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ヨノマチ村編
22.5.エルの一日
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――朝、私を呼ぶ声で目覚めた。
ちょっと前まで朝起こしてくれる人なんていなかったから、ちょっと新鮮だ。とはいえケイは「私のために生きる」ってくらいだから、こうして起こしてくるのは当たり前なのかもしれない。これは「幸せ」なんだろうか。
「今日の朝ごはんはピザトーストとパンプキンスープだってさ」
ここの朝は早い。けど、その分朝ごはんはおいしい。だから私も、早起きしようという気になる。
「降ろして」
「はいはい」
私が二段ベッドの上から身を乗り出し、ケイが私を受け止める。そして私は肩に担がれ、ゆっくり床に降ろされる。これが私にとって、ちょっとした「幸せ」だったりする。
「ねぇこれ、毎朝やらなきゃだめ?」
「だめ」
毎朝ケイはこう言うけど、照れつつも毎朝やってくれる。彼は優しいから。
「なんか子育てみたいだな⋯⋯いや介護か⋯⋯?」
「?」
ぶつぶつ独りごちるケイと一緒に、食卓に行く。大きめの食卓には、木の椅子が六つ。私たちが座ると、一つ余る。
「おはようございます。エルお姉様」
「おはよう」
「今日ももふもふですね」
私より二つほど歳下のエミちゃんは、私のしっぽに優しく触れる。こうやって喜ばれることはあんまりないから、やっぱり嬉しい。
「はいお待ち! ピザトーストとパンプキンスープで~す!」
「ありがとうございます。いただきます⋯⋯」
「遠慮せずにいーっぱい食べてね!」
三兄妹のてっぺん、リーベさんはどうやら一家の料理担当らしい。妹のエミちゃんは給仕担当、長男セオの担当は⋯⋯⋯⋯ムードメーカー?
「姉さん、スープおかわり」
「自分でよそってきなさい」
「えー、鬼かよ」
「文句言う弟に食わせる飯はないわよ」
「理不尽だっ!」
セオは、いじられ役が似合うからいじられ担当かな。一家でもセオが一番立場が弱そうだし。
それはそうと、今日のパンプキンスープはおいしい。こんな朝ごはんが食べれるなら、一生をこの家で終えてもいいくらいだ。
「セオ、今日はどうする?」
「今日は⋯⋯村の祭の準備のあと、森に手がかりでも探しにいくつもりだ」
「祭って、あれでしょ? えー、綿流し?」
「星渡しな」
「そうそう、星渡しだ」
前々から聞いていた。この村ではこの時期になると、ご先祖さまのためにロウソクを川に流す風習があるみたいだ。
ご先祖さまを弔う行事は、私の村にもあった。会ったこともないご先祖さまをわざわざ弔う意味が、私にはよくわからなかったけど。
「ごちそうさまでした」
「よし、じゃ準備できたら玄関前集合な」
「了解」
いつもの服に着替えて、言われた通りに玄関前に行く。今日も私たちの一日は困った村人の手助けから始まる。
「じっちゃん、なんか手伝うことあるか?」
といっても、セオのやり方だと自発的にやってる感じだけど。
「おお、悪いが野菜の収穫だけ頼めるかのう?」
「もちろんだ。よしお前ら、とっとと終わらせるぞ」
「了解。ほら、エルも手伝って」
「あ、うん⋯⋯」
もちろん私は野菜の収穫なんて経験はない。でもまあ、言われた通りにやれば失敗することはないと思うけど。
「ん⋯⋯⋯⋯わっ」
たくさん実をつけた根っこが、引っ張ると土から飛び出してきた。思わず反動で尻もちをつく。一緒に土が飛んできて、服が汚れてしまった。
「エル、大丈夫!?」
「平気。ちょっと転んだだけ」
「そっか、怪我がなくてよかった」
「うん⋯⋯」
ケイが差し伸べた手をつかんで立ち上がる。土で汚れるのもケイは気にしていなかったみたいだ。
「頑張って早く終わらせよう」
「ん、了解」
野菜の収穫は三人で分担したら意外と早く終わった。土で汚れた手も服も、頑張った証みたいなものに思える。こういう感覚は、あまりよく知らなかった。誰かに頼まれて人や魔物を殺したあとの達成感とは、まるで違う。
