27 / 53
ヨノマチ村編
25.ただいま
しおりを挟む
夜明け前のとある一軒家。
一人の剣を手にした少女と、少女の姿をした邪悪は、未だしのぎを削っていた。
「いくら逃げようと、石になる運命からは逃れられないぞ、小娘よ」
距離をおいて直接戦闘を避ける剣の少女に、魔物は冷酷にそう告げる。剣魔術による魔力消費が大きいのか、少女は息を切らしながら家中を駆け回る。それを魔物は、さしずめ死を告げる死神のように追い詰め、いなしていく。
「やれ、これ以上手こずらせるのなら仕方ない」
奴はそう言うと、二対の魔法陣を空中に出現させた。そこに召喚したのは、大量の魔力で造られた蛇だった。
「――〈魔獣召喚魔法〉」
おびただしいほどの蛇の首が一斉に少女へと飛び出す。少女は剣によってその頭数を減らしていくものの、やがて手足に巻き付かれて動きが制限されていく。
「くっ⋯⋯これじゃキリが無い――」
「狼の小娘よ、数百年生きてきて今まで、貴様のような戦略で我を追い詰めた冒険者などいなかった。その強さは認める。だがお前は敵を殲滅することに固執しすぎた。相性のよくない我と当たったのが運の尽きだったな」
手足を拘束された少女に、魔物はその〈瞳〉を見開こうとする。遠隔操作する剣も、全て蛇たちによって無効化されてしまった。もう打つ手はない。
「お前には特別に、傷をくれてやろう。石となったその間も苦しみ続けるようにな」
包丁の鋭い刃先が彼女に向けられる。
少女は死を覚悟した。
――が、その時既に蛇の首は根こそぎ削り取られていた。
「何っ!?」
愕然とする魔物を横目に、一人の少年がケモ耳の少女を抱えて移動する。
「ケイ⋯⋯?」
「⋯⋯ケイじゃなくて悪かったな。お前はとりあえずここで休んでろ」
割って入った赤髪の少年はそう言った。
「あとケイから伝言。村で手当てできる人を連れてこい、だってよ」
「⋯⋯わかった」
少女は戦線を離脱する。
「――メデューサ、お前は俺が倒す」
ハルバードと盾を手に、セオはメデューサと対峙する。
その眼差しにはもう、迷いはなかった。
「ふん、自らの妹を殺める気にもなったか?」
「人の妹を人質にとるなんて、卑怯なことするもんだよな。確かに俺には殺せない。でもなメデューサ、お前だけは倒す」
「やってみるがいい」
彼女が腕を前方に振りかざし、蛇たちはそれに呼応したように飛びかかる。セオは盾を前に守りの構えをとって、いなしつつ敵へと駆け抜ける。
「単身で突撃か⋯⋯命知らずな兄だな」
「違うな。俺はずっと恐がりのままだ。戦士に必要な勇気も器量も、俺には身についてねぇ。今のままでお前に敵う可能性なんて、微塵もないのも解ってる。それでも――」
蛇たちの猛攻に追いつけず、防戦一方ながらも彼は一歩も退かない。「それでも」と言う勇気だけは、始めから持ち合わせていたかのように。戦士として敵と対峙した彼は決して本体を傷つけることなく、その空虚な瞳を見据えてその激情を露わにする。
「それでも⋯⋯『やるべきこと』を『できないこと』で片付けるのは、もう死んでも御免なんだよ!!」
そう言い放つと同時に放ったハルバードの一振りが、彼の身体に絡みつく彼女の使い魔を一掃する。
だが相手の手数は止まる所を知らない。
敵に接近する彼を弾き剥がすように、おびただしい数の蛇が彼を襲う。
「それで? 馬鹿の一つ覚えでどうにかするつもりだったのか?」
「はっ、やっぱ俺だけじゃ無理か⋯⋯」
「ん? 何がおかしい?」
「でも、俺たちならやれる!!」
「何っ!?」
蛇を彼に使い切り、無防備となった彼女を背後から僕は襲撃する。
「伏兵か!? おのれ⋯⋯」
瞬時に敵は魔法陣を展開し、新たな使い魔を召喚する。だから僕は⋯⋯
「ジェイル、魔法術式を!」
『わかっている』
「『〈防御魔法〉!!』」
迫り来る蛇を防御壁で防ぎ、短剣で彼女に斬りかかる。
「魔法を使ったところで、攻撃の手は割れている」
「なっ、防いだ!?」
「本での予習は完璧だからな」
