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三年前の一夜
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天音の言っていた通り、そこは私の部屋の真向かいだった。
どこぞの貴族のような高そうな家具ばかりが並ぶ部屋は、当たり前だが私の部屋よりも豪華だった。
そこで二人、ソファに座ってワインを飲み直す。
口当たりがまろやかで、フルーティな味がとても美味しい。
「このワイン旨いよな。近くにワイナリーがあって、そこから直接卸してるらしいよ」
「へぇー……そうなんだあ。私、このワインすっごく好き。フルーティーで美味しい」
「確かに、飲みやすくて女が好きそうな味だよな」
「うん」
普段はこんなに飲まないのだけど。
美味しさに負けて飲みすぎた。
「……貴方は、傑くんの友達?」
「あぁ。大学の頃からのな」
「ふーん。じゃあ貴方もお医者様なんだ」
「まぁな。お前は?」
「私はただの大学生。まぁ、内定ももらったし四月から就職するけど」
酔っていると、どうも敬語も外れてしまう。
怒らないみたいだからいっか。なんて。グラスを傾けながら微笑んだ。
そのうち会話が途切れ、静かな時間が流れた。
多分、私はそこで少し寝てしまったんだと思う。
気が付くとベッドの上に寝ていて、目の前には男性の顔のドアップが。
「ひっ……!?」
「……あ、やっと起きた」
驚いて小さく悲鳴を上げた私を、その男性、もとい、天音は呆れたように見つめた。
「人のこと誘惑しといて、自分は寝るんだもんな。良い身分だよなマジで」
「なっ……なに……」
何が起こっているのかがわからなくて、言葉に詰まる。
「なにって……だからお前が誘ってきたんだろ?」
そう言った直後に、全身を走るような甘い刺激が走って「あぁっ……!?」と甲高い声が漏れた。
思わず手で口元を押さえるものの、途切れることなく襲ってくる刺激に漏れる声は抑えられない。
一体何が起きてるの!?
なんとか視線を動かすと、私の胸に吸い付くように舐めている天音がいた。
「な!?なんで!?……あ、あぁっ……」
胸の頂を口に含み、舌で転がされてまた甘い吐息が漏れる。
天音の右手はもう片方を弾くように弄り、左手はお腹を通って足へ向かい、内腿を何度も摩る。
その動きがいやらしくて、それすらも刺激に感じてしまって身を捩る。
「いきなりキスしてきたのはお前だからな?」
「なっ……うそっ」
「嘘じゃねーよ」
まさか、そんなわけ。
しかし、状況に追いついていけていない頭に反して、身体は甘い刺激に正直に跳ねる。
次第にワンピースの裾をたくし上げられて、左手は内腿を伝って中心にどんどん向かう。
右手の動きはそのままに、いつの間にか唇は天音のそれに塞がれていた。
「ん……あ、あぁ……」
舌を吸われ、ジュルジュルという水音が頭に響く。
激しいキスに息切れしながら目を閉じていると、
「……あっ、あっ、あっ、ああああっ!……」
左手が私の中心にたどり着き、容赦無く刺激した。
再び私を襲う甘い刺激。いつしかそれは天音自身になっており、私はもう抗うことができない気持ち良さと快感に虚ろな目で数回痙攣した。
それでも天音は止まってくれなくて。
そのまま、朝まで私たちの濃密な情事は繰り広げられるのだった。
どこぞの貴族のような高そうな家具ばかりが並ぶ部屋は、当たり前だが私の部屋よりも豪華だった。
そこで二人、ソファに座ってワインを飲み直す。
口当たりがまろやかで、フルーティな味がとても美味しい。
「このワイン旨いよな。近くにワイナリーがあって、そこから直接卸してるらしいよ」
「へぇー……そうなんだあ。私、このワインすっごく好き。フルーティーで美味しい」
「確かに、飲みやすくて女が好きそうな味だよな」
「うん」
普段はこんなに飲まないのだけど。
美味しさに負けて飲みすぎた。
「……貴方は、傑くんの友達?」
「あぁ。大学の頃からのな」
「ふーん。じゃあ貴方もお医者様なんだ」
「まぁな。お前は?」
「私はただの大学生。まぁ、内定ももらったし四月から就職するけど」
酔っていると、どうも敬語も外れてしまう。
怒らないみたいだからいっか。なんて。グラスを傾けながら微笑んだ。
そのうち会話が途切れ、静かな時間が流れた。
多分、私はそこで少し寝てしまったんだと思う。
気が付くとベッドの上に寝ていて、目の前には男性の顔のドアップが。
「ひっ……!?」
「……あ、やっと起きた」
驚いて小さく悲鳴を上げた私を、その男性、もとい、天音は呆れたように見つめた。
「人のこと誘惑しといて、自分は寝るんだもんな。良い身分だよなマジで」
「なっ……なに……」
何が起こっているのかがわからなくて、言葉に詰まる。
「なにって……だからお前が誘ってきたんだろ?」
そう言った直後に、全身を走るような甘い刺激が走って「あぁっ……!?」と甲高い声が漏れた。
思わず手で口元を押さえるものの、途切れることなく襲ってくる刺激に漏れる声は抑えられない。
一体何が起きてるの!?
なんとか視線を動かすと、私の胸に吸い付くように舐めている天音がいた。
「な!?なんで!?……あ、あぁっ……」
胸の頂を口に含み、舌で転がされてまた甘い吐息が漏れる。
天音の右手はもう片方を弾くように弄り、左手はお腹を通って足へ向かい、内腿を何度も摩る。
その動きがいやらしくて、それすらも刺激に感じてしまって身を捩る。
「いきなりキスしてきたのはお前だからな?」
「なっ……うそっ」
「嘘じゃねーよ」
まさか、そんなわけ。
しかし、状況に追いついていけていない頭に反して、身体は甘い刺激に正直に跳ねる。
次第にワンピースの裾をたくし上げられて、左手は内腿を伝って中心にどんどん向かう。
右手の動きはそのままに、いつの間にか唇は天音のそれに塞がれていた。
「ん……あ、あぁ……」
舌を吸われ、ジュルジュルという水音が頭に響く。
激しいキスに息切れしながら目を閉じていると、
「……あっ、あっ、あっ、ああああっ!……」
左手が私の中心にたどり着き、容赦無く刺激した。
再び私を襲う甘い刺激。いつしかそれは天音自身になっており、私はもう抗うことができない気持ち良さと快感に虚ろな目で数回痙攣した。
それでも天音は止まってくれなくて。
そのまま、朝まで私たちの濃密な情事は繰り広げられるのだった。
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