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翌日。
朝からいつものオフィスカジュアルに着替えながらも
「また高級なところに連れて行かれたらどうしよう……」
ドレスコードを気にしてそわそわしていた。
だからって、よそ行きのワンピースを持って行って会社で着替えてから行くのも、気合が入っているみたいで恥ずかしい。それになんだか浮かれているみたいだし、会うのを楽しみにしているみたいで嫌だ。ドレスコードにそぐわない可能性だってある。
そもそも、私は弱みを握られているから誘いに応じただけで、そうじゃなければ断っていたであろうお誘いだ。
「……別に、清潔にしていれば身なりなんて気にすることもないじゃんか」
自分に言い聞かせて、いつも通りの服装で家を出た。
思いの外、仕事には集中できた。
というのも、私が所属する部署は元々人手が足りていない。
そんな中で今日は同僚が一人風邪でダウン、子持ちママのフルタイムパートさんがお子さんの熱でお休み、そして私が教育担当をしている新人の山田さんが季節外れのインフルエンザに罹患してお休みという不測の事態が起こり、当然その三人の仕事が私を含む他の社員に回ってきた。
そのためいつもよりもさらに忙しかったのだ。
次々と舞いこんでくるタスクを処理しているうちにあっという間に時間が過ぎ去り、ランチに行く間も無く先輩が買ってきてくれたおにぎりとゼリー飲料を片手にパソコンを叩く。
ようやく仕事が一段落ついた頃には、すでに定時を目前にしていた。
給湯室で束の間の休憩を、とコーヒーを飲みながらスマートフォンを見ると、天音から
"今日は何時に上がれそう?"とメッセージが一時間ほど前に来ていて。
"ごめんなさい、少し残業になりそう"と返して、コーヒーを飲み干してまた仕事に戻る。
デスクに戻った時にちらりと通知で見えた返信には、"じゃあ、待ってるから仕事終わったら連絡して"と来ていて、慌てて時間を確認した。
定時まであと一時間。やばい。
待たせるのも申し訳ないから今日は辞めにしませんか。そう送れば良かったのかもしれない。
しかし何故か私にはそんな選択肢は頭に浮かんでおらず。
待たせないように、急いで仕事終わらせないと。
そう思って目の前の仕事に集中した。
結局終わったのは定時から一時間後。
急いだのと、同僚たちと協力できたこともあり思っていたよりも大分早く終わらせることができた。
「はぁー、終わった!ねぇ春風さん、お疲れ様ってことでこの後飲みに行かない?」
先輩にそう声をかけてもらったものの、
「すみませんっ、今日はちょっと先約がありましてっ」
と申し訳ないものの断りを入れる。
「あら、そうなの?じゃあまた今度飲みに行こ。気を付けてね」
「はい。お先に失礼します。お疲れ様です!」
「お疲れ様ー」
先輩に挨拶をして急いでフロアを飛び出して、トイレでほんの少し化粧直しをして自社ビルを出た。
仕事が終わりそうな頃に天音に連絡していたからか、すでに天音は会社の前で私を待っているらしい。
……あ、これ、もしやまた噂になるやつでは……?
そういえば会社に迎えに来ないでって伝えるのをすっかり忘れていた。
今になって気が付いたものの、仕方がない。
それに今日は前回とは違う車に乗って待っていたらしく、外には出ていない。
安定の高級車で目立ってはいるものの、前回よりはオーラが隠されているから大丈夫なのではないか。
そんな淡い期待を持ちつつもその車の運転席を覗き込む。すると、そこには天音ではない男性の姿があった。
「あれ?」
間違えてしまった。恥ずかしくて慌てて頭を下げてその場を立ち去ろうとする。
しかしその瞬間、後部座席の扉が開いた。
「唯香」
「あれ?……天音……」
中から出てきたのは天音で。
珍しくスーツを着ている姿に、意味が分からなくて戸惑う。
「お疲れ。乗れよ」
開口一番掛けられた優しい言葉。
予想よりも柔らかい声色だったからか、調子が狂う。
「あ、ありがとうございます……」
小さくお礼を告げると、面白そうにフッと笑って私の手を取り、車に乗せてくれた。
当たり前だが、隣に乗り込んだ天音。
いくら車内は広いと言っても、距離が近くてなんだか緊張する。
「出発してもよろしいですか?」
「はい。お願いします」
運転手の男性にそう告げた天音に驚きを隠せない。
私も慌てて「よろしくお願いします」と会釈をすると、「そんな。気になさらないでください。こちらこそよろしくお願いいたします」とルームミラー越しに微笑んでくれた。
車は滑らかに発進して、音も無く進む。
「あの、それで今日はどこに……」
運転手付きの車に乗るなんて今まで全く経験がないものだから、前回よりもさらに緊張してしまう。
どこにいくのかもわからず、ただ乗っているので全く落ち着かない。
「んー、ついてからのお楽しみってことで。唯香、腹減ってる?」
「あ、はい……。今日忙しくて、お昼も飲むゼリーで済ませちゃったので、お腹は結構空いてます」
「マジか。俺も今日同じやつで済ませたわ。一緒だなー」
忙しいドクターはそういうものなのだろうか。
傑くんも仕事中は難しいオペが入ると休憩は皆無だと言っていた。