万全だった筈の僕を包丁で崩し、身を翻した彼女は僕に向かって単身で飛び込む。
でもこれでいい。計画通りだ。
僕は短剣を棄てて、手のひらを空にする。
「もう、大丈夫だから」
彼女の頭に手を置き、僕たちの勝利は確定した。
ジェイルが彼女の中のメデューサという人格を破壊し、まもなく傷一つなく彼女は目を醒ますだろう。
でも僕はまあ⋯⋯覚悟していた通りか。
この胸に突き刺さった包丁は、僕の甘さだ。
・・・
僕はまた、死んでしまったのかもしれない。
そしてまた違う世界で生まれ変わるのかもしれない。
でも、今ならやり残したことは不思議と一つもなかった。
どうせなら今度は、一からやり直したいな。
朝が来た。
僕にもまた、朝を迎える権利はあるみたいだ。
見上げた先にあるのは、見覚えのある木目。そして足下では、一人の少女が眠っていた。
そうか、僕はまだこの世界で生きていいんだ。
またこの世界におはようを言っていいんだ。
「⋯⋯ありがとう」
朧げな意識の中で、そんな言葉を思わず呟く。
何に対しての「ありがとう」なのか、僕にもわからなかった。
僕の声に気づいたのか、少女のケモ耳が視界の端でぴくりと動いた。仰向けの僕にゆっくりと近づく。
「⋯⋯ケイ?」
「おはよ――いったぁあああああ!!」
起き上がろうとして上体を上げたら、思いっきり頭を上のベッドにぶつけた。目覚めて早々頭をぶつけるとは、僕はこの状況になると運がないな。
「もう、大丈夫⋯⋯なの?」
「う、うん。なんか傷も治ってるし、なんともないよ。頭が痛いだけ」
「そっか⋯⋯よかった」
エルは安堵したように肩を丸めた。
僕の腹の傷も、回復薬で治されたのかほとんど治っていた。直前に浅く刺さっただけだからこれで済んだらしい。
「⋯⋯ケイは死なないってわかってたけど、死んでほしくなかった、すごく。⋯⋯生きててほしいって、こういう感情のことなんだね」
彼女の落ち着いた声。だがその後ろでしっぽは左右に揺れている。なんだかんだ僕を心配しててくれたのか。なんかすごく、嬉しい(語彙力皆無)。
しばらく僕を見つめていた彼女だったが、あるとき唐突にその頬を涙が伝って流れ落ちた。
「あれ? 私、泣いてる⋯⋯?」
「うん、泣いてるよ」
「嘘だ、なんにも悲しくなんてないのに⋯⋯」
「悲しくなくても、涙は出るものなんだよ」
「っ、そっか⋯⋯⋯⋯困ったな」
その間も涙は止まることなく彼女の頬を濡らし続ける。
僕は右手で彼女の頭をそっと撫でた。
「よかった⋯⋯」
「ありがとう、エル」
初めてだった。彼女の泣き顔を見たのは。
そりゃあそうか。まだ出会って一ヶ月くらいの仲だ。彼女の見せる表情一つ一つに名前を付けていたら、もうキリがない。それでも、彼女のその涙だけは記憶に焼き付けておくべきだと悟った。
エルが、初めて人を想って流した涙だから。
~十分後~
「(エルの耳、もふもふ⋯⋯)」
「⋯⋯ねえ、もう大丈夫だから。くすぐったいよ」
「はっ、ごめん! あんまりにも耳がもふもふだったから⋯⋯」
「⋯⋯耳フェチ?」
「耳フェチじゃない!」
ちなみに僕は猫派。
⋯⋯。
仕方ない、そろそろここでエピローグといくか。
一人の剣を手にした少女と、少女の姿をした邪悪は、未だしのぎを削っていた。
「いくら逃げようと、石になる運命からは逃れられないぞ、小娘よ」
距離をおいて直接戦闘を避ける剣の少女に、魔物は冷酷にそう告げる。剣魔術による魔力消費が大きいのか、少女は息を切らしながら家中を駆け回る。それを魔物は、さしずめ死を告げる死神のように追い詰め、いなしていく。
「やれ、これ以上手こずらせるのなら仕方ない」
奴はそう言うと、二対の魔法陣を空中に出現させた。そこに召喚したのは、大量の魔力で造られた蛇だった。
「――〈魔獣召喚魔法〉」
おびただしいほどの蛇の首が一斉に少女へと飛び出す。少女は剣によってその頭数を減らしていくものの、やがて手足に巻き付かれて動きが制限されていく。
「くっ⋯⋯これじゃキリが無い――」
