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第一章『不可思議な生き物』
一話『売れるのって、大変ね』
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ホストクラブのオーナーと一口に言っても、その種別は二通りある。実際に資金を出して、その店を経営している開業タイプ。他にもクラブを経営しているオーナーに雇用されている、雇われタイプ。つまり俺は、後者に当たる。自由はあまり利かないが、降り掛かってくる責任が少ない分、開業よりは幾分か気楽に構えていられる。ホストを現役でやっていた時に比べれば、性質としても此方の方が向いていると自分では思っていたし、小さなお山の大将を気取るのも、存外悪い気分ではなかった。
野心がない訳じゃない。いずれは、自分の店を構えるつもりだ。その為にも、給料を得ながら修行も積めるという環境に身を置ける現状は俺にとって最適で。実際に自らの店を出す時の為の足掛かりになると考えていた。
だから、雇われならではの不自由さなど、その経験と秤で比べてみれば、どうということも無かった。
「昴、開店準備出来たぜ」
バックヤードにいると、マネージャーの富永さんが現れて、昔から名乗っている俺の源氏名を使って声を掛けてきた。軽く振り向いて了解を伝えると、俺はホールへと足を向けた。ホールに出ると、少しばかり緊張した面持ちの男達がずらりと横並びになって此方を待ち構えていた。その面々をいつも通りに確認しながら、俺は男達の一人ずつに話し掛けていった。
体育会系と言われればそうなのかもしれないが、するとしないのとでは、スタッフ達の士気に歴然とした差があった。それだけ、男にとってもコミュニケーションは大事なのだ。水商売に身を置こうと思う男達など癖が強くて当然で。そんな男達を束ねるのだから、並大抵の性根では渡り合っていけない。だからこそ、会話という一点に時間を割く。中途半端はしないで、きちんと語る。ただし、簡潔に。長々と拘束はせず、説教臭くならない絶妙な塩梅で。全員と対話を終えると、俺は一つ頷いてから、檄を飛ばした。
「よし、そんじゃあ開店すんぞ。気合い入れろよ、お前ら」
ウッス、だの、はい、だのと判別の仕様がない返事が勢いよく返ってくる。びりびりと室内に響き渡るそれらを背に受けると、俺は店の看板を出す為に、豪奢なシャンデリアが煌めくエントランスへと向かった。
◇◇◇◇
その二人組は予約していた時間丁度に来店した。富永さんに耳打ちをされてそれを知った俺は、手にしていた雑務を一旦切り上げてから、二人を出迎える為にバックヤードを後にした。エントランスに出ると、二人組の片割れが此方に向けて手を振ってきたので、俺は営業用の笑顔を朗らかに返した。
「北瀬様、ようこそ、おいで下さいました」
「久々ね、昴。元気にしてた?」
「はい、おかげさまで」
「なぁに、久し振りだからって堅苦しくなって。もっと気楽になさいな」
「はは、相変わらず敵わないなぁ」
俺は、このホストクラブ『暁』を任せられる前に、『明星』という別の店でホストをしていた。有り体に言えば、其方が本店。此方が支店だ。北瀬さんは、俺が本店でホストをしていた時から贔屓にしてくれていた客の一人で、有名な芸能プロダクションで振付師兼演出家をしている。懐具合は芳しく、頼りになる太客だった。北瀬さんは俺の気安い反応に満足気に笑むと、鷹揚に言葉を紡いだ。
「今日はね、この子にお酒の呑み方を教えてあげようと思って来たのよ」
北瀬さんは首だけで振り返って、斜め後ろに控えていた男を紹介した。
「うちで預かっているダンサー、時任 和己よ。いま、うちで一番の売り出しの子なの」
紹介を受けたので、彼に視線を合わせて微笑むと、無表情で小さく会釈を返された。その温度の低い対応に、俺は、あらま、と内心で頬を掻いた。まぁ、仕事に直接関係ない男に愛想を振り撒いたところで、何になるわけでもない。場所も場所だ。此方もプロなので、男性客の素っ気ない態度には慣れている。だから特段気にも留めずに、二人を予約してあった席に案内した。席に着くと、北瀬さんは乾杯用にシャンパンを一本開けた。その場の流れで、俺も相伴に預かる形となった。
「昴、もうちょっとここに居なさいな」
「北瀬さんの仰せのままに。でも、現役も粒揃いなんで、良かったらそいつらも構って貰っていいですか?」
「もう、仕方ないわね・・・」
