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二人旅編
12.我他人のために
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「負けた⋯⋯」
激しく動揺した様子で、彼女はその瞳を揺らす。被っていたフードが外れ、その顔が露わになっている。長い黒髪の綺麗な、人形のように愛らしい少女だった。
彼女のような女の子が傭兵をしていたなど、尚更受け入れ難い。
「なんで、こうなるんだろう⋯⋯」
「何がだ?」
「なんで私は、あなたみたいな人に負けるんだろう⋯⋯」
軽くディスられたような気がするけど、まあ許す。
「生きるために必死で強くなって、戦うことだけでしか皆私を認めてくれなかったのに⋯⋯⋯⋯こんなところで、」
理不尽。そんな一言を彼女は言いたかったのだろう。
彼女にとって僕はきっと、イレギュラーな存在だったのだろう。僕と運悪くこんな形で出くわしたせいで、予想もしていなかったところで死を覚悟することになる。
理不尽。不条理。不整合。
こんな年半ばの少女が辿る運命としては、悲惨すぎる。
「⋯⋯君は、ここで死んだら後悔する?」
僕の問いに、彼女は首を振って否定する。
「後悔なんて、しない。私みたいな人は結局、負けたら終わりなんだ。負けたらもう、生きる価値なんてない。だから――」
僕がいつの間にか降ろしていた剣の切っ先を、彼女は素手で掴む。そして、自分の頸へと近づける。
「もう、これでいい」
「⋯⋯だめだよ」
彼女の掴んでいた剣を、僕は遠くに投げ捨てた。手のひらが切れたのか、彼女は一瞬苦しそうに目を瞑った。
「ごめん」
彼女の前にしゃがみこんで、その小さな手の傷を包帯で手当てする。
「なんで? あなたは私を殺したかったんじゃ⋯⋯」
「違う。、僕は君まで殺すつもりはなかった。そこの奴隷商を殺せればよかったんだ。君は関係ない」
「でも⋯⋯私はあなたに負けた。ここで私の人生は終わり――」
「終わりじゃない。僕が君の人生を狂わせたことくらい、わかってる。君が負けて自信を失ってることも。⋯⋯でも、だからって、君が死ななきゃいけない理由には絶対にならない」
呆気にとられたように、彼女は包帯を巻く僕を見詰めている。僕の言っていることが彼女に届かないことだって、僕はわかってるんだ。それでも、
――彼女が死ななきゃいけないことが一番理不尽じゃないか。
「生きてて、ほしいの? 負け犬の私に⋯⋯」
「生きててって⋯⋯ちょっと違うけど、死なないでほしい。僕のせいで君が死ぬなんて、絶対嫌だ」
包帯を巻き終えて、端を軽く結ぶ。
生きててほしいなんて、プロポーズめいたことが僕に言える訳がない。言い換えてもちょっと恥ずかしいくらいだ。
「それに、君は生きる価値のない人間なんかじゃない。僕が戦ってきた中でも、君は多分一番強かった。確かに生きるための強さだった」
「⋯⋯そう」
包帯が巻かれた左手を、彼女は見つめつつ呟いた。
「それは嬉しいけど、もうあなたにこうなった責任はとれないと思う。私の生きる価値を奪った責任」
「いや、償うよ。僕が責任をとる」
「⋯⋯どうやって?」
「僕が君のために生きる。君と一緒に生きる」
「⋯⋯⋯⋯えっ?」
彼女の顔が真っ赤になる。しまった、言い方を盛大に間違えた⋯⋯
「いや変な意味じゃなくて、その、君のために僕がなんでもするって意味で、それで君を幸せにしたいとかそういう意味じゃなくて⋯⋯」
「も、もういい⋯⋯」
絶対誤解された⋯⋯ もう僕が死にたい。
「でも、それなら先に言わなきゃいけないことが⋯⋯」
「なに?」
彼女は答えるまでもなく、すっと頭のカチューシャを外した。そしてその頭に現れたのは⋯⋯
「え、えええ、ケモ、耳⋯⋯?」
「これが私の正体。私は獣人族、犬系の」
「犬系の」
そのもふもふの耳は、彼女の頭にこれでもかと言うほどフィットしていた。逆に今までなかったのが不思議だったくらいに。
「⋯⋯どう、驚いた?」
クールな雰囲気はそのままに、彼女の表情が少し綻ぶ。ちょっと微笑むだけで天使のような可愛さだ。
そして彼女は多分普通引かれるくらいおどろいて動揺していた僕を見つめて、こう言い放つのだった。
「どうしてもあなたが責任をとりたいんだったら⋯⋯しっかり責任、とってよね」
彼女の目がしっかりと僕を射抜く。もう、後戻りをする必要もない。
「わかった。僕は君と一緒に旅をする」
こんな形にはなったけど、これが僕の旅をともにする仲間との出会いとなった。
「⋯⋯お腹すいた」
「そう? じゃあまずレストランにでも行く?」
「うん」
諸々の後処理を済ませたあと、僕たちは約束通り町の飲食店――酒場? に立ち寄った訳なんだが⋯⋯
「え、まだ食べるの⋯⋯?」
「? うん、遠慮なくって言ったから」
僕は多分、彼女の胃袋を舐めていたのだと思う。いや間違いなくそうだ。華奢な身体だから僕よりずっと少食だと思っていた。
それが現実を見たらどうだ。ピザや骨付き肉、パスタなどを平らげて積み上げた皿を横目に、今は厚切りステーキのようなものを美味しそうに食している。
一体その身体のどこにそんなに食料が入るんだ?
