47 / 58
第46話
しおりを挟む
レナードが、ミルドレッドを殴ろうとした。
それは、充分信じられることだった。
新聞社で働き出してからのレナードは、酒を飲んで荒れることが多くなった。
配属されたのが花形の編集部記者ではなく、総務部であることが納得出来ないようだった。
「レンはご領主様の息子よ?
そんな貴方を『夜討ち朝駆け』の記者になんて使えないと、西部新聞のお偉いさん達だって思うんじゃないの?」
サリーの実家であるグレイズプレイスは、そんな記者達も利用するから、彼等がよく使う業界用語でレナードを宥めれば。
最初は素直に聞いてくれたのに、今では彼の怒りを煽るだけになっていた。
殴られたことは、まだ無い。
だが彼は興奮すると、よく腕や肩を掴む。
その力の入れ方がどんどん強くなってきていることを、確かに感じていた……
「このまま、ここに留まろうが、出ていこうが、好きにすればいい。
ただ男の暴力は一度許せば、際限は無い。
この領地で一番の権力者になるあの男の鬱憤は確実に、後ろだての無いお前に向かう。
逃げるのも、ひとりか、家族全員か。
父親と話し合うのを勧める。
忠告はしたから、金は素直に受け取れ」
「……ここを出ます、ありがとうございます」
サリーが頭を下げながら、革袋を拾おうとして身を屈めたその頭上から。
「……いつか、お前が子を身籠った時。
自分がミルドレッドに何を言ったのか、思い出せ」
彼女は、ジャーヴィスから最後の言葉を投げつけられた。
思わず見上げると、ウィンガム伯爵と目が合った。
「頭は、ずっと下げていろ」
その眼差しに、人が人に向ける最大限の侮蔑と嫌悪を込めて。
サリーは命じられた。
頭を下げたまま、革袋を胸に抱き締めて足早に去るサリー・グレイの後ろ姿を見送りながらも、ジャーヴィスの関心は、もう既に別のところに移っている。
「君にもう一件、お願い出来るかな?
次はふたり呼んできて欲しいから……」
そう言いながら、いつの間にか隣に並んでいるハンナに、今度は銅貨を2枚見せた。
◇◇◇
ようやくジャーヴィスが応接室に戻ってきた。
無言で入ってきた彼に、イアンが「貴方を待っていたのに、一言も無しですか」と言うので。
「すまない、ここに戻ってくるのに、少し迷ってしまった」と、ジャーヴィスは取り敢えず詫びを口にしたが、イアン以外は誰も俺のこと等気にしていないじゃないかと思った。
各々の前には、ミルドレッドが命じたのか、新しいお茶が置かれていた。
自分が居ない間に明かされた離婚の理由が、結構なものだったのか。
それを聞いて萎れているのは、アダムスの3人で。
出ていく前と変わらずに背筋を伸ばして座って、カップを手にしているのは、ミルドレッドとイアンと、眠ってしまったメラニーを抱くユリアナだけだった。
イアンの横に座っていたマリーが、再びジャーヴィスの隣にやってきた。
彼には、どうしてこの女がこんなに自分に懐くのか、分からない。
何枚もの書類にサインをさせた時も、脅した覚えこそあれ、優しく等していない。
今日だって、言葉のひとつもかけてはいない。
それなのに、どうしてだ?