北瀬さんは膨れ面をしながら、隣に座る和己を横目でちらりと伺った。その目には、明らかにこの若いダンサーをこれから揶揄ってやるぞ、という意思が見え隠れしていた。
「ねぇ和己、これが大人の遇い方よ。よく見て覚えておきなさいな」
「……はい」
「これよ。昴からも言ってあげて?この顔でこれじゃあ、勿体無いと思わない?」
促されて、彼に視線を移す。すらりとした体躯に上等なスーツを着こなした彼は、目を伏せてフロートグラスに静かに口を付けていた。紹介された年齢よりは幾らか童顔だが、整った容姿だと思う。一言で表すなら、美人だ。所作の一つ取っても洗練されていて、どれだけ視界に映しても苦にならない。鑑賞の対象だと言われても頷ける、そんな彼を繁々と観察してから、そうですね、と同意した。
美人という表現は、同性への賛辞として首を傾げる響きかもしれないが。それ以上にぴたりとくる言葉が見当たらない。語彙力の問題だとかは一先ず横に置くとして。男女問わず、これだけの雰囲気のある美人を目にした事はそう無かった。
職業柄、多種多様な面立ちの男を目にしてきたが、その中でもトップクラスと言ってもいいだろう。俺の不躾な視線にも物怖じしない胆力も備えている。目の肥えた自分に、確かにこれでは宝の持ち腐れかもしれないな、と素直に思わせるだけの存在感。北瀬さんに言われても仕方がないかもしれない。
「この先トップダンサーになりたいなら、多少の可愛げは身につけて置くべきよ?」
ころころと笑いながら北瀬さんが告げると、彼は飄々とした佇まいはそのままに、さらりと口にした。
「北瀬先生に分かって頂けているなら、俺はそれで構いませんよ」
「まぁ……」
その言い様に、暗がりでも分かる程に北瀬さんが頬を染めたのが分かった。彼のその対応力に、へぇ、と短く感嘆詞を漏らすと、俺は思わず顎に手をやった。早計だったかもしれない。恐らく俺は、相手を見誤っていた。この俺がねぇ……軽くショックだな。どうやら、『美人ちゃん』と、軽く茶化してい彼に対する認識を改める必要性がある様だ。
「貴方、もしかして拗ねてるの?」
時任は長い脚をゆったりと組み変えて斜に構えると、艶やかな視線を北瀬さんに向けた。
「どうでしょうね。自覚は無いですけど、そう見えますか?」
にこりと安心させる様にして微笑んでから、北瀬さんは、組んだ脚の上に置かれていた彼の手に手を重ねた。
「私はね、昔馴染みに会いにきただけよ。今は貴方が一番可愛いの、分かるわよね?」
子供に言い聞かせるように、しかし色を帯びた声色で北瀬さんが告げると、時任は彼女のその手の上に、またそっと手を置いた。
「___………」
彼は北瀬さんの耳元に顔を寄せると、何事か囁いた。その声は店内の雑音に紛れて此方までは届かなかったが、北瀬さんが生娘のように恥じらいながら口許を和ませたので、俺はその様子を訝しんで、眉間に皺を寄せた。
連れて来る必要、無かったんじゃねぇの。そんな感想をぽつりと胸に浮かべながら、俺は自分用のシャンパンに口を付けた。
結局二人は、閉店時間ギリギリまで店にいた。北瀬さんは終始ご機嫌で、相当に酔っていた。帰り際、時任にべたべたと触れてはしなだれ掛かり、用意されたハイヤーにもなかなか乗車しようとしなかったが、彼はうちの若いホストなんて目じゃ無いくらいに、手慣れた様子で北瀬さんを遇っていた。
「ちゃんとお家に帰れる?和己」
「大丈夫ですよ、心配しないで」
「愛してるわよ、本当に」
「俺もだよ、先生」
二人のやり取りを眺めながら、俺は胸の内に湧いた確信を深めた。
分かっちゃいたけど、やっぱり此奴が、今の『ツバメ』か。結局、北瀬さんが今日一番したかった事はこれなのだろう。普段大っぴらに出来ない分、この場を借りてこの男を自慢しに来たんだ。昔の『ツバメ』である、この俺に。女って大変だなぁ。どれだけの成功を収めても、こんな場所でしか自分の本心や本性を曝け出せない。自分には生き辛くて敵わないから、男に生まれて良かったな、としみじみ思えた。
宥め賺して北瀬さんをハイヤーに乗せ、後部座席の扉をゆっくりと閉めると、そのハイヤーが交差点を曲がり姿が見えなくなるまで頭を下げて見送っていた。ハイヤーが見えなくなると、時任は空を仰いで、一息、ふ、と細く息を吐いた。彼もこれで大変なんだろう。
気持ちは分かるので共感はするけれど、とは言え、何か言葉に出すのも無粋というか。嫌なら嫌で、ツバメなんて辞めればいいという話になってしまう。だから、何も言わずに成り行きを見守っていたのだが、そんな俺の心境など知らない時任は、俺を振り返って今日一番の清々しい表情を浮かべた。