それとも、獣人族は元より大食いなのか?
「おいしい」
「あはは、それはよかった⋯⋯」
僕は余ったピザを片手に薄い苦笑いを浮かべる。
まあでも、ほんとに彼女は美味しそうに食べるから見ていて喜ばしい。いつの間にか目に輝きが戻っている。
「⋯⋯」
「?」
気づくと、彼女は僕をじっと見つめていた。
「自己紹介、してない」
「いやしたよ? さっき」
「え」
「⋯⋯じゃあ、僕の名前は?」
「⋯⋯⋯⋯ジェイ」
「ケイだよ」
あれ、確かにさっきしたはずなんだけど⋯⋯
「それで、君は⋯⋯エルノア、だったよね?」
「ふぉん(うん)。えふぅれふぃい(エルでいい)」
「エフ?」
「(ごくん)⋯⋯エル」
せめて食ってから話して欲しいもんだけど⋯⋯
この時期のコミュニケーションはいずれ大切になってきそうだから特に中断しない。
「そっか⋯⋯。よろしくね、エル」
「名前で呼んでもらうと嬉しい⋯⋯」
目線を逸らしつつエルは呟く。これは彼女なりの照れ隠しみたいだ。
「ところで、まだ食べたりする⋯⋯?」
「あとピザを一枚」
早速、僕の金欠は必至となった。
激しく動揺した様子で、彼女はその瞳を揺らす。被っていたフードが外れ、その顔が露わになっている。長い黒髪の綺麗な、人形のように愛らしい少女だった。
彼女のような女の子が傭兵をしていたなど、尚更受け入れ難い。
「なんで、こうなるんだろう⋯⋯」
「何がだ?」
「なんで私は、あなたみたいな人に負けるんだろう⋯⋯」
軽くディスられたような気がするけど、まあ許す。
「生きるために必死で強くなって、戦うことだけでしか皆私を認めてくれなかったのに⋯⋯⋯⋯こんなところで、」
理不尽。そんな一言を彼女は言いたかったのだろう。
彼女にとって僕はきっと、イレギュラーな存在だったのだろう。僕と運悪くこんな形で出くわしたせいで、予想もしていなかったところで死を覚悟することになる。
理不尽。不条理。不整合。
こんな年半ばの少女が辿る運命としては、悲惨すぎる。
「⋯⋯君は、ここで死んだら後悔する?」
僕の問いに、彼女は首を振って否定する。
「後悔なんて、しない。私みたいな人は結局、負けたら終わりなんだ。負けたらもう、生きる価値なんてない。だから――」
僕がいつの間にか降ろしていた剣の切っ先を、彼女は素手で掴む。そして、自分の頸へと近づける。
「もう、これでいい」
「⋯⋯だめだよ」
彼女の掴んでいた剣を、僕は遠くに投げ捨てた。手のひらが切れたのか、彼女は一瞬苦しそうに目を瞑った。
「ごめん」
彼女の前にしゃがみこんで、その小さな手の傷を包帯で手当てする。
「なんで? あなたは私を殺したかったんじゃ⋯⋯」
「違う。、僕は君まで殺すつもりはなかった。そこの奴隷商を殺せればよかったんだ。君は関係ない」
「でも⋯⋯私はあなたに負けた。ここで私の人生は終わり――」
「終わりじゃない。僕が君の人生を狂わせたことくらい、わかってる。君が負けて自信を失ってることも。⋯⋯でも、だからって、君が死ななきゃいけない理由には絶対にならない」
呆気にとられたように、彼女は包帯を巻く僕を見詰めている。僕の言っていることが彼女に届かないことだって、僕はわかってるんだ。それでも、
――彼女が死ななきゃいけないことが一番理不尽じゃないか。
「生きてて、ほしいの? 負け犬の私に⋯⋯」
「生きててって⋯⋯ちょっと違うけど、死なないでほしい。僕のせいで君が死ぬなんて、絶対嫌だ」
包帯を巻き終えて、端を軽く結ぶ。
生きててほしいなんて、プロポーズめいたことが僕に言える訳がない。言い換えてもちょっと恥ずかしいくらいだ。
