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魔王城編
5.初ミッションは魔王討伐
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天井板から落ちてきた勢いのまま、構えた短剣の切っ先は深く魔王の喉に突き刺さった。
魔王は血走った目を見開き、赤黒い血を大量に吐いた。
「がぁあああああああああ!!」
もがき続ける身体にも、本当に力がこもっていない様子だった。
「き、貴様!!一体どこから⋯⋯!」
背後を一瞥すると、槍を構えた魔族が僕を見て驚きの表情を浮かべている。
槍で向かってくる彼を血のついた短剣で受け流し、小型ナイフを目の辺りに投げた。ナイフが命中したのか、彼は目を押さえて後ずさった。
僕が後ろ蹴りを食らわせたところで、彼は壁に激突して意識を失った。
「ぐっ⋯⋯喉がっ⋯⋯!」
魔王は喉元を押さえながら起き上がり、僕を一睨みする。
その顔からはみるみる血の気が失せていく。
僕は起き上がった奴の心臓付近に素早く短剣を突き刺して、壁に押さえつけた。
これ以上は彼を無闇に傷つけたくはない。
僕は目的のためにやっているのであって、猟奇殺人鬼ではない。
「(これで死んでくれ⋯⋯)」
僕だってこんなことを言うために生まれてきた訳じゃない。
言い訳だとわかっていても、それを受け止めきれないがために目を背けてしまう。
これが現実だ。僕は人――いや、生命を殺している。
魔王の息が聞こえなくなった時点で、僕は安堵してしまっていたのだろう。一度、その血に染まった短剣から手を離してしまっていた。
『おや、もう遅かったか』
そのせいで、背後から声がしたときはさすがに背筋が凍った。振り返ると、部屋のドアが開いていた。
「ジェイル⋯⋯!」
再び戦闘態勢に入った僕は、やむなく〈隠密〉を解除した。
攻撃時にスキルが使えないということもあったけど、もうこいつには通用しないだろうという考えが頭を支配していた。
「なるほど、もう私の名は承知済みか。――暗殺者」
ここに来て僕はようやく身震いした。
本来最強であるはずの魔王の前では余裕だったのに、変な話だ。
ジェイルが静かに腕を上げるのを攻撃の予備動作と認識した僕は、短剣を引き抜いて再び構えた。そして気づいたときには彼の右腕にその切っ先を突き立てていた。
自分でも信じられないくらい素早い動作だった。
「⋯⋯やはり疾いな。これが《暗殺者》の動きか」
傷をものともしない様子で、彼は悠々と僕を見下ろす。その冷酷な視線には、恐怖を感じざるを得なかった。
僕は迫り来る死を直感した。
「だがまだ未熟か⋯⋯」
冷淡にそう告げると、ジェイルは僕の短剣を握る手を掴み返し、膝を使って簡単に折ってみせた。
鈍い音が腕の中から響く。
「うぁあああああああああ!!」
僕は腕を押さえて叫んだ。
地面に座り込んだ僕を後続の魔族たちが取り囲み、拘束した。その半数は、魔王の遺体を見て呆然としていた。
「ジェイル監獄長、彼奴はいかが致しましょうか?」
「彼にはまだ訊くことがあるからな。身柄は監獄長である私が預かることにする」
「了解致しました」
淡白なやり取りが最後に聞こえた。
僕の意識はもう、深い闇の底へ堕ちていた。
◆
「起きたか、人間」
低く、高圧的な声がした。
僕はそれでようやく目が覚めた、と思ったが体に妙な違和感があった。現実世界からこの世界に来たときのものとは違う。
「ジェイル⋯⋯」
目の前に佇む長身の男を見据える。切れ長の目は鋭い黄金の眼光を放っており、視線を合わせるだけでも威圧されているようだ。
「なぜお前がここに⋯⋯、いや、その前にここはどこだ?」
辺りを見渡しても、見える限りはすべて暗闇だ。今ここにいるのは僕と奴の二人のみ。
「ここは言わば貴様の精神世界だ。⋯⋯ここに私がいるということが、どういう意味かは解るだろう」
「つまり、僕の身体はどういう訳かお前に支配されたと?」
僕の推測を肯定するように、彼は沈黙を続けた。やがて、浅く息を吐くのがわかった。
「私の能力は、私に触れた相手の精神を支配することができる。もちろん、武器を通した場合も例外なくだ」
相手の精神を支配する。それは言い換えれば、相手の本来の精神を閉じ込めることができるということだ。
――それが名前の監獄の由来か。
「じゃあ僕は短剣でお前を刺したから、お構い無しに精神を支配されたってことだろう?」
「本来なら、な」
彼は可笑しそうに口角を上げた。その笑みの指す意味まではまだわからない。
「原理はまったく解らないが、私は貴様の精神を支配するのに失敗した」
「は? ⋯⋯それは、」
「貴様の特殊な性質のことは、把握済みのはずだったのだがな。私としたことが、こんな失態は初めてだ」
何故か嬉しそうに彼は笑っている。まるで失態を晒した自分を嘲るように。
「まあ詳しくは目覚めてから私に訊くがよい」
そこで世界は打ち切られた。
◆
「起きたか、人間」
奇しくもさっきと同じ文言を彼は言い放った。
今度こそ、僕は目覚めたみたいだ。
「もうお前の顔は見飽きたよ」
「ふはは、そうか、そうだな。だがこれから嫌でも私はお前の中に居座ることになるだろう」
「勘弁してくれ」
僕は眠りについたら毎回彼の出る夢を見るとでも言うのか?
