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第35話
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急な事でしたが、翌日に殿下は帰国する事になりました。
トルラキアに入国した旅券には
『私的な友人との親睦目的ゆえ、お構い無し』と、バロウズの外務大臣の一筆が添えられていたそうなのですが。
第3王子という地位であるし、ご友人の国内貴族の邸宅に避暑にでも来られたのだろう、それ程大事にしない方が良いだろう、と入国管理現場の長の判断で、
『バロウズ王国第3王子が私的入国』と、簡単に報告はされてはいました。
ところが、祖母が殿下の紹介状を持参して王城の不動産管理担当責任者に面会を頼んでしまったので、ちょっとした騒ぎになってしまいました。
殿下を城下の観光客向けの小さなホテルにお泊まりさせるわけにはいかないと、ご使者が立てられたのです。
招かれた王城滞在から逃げるように
『目的は完了致しましたので、明日帰国予定です』とお返事をされて、仕方なく帰国するのだとお聞きしました。
「あれだけ時間をかけて入国して、たったの2泊!
まだ、お土産も見てない!」
「どなたへのお土産ですか?」
嘆くマーシャル様に尋ねました。
もし、遅れても良いのであれば、私が買って帰ればよいのです。
「カラン、アシュの侍従のカラン殿にね。
今回はお世話になったから、一番怖い吸血鬼の絵を渡そうかなとアシュと相談していたんだ」
あの侍従の方は吸血鬼がお好きなのね、変わった御方だわ、と思いました。
でも、それなら。
「このホテルに、ヴァンパイアの起源になったといわれる方の肖像画が小さいサイズで売られています。
ヴァンパイア王で、英雄王なのです。
吸血鬼がお好きなのでしたら、それはいかがでしょう?
見れば見るほど恐ろしいお顔なのです。
同じようなサイズの写真立てもありましたから、そちらに入れてお渡しされたら、お仕事の机の上にでも、ベッドサイドにでも、いつも目につく場所に飾る事が出来ますから」
私は真面目にお話したのに、それを聞いた殿下もマーシャル様も凄く笑われるので。
「やっぱり君もいいね、さすがあのクラリス嬢の妹だ。
これからは、もっと仲良くしようね?」
そう仰ったマーシャル様の背中を殿下がきつく叩かれていました。
翌朝、出立される殿下の御一行を、ホテルの前でお見送りしました。
殿下の乗る馬車を国境まで守るトルラキアの騎士様が6騎増えていました。
こちらには来ないけれど道の向こう側にパエルさんが見えました。
その時に、前日に殿下から言われた言葉が浮かんできました。
『君は君の望むように、思うようにしてくれたらいいんだ』
言葉が通じると、こんな事があるのです。
バロウズの王子様とトルラキアの服飾店の跡取りと。
パエルさんが小さく手を振り、殿下とマーシャル様が大きく振り返して。
少しの時間でしたが、そこに関係は成立するのです。
私もリーエのように関係を結ぶ、役に立ちたい。
昨日帰りの馬車で、殿下は夢をお話しくださいました。
『外交』で、力をつけたいと。
将来、殿下の隣に立てるのなら。
お役に立つ為に、大人になるまでに色んな国の言葉を学ぼう。
そう考えていた私は笑っていたのでしょう。
「じゃあ、先に帰るけれど。
アグネスがちゃんと笑ってくれたから、安心したよ」
別れる時、殿下は少し嬉しそうにしてくださいました。
そう言って、今朝祖母が殿下からの組み紐を編み込んでくれた髪を一筋取って、口付けてくれました。
◇◇◇
『次に隣街で市が立つ時は、私も行きたいわ』と、祖母が言ったので、トルラキアを離れる前の最後の観光は出会い市に決まりました。
旅の終わりが見えてきて、リーエやシュトウブさん、皆さんとお別れなのだと思うと寂しくて。
でも、バロウズには殿下も家族も居ます。
母に対しては、今でも構えてしまいますが、姉とは久しぶりに向き合って、お話しをしたいと思いました。
「姉上には、俺が好きな人がいることをバラしたのは黙っててくれないかな?
