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第二章『性悪説』
第六話『人身売買(?)されました』
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大量のケーキを真っ黒のカードで購入した一条は、どこからとも無く現れた黒スーツの集団にケーキを運ばせると、僕のアルバイト先の店長と軽く談笑してから僕の所に戻ってきた。そして、サンタ姿のまま呆然としていた僕を鼻先でふっ、と笑ってから、『行くよ』と言って、自然に僕の右手を取り、そのまま歩き始めた。
「どこ……にもつ……」
「これから行くのは俺の何個かあるうちのマンションの一つで、貴方の荷物は回収して、後でそのマンションに届ける様に手配してあるから、心配しないで」
もたもたと、碌に言葉にもならない僕の疑問に答える一条の横顔からは、目立った感情は読み取れない。僕の気持ちや言いたい事は最も簡単に引き摺り出せる癖に、一条は、いつも飄々としている。だから、その差に苛立ちを抱いてしまうのは、自然な流れにあって。僕は、駐車場に停められた黒塗りの車に乗り込む直前になって、何とかその場に踏みとどまった。
「どうしたの、突然。ほら、入って」
「……なんで、お前に着いて行かないといけないの」
「え?」
「僕、そのマンションで、殺されるの」
ぽかん、と口を開いて、さも、『何言ってんだ、こいつ』と言わんばかりの顔をされても、信用出来るか。自分が、僕の目の前で何をして、僕の身体に何をしたか、忘れた訳じゃないだろうに。
「そんな面倒な事しないよ。大体、貴方を殺すなら、あの場で纏めて終わらせてる。それくらい分からない?……もう少し利口そうに見えたのになぁ」
お前にがっかりされても、何とも思わない。だから、そのまま僕に対する、訳の分からない興味関心も、さっさと無くしてくれ。ああ、だけど、僕に対して、一応事情を説明してから行ってくれると助かる。喉に小骨……どころか、クリスマスのチキンの骨が突き刺さったままの状態では、これから先、凄く困るから。
「じゃあ、どうして。なんで、僕に構うの。それに、どうして、借金取りが消えたり、さ、殺人が無かった事になってたり……」
「ああ、そっか。まだ貴方知らないんだっけ。あのね、貴方の借金とあのおっさんの死は全然関係ない話だから、まずそこは切り離して考えてね。あのおっさんは、自分でポカやっただけ。その尻拭いに、俺が駆り出されたの。歳は下だけど、俺の方が立場は上なんだ。直属とかではないけどね」
言い忘れてた、みたいなノリで、露骨にエゲツない話をしてくるな、こいつ。こんな真っ昼間から、こんなダークな話を、こんな明るいテンションで……まぁ、聞いた僕にも責任があるけど。やっぱり、こいつは頭のネジがぶっ飛んでる。近付いたらいけないし、知り合いになんて絶対にならない方がいい人種だ。
「それでね、貴方の借金は、俺が代わりに払ったから、もう全部チャラになったの。その代わりに、貴方は俺が買い取った状態になったから、こうして迎えに来たんだよ」
「………買い取った?」
「うん。人身売買」
この国には、そんな制度はありませんし。世界的に見ても、そんな非人道的な売買は、公式に取り扱われておりません。という、常識が通用する相手ではない事くらいは、分かる。だけど、だからと言って、『はい、そうですか、これから宜しくお願いします、ご主人様』とは、ならないんだよなぁ……なんだか、もう、こいつの非常識ぶりには段々と慣れが生じ始めていて、ちょっとやそっとの事じゃ驚かなくなっ………
「………はぁ?!」
らない、ならない。全然ならない。はっきり言って驚きしかないし、意味が分からない、え?なんで、どうしてそんな流れに。ていうか、勝手にそんな、何で、だって、借金、いくらあったと思ってるの。田舎に新築の家が一軒買えるくらいは、まだまだ全然残ってたし。利子を返すのがやっとの生活してきてて、それで、だから。いや、本当に。
「………なんで?」
意味が分からない。僕を捌いて、パーツにして、売りに出したりとか?それか、やっぱり風俗に落として働かせて、払った金額以上に稼がせるつもりとか?