⋯⋯絶っっっっっ対御免だ。
そこでやっと僕は、彼との間を隔てる鉄の柵の存在に気づいた。
「監獄か?ここは」
「ああ。それも地下の独房だ」
ゾッとするワードを並べるな。
「魔王殺しの刑罰にしては、随分軽い処罰だな」
「生憎、魔族は人間ほど罪や罰の重さを考えないのでな。生かすか殺すかのどちらかを選んで終わりだ。お前は私の判断で生かすことにした」
まだ彼の本心が見えない。
僕を腕を折っただけで匿った彼の本心が。
だが僕も、彼と話していて分かったことが一つだけあった。
「一つだけ、質問していいか?」
「随分強情かと思ったら、そうでも無いのだな。いいだろう、人間の我儘にはいくらでも答えてやる」
「その後だったら、僕は尋問でも拷問でも処刑でもなんだって受けてやるさ」
正直、そこまでの覚悟はついていないのだけど。
それでも、虚勢を張ってでも訊きたいことが一つだけある。
「どうしてお前は、僕に魔王を殺させた?」
魔王は血走った目を見開き、赤黒い血を大量に吐いた。
「がぁあああああああああ!!」
もがき続ける身体にも、本当に力がこもっていない様子だった。
「き、貴様!!一体どこから⋯⋯!」
背後を一瞥すると、槍を構えた魔族が僕を見て驚きの表情を浮かべている。
槍で向かってくる彼を血のついた短剣で受け流し、小型ナイフを目の辺りに投げた。ナイフが命中したのか、彼は目を押さえて後ずさった。
僕が後ろ蹴りを食らわせたところで、彼は壁に激突して意識を失った。
「ぐっ⋯⋯喉がっ⋯⋯!」
魔王は喉元を押さえながら起き上がり、僕を一睨みする。
その顔からはみるみる血の気が失せていく。
僕は起き上がった奴の心臓付近に素早く短剣を突き刺して、壁に押さえつけた。
これ以上は彼を無闇に傷つけたくはない。
僕は目的のためにやっているのであって、猟奇殺人鬼ではない。
「(これで死んでくれ⋯⋯)」
僕だってこんなことを言うために生まれてきた訳じゃない。
言い訳だとわかっていても、それを受け止めきれないがために目を背けてしまう。
これが現実だ。僕は人――いや、生命を殺している。
魔王の息が聞こえなくなった時点で、僕は安堵してしまっていたのだろう。一度、その血に染まった短剣から手を離してしまっていた。
『おや、もう遅かったか』
そのせいで、背後から声がしたときはさすがに背筋が凍った。振り返ると、部屋のドアが開いていた。
「ジェイル⋯⋯!」
再び戦闘態勢に入った僕は、やむなく〈隠密〉を解除した。
攻撃時にスキルが使えないということもあったけど、もうこいつには通用しないだろうという考えが頭を支配していた。
「なるほど、もう私の名は承知済みか。――暗殺者」
ここに来て僕はようやく身震いした。
本来最強であるはずの魔王の前では余裕だったのに、変な話だ。
ジェイルが静かに腕を上げるのを攻撃の予備動作と認識した僕は、短剣を引き抜いて再び構えた。そして気づいたときには彼の右腕にその切っ先を突き立てていた。
自分でも信じられないくらい素早い動作だった。
「⋯⋯やはり疾いな。これが《暗殺者》の動きか」
傷をものともしない様子で、彼は悠々と僕を見下ろす。その冷酷な視線には、恐怖を感じざるを得なかった。
僕は迫り来る死を直感した。
「だがまだ未熟か⋯⋯」
冷淡にそう告げると、ジェイルは僕の短剣を握る手を掴み返し、膝を使って簡単に折ってみせた。
鈍い音が腕の中から響く。
「うぁあああああああああ!!」
僕は腕を押さえて叫んだ。