ジャーヴィス・マーチ・ウィンガム伯爵は、優しくしたい相手やどうでもいい人間には優しい顔や丁寧な態度を見せるし、冷たい対応をするのはそれなりの奴だから、と考えるからだ。
『冷たい顔してみせるけれど、本当は優しい男が好きなタイプ』と言うややこしい女性が存在することを、決してその男性像に該当しない彼は知らない。
そんなジャーヴィスの目から見ても、アダムスの3人の変化は激しい。
特にリチャードは、先程までの空威張りがすっかり消えて、ただの疲れた中年男になっていた。
この分では、子爵家は直ぐに代替わりになりそうだと見える。
ここからは、どれだけカールトンがレナードを鍛えられるかだが。
自分がそこまで、アダムスの心配をする必要はない。
スチュワートが亡くなり、ミルドレッドが去るこの家がどうなろうと、ジャーヴィスには関係が無い。
ミルドレッドの代わりに嫁がせる為に、名義上の義妹にしたマリーには、養子縁組と同時に、マーチ家の遺産分割協議書類にも全てサインをさせて、相続放棄をさせている。
その話は、これからアダムスに伝えることになっていた。
「それでは、お待たせ致しました。
ここまでの私の説明で、ローラ・フェルドンとは、レイウッド伯爵様の双子の兄上、ウィラード・フェルドン氏の妻であること。
そして、ローラの名を騙ったマリー・マーチ嬢が『あのひとの娘』と、奥様に説明したメラニー嬢が、そのふたりの間に生まれた伯爵様の姪であることは、ご理解いただけましたね?」
イアンはここでわざとらしく言葉を切り、アダムスの3人に尋ねた。
リチャードは何も言わず下を向き、カールトンは居心地悪そうにしていたが、レナードだけは少しずつ気力を取り戻していた。
このままマリーと結婚させられてたまるかと、彼は思っている。
「マリー・マーチは善意の第三者なんかじゃない。
確かに何度も、兄上から援助されているから、それを続けろとミルドレッドを脅していたんだ。
それを証言出来る人間だって居る!
この女は詐欺師なんだ、こんな縁組は認められないからな」
口論だけなら、誰かに負けたことはない。
こんな男に負けるわけにはいかない……彼女の前で。
「あー、証言者ですか……誰です?」
「うちの家令だ!
ハモンドが、ミルドレッドに付き添って、あの女が何を言ったのか、俺は後から詳しく聞いて……」
「アダムスに忠実な、一族出身の使用人の証言を、王家が取り上げるとでも?」
「じゃ、じゃあ、ミルドレッド!
君もあの時、俺にそう説明して……」
意外に手強いイアンではなく、今度はミルドレッドに矛先を向けたレナードだった。
だが、その彼女からは期待していた言葉が引き出せるはずもなかった。
「そんな援助をマリーお義姉様から求められた、なんて説明はしていません。
わたくしがレナード様に言ったのは3つだけです。
1つめが、女性が連れていた娘さんが旦那様に生き写しだと言うこと。
2つめが、子爵様達と明日会えばいいのではないか。
3つめが、騒いで大事にしないでと、言うこと。
これこそ、アダムスとは無縁のサリー・グレイ嬢が証言者です。
……レナード様も、ご存じでしょう?
わたくしの頭は空っぽなのですもの、自分が話した内容くらい……
全て頭の中に収まる容量は、まだまだ残っております」
それは、充分信じられることだった。
新聞社で働き出してからのレナードは、酒を飲んで荒れることが多くなった。
配属されたのが花形の編集部記者ではなく、総務部であることが納得出来ないようだった。
「レンはご領主様の息子よ?
そんな貴方を『夜討ち朝駆け』の記者になんて使えないと、西部新聞のお偉いさん達だって思うんじゃないの?」
サリーの実家であるグレイズプレイスは、そんな記者達も利用するから、彼等がよく使う業界用語でレナードを宥めれば。
最初は素直に聞いてくれたのに、今では彼の怒りを煽るだけになっていた。
殴られたことは、まだ無い。
だが彼は興奮すると、よく腕や肩を掴む。
その力の入れ方がどんどん強くなってきていることを、確かに感じていた……
「このまま、ここに留まろうが、出ていこうが、好きにすればいい。
ただ男の暴力は一度許せば、際限は無い。
この領地で一番の権力者になるあの男の鬱憤は確実に、後ろだての無いお前に向かう。
逃げるのも、ひとりか、家族全員か。
父親と話し合うのを勧める。
忠告はしたから、金は素直に受け取れ」
「……ここを出ます、ありがとうございます」
サリーが頭を下げながら、革袋を拾おうとして身を屈めたその頭上から。
「……いつか、お前が子を身籠った時。
自分がミルドレッドに何を言ったのか、思い出せ」
彼女は、ジャーヴィスから最後の言葉を投げつけられた。
思わず見上げると、ウィンガム伯爵と目が合った。
「頭は、ずっと下げていろ」
その眼差しに、人が人に向ける最大限の侮蔑と嫌悪を込めて。
サリーは命じられた。
頭を下げたまま、革袋を胸に抱き締めて足早に去るサリー・グレイの後ろ姿を見送りながらも、ジャーヴィスの関心は、もう既に別のところに移っている。
「君にもう一件、お願い出来るかな?