「狼の小娘よ、数百年生きてきて今まで、貴様のような戦略で我を追い詰めた冒険者などいなかった。その強さは認める。だがお前は敵を殲滅することに固執しすぎた。相性のよくない我と当たったのが運の尽きだったな」
手足を拘束された少女に、魔物はその〈瞳〉を見開こうとする。遠隔操作する剣も、全て蛇たちによって無効化されてしまった。もう打つ手はない。
「お前には特別に、傷をくれてやろう。石となったその間も苦しみ続けるようにな」
包丁の鋭い刃先が彼女に向けられる。
少女は死を覚悟した。
――が、その時既に蛇の首は根こそぎ削り取られていた。
「何っ!?」
愕然とする魔物を横目に、一人の少年がケモ耳の少女を抱えて移動する。
「ケイ⋯⋯?」
「⋯⋯ケイじゃなくて悪かったな。お前はとりあえずここで休んでろ」
割って入った赤髪の少年はそう言った。
「あとケイから伝言。村で手当てできる人を連れてこい、だってよ」
「⋯⋯わかった」
少女は戦線を離脱する。
「――メデューサ、お前は俺が倒す」
ハルバードと盾を手に、セオはメデューサと対峙する。
その眼差しにはもう、迷いはなかった。
「ふん、自らの妹を殺める気にもなったか?」
「人の妹を人質にとるなんて、卑怯なことするもんだよな。確かに俺には殺せない。でもなメデューサ、お前だけは倒す」
「やってみるがいい」
彼女が腕を前方に振りかざし、蛇たちはそれに呼応したように飛びかかる。セオは盾を前に守りの構えをとって、いなしつつ敵へと駆け抜ける。
「単身で突撃か⋯⋯命知らずな兄だな」
「違うな。俺はずっと恐がりのままだ。戦士に必要な勇気も器量も、俺には身についてねぇ。今のままでお前に敵う可能性なんて、微塵もないのも解ってる。それでも――」
蛇たちの猛攻に追いつけず、防戦一方ながらも彼は一歩も退かない。「それでも」と言う勇気だけは、始めから持ち合わせていたかのように。戦士として敵と対峙した彼は決して本体を傷つけることなく、その空虚な瞳を見据えてその激情を露わにする。
「それでも⋯⋯『やるべきこと』を『できないこと』で片付けるのは、もう死んでも御免なんだよ!!」
そう言い放つと同時に放ったハルバードの一振りが、彼の身体に絡みつく彼女の使い魔を一掃する。
だが相手の手数は止まる所を知らない。
敵に接近する彼を弾き剥がすように、おびただしい数の蛇が彼を襲う。
「それで? 馬鹿の一つ覚えでどうにかするつもりだったのか?」
「はっ、やっぱ俺だけじゃ無理か⋯⋯」
「ん? 何がおかしい?」
「でも、俺たちならやれる!!」
「何っ!?」
蛇を彼に使い切り、無防備となった彼女を背後から僕は襲撃する。
「伏兵か!? おのれ⋯⋯」
瞬時に敵は魔法陣を展開し、新たな使い魔を召喚する。だから僕は⋯⋯
「ジェイル、魔法術式を!」
『わかっている』
「『〈防御魔法〉!!』」
迫り来る蛇を防御壁で防ぎ、短剣で彼女に斬りかかる。
「魔法を使ったところで、攻撃の手は割れている」
「なっ、防いだ!?」
「本での予習は完璧だからな」
万全だった筈の僕を包丁で崩し、身を翻した彼女は僕に向かって単身で飛び込む。
でもこれでいい。計画通りだ。
僕は短剣を棄てて、手のひらを空にする。
「もう、大丈夫だから」
彼女の頭に手を置き、僕たちの勝利は確定した。
ジェイルが彼女の中のメデューサという人格を破壊し、まもなく傷一つなく彼女は目を醒ますだろう。
でも僕はまあ⋯⋯覚悟していた通りか。
この胸に突き刺さった包丁は、僕の甘さだ。
・・・
僕はまた、死んでしまったのかもしれない。
そしてまた違う世界で生まれ変わるのかもしれない。
でも、今ならやり残したことは不思議と一つもなかった。
どうせなら今度は、一からやり直したいな。
朝が来た。
僕にもまた、朝を迎える権利はあるみたいだ。
見上げた先にあるのは、見覚えのある木目。そして足下では、一人の少女が眠っていた。
そうか、僕はまだこの世界で生きていいんだ。
またこの世界におはようを言っていいんだ。
「⋯⋯ありがとう」