「それに、君は生きる価値のない人間なんかじゃない。僕が戦ってきた中でも、君は多分一番強かった。確かに生きるための強さだった」
「⋯⋯そう」
包帯が巻かれた左手を、彼女は見つめつつ呟いた。
「それは嬉しいけど、もうあなたにこうなった責任はとれないと思う。私の生きる価値を奪った責任」
「いや、償うよ。僕が責任をとる」
「⋯⋯どうやって?」
「僕が君のために生きる。君と一緒に生きる」
「⋯⋯⋯⋯えっ?」
彼女の顔が真っ赤になる。しまった、言い方を盛大に間違えた⋯⋯
「いや変な意味じゃなくて、その、君のために僕がなんでもするって意味で、それで君を幸せにしたいとかそういう意味じゃなくて⋯⋯」
「も、もういい⋯⋯」
絶対誤解された⋯⋯ もう僕が死にたい。
「でも、それなら先に言わなきゃいけないことが⋯⋯」
「なに?」
彼女は答えるまでもなく、すっと頭のカチューシャを外した。そしてその頭に現れたのは⋯⋯
「え、えええ、ケモ、耳⋯⋯?」
「これが私の正体。私は獣人族、犬系の」
「犬系の」
そのもふもふの耳は、彼女の頭にこれでもかと言うほどフィットしていた。逆に今までなかったのが不思議だったくらいに。
「⋯⋯どう、驚いた?」
クールな雰囲気はそのままに、彼女の表情が少し綻ぶ。ちょっと微笑むだけで天使のような可愛さだ。
そして彼女は多分普通引かれるくらいおどろいて動揺していた僕を見つめて、こう言い放つのだった。
「どうしてもあなたが責任をとりたいんだったら⋯⋯しっかり責任、とってよね」
彼女の目がしっかりと僕を射抜く。もう、後戻りをする必要もない。
「わかった。僕は君と一緒に旅をする」
こんな形にはなったけど、これが僕の旅をともにする仲間との出会いとなった。
「⋯⋯お腹すいた」
「そう? じゃあまずレストランにでも行く?」
「うん」
諸々の後処理を済ませたあと、僕たちは約束通り町の飲食店――酒場? に立ち寄った訳なんだが⋯⋯
「え、まだ食べるの⋯⋯?」
「? うん、遠慮なくって言ったから」
僕は多分、彼女の胃袋を舐めていたのだと思う。いや間違いなくそうだ。華奢な身体だから僕よりずっと少食だと思っていた。
それが現実を見たらどうだ。ピザや骨付き肉、パスタなどを平らげて積み上げた皿を横目に、今は厚切りステーキのようなものを美味しそうに食している。
一体その身体のどこにそんなに食料が入るんだ?
それとも、獣人族は元より大食いなのか?
「おいしい」
「あはは、それはよかった⋯⋯」
僕は余ったピザを片手に薄い苦笑いを浮かべる。
まあでも、ほんとに彼女は美味しそうに食べるから見ていて喜ばしい。いつの間にか目に輝きが戻っている。
「⋯⋯」
「?」
気づくと、彼女は僕をじっと見つめていた。
「自己紹介、してない」
「いやしたよ? さっき」
「え」
「⋯⋯じゃあ、僕の名前は?」
「⋯⋯⋯⋯ジェイ」
「ケイだよ」
あれ、確かにさっきしたはずなんだけど⋯⋯
「それで、君は⋯⋯エルノア、だったよね?」
「ふぉん(うん)。えふぅれふぃい(エルでいい)」
「エフ?」
「(ごくん)⋯⋯エル」
せめて食ってから話して欲しいもんだけど⋯⋯
この時期のコミュニケーションはいずれ大切になってきそうだから特に中断しない。
「そっか⋯⋯。よろしくね、エル」
「名前で呼んでもらうと嬉しい⋯⋯」
目線を逸らしつつエルは呟く。これは彼女なりの照れ隠しみたいだ。
「ところで、まだ食べたりする⋯⋯?」
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