「え?……なんでって、なんで?」
質問に質問を返すなよ。それで、本当に言われた意味が分からないって顔をしないでよ。
「だから、なんで、僕をそんな……もしかして、身体をバラして売ったり……ふ、風俗、とか?」
あぁ、口に出してしまうと、余計にリアルだ。言うんじゃ無かった。凄く凄く、気分が落ち込む。父親を死なせておきながら、のうのうと生き残ったあの女に復讐する、という目標というか、暗い野望を抱いていた時は、何だってやってやる、と言う気持ちになれたけど。中間管理職の男という接点を失ってからは、その可能性の芽が潰えたと思っていたから、日々を生きるだけで精一杯な気持ちになってしまった。
マイナスの感情も、野望も、振り切れば、活力になる。それを身を持って経験してきた僕は、今ではまるで、萎んだ風船の様になってしまった。一条は、そんな僕を上から下からじろじろと睨め付けてから、ふ、と本当に小馬鹿にした様に、僕を鼻先で笑い飛ばした。
「バラして売ったところで、貴方の借金の埋め合わせにもならないし。風俗に出した所で、ケーキの一つも碌に捌けない貴方に、自分を売る商売が出来るはずないでしょう。俺って、そんなに見る目が無いように見えますか?」
図星でしかない。確かに、クリスマス当日にケーキの一つ捌けない僕に、自分自身を売り物にした商売が出来る筈もない。何かしらのスイッチが僕の中にあって、それを自由に押せる様に仕向けていける環境や心境に置かれない限り、きっと僕は、引っ込み思案な自分自身を開花させたりはしないだろう。だけど、そんな秘めたるスイッチが、僕なんかの中にあるわけがないのだし。だとしたら、一条は、僕のどこに目を付けて、こんな真似をしたのだろう。
「だけど、貴方の中には、間違いなく、確実に、貴方自身も知らない、魔性が潜んでいる。世界中の男を狂わせ、世界中の女を嫉妬させる、そんな秘めたる力が。だから、俺は貴方を買った。貴方のその力を開花させ、自分ただ一人の手元に置き続ける為にね」
僕自身の考え、僕が僕自身に向ける自己診断を、諸共覆す一条のその目は、その発言が、冗談や酔狂ではないという事実を、僕に突き付ける。だけど、その言葉に込められた自信には、どうあっても同意しかねて。僕は、曖昧に口元を開いたり閉じたりしながら、俯いた。
「つまり貴方は、働き者の俺が俺自身の為に用意したクリスマスプレゼントなんです。だから、風邪を引かないうちに、あったかい部屋に帰りましょう」
この、先に黒塗りの車に乗り込んでいる一条の、此方に向けて伸ばしてきた手を取ったら、僕の人生は、大きく変貌を遂げる。これから先、どんな未来が待ち受けているかは、分からない。だけど、何故だろう。やっぱり、僕は。
「おいで、瀬那」
この男に、逆らえない。
大量のケーキを真っ黒のカードで購入した一条は、どこからとも無く現れた黒スーツの集団にケーキを運ばせると、僕のアルバイト先の店長と軽く談笑してから僕の所に戻ってきた。そして、サンタ姿のまま呆然としていた僕を鼻先でふっ、と笑ってから、『行くよ』と言って、自然に僕の右手を取り、そのまま歩き始めた。
「どこ……にもつ……」
「これから行くのは俺の何個かあるうちのマンションの一つで、貴方の荷物は回収して、後でそのマンションに届ける様に手配してあるから、心配しないで」
もたもたと、碌に言葉にもならない僕の疑問に答える一条の横顔からは、目立った感情は読み取れない。僕の気持ちや言いたい事は最も簡単に引き摺り出せる癖に、一条は、いつも飄々としている。だから、その差に苛立ちを抱いてしまうのは、自然な流れにあって。僕は、駐車場に停められた黒塗りの車に乗り込む直前になって、何とかその場に踏みとどまった。
「どうしたの、突然。ほら、入って」
「……なんで、お前に着いて行かないといけないの」
「え?」
「僕、そのマンションで、殺されるの」
ぽかん、と口を開いて、さも、『何言ってんだ、こいつ』と言わんばかりの顔をされても、信用出来るか。自分が、僕の目の前で何をして、僕の身体に何をしたか、忘れた訳じゃないだろうに。
「そんな面倒な事しないよ。大体、貴方を殺すなら、あの場で纏めて終わらせてる。それくらい分からない?……もう少し利口そうに見えたのになぁ」
お前にがっかりされても、何とも思わない。だから、そのまま僕に対する、訳の分からない興味関心も、さっさと無くしてくれ。ああ、だけど、僕に対して、一応事情を説明してから行ってくれると助かる。喉に小骨……どころか、クリスマスのチキンの骨が突き刺さったままの状態では、これから先、凄く困るから。
「じゃあ、どうして。なんで、僕に構うの。それに、どうして、借金取りが消えたり、さ、殺人が無かった事になってたり……」