朧げな意識の中で、そんな言葉を思わず呟く。
何に対しての「ありがとう」なのか、僕にもわからなかった。
僕の声に気づいたのか、少女のケモ耳が視界の端でぴくりと動いた。仰向けの僕にゆっくりと近づく。
「⋯⋯ケイ?」
「おはよ――いったぁあああああ!!」
起き上がろうとして上体を上げたら、思いっきり頭を上のベッドにぶつけた。目覚めて早々頭をぶつけるとは、僕はこの状況になると運がないな。
「もう、大丈夫⋯⋯なの?」
「う、うん。なんか傷も治ってるし、なんともないよ。頭が痛いだけ」
「そっか⋯⋯よかった」
エルは安堵したように肩を丸めた。
僕の腹の傷も、回復薬で治されたのかほとんど治っていた。直前に浅く刺さっただけだからこれで済んだらしい。
「⋯⋯ケイは死なないってわかってたけど、死んでほしくなかった、すごく。⋯⋯生きててほしいって、こういう感情のことなんだね」
彼女の落ち着いた声。だがその後ろでしっぽは左右に揺れている。なんだかんだ僕を心配しててくれたのか。なんかすごく、嬉しい(語彙力皆無)。
しばらく僕を見つめていた彼女だったが、あるとき唐突にその頬を涙が伝って流れ落ちた。
「あれ? 私、泣いてる⋯⋯?」
「うん、泣いてるよ」
「嘘だ、なんにも悲しくなんてないのに⋯⋯」
「悲しくなくても、涙は出るものなんだよ」
「っ、そっか⋯⋯⋯⋯困ったな」
その間も涙は止まることなく彼女の頬を濡らし続ける。
僕は右手で彼女の頭をそっと撫でた。
「よかった⋯⋯」
「ありがとう、エル」
初めてだった。彼女の泣き顔を見たのは。
そりゃあそうか。まだ出会って一ヶ月くらいの仲だ。彼女の見せる表情一つ一つに名前を付けていたら、もうキリがない。それでも、彼女のその涙だけは記憶に焼き付けておくべきだと悟った。
エルが、初めて人を想って流した涙だから。
~十分後~
「(エルの耳、もふもふ⋯⋯)」
「⋯⋯ねえ、もう大丈夫だから。くすぐったいよ」
「はっ、ごめん! あんまりにも耳がもふもふだったから⋯⋯」
「⋯⋯耳フェチ?」
「耳フェチじゃない!」
ちなみに僕は猫派。
⋯⋯。
仕方ない、そろそろここでエピローグといくか。
0
お気に入りに追加
82
あなたにおすすめの小説
ジャック&ミーナ ―魔法科学部研究科―
浅山いちる
ファンタジー
この作品は改稿版があります。こちらはサクサク進みますがそちらも見てもらえると嬉しいです!
大事なモノは、いつだって手の届くところにある。――人も、魔法も。
幼い頃憧れた、兵士を目指す少年ジャック。数年の時を経て、念願の兵士となるのだが、その初日「行ってほしい部署がある」と上官から告げられる。
なくなくその部署へと向かう彼だったが、そこで待っていたのは、昔、隣の家に住んでいた幼馴染だった。
――モンスターから魔法を作るの。
悠久の時を経て再会した二人が、新たな魔法を生み出す冒険ファンタジーが今、幕を開ける!!
※この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「マグネット!」にも掲載しています。
魔法少女の異世界刀匠生活
ミュート
ファンタジー
私はクアンタ。魔法少女だ。
……終わりか、だと? 自己紹介をこれ以上続けろと言われても話す事は無い。
そうだな……私は太陽系第三惑星地球の日本秋音市に居た筈が、異世界ともいうべき別の場所に飛ばされていた。
そこでリンナという少女の打つ刀に見惚れ、彼女の弟子としてこの世界で暮らす事となるのだが、色々と諸問題に巻き込まれる事になっていく。
王族の後継問題とか、突如現れる謎の魔物と呼ばれる存在と戦う為の皇国軍へ加入しろとスカウトされたり……
色々あるが、私はただ、刀を打つ為にやらねばならぬ事に従事するだけだ。
詳しくは、読めばわかる事だろう。――では。
※この作品は「小説家になろう!」様、「ノベルアップ+」様でも同様の内容で公開していきます。
※コメント等大歓迎です。何時もありがとうございます!