医局の隣には仮眠室と簡易シャワーが併設されており、そこに寝泊まりしている人も多いのだとか。
家に帰るのもままならないくらいに忙しいドクターもいるらしい。本当に大変なお仕事だ。
そんな貴重な仕事終わりの時間に、私を誘うなんて一体天音はどういうつもりなのだろう。
「……お医者様も大変ですね」
ありきたりな私の言葉に一つ笑う天音は、なんだか楽しそう。
どこに行くかは行ってからのお楽しみ……か。
移り変わる景色を車窓から眺めつつ、無意識にシートベルトをキュッと掴む。
それを見て何を思ったか、天音は右手で私の手を優しく包み込んだ。
「っ!」
「何、緊張してんの?」
「し、してな……」
「ん?」
こちらを振り向いた天音と目が合う。
至極楽しそうなその視線が、私を射抜くように見つめてくる。
それにドクンと、胸が一つ高鳴る。
「……してる、……かも」
「ふはっ……」
「なっ!笑わないでください!」
吹き出すように笑った天音は、「悪い悪い」と言いながらも私の手を離すつもりはないらしく。
「本当、お前可愛いな?」
それは片目を瞑りつつ笑う、とても無邪気なのに綺麗で、可愛いのにかっこいい笑顔。
まさか天音からそんな表情と言葉が飛び出してくるとは思っておらず、私はそれに不意打ちをくらって言葉を詰まらせた。
みるみるうちに真っ赤に染まる頬。
運転手さんにこの一部始終を聞かれているというのがあまりにも恥ずかしくて、私は耐えられそうになくて顔ごと窓に逸らす。
しかし手は握られたまま。
反対の手で熱を冷まそうと顔を仰ぐものの、そんな些細な風で冷めるようなものではない。
せめてもの抵抗で、視線をずっと窓の方に向ける。
しかし外が暗いから、窓ガラスに天音がこちらを見ているのが写ってしまい。
天音とガラス越しに視線が交わる。
フッと笑った顔がとても綺麗で、それにさらに赤面してしまう単純な自分が悔しくてたまらない。
ガラス越しでもわかるくらいの真っ赤な顔の私。
それがどうしようもなく恥ずかしくて下を向く。
隣からまた笑い声が聞こえた気がするけれど、もう顔を上げることはできなかった。
そんな私を面白がっているのか、気が付けば手はいつのまにか恋人繋ぎのように指を絡められていて。悔しいけれど、それはとても温かかった。
翌日。
朝からいつものオフィスカジュアルに着替えながらも
「また高級なところに連れて行かれたらどうしよう……」
ドレスコードを気にしてそわそわしていた。
だからって、よそ行きのワンピースを持って行って会社で着替えてから行くのも、気合が入っているみたいで恥ずかしい。それになんだか浮かれているみたいだし、会うのを楽しみにしているみたいで嫌だ。ドレスコードにそぐわない可能性だってある。
そもそも、私は弱みを握られているから誘いに応じただけで、そうじゃなければ断っていたであろうお誘いだ。
「……別に、清潔にしていれば身なりなんて気にすることもないじゃんか」
自分に言い聞かせて、いつも通りの服装で家を出た。
思いの外、仕事には集中できた。
というのも、私が所属する部署は元々人手が足りていない。
そんな中で今日は同僚が一人風邪でダウン、子持ちママのフルタイムパートさんがお子さんの熱でお休み、そして私が教育担当をしている新人の山田さんが季節外れのインフルエンザに罹患してお休みという不測の事態が起こり、当然その三人の仕事が私を含む他の社員に回ってきた。
そのためいつもよりもさらに忙しかったのだ。
次々と舞いこんでくるタスクを処理しているうちにあっという間に時間が過ぎ去り、ランチに行く間も無く先輩が買ってきてくれたおにぎりとゼリー飲料を片手にパソコンを叩く。
ようやく仕事が一段落ついた頃には、すでに定時を目前にしていた。
給湯室で束の間の休憩を、とコーヒーを飲みながらスマートフォンを見ると、天音から
"今日は何時に上がれそう?"とメッセージが一時間ほど前に来ていて。
"ごめんなさい、少し残業になりそう"と返して、コーヒーを飲み干してまた仕事に戻る。
デスクに戻った時にちらりと通知で見えた返信には、"じゃあ、待ってるから仕事終わったら連絡して"と来ていて、慌てて時間を確認した。
定時まであと一時間。やばい。
待たせるのも申し訳ないから今日は辞めにしませんか。そう送れば良かったのかもしれない。
しかし何故か私にはそんな選択肢は頭に浮かんでおらず。
待たせないように、急いで仕事終わらせないと。
そう思って目の前の仕事に集中した。
結局終わったのは定時から一時間後。
急いだのと、同僚たちと協力できたこともあり思っていたよりも大分早く終わらせることができた。
「はぁー、終わった!ねぇ春風さん、お疲れ様ってことでこの後飲みに行かない?」
先輩にそう声をかけてもらったものの、
「すみませんっ、今日はちょっと先約がありましてっ」
と申し訳ないものの断りを入れる。
「あら、そうなの?じゃあまた今度飲みに行こ。気を付けてね」
「はい。お先に失礼します。お疲れ様です!」
「お疲れ様ー」
先輩に挨拶をして急いでフロアを飛び出して、トイレでほんの少し化粧直しをして自社ビルを出た。
仕事が終わりそうな頃に天音に連絡していたからか、すでに天音は会社の前で私を待っているらしい。
……あ、これ、もしやまた噂になるやつでは……?