どんな目に合わされるか、わからない」
等と、殿下が冗談のような事を本気のような感じで話されていたので、姉から話してくれるまで黙っていようと思いました。
別れが寂しいと思ってくれているのは、リーエも同じようで、ホテルでは私達はいつもくっついていました。
トルラキアの男の子と付き合えば、言葉は直ぐに覚えるよ、と言われましたが、女の子とずっと一緒に過ごすのも習得するにはいいんじゃないか、と少しずつ彼女からトルラキア語を習っていました。
殿下にも何かお土産を渡したくて、出会い市で再び組み紐を買いに行きました。
ところが、私の思う色がなくて途方に暮れていたら、お店のおばさんがリーエに注文してくれたら作るよ、と言ってくださったそうです。
ですが、明日帰国するのに……と、逡巡していると。
『私が取りに来て、後でアグネスに送ってあげるから』と、リーエが請け負ってくれたので、甘えることにしました。
祖母はトルラキアで夏別荘を購入すると、決めたようでした。
私を送る為一旦帰国して、もう一度旅券期限日の延長を届け出てからトルラキアへ戻ることになりました。
その際には、当然こちらのグラニドゥ・シュトー・オステルでお世話になる事をペテルさんとリンゼイさんに伝えて、予約を入れていました。
祖母がこちらへ避暑へ来る度に、私も一緒に連れて来ていただこう。
そうリーエと約束すると、別れの悲しみが少しましになりました。
トルラキアを立つ前夜は、リーエと夜通し話をしました。
彼女の語る恋愛遍歴は、パエルさんとの出会いまで来たので、現在まで聞くことが出来ました。
「次会う時は、フォード様との続き絶対話してね」
「うん、話せる思い出たくさん作るよ」
たったの3回では終わらない話を聞いて貰おうと思いました。
そして、私はリーエから教えて貰ったのです。
「これからは腹が立ったり、悲しくなることも出てくるよ。
フォード様なら、いっぱい女の人が寄ってくるからね。
アグネスが年下だから、ってバカにするヤツも出てくる。
それで本当に本当に、もう駄目だ、つらい、って。
コイツ、いなくなれ。
こんなヤツ死ね、なんて思ったら。
その時に試してね」
「……」
「本当に殺そうなんてしたら、捕まっちゃう。
これはね、凄く効くのに、バレずに相手を消せるの」
そう言ってが彼女が教えてくれたのは。
3年後、私が嫉妬の余りクラリスを呪って……
巻き込まれた母も殺してしまった
『トルラキアの魔女の恋敵を排除する呪い』でした。
トルラキアに入国した旅券には
『私的な友人との親睦目的ゆえ、お構い無し』と、バロウズの外務大臣の一筆が添えられていたそうなのですが。
第3王子という地位であるし、ご友人の国内貴族の邸宅に避暑にでも来られたのだろう、それ程大事にしない方が良いだろう、と入国管理現場の長の判断で、
『バロウズ王国第3王子が私的入国』と、簡単に報告はされてはいました。
ところが、祖母が殿下の紹介状を持参して王城の不動産管理担当責任者に面会を頼んでしまったので、ちょっとした騒ぎになってしまいました。
殿下を城下の観光客向けの小さなホテルにお泊まりさせるわけにはいかないと、ご使者が立てられたのです。
招かれた王城滞在から逃げるように
『目的は完了致しましたので、明日帰国予定です』とお返事をされて、仕方なく帰国するのだとお聞きしました。
「あれだけ時間をかけて入国して、たったの2泊!
まだ、お土産も見てない!」
「どなたへのお土産ですか?」
嘆くマーシャル様に尋ねました。
もし、遅れても良いのであれば、私が買って帰ればよいのです。
「カラン、アシュの侍従のカラン殿にね。
今回はお世話になったから、一番怖い吸血鬼の絵を渡そうかなとアシュと相談していたんだ」
あの侍従の方は吸血鬼がお好きなのね、変わった御方だわ、と思いました。
でも、それなら。
「このホテルに、ヴァンパイアの起源になったといわれる方の肖像画が小さいサイズで売られています。
ヴァンパイア王で、英雄王なのです。
吸血鬼がお好きなのでしたら、それはいかがでしょう?