長女は家族を養いたい! ~凍死から始まるお仕事冒険記~
灰色サレナ
ファンタジー
とある片田舎で貧困の末に殺された3きょうだい。
その3人が目覚めた先は日本語が通じてしまうのに魔物はいるわ魔法はあるわのファンタジー世界……そこで出会った首が取れるおねーさん事、アンドロイドのエキドナ・アルカーノと共に大陸で一番大きい鍛冶国家ウェイランドへ向かう。
魔物が生息する世界で生き抜こうと弥生は真司と文香を護るためギルドへと就職、エキドナもまた家族を探すという目的のために弥生と生活を共にしていた。
首尾よく仕事と家、仲間を得た弥生は別世界での生活に慣れていく、そんな中ウェイランド王城での見学イベントで不思議な男性に狙われてしまう。
訳も分からぬまま再び死ぬかと思われた時、新たな来訪者『神楽洞爺』に命を救われた。
そしてひょんなことからこの世界に実の両親が生存していることを知り、弥生は妹と弟を守りつつ、生活向上に全力で遊んでみたり、合流するために路銀稼ぎや体力づくり、なし崩し的に侵略者の撃退に奮闘する。
座敷童や女郎蜘蛛、古代の優しき竜。
全ての家族と仲間が集まる時、物語の始まりである弥生が選んだ道がこの世界の始まりでもあった。
ほのぼののんびり、時たまハードな弥生の家族探しの物語
裏庭が裏ダンジョンでした@完結
まっど↑きみはる
ファンタジー
結界で隔離されたど田舎に住んでいる『ムツヤ』。彼は裏庭の塔が裏ダンジョンだと知らずに子供の頃から遊び場にしていた。
裏ダンジョンで鍛えた力とチート級のアイテムと、アホのムツヤは夢を見て外の世界へと飛び立つが、早速オークに捕らえれてしまう。
そこで知る憧れの世界の厳しく、残酷な現実とは……?
挿絵結構あります
転生をしたら異世界だったので、のんびりスローライフで過ごしたい。
みみっく
ファンタジー
どうやら事故で死んでしまって、転生をしたらしい……仕事を頑張り、人間関係も上手くやっていたのにあっけなく死んでしまうなら……だったら、のんびりスローライフで過ごしたい!
だけど現状は、幼馴染に巻き込まれて冒険者になる流れになってしまっている……
半身転生
片山瑛二朗
ファンタジー
忘れたい過去、ありますか。やり直したい過去、ありますか。
元高校球児の大学一年生、千葉新(ちばあらた)は通り魔に刺され意識を失った。
気が付くと何もない真っ白な空間にいた新は隣にもう1人、自分自身がいることに理解が追い付かないまま神を自称する女に問われる。
「どちらが元の世界に残り、どちらが異世界に転生しますか」
実質的に帰還不可能となった剣と魔術の異世界で、青年は何を思い、何を成すのか。
消し去りたい過去と向き合い、その上で彼はもう一度立ち上がることが出来るのか。
異世界人アラタ・チバは生きる、ただがむしゃらに、精一杯。
少なくとも始めのうちは主人公は強くないです。
強くなれる素養はありますが強くなるかどうかは別問題、無双が見たい人は主人公が強くなることを信じてその過程をお楽しみください、保証はしかねますが。
異世界は日本と比較して厳しい環境です。
日常的に人が死ぬことはありませんがそれに近いことはままありますし日本に比べればどうしても命の危険は大きいです。
主人公死亡で主人公交代! なんてこともあり得るかもしれません。
つまり主人公だから最強! 主人公だから死なない! そう言ったことは保証できません。
最初の主人公は普通の青年です。
大した学もなければ異世界で役立つ知識があるわけではありません。
神を自称する女に異世界に飛ばされますがすべてを無に帰すチートをもらえるわけではないです。
もしかしたらチートを手にすることなく物語を終える、そんな結末もあるかもです。
ここまで何も確定的なことを言っていませんが最後に、この物語は必ず「完結」します。
長くなるかもしれませんし大して話数は多くならないかもしれません。
ただ必ず完結しますので安心してお読みください。
ブックマーク、評価、感想などいつでもお待ちしています。
この小説は同じ題名、作者名で「小説家になろう」、「カクヨム」様にも掲載しています。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
記憶喪失の異世界転生者を拾いました
町島航太
ファンタジー
深淵から漏れる生物にとって猛毒である瘴気によって草木は枯れ果て、生物は病に侵され、魔物が這い出る災厄の時代。
浄化の神の神殿に仕える瘴気の影響を受けない浄化の騎士のガルは女神に誘われて瘴気を止める旅へと出る。
近くにあるエルフの里を目指して森を歩いていると、土に埋もれた記憶喪失の転生者トキと出会う。
彼女は瘴気を吸収する特異体質の持ち主だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる