冷徹上司の、甘い秘密。

青花美来

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Sixth

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「そうだ!私も一つ、報告があるんだけど」


「え?何?」



唐突に両手を合わせた相田は、少し緊張した面持ちで私を見つめる。


ん?と首を傾げると、意を決したように口を開いた。



「私、プロポーズされました!」


「えぇ!?おめでとう!」



照れたように見せたスマホの画面。そこには大きなダイヤモンドの指輪を持ってケーキを前に幸せそうに涙ぐむ相田とその彼の写真が。


レストランだろう、お洒落した相田がとても綺麗だ。



「付き合ってどれくらいだったっけ?」


「一年半、かな?」


「思ってたより短い!え、プロポーズの言葉は?」


「普通に、"結婚してください"って。私変にサプライズされたりするのあんまり好きじゃないから、ストレートで嬉しかった」


「うんうん!いいね!相田が幸せそうで私も嬉しいよー!」


「ありがと!私も金山にいつ言おうかずっと悩んでて、先に会社にはもう言っちゃったんだけどね。言えて良かった」


「……心配かけちゃってごめんね」


「いいの。今はお互い幸せってことで、いいじゃない」


「そうだね」



今度改めてお祝いしないと。



「結婚式は?」


「それがね、丁度秋に人気の会場がキャンセル出たみたいで。これも何かの縁だからってその日に式挙げることにしちゃったの」


「えぇ!急だね!準備忙しいでしょ!?」


「うん。でも楽しいよ。もうすぐ招待状送るから、絶対来てよね!」


「もちろん。楽しみにしてるね」



婚約祝いも選ばないと。これから忙しくなりそう。


相田の笑顔が輝いていた。


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