「助かったよ。ほれ、お礼のスイートポテトじゃ。遠慮せず食っていきなさい」
「お、じっちゃんサンキュ!」
多分さっき収穫した芋でつくったものだろう。頑張ってよかったと、改めて思った。達成感というのは、頑張ってよかったと思えることなのかもしれない。
「あまい⋯⋯」
切り株に座ってそれを食べていると、一人の子供が近づいきた。歳は六歳くらいだけど、私と同じようにオオカミの耳としっぽがある女の子だった。
「ねえ、たびびとのおねえちゃん」
「どうしたの?」
「おねえちゃんのその耳、ほんもの?」
「本物だよ。触ってみる?」
「いいの?」
その子の前にしゃがみ、目線を合わせる。
おそるおそる彼女は私の耳に触れた。ほんの少しくすぐったい。そもそも、耳は触られたことがあんまりない。
「ほんものだ⋯⋯おねえちゃんも、『じゅうじんぞく』なんだね」
「そうだね。あなたと同じ」
「うん! おねえちゃんは私のなかまだね!」
「うん。私たちの数は少ないけど、ちゃんと仲間だね」
「おねえちゃんはなかまだから、このお花あげる!」
「くれるの? ありがとう」
彼女がくれた一輪の花は、綺麗なピンクの花びらをつけたガーベラだった。確か、ピンクのガーベラの花言葉は⋯⋯
「そうだ、ちょっと待ってて」
「なに?」
手のひらに魔法で炎を着火させて、それを結晶化する。オレンジ色の宝石⋯⋯といっては大袈裟だけど、大きめの結晶を創り彼女に手渡した。
「どうぞ」
「すごい! おねえちゃん、ありがとう!」
「どういたしまして」
「大事にするね! ばいばい!」
炎の結晶を大事そうに握りしめて、彼女は駆けていった。しっぽが左右にぶんぶん揺れているから、相当嬉しかったのだろう。
やがて、スイートポテトを食べ終えた私のもとにケイが戻ってきた。
「エル、飾りつけ手伝えだって。僕たちも行こう」
「うん」
「なんかいいことでもあった?」
「なんでもないよ」
村の飾りつけを一通り終えた頃には、日は暮れかかっていた。私たち三人は、ようやく森に手がかりを探しに出かけた。村の行事を優先して一日過ごすのも、偶には悪くない。
「この前の石化被害者も、この森で見つかったんだっけ?」
「そ。木こりのおっちゃんが見つけて、担いできたらしい」
「重いのによくそんな⋯⋯」
「木こりパワーだよ」
「で、これは今どこに向かってるの?」
私たちは今、山道を上に上に登っていっている。目的地は知らされていない。
「せっかくだから、ちょっと『穴場』に連れてってやろうと思ってな」
「穴場?」
「着いてからのお楽しみ、だ」
そこからしばらく歩いて、木々が開けた場所に着いた。
「お、着いた」
「ここが⋯⋯」
崖の端まで近づくと、村の風景が一望できた。さっき飾りつけた村の景色は、とても綺麗だ。村から伸びる道の先には、また別の街が見えた。
「きれい⋯⋯」
「な? いいとこだろ?」
「確かに、穴場だね」
私がこれまで歩いてきた道にも、多分こういうところはあったのだろう。でも、大して気にしなかった。私がこれまで気にも留めなかった景色に、私は今気づけたんだ。
そして今、この感動を分かち合える相手がいる。それだけで幸せだと、思ってもいい。
日が沈み、夜がくる。飾りつけられた村は、にぎやかで活気に満ちていた。
「祭は明日なんだってね」
「うん、楽しみ」
「僕も。綺麗だろうな~」
本と向き合いつつ、ケイは明日のビジョンを思い描いていた。私はベッドで天井を見つめながら、ただ眠らずぼーっとしていた。
「ケイ」
「ん?」
「⋯⋯旅って、いいもんだね」
これは本心だ。街の路地裏で傭兵として仕事を請け負うより何倍も、この旅は私に刺激を与えてくれている。
「素敵な人と出会って、見たことない景色に触れて、食べたことないご飯を食べれる。誰かと一緒に旅するのも、全然悪くない」
「よかった、エルがそう言ってくれて」
「ケイ、私を連れ出してくれてありがとう。君のおかげで世界が広がった」
「うん。どういたしまして」
ケイの優しい声が、嬉しそうにトーンを上げて聴こえた。
