造りの清潔な空間が広がっていた。そこには大小様々な人々がごった返していて、自分が死んだという事に納得出来ていない人達が至る所で喧々轟々騒いでいた。
面白いのが大人の見た目の人であればあるほどお喋りで、子供の見た目の人ほど静かにしている所だ。子供達は妙に達観しているというか、騒がしい大人達に比べると落ち着き払った姿勢でいる。
待合室には小さな図書館やジムが併設されているのだけど、そこで本を借りて待合室で読んでいるのも、身体を動かしているのも、子供の見た目の人ばかりだった。読んでいる本も絵本や漫画などではなく新聞や細々とした文字が羅列してある難しそうな本ばかりだ。大人の見た目の人は殆どいない。けれど、精神年齢と見た目の年齢が合致していない理由を、俺はもう自分自身の記憶と肌で分かっている。
ここに辿り着いた人達は、生まれ変わるまでの順番待ちをしている人達だ。
人や生き物は死ぬと、青年期から中年期の人間の見た目でこの場所に現れ、次に生まれ変わるまで、自らの魂を錬成する事になる。錬成の方法は様々だけれど、まずこの場所に順応する事が生まれ変わりへの第一歩だった。
病院のような作りをしている施設ではあるけれど、一般的な病院とは違い、ここに看護師はいない。
本や新聞を読んだり身体を動かしたりして、魂の錬成や次に生まれ変わる準備をしていくのだけれど、その方法すら誰かに教えられる事もない。周りを見て学び、自然な流れで黙々と知識を得たり身体を動かしていくうちに、不思議と、次第にその人の見た目がどんどん若くなっていくのだ。
子供の見た目の人ほど達観して見えるのは、それだけ自分の死という物を客観視出来ており、次の生まれ変わりの順番が早い人だということ。つまり、小さい子ほどこの場所に順応し、次の生まれ変わりに適した人間であるという事だ。
けれど、自分の死に納得することが出来ず、死というものに忌避感を持ち続け、そこから学びを得られず喚き倒しているだけでいる存在で居続けると、その人は、いつの間にかこの場所から忽然とその姿を消してしまう。本や新聞を読んでいたり、身体を動かしている事に集中していたりする時に決まって姿を眩ませているので、実際にどんな手順を踏んで彼らがこの場所から摘み出されているのか、それを知る事は無かった。だから、その後摘み出された彼らが、どんな経緯を辿っていくのかも、知るところに無い。
俺はいつも通り、あっさりとダブついてしまった入院着の様な服の裾を巻くって図書室に足を進めた。棚の中には本や雑誌はずらりと沢山あるけれど、自分が今現在興味のある本や、今の自分に必要とされる知識を得られる教本のような物しか目に入らなかった。それって割と普通の事なんじゃないか、と思われるかもしれないけれど。ここでいうソレは、実生活でいう所の感覚的な話では片付けられない。
本当に、自分に必要な本しか目の前に無いのだ。
どれを取って読んでみても、興味や関心のある本ばかり。初めの頃はその異様さに不気味な感覚を覚えるかもしれないけれど、人は順応する生き物だ。そうでなければ、淘汰されるだけ。この場所はそういうものさ、と考えられるようになれば、あとは容易い。
俺は片っ端から目の前にある本や新聞を手に取ると、騒がしい待合室には戻らずに図書室の中にあるカウンター席にえっちらおっちら進んで、その本や新聞をどうにかしてカウンターの上に乗せた。ズボンも、もうズルズルだ。あっという間に小学生くらいまで身体が小さくなってしまった。いま本や新聞を載せたカウンターも、もうこんなに高い所にある。この場所にくる人は基本的に子供の姿になっている人ばかりなんだから、設計からして間違っていると、ここに来る度にいつも思う。一度意見箱に意見を投函すべきかなぁと思いながらカウンター席に着くと、やれやれと肩を解しながら一番手前にあった新聞を開いた。