見れば見るほど恐ろしいお顔なのです。
同じようなサイズの写真立てもありましたから、そちらに入れてお渡しされたら、お仕事の机の上にでも、ベッドサイドにでも、いつも目につく場所に飾る事が出来ますから」
私は真面目にお話したのに、それを聞いた殿下もマーシャル様も凄く笑われるので。
「やっぱり君もいいね、さすがあのクラリス嬢の妹だ。
これからは、もっと仲良くしようね?」
そう仰ったマーシャル様の背中を殿下がきつく叩かれていました。
翌朝、出立される殿下の御一行を、ホテルの前でお見送りしました。
殿下の乗る馬車を国境まで守るトルラキアの騎士様が6騎増えていました。
こちらには来ないけれど道の向こう側にパエルさんが見えました。
その時に、前日に殿下から言われた言葉が浮かんできました。
『君は君の望むように、思うようにしてくれたらいいんだ』
言葉が通じると、こんな事があるのです。
バロウズの王子様とトルラキアの服飾店の跡取りと。
パエルさんが小さく手を振り、殿下とマーシャル様が大きく振り返して。
少しの時間でしたが、そこに関係は成立するのです。
私もリーエのように関係を結ぶ、役に立ちたい。
昨日帰りの馬車で、殿下は夢をお話しくださいました。
『外交』で、力をつけたいと。
将来、殿下の隣に立てるのなら。
お役に立つ為に、大人になるまでに色んな国の言葉を学ぼう。
そう考えていた私は笑っていたのでしょう。
「じゃあ、先に帰るけれど。
アグネスがちゃんと笑ってくれたから、安心したよ」
別れる時、殿下は少し嬉しそうにしてくださいました。
そう言って、今朝祖母が殿下からの組み紐を編み込んでくれた髪を一筋取って、口付けてくれました。
◇◇◇
『次に隣街で市が立つ時は、私も行きたいわ』と、祖母が言ったので、トルラキアを離れる前の最後の観光は出会い市に決まりました。
旅の終わりが見えてきて、リーエやシュトウブさん、皆さんとお別れなのだと思うと寂しくて。
でも、バロウズには殿下も家族も居ます。
母に対しては、今でも構えてしまいますが、姉とは久しぶりに向き合って、お話しをしたいと思いました。
「姉上には、俺が好きな人がいることをバラしたのは黙っててくれないかな?
どんな目に合わされるか、わからない」
等と、殿下が冗談のような事を本気のような感じで話されていたので、姉から話してくれるまで黙っていようと思いました。
別れが寂しいと思ってくれているのは、リーエも同じようで、ホテルでは私達はいつもくっついていました。
トルラキアの男の子と付き合えば、言葉は直ぐに覚えるよ、と言われましたが、女の子とずっと一緒に過ごすのも習得するにはいいんじゃないか、と少しずつ彼女からトルラキア語を習っていました。
殿下にも何かお土産を渡したくて、出会い市で再び組み紐を買いに行きました。
ところが、私の思う色がなくて途方に暮れていたら、お店のおばさんがリーエに注文してくれたら作るよ、と言ってくださったそうです。
ですが、明日帰国するのに……と、逡巡していると。
『私が取りに来て、後でアグネスに送ってあげるから』と、リーエが請け負ってくれたので、甘えることにしました。
祖母はトルラキアで夏別荘を購入すると、決めたようでした。
私を送る為一旦帰国して、もう一度旅券期限日の延長を届け出てからトルラキアへ戻ることになりました。
その際には、当然こちらのグラニドゥ・シュトー・オステルでお世話になる事をペテルさんとリンゼイさんに伝えて、予約を入れていました。
祖母がこちらへ避暑へ来る度に、私も一緒に連れて来ていただこう。
そうリーエと約束すると、別れの悲しみが少しましになりました。
トルラキアを立つ前夜は、リーエと夜通し話をしました。
彼女の語る恋愛遍歴は、パエルさんとの出会いまで来たので、現在まで聞くことが出来ました。
「次会う時は、フォード様との続き絶対話してね」
「うん、話せる思い出たくさん作るよ」
たったの3回では終わらない話を聞いて貰おうと思いました。
そして、私はリーエから教えて貰ったのです。
「これからは腹が立ったり、悲しくなることも出てくるよ。
フォード様なら、いっぱい女の人が寄ってくるからね。
アグネスが年下だから、ってバカにするヤツも出てくる。
それで本当に本当に、もう駄目だ、つらい、って。
コイツ、いなくなれ。
こんなヤツ死ね、なんて思ったら。
その時に試してね」
「……」
「本当に殺そうなんてしたら、捕まっちゃう。
これはね、凄く効くのに、バレずに相手を消せるの」
そう言ってが彼女が教えてくれたのは。
3年後、私が嫉妬の余りクラリスを呪って……
巻き込まれた母も殺してしまった
『トルラキアの魔女の恋敵を排除する呪い』でした。
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