「ああ、そっか。まだ貴方知らないんだっけ。あのね、貴方の借金とあのおっさんの死は全然関係ない話だから、まずそこは切り離して考えてね。あのおっさんは、自分でポカやっただけ。その尻拭いに、俺が駆り出されたの。歳は下だけど、俺の方が立場は上なんだ。直属とかではないけどね」
言い忘れてた、みたいなノリで、露骨にエゲツない話をしてくるな、こいつ。こんな真っ昼間から、こんなダークな話を、こんな明るいテンションで……まぁ、聞いた僕にも責任があるけど。やっぱり、こいつは頭のネジがぶっ飛んでる。近付いたらいけないし、知り合いになんて絶対にならない方がいい人種だ。
「それでね、貴方の借金は、俺が代わりに払ったから、もう全部チャラになったの。その代わりに、貴方は俺が買い取った状態になったから、こうして迎えに来たんだよ」
「………買い取った?」
「うん。人身売買」
この国には、そんな制度はありませんし。世界的に見ても、そんな非人道的な売買は、公式に取り扱われておりません。という、常識が通用する相手ではない事くらいは、分かる。だけど、だからと言って、『はい、そうですか、これから宜しくお願いします、ご主人様』とは、ならないんだよなぁ……なんだか、もう、こいつの非常識ぶりには段々と慣れが生じ始めていて、ちょっとやそっとの事じゃ驚かなくなっ………
「………はぁ?!」
らない、ならない。全然ならない。はっきり言って驚きしかないし、意味が分からない、え?なんで、どうしてそんな流れに。ていうか、勝手にそんな、何で、だって、借金、いくらあったと思ってるの。田舎に新築の家が一軒買えるくらいは、まだまだ全然残ってたし。利子を返すのがやっとの生活してきてて、それで、だから。いや、本当に。
「………なんで?」
意味が分からない。僕を捌いて、パーツにして、売りに出したりとか?それか、やっぱり風俗に落として働かせて、払った金額以上に稼がせるつもりとか?
「え?……なんでって、なんで?」
質問に質問を返すなよ。それで、本当に言われた意味が分からないって顔をしないでよ。
「だから、なんで、僕をそんな……もしかして、身体をバラして売ったり……ふ、風俗、とか?」
あぁ、口に出してしまうと、余計にリアルだ。言うんじゃ無かった。凄く凄く、気分が落ち込む。父親を死なせておきながら、のうのうと生き残ったあの女に復讐する、という目標というか、暗い野望を抱いていた時は、何だってやってやる、と言う気持ちになれたけど。中間管理職の男という接点を失ってからは、その可能性の芽が潰えたと思っていたから、日々を生きるだけで精一杯な気持ちになってしまった。
マイナスの感情も、野望も、振り切れば、活力になる。それを身を持って経験してきた僕は、今ではまるで、萎んだ風船の様になってしまった。一条は、そんな僕を上から下からじろじろと睨め付けてから、ふ、と本当に小馬鹿にした様に、僕を鼻先で笑い飛ばした。
「バラして売ったところで、貴方の借金の埋め合わせにもならないし。風俗に出した所で、ケーキの一つも碌に捌けない貴方に、自分を売る商売が出来るはずないでしょう。俺って、そんなに見る目が無いように見えますか?」
図星でしかない。確かに、クリスマス当日にケーキの一つ捌けない僕に、自分自身を売り物にした商売が出来る筈もない。何かしらのスイッチが僕の中にあって、それを自由に押せる様に仕向けていける環境や心境に置かれない限り、きっと僕は、引っ込み思案な自分自身を開花させたりはしないだろう。だけど、そんな秘めたるスイッチが、僕なんかの中にあるわけがないのだし。だとしたら、一条は、僕のどこに目を付けて、こんな真似をしたのだろう。
「だけど、貴方の中には、間違いなく、確実に、貴方自身も知らない、魔性が潜んでいる。世界中の男を狂わせ、世界中の女を嫉妬させる、そんな秘めたる力が。だから、俺は貴方を買った。貴方のその力を開花させ、自分ただ一人の手元に置き続ける為にね」
僕自身の考え、僕が僕自身に向ける自己診断を、諸共覆す一条のその目は、その発言が、冗談や酔狂ではないという事実を、僕に突き付ける。だけど、その言葉に込められた自信には、どうあっても同意しかねて。僕は、曖昧に口元を開いたり閉じたりしながら、俯いた。
「つまり貴方は、働き者の俺が俺自身の為に用意したクリスマスプレゼントなんです。だから、風邪を引かないうちに、あったかい部屋に帰りましょう」
この、先に黒塗りの車に乗り込んでいる一条の、此方に向けて伸ばしてきた手を取ったら、僕の人生は、大きく変貌を遂げる。これから先、どんな未来が待ち受けているかは、分からない。だけど、何故だろう。やっぱり、僕は。
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