「でも、出来れば面と向かって言ってほしかったな」
「やだよ、恥ずかしい⋯⋯」
ちょっと前まで朝起こしてくれる人なんていなかったから、ちょっと新鮮だ。とはいえケイは「私のために生きる」ってくらいだから、こうして起こしてくるのは当たり前なのかもしれない。これは「幸せ」なんだろうか。
「今日の朝ごはんはピザトーストとパンプキンスープだってさ」
ここの朝は早い。けど、その分朝ごはんはおいしい。だから私も、早起きしようという気になる。
「降ろして」
「はいはい」
私が二段ベッドの上から身を乗り出し、ケイが私を受け止める。そして私は肩に担がれ、ゆっくり床に降ろされる。これが私にとって、ちょっとした「幸せ」だったりする。
「ねぇこれ、毎朝やらなきゃだめ?」
「だめ」
毎朝ケイはこう言うけど、照れつつも毎朝やってくれる。彼は優しいから。
「なんか子育てみたいだな⋯⋯いや介護か⋯⋯?」
「?」
ぶつぶつ独りごちるケイと一緒に、食卓に行く。大きめの食卓には、木の椅子が六つ。私たちが座ると、一つ余る。
「おはようございます。エルお姉様」
「おはよう」
「今日ももふもふですね」
私より二つほど歳下のエミちゃんは、私のしっぽに優しく触れる。こうやって喜ばれることはあんまりないから、やっぱり嬉しい。
「はいお待ち! ピザトーストとパンプキンスープで~す!」
「ありがとうございます。いただきます⋯⋯」
「遠慮せずにいーっぱい食べてね!」
三兄妹のてっぺん、リーベさんはどうやら一家の料理担当らしい。妹のエミちゃんは給仕担当、長男セオの担当は⋯⋯⋯⋯ムードメーカー?
「姉さん、スープおかわり」
「自分でよそってきなさい」
「えー、鬼かよ」
「文句言う弟に食わせる飯はないわよ」
「理不尽だっ!」
セオは、いじられ役が似合うからいじられ担当かな。一家でもセオが一番立場が弱そうだし。
それはそうと、今日のパンプキンスープはおいしい。こんな朝ごはんが食べれるなら、一生をこの家で終えてもいいくらいだ。
「セオ、今日はどうする?」
「今日は⋯⋯村の祭の準備のあと、森に手がかりでも探しにいくつもりだ」
「祭って、あれでしょ? えー、綿流し?」
「星渡しな」
「そうそう、星渡しだ」
前々から聞いていた。この村ではこの時期になると、ご先祖さまのためにロウソクを川に流す風習があるみたいだ。
ご先祖さまを弔う行事は、私の村にもあった。会ったこともないご先祖さまをわざわざ弔う意味が、私にはよくわからなかったけど。
「ごちそうさまでした」
「よし、じゃ準備できたら玄関前集合な」
「了解」
いつもの服に着替えて、言われた通りに玄関前に行く。今日も私たちの一日は困った村人の手助けから始まる。
「じっちゃん、なんか手伝うことあるか?」
といっても、セオのやり方だと自発的にやってる感じだけど。
「おお、悪いが野菜の収穫だけ頼めるかのう?」
「もちろんだ。よしお前ら、とっとと終わらせるぞ」
「了解。ほら、エルも手伝って」
「あ、うん⋯⋯」
もちろん私は野菜の収穫なんて経験はない。でもまあ、言われた通りにやれば失敗することはないと思うけど。
「ん⋯⋯⋯⋯わっ」
たくさん実をつけた根っこが、引っ張ると土から飛び出してきた。思わず反動で尻もちをつく。一緒に土が飛んできて、服が汚れてしまった。
「エル、大丈夫!?」
「平気。ちょっと転んだだけ」
「そっか、怪我がなくてよかった」
「うん⋯⋯」
ケイが差し伸べた手をつかんで立ち上がる。土で汚れるのもケイは気にしていなかったみたいだ。
「頑張って早く終わらせよう」
「ん、了解」
野菜の収穫は三人で分担したら意外と早く終わった。土で汚れた手も服も、頑張った証みたいなものに思える。こういう感覚は、あまりよく知らなかった。誰かに頼まれて人や魔物を殺したあとの達成感とは、まるで違う。
「助かったよ。ほれ、お礼のスイートポテトじゃ。遠慮せず食っていきなさい」
「お、じっちゃんサンキュ!」
多分さっき収穫した芋でつくったものだろう。頑張ってよかったと、改めて思った。達成感というのは、頑張ってよかったと思えることなのかもしれない。