そういえば会社に迎えに来ないでって伝えるのをすっかり忘れていた。
今になって気が付いたものの、仕方がない。
それに今日は前回とは違う車に乗って待っていたらしく、外には出ていない。
安定の高級車で目立ってはいるものの、前回よりはオーラが隠されているから大丈夫なのではないか。
そんな淡い期待を持ちつつもその車の運転席を覗き込む。すると、そこには天音ではない男性の姿があった。
「あれ?」
間違えてしまった。恥ずかしくて慌てて頭を下げてその場を立ち去ろうとする。
しかしその瞬間、後部座席の扉が開いた。
「唯香」
「あれ?……天音……」
中から出てきたのは天音で。
珍しくスーツを着ている姿に、意味が分からなくて戸惑う。
「お疲れ。乗れよ」
開口一番掛けられた優しい言葉。
予想よりも柔らかい声色だったからか、調子が狂う。
「あ、ありがとうございます……」
小さくお礼を告げると、面白そうにフッと笑って私の手を取り、車に乗せてくれた。
当たり前だが、隣に乗り込んだ天音。
いくら車内は広いと言っても、距離が近くてなんだか緊張する。
「出発してもよろしいですか?」
「はい。お願いします」
運転手の男性にそう告げた天音に驚きを隠せない。
私も慌てて「よろしくお願いします」と会釈をすると、「そんな。気になさらないでください。こちらこそよろしくお願いいたします」とルームミラー越しに微笑んでくれた。
車は滑らかに発進して、音も無く進む。
「あの、それで今日はどこに……」
運転手付きの車に乗るなんて今まで全く経験がないものだから、前回よりもさらに緊張してしまう。
どこにいくのかもわからず、ただ乗っているので全く落ち着かない。
「んー、ついてからのお楽しみってことで。唯香、腹減ってる?」
「あ、はい……。今日忙しくて、お昼も飲むゼリーで済ませちゃったので、お腹は結構空いてます」
「マジか。俺も今日同じやつで済ませたわ。一緒だなー」
忙しいドクターはそういうものなのだろうか。
傑くんも仕事中は難しいオペが入ると休憩は皆無だと言っていた。
医局の隣には仮眠室と簡易シャワーが併設されており、そこに寝泊まりしている人も多いのだとか。
家に帰るのもままならないくらいに忙しいドクターもいるらしい。本当に大変なお仕事だ。
そんな貴重な仕事終わりの時間に、私を誘うなんて一体天音はどういうつもりなのだろう。
「……お医者様も大変ですね」
ありきたりな私の言葉に一つ笑う天音は、なんだか楽しそう。
どこに行くかは行ってからのお楽しみ……か。
移り変わる景色を車窓から眺めつつ、無意識にシートベルトをキュッと掴む。
それを見て何を思ったか、天音は右手で私の手を優しく包み込んだ。
「っ!」
「何、緊張してんの?」
「し、してな……」
「ん?」
こちらを振り向いた天音と目が合う。
至極楽しそうなその視線が、私を射抜くように見つめてくる。
それにドクンと、胸が一つ高鳴る。
「……してる、……かも」
「ふはっ……」
「なっ!笑わないでください!」
吹き出すように笑った天音は、「悪い悪い」と言いながらも私の手を離すつもりはないらしく。
「本当、お前可愛いな?」
それは片目を瞑りつつ笑う、とても無邪気なのに綺麗で、可愛いのにかっこいい笑顔。
まさか天音からそんな表情と言葉が飛び出してくるとは思っておらず、私はそれに不意打ちをくらって言葉を詰まらせた。
みるみるうちに真っ赤に染まる頬。
運転手さんにこの一部始終を聞かれているというのがあまりにも恥ずかしくて、私は耐えられそうになくて顔ごと窓に逸らす。
しかし手は握られたまま。
反対の手で熱を冷まそうと顔を仰ぐものの、そんな些細な風で冷めるようなものではない。
せめてもの抵抗で、視線をずっと窓の方に向ける。
しかし外が暗いから、窓ガラスに天音がこちらを見ているのが写ってしまい。
天音とガラス越しに視線が交わる。
フッと笑った顔がとても綺麗で、それにさらに赤面してしまう単純な自分が悔しくてたまらない。
ガラス越しでもわかるくらいの真っ赤な顔の私。
それがどうしようもなく恥ずかしくて下を向く。
隣からまた笑い声が聞こえた気がするけれど、もう顔を上げることはできなかった。
そんな私を面白がっているのか、気が付けば手はいつのまにか恋人繋ぎのように指を絡められていて。悔しいけれど、それはとても温かかった。
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