この新聞の不思議な所は、自分自身の死について知る事が出来る所だ。例え老衰だったとしても、探せば絶対に自分自身の死についての記事が自分の写真付きで出されている。そして、それを見て初めて自分の死を実感する事が出来る、とまぁ、そんなカラクリになっている。だから、新聞を読みながら叫び出す子も居れば、大泣きし始めてしまう子も多い。けれど、それを慰めてくれる人はいないから、自分自身で立ち直るしかない。気持ちに余裕が出てくると、他の子に話しかけてみたり、グループになって仲良くなったりする人達も少なくはないけれど、その頃になると『お呼ばれ』が掛かってしまうから、子供達のはしゃぎ回る声が待合室に響き渡る事は殆ど無かった。
今回の自分の死について知る事は少ない。普通に生きて、普通に死んだ。結婚も、最早子供を育てる事自体に飽きてしまったから、する必要もないと思ってしなかった。あの人に出会えたのならばそれは間違いなく結婚という道以外に選択肢は無いのだけれど、今回のあの人は早いうちに亡くなってしまったから、その道を選ぶ事は叶わなかった。
つまらない新聞を溜息混じりで早々に畳むと、新聞の下にあった本を手に取った。手に取った瞬間から気になっていた本だ。そもそもそんな本でなければ手に取れない仕組みにはなっているのだけど、いまはそんな些末な問題など心底どうでもいい。
『運命の人』
まさに、いま読みたかった本そのものの題名だ。知識や技術だけは次の人生に継承されないから、この本はどこまでも俺の知識欲を刺激してくれた。生きているうちは早々にあの人を失ってしまったので、この手の本に興味など無かった。けれど、今は違う。ここで得た知識は、次の人生に影響を与える。俺はそれを身をもって経験しているから、ドキドキしながらその本を開いた。
ソウルメイト。
ツインソウル。
そして、ツインレイーーー魂の伴侶。
予め出会う事が定められた魂のグループについて記述されたその本を、最初は興味深く読み進める事が出来た。けれど読み進めていくうちに、段々とその雲行きが怪しくなっていった。
ーーー自分を変えてくれる運命の人は、いつだって目の前にいる、その人。
ーーー全ての出会いに意味がある。出逢ってきた全ての人が、運命の人。
その二つの文章を読んだ次の瞬間に、俺はその綺麗事で飾られた本に対する興味を一気に失った。ソウルメイトだのツインレイだのと奉っておきながら、結局、この世界にたった一人存在する運命の人などいないと、この本は言っているのだ。そんな出鱈目をこいて煙に巻くような本、俺には不必要だし、こんな本をお勧めしてくるこの図書室のセンスの無さにゾッとした。
だって俺には『運命の人』がいる。
それは間違いの無い事実なのだから。
下らない本を読んでいるうちに、一層あの人が恋しくなってきた。胸がモヤモヤとして、身体がぐつぐつと茹だる様に熱くなる。あぁ、あの人を思うだけで興奮する。またあの人に会うチャンスが巡ってくるのだから、こうなってしまっても仕方がない。もう小さくなってしまったけれど、俺にはちゃんとした男性器がある。けれど、それがキチンと反応しないくらいにまで、俺の身体は小さくなってしまった。それでもいても経ってもいられなくなって、男性器をズボン越しにギュッと握って熱い息を吐いた。甘い痺れも、何も感じない。それでも、胸の中にあったモヤモヤを、幾ばくか晴らす事は出来た。
いつだって俺は男で、あの人は抱かれる側の人だった。それだけは、変わることの無い大前提だ。ここ最近は歳が離れ過ぎていたり、あの人が猫になってしまったり、あの人が早死にしてしまったりと、これまでになく不思議な経緯を辿ってきたけれど。
あの人が男性であろうが子供であろうが、例え人間ですら無かったとしても。俺は、あの人に絶対に気がつくだろう。
ーーー貴方こそが、俺の運命の人であると。
そして、ここで得た経験を生かして、記憶を次に繋げるんだ。あの人に、再び愛を囁くために。
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