「すみません。お手洗い、どこですか?」
ホストクラブのオーナーと一口に言っても、その種別は二通りある。実際に資金を出して、その店を経営している開業タイプ。他にもクラブを経営しているオーナーに雇用されている、雇われタイプ。つまり俺は、後者に当たる。自由はあまり利かないが、降り掛かってくる責任が少ない分、開業よりは幾分か気楽に構えていられる。ホストを現役でやっていた時に比べれば、性質としても此方の方が向いていると自分では思っていたし、小さなお山の大将を気取るのも、存外悪い気分ではなかった。
野心がない訳じゃない。いずれは、自分の店を構えるつもりだ。その為にも、給料を得ながら修行も積めるという環境に身を置ける現状は俺にとって最適で。実際に自らの店を出す時の為の足掛かりになると考えていた。
だから、雇われならではの不自由さなど、その経験と秤で比べてみれば、どうということも無かった。
「昴、開店準備出来たぜ」
バックヤードにいると、マネージャーの富永さんが現れて、昔から名乗っている俺の源氏名を使って声を掛けてきた。軽く振り向いて了解を伝えると、俺はホールへと足を向けた。ホールに出ると、少しばかり緊張した面持ちの男達がずらりと横並びになって此方を待ち構えていた。その面々をいつも通りに確認しながら、俺は男達の一人ずつに話し掛けていった。
体育会系と言われればそうなのかもしれないが、するとしないのとでは、スタッフ達の士気に歴然とした差があった。それだけ、男にとってもコミュニケーションは大事なのだ。水商売に身を置こうと思う男達など癖が強くて当然で。そんな男達を束ねるのだから、並大抵の性根では渡り合っていけない。だからこそ、会話という一点に時間を割く。中途半端はしないで、きちんと語る。ただし、簡潔に。長々と拘束はせず、説教臭くならない絶妙な塩梅で。全員と対話を終えると、俺は一つ頷いてから、檄を飛ばした。
「よし、そんじゃあ開店すんぞ。気合い入れろよ、お前ら」
ウッス、だの、はい、だのと判別の仕様がない返事が勢いよく返ってくる。びりびりと室内に響き渡るそれらを背に受けると、俺は店の看板を出す為に、豪奢なシャンデリアが煌めくエントランスへと向かった。
◇◇◇◇
その二人組は予約していた時間丁度に来店した。富永さんに耳打ちをされてそれを知った俺は、手にしていた雑務を一旦切り上げてから、二人を出迎える為にバックヤードを後にした。エントランスに出ると、二人組の片割れが此方に向けて手を振ってきたので、俺は営業用の笑顔を朗らかに返した。
「北瀬様、ようこそ、おいで下さいました」
「久々ね、昴。元気にしてた?」
「はい、おかげさまで」
「なぁに、久し振りだからって堅苦しくなって。もっと気楽になさいな」
「はは、相変わらず敵わないなぁ」
俺は、このホストクラブ『暁』を任せられる前に、『明星』という別の店でホストをしていた。有り体に言えば、其方が本店。此方が支店だ。北瀬さんは、俺が本店でホストをしていた時から贔屓にしてくれていた客の一人で、有名な芸能プロダクションで振付師兼演出家をしている。懐具合は芳しく、頼りになる太客だった。北瀬さんは俺の気安い反応に満足気に笑むと、鷹揚に言葉を紡いだ。
「今日はね、この子にお酒の呑み方を教えてあげようと思って来たのよ」
北瀬さんは首だけで振り返って、斜め後ろに控えていた男を紹介した。
「うちで預かっているダンサー、時任 和己よ。いま、うちで一番の売り出しの子なの」
紹介を受けたので、彼に視線を合わせて微笑むと、無表情で小さく会釈を返された。その温度の低い対応に、俺は、あらま、と内心で頬を掻いた。まぁ、仕事に直接関係ない男に愛想を振り撒いたところで、何になるわけでもない。場所も場所だ。此方もプロなので、男性客の素っ気ない態度には慣れている。だから特段気にも留めずに、二人を予約してあった席に案内した。席に着くと、北瀬さんは乾杯用にシャンパンを一本開けた。その場の流れで、俺も相伴に預かる形となった。
「昴、もうちょっとここに居なさいな」
「北瀬さんの仰せのままに。でも、現役も粒揃いなんで、良かったらそいつらも構って貰っていいですか?」
「もう、仕方ないわね・・・」
北瀬さんは膨れ面をしながら、隣に座る和己を横目でちらりと伺った。その目には、明らかにこの若いダンサーをこれから揶揄ってやるぞ、という意思が見え隠れしていた。
「ねぇ和己、これが大人の遇い方よ。よく見て覚えておきなさいな」