次はふたり呼んできて欲しいから……」
そう言いながら、いつの間にか隣に並んでいるハンナに、今度は銅貨を2枚見せた。
◇◇◇
ようやくジャーヴィスが応接室に戻ってきた。
無言で入ってきた彼に、イアンが「貴方を待っていたのに、一言も無しですか」と言うので。
「すまない、ここに戻ってくるのに、少し迷ってしまった」と、ジャーヴィスは取り敢えず詫びを口にしたが、イアン以外は誰も俺のこと等気にしていないじゃないかと思った。
各々の前には、ミルドレッドが命じたのか、新しいお茶が置かれていた。
自分が居ない間に明かされた離婚の理由が、結構なものだったのか。
それを聞いて萎れているのは、アダムスの3人で。
出ていく前と変わらずに背筋を伸ばして座って、カップを手にしているのは、ミルドレッドとイアンと、眠ってしまったメラニーを抱くユリアナだけだった。
イアンの横に座っていたマリーが、再びジャーヴィスの隣にやってきた。
彼には、どうしてこの女がこんなに自分に懐くのか、分からない。
何枚もの書類にサインをさせた時も、脅した覚えこそあれ、優しく等していない。
今日だって、言葉のひとつもかけてはいない。
それなのに、どうしてだ?
ジャーヴィス・マーチ・ウィンガム伯爵は、優しくしたい相手やどうでもいい人間には優しい顔や丁寧な態度を見せるし、冷たい対応をするのはそれなりの奴だから、と考えるからだ。
『冷たい顔してみせるけれど、本当は優しい男が好きなタイプ』と言うややこしい女性が存在することを、決してその男性像に該当しない彼は知らない。
そんなジャーヴィスの目から見ても、アダムスの3人の変化は激しい。
特にリチャードは、先程までの空威張りがすっかり消えて、ただの疲れた中年男になっていた。
この分では、子爵家は直ぐに代替わりになりそうだと見える。
ここからは、どれだけカールトンがレナードを鍛えられるかだが。
自分がそこまで、アダムスの心配をする必要はない。
スチュワートが亡くなり、ミルドレッドが去るこの家がどうなろうと、ジャーヴィスには関係が無い。
ミルドレッドの代わりに嫁がせる為に、名義上の義妹にしたマリーには、養子縁組と同時に、マーチ家の遺産分割協議書類にも全てサインをさせて、相続放棄をさせている。
その話は、これからアダムスに伝えることになっていた。
「それでは、お待たせ致しました。
ここまでの私の説明で、ローラ・フェルドンとは、レイウッド伯爵様の双子の兄上、ウィラード・フェルドン氏の妻であること。
そして、ローラの名を騙ったマリー・マーチ嬢が『あのひとの娘』と、奥様に説明したメラニー嬢が、そのふたりの間に生まれた伯爵様の姪であることは、ご理解いただけましたね?」
イアンはここでわざとらしく言葉を切り、アダムスの3人に尋ねた。
リチャードは何も言わず下を向き、カールトンは居心地悪そうにしていたが、レナードだけは少しずつ気力を取り戻していた。
このままマリーと結婚させられてたまるかと、彼は思っている。
「マリー・マーチは善意の第三者なんかじゃない。
確かに何度も、兄上から援助されているから、それを続けろとミルドレッドを脅していたんだ。
それを証言出来る人間だって居る!