「あまい⋯⋯」
切り株に座ってそれを食べていると、一人の子供が近づいきた。歳は六歳くらいだけど、私と同じようにオオカミの耳としっぽがある女の子だった。
「ねえ、たびびとのおねえちゃん」
「どうしたの?」
「おねえちゃんのその耳、ほんもの?」
「本物だよ。触ってみる?」
「いいの?」
その子の前にしゃがみ、目線を合わせる。
おそるおそる彼女は私の耳に触れた。ほんの少しくすぐったい。そもそも、耳は触られたことがあんまりない。
「ほんものだ⋯⋯おねえちゃんも、『じゅうじんぞく』なんだね」
「そうだね。あなたと同じ」
「うん! おねえちゃんは私のなかまだね!」
「うん。私たちの数は少ないけど、ちゃんと仲間だね」
「おねえちゃんはなかまだから、このお花あげる!」
「くれるの? ありがとう」
彼女がくれた一輪の花は、綺麗なピンクの花びらをつけたガーベラだった。確か、ピンクのガーベラの花言葉は⋯⋯
「そうだ、ちょっと待ってて」
「なに?」
手のひらに魔法で炎を着火させて、それを結晶化する。オレンジ色の宝石⋯⋯といっては大袈裟だけど、大きめの結晶を創り彼女に手渡した。
「どうぞ」
「すごい! おねえちゃん、ありがとう!」
「どういたしまして」
「大事にするね! ばいばい!」
炎の結晶を大事そうに握りしめて、彼女は駆けていった。しっぽが左右にぶんぶん揺れているから、相当嬉しかったのだろう。
やがて、スイートポテトを食べ終えた私のもとにケイが戻ってきた。
「エル、飾りつけ手伝えだって。僕たちも行こう」
「うん」
「なんかいいことでもあった?」
「なんでもないよ」
村の飾りつけを一通り終えた頃には、日は暮れかかっていた。私たち三人は、ようやく森に手がかりを探しに出かけた。村の行事を優先して一日過ごすのも、偶には悪くない。
「この前の石化被害者も、この森で見つかったんだっけ?」
「そ。木こりのおっちゃんが見つけて、担いできたらしい」
「重いのによくそんな⋯⋯」
「木こりパワーだよ」
「で、これは今どこに向かってるの?」
私たちは今、山道を上に上に登っていっている。目的地は知らされていない。
「せっかくだから、ちょっと『穴場』に連れてってやろうと思ってな」
「穴場?」
「着いてからのお楽しみ、だ」
そこからしばらく歩いて、木々が開けた場所に着いた。
「お、着いた」
「ここが⋯⋯」
崖の端まで近づくと、村の風景が一望できた。さっき飾りつけた村の景色は、とても綺麗だ。村から伸びる道の先には、また別の街が見えた。
「きれい⋯⋯」
「な? いいとこだろ?」
「確かに、穴場だね」
私がこれまで歩いてきた道にも、多分こういうところはあったのだろう。でも、大して気にしなかった。私がこれまで気にも留めなかった景色に、私は今気づけたんだ。
そして今、この感動を分かち合える相手がいる。それだけで幸せだと、思ってもいい。
日が沈み、夜がくる。飾りつけられた村は、にぎやかで活気に満ちていた。
「祭は明日なんだってね」
「うん、楽しみ」
「僕も。綺麗だろうな~」
本と向き合いつつ、ケイは明日のビジョンを思い描いていた。私はベッドで天井を見つめながら、ただ眠らずぼーっとしていた。
「ケイ」
「ん?」
「⋯⋯旅って、いいもんだね」
これは本心だ。街の路地裏で傭兵として仕事を請け負うより何倍も、この旅は私に刺激を与えてくれている。
「素敵な人と出会って、見たことない景色に触れて、食べたことないご飯を食べれる。誰かと一緒に旅するのも、全然悪くない」
「よかった、エルがそう言ってくれて」
「ケイ、私を連れ出してくれてありがとう。君のおかげで世界が広がった」
「うん。どういたしまして」
ケイの優しい声が、嬉しそうにトーンを上げて聴こえた。
「でも、出来れば面と向かって言ってほしかったな」
「やだよ、恥ずかしい⋯⋯」
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