「……はい」
「これよ。昴からも言ってあげて?この顔でこれじゃあ、勿体無いと思わない?」
促されて、彼に視線を移す。すらりとした体躯に上等なスーツを着こなした彼は、目を伏せてフロートグラスに静かに口を付けていた。紹介された年齢よりは幾らか童顔だが、整った容姿だと思う。一言で表すなら、美人だ。所作の一つ取っても洗練されていて、どれだけ視界に映しても苦にならない。鑑賞の対象だと言われても頷ける、そんな彼を繁々と観察してから、そうですね、と同意した。
美人という表現は、同性への賛辞として首を傾げる響きかもしれないが。それ以上にぴたりとくる言葉が見当たらない。語彙力の問題だとかは一先ず横に置くとして。男女問わず、これだけの雰囲気のある美人を目にした事はそう無かった。
職業柄、多種多様な面立ちの男を目にしてきたが、その中でもトップクラスと言ってもいいだろう。俺の不躾な視線にも物怖じしない胆力も備えている。目の肥えた自分に、確かにこれでは宝の持ち腐れかもしれないな、と素直に思わせるだけの存在感。北瀬さんに言われても仕方がないかもしれない。
「この先トップダンサーになりたいなら、多少の可愛げは身につけて置くべきよ?」
ころころと笑いながら北瀬さんが告げると、彼は飄々とした佇まいはそのままに、さらりと口にした。
「北瀬先生に分かって頂けているなら、俺はそれで構いませんよ」
「まぁ……」
その言い様に、暗がりでも分かる程に北瀬さんが頬を染めたのが分かった。彼のその対応力に、へぇ、と短く感嘆詞を漏らすと、俺は思わず顎に手をやった。早計だったかもしれない。恐らく俺は、相手を見誤っていた。この俺がねぇ……軽くショックだな。どうやら、『美人ちゃん』と、軽く茶化してい彼に対する認識を改める必要性がある様だ。
「貴方、もしかして拗ねてるの?」
時任は長い脚をゆったりと組み変えて斜に構えると、艶やかな視線を北瀬さんに向けた。
「どうでしょうね。自覚は無いですけど、そう見えますか?」
にこりと安心させる様にして微笑んでから、北瀬さんは、組んだ脚の上に置かれていた彼の手に手を重ねた。
「私はね、昔馴染みに会いにきただけよ。今は貴方が一番可愛いの、分かるわよね?」
子供に言い聞かせるように、しかし色を帯びた声色で北瀬さんが告げると、時任は彼女のその手の上に、またそっと手を置いた。
「___………」
彼は北瀬さんの耳元に顔を寄せると、何事か囁いた。その声は店内の雑音に紛れて此方までは届かなかったが、北瀬さんが生娘のように恥じらいながら口許を和ませたので、俺はその様子を訝しんで、眉間に皺を寄せた。
連れて来る必要、無かったんじゃねぇの。そんな感想をぽつりと胸に浮かべながら、俺は自分用のシャンパンに口を付けた。
結局二人は、閉店時間ギリギリまで店にいた。北瀬さんは終始ご機嫌で、相当に酔っていた。帰り際、時任にべたべたと触れてはしなだれ掛かり、用意されたハイヤーにもなかなか乗車しようとしなかったが、彼はうちの若いホストなんて目じゃ無いくらいに、手慣れた様子で北瀬さんを遇っていた。
「ちゃんとお家に帰れる?和己」
「大丈夫ですよ、心配しないで」
「愛してるわよ、本当に」
「俺もだよ、先生」
二人のやり取りを眺めながら、俺は胸の内に湧いた確信を深めた。
分かっちゃいたけど、やっぱり此奴が、今の『ツバメ』か。結局、北瀬さんが今日一番したかった事はこれなのだろう。普段大っぴらに出来ない分、この場を借りてこの男を自慢しに来たんだ。昔の『ツバメ』である、この俺に。女って大変だなぁ。どれだけの成功を収めても、こんな場所でしか自分の本心や本性を曝け出せない。自分には生き辛くて敵わないから、男に生まれて良かったな、としみじみ思えた。
宥め賺して北瀬さんをハイヤーに乗せ、後部座席の扉をゆっくりと閉めると、そのハイヤーが交差点を曲がり姿が見えなくなるまで頭を下げて見送っていた。ハイヤーが見えなくなると、時任は空を仰いで、一息、ふ、と細く息を吐いた。彼もこれで大変なんだろう。
気持ちは分かるので共感はするけれど、とは言え、何か言葉に出すのも無粋というか。嫌なら嫌で、ツバメなんて辞めればいいという話になってしまう。だから、何も言わずに成り行きを見守っていたのだが、そんな俺の心境など知らない時任は、俺を振り返って今日一番の清々しい表情を浮かべた。
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