この女は詐欺師なんだ、こんな縁組は認められないからな」
口論だけなら、誰かに負けたことはない。
こんな男に負けるわけにはいかない……彼女の前で。
「あー、証言者ですか……誰です?」
「うちの家令だ!
ハモンドが、ミルドレッドに付き添って、あの女が何を言ったのか、俺は後から詳しく聞いて……」
「アダムスに忠実な、一族出身の使用人の証言を、王家が取り上げるとでも?」
「じゃ、じゃあ、ミルドレッド!
君もあの時、俺にそう説明して……」
意外に手強いイアンではなく、今度はミルドレッドに矛先を向けたレナードだった。
だが、その彼女からは期待していた言葉が引き出せるはずもなかった。
「そんな援助をマリーお義姉様から求められた、なんて説明はしていません。
わたくしがレナード様に言ったのは3つだけです。
1つめが、女性が連れていた娘さんが旦那様に生き写しだと言うこと。
2つめが、子爵様達と明日会えばいいのではないか。
3つめが、騒いで大事にしないでと、言うこと。
これこそ、アダムスとは無縁のサリー・グレイ嬢が証言者です。
……レナード様も、ご存じでしょう?
わたくしの頭は空っぽなのですもの、自分が話した内容くらい……
全て頭の中に収まる容量は、まだまだ残っております」
407
お気に入りに追加
896
あなたにおすすめの小説



お飾りな妻は何を思う
湖月もか
恋愛
リーリアには二歳歳上の婚約者がいる。
彼は突然父が連れてきた少年で、幼い頃から美しい人だったが歳を重ねるにつれてより美しさが際立つ顔つきに。
次第に婚約者へ惹かれていくリーリア。しかし彼にとっては世間体のための結婚だった。
そんなお飾り妻リーリアとその夫の話。

【完結】長い眠りのその後で
maruko
恋愛
伯爵令嬢のアディルは王宮魔術師団の副団長サンディル・メイナードと結婚しました。
でも婚約してから婚姻まで一度も会えず、婚姻式でも、新居に向かう馬車の中でも目も合わせない旦那様。
いくら政略結婚でも幸せになりたいって思ってもいいでしょう?
このまま幸せになれるのかしらと思ってたら⋯⋯アレッ?旦那様が2人!!
どうして旦那様はずっと眠ってるの?
唖然としたけど強制的に旦那様の為に動かないと行けないみたい。
しょうがないアディル頑張りまーす!!
複雑な家庭環境で育って、醒めた目で世間を見ているアディルが幸せになるまでの物語です
全50話(2話分は登場人物と時系列の整理含む)
※他サイトでも投稿しております
ご都合主義、誤字脱字、未熟者ですが優しい目線で読んで頂けますと幸いです

いくら政略結婚だからって、そこまで嫌わなくてもいいんじゃないですか?いい加減、腹が立ってきたんですけど!
夢呼
恋愛
伯爵令嬢のローゼは大好きな婚約者アーサー・レイモンド侯爵令息との結婚式を今か今かと待ち望んでいた。
しかし、結婚式の僅か10日前、その大好きなアーサーから「私から愛されたいという思いがあったら捨ててくれ。それに応えることは出来ない」と告げられる。
ローゼはその言葉にショックを受け、熱を出し寝込んでしまう。数日間うなされ続け、やっと目を覚ました。前世の記憶と共に・・・。
愛されることは無いと分かっていても、覆すことが出来ないのが貴族間の政略結婚。日本で生きたアラサー女子の「私」が八割心を占めているローゼが、この政略結婚に臨むことになる。
いくら政略結婚といえども、親に孫を見せてあげて親孝行をしたいという願いを持つローゼは、何とかアーサーに振り向いてもらおうと頑張るが、鉄壁のアーサーには敵わず。それどころか益々嫌われる始末。
一体私の何が気に入らないんだか。そこまで嫌わなくてもいいんじゃないんですかね!いい加減腹立つわっ!