地面に座り込んだ僕を後続の魔族たちが取り囲み、拘束した。その半数は、魔王の遺体を見て呆然としていた。
「ジェイル監獄長、彼奴はいかが致しましょうか?」
「彼にはまだ訊くことがあるからな。身柄は監獄長である私が預かることにする」
「了解致しました」
淡白なやり取りが最後に聞こえた。
僕の意識はもう、深い闇の底へ堕ちていた。
◆
「起きたか、人間」
低く、高圧的な声がした。
僕はそれでようやく目が覚めた、と思ったが体に妙な違和感があった。現実世界からこの世界に来たときのものとは違う。
「ジェイル⋯⋯」
目の前に佇む長身の男を見据える。切れ長の目は鋭い黄金の眼光を放っており、視線を合わせるだけでも威圧されているようだ。
「なぜお前がここに⋯⋯、いや、その前にここはどこだ?」
辺りを見渡しても、見える限りはすべて暗闇だ。今ここにいるのは僕と奴の二人のみ。
「ここは言わば貴様の精神世界だ。⋯⋯ここに私がいるということが、どういう意味かは解るだろう」
「つまり、僕の身体はどういう訳かお前に支配されたと?」
僕の推測を肯定するように、彼は沈黙を続けた。やがて、浅く息を吐くのがわかった。
「私の能力は、私に触れた相手の精神を支配することができる。もちろん、武器を通した場合も例外なくだ」
相手の精神を支配する。それは言い換えれば、相手の本来の精神を閉じ込めることができるということだ。
――それが名前の監獄の由来か。
「じゃあ僕は短剣でお前を刺したから、お構い無しに精神を支配されたってことだろう?」
「本来なら、な」
彼は可笑しそうに口角を上げた。その笑みの指す意味まではまだわからない。
「原理はまったく解らないが、私は貴様の精神を支配するのに失敗した」
「は? ⋯⋯それは、」
「貴様の特殊な性質のことは、把握済みのはずだったのだがな。私としたことが、こんな失態は初めてだ」
何故か嬉しそうに彼は笑っている。まるで失態を晒した自分を嘲るように。
「まあ詳しくは目覚めてから私に訊くがよい」
そこで世界は打ち切られた。
◆
「起きたか、人間」
奇しくもさっきと同じ文言を彼は言い放った。
今度こそ、僕は目覚めたみたいだ。
「もうお前の顔は見飽きたよ」
「ふはは、そうか、そうだな。だがこれから嫌でも私はお前の中に居座ることになるだろう」
「勘弁してくれ」
僕は眠りについたら毎回彼の出る夢を見るとでも言うのか?
⋯⋯絶っっっっっ対御免だ。
そこでやっと僕は、彼との間を隔てる鉄の柵の存在に気づいた。
「監獄か?ここは」
「ああ。それも地下の独房だ」
ゾッとするワードを並べるな。
「魔王殺しの刑罰にしては、随分軽い処罰だな」
「生憎、魔族は人間ほど罪や罰の重さを考えないのでな。生かすか殺すかのどちらかを選んで終わりだ。お前は私の判断で生かすことにした」
まだ彼の本心が見えない。
僕を腕を折っただけで匿った彼の本心が。
だが僕も、彼と話していて分かったことが一つだけあった。
「一つだけ、質問していいか?」
「随分強情かと思ったら、そうでも無いのだな。いいだろう、人間の我儘にはいくらでも答えてやる」
「その後だったら、僕は尋問でも拷問でも処刑でもなんだって受けてやるさ」
正直、そこまでの覚悟はついていないのだけど。
それでも、虚勢を張ってでも訊きたいことが一つだけある。
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