世界観はゆるいです!
カクヨム様にも投稿しております。
※10万文字を超えたので長編に変更しました。
(完結)貴方から解放してくださいー私はもう疲れました(全4話)
青空一夏
恋愛
私はローワン伯爵家の一人娘クララ。私には大好きな男性がいるの。それはイーサン・ドミニク。侯爵家の子息である彼と私は相思相愛だと信じていた。
だって、私のお誕生日には私の瞳色のジャボ(今のネクタイのようなもの)をして参加してくれて、別れ際にキスまでしてくれたから。
けれど、翌日「僕の手紙を君の親友ダーシィに渡してくれないか?」と、唐突に言われた。意味がわからない。愛されていると信じていたからだ。
「なぜですか?」
「うん、実のところ私が本当に愛しているのはダーシィなんだ」
イーサン様は私の心をかき乱す。なぜ、私はこれほどにふりまわすの?
これは大好きな男性に心をかき乱された女性が悩んで・・・・・・結果、幸せになったお話しです。(元さやではない)
因果応報的ざまぁ。主人公がなにかを仕掛けるわけではありません。中世ヨーロッパ風世界で、現代的表現や機器がでてくるかもしれない異世界のお話しです。ご都合主義です。タグ修正、追加の可能性あり。

これ以上私の心をかき乱さないで下さい
Karamimi
恋愛
伯爵令嬢のユーリは、幼馴染のアレックスの事が、子供の頃から大好きだった。アレックスに振り向いてもらえるよう、日々努力を重ねているが、中々うまく行かない。
そんな中、アレックスが伯爵令嬢のセレナと、楽しそうにお茶をしている姿を目撃したユーリ。既に5度も婚約の申し込みを断られているユーリは、もう一度真剣にアレックスに気持ちを伝え、断られたら諦めよう。
そう決意し、アレックスに気持ちを伝えるが、いつも通りはぐらかされてしまった。それでも諦めきれないユーリは、アレックスに詰め寄るが
“君を令嬢として受け入れられない、この気持ちは一生変わらない”
そうはっきりと言われてしまう。アレックスの本心を聞き、酷く傷ついたユーリは、半期休みを利用し、兄夫婦が暮らす領地に向かう事にしたのだが。
そこでユーリを待っていたのは…

【完結】さようなら、婚約者様。私を騙していたあなたの顔など二度と見たくありません
ゆうき
恋愛
婚約者とその家族に虐げられる日々を送っていたアイリーンは、赤ん坊の頃に森に捨てられていたところを、貧乏なのに拾って育ててくれた家族のために、つらい毎日を耐える日々を送っていた。
そんなアイリーンには、密かな夢があった。それは、世界的に有名な魔法学園に入学して勉強をし、宮廷魔術師になり、両親を楽させてあげたいというものだった。
婚約を結ぶ際に、両親を支援する約束をしていたアイリーンだったが、夢自体は諦めきれずに過ごしていたある日、別の女性と恋に落ちていた婚約者は、アイリーンなど体のいい使用人程度にしか思っておらず、支援も行っていないことを知る。
どういうことか問い詰めると、お前とは婚約破棄をすると言われてしまったアイリーンは、ついに我慢の限界に達し、婚約者に別れを告げてから婚約者の家を飛び出した。
実家に帰ってきたアイリーンは、唯一の知人で特別な男性であるエルヴィンから、とあることを提案される。
それは、特待生として魔法学園の編入試験を受けてみないかというものだった。
これは一人の少女が、夢を掴むために奮闘し、時には婚約者達の妨害に立ち向かいながら、幸せを手に入れる物語。
☆すでに最終話まで執筆、予約投稿済みの作品となっております☆
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる