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第三章
クリスマス(2)
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「夢じゃないよね?」
「夢だったら私が困る」
「やだ俺も困る。……どうしよう。マフラーも嬉しいしみゃーこが可愛すぎるし幸せすぎて俺今日死ぬのかな?」
パニックになりそうな修斗さんを落ち着かせるために、少し体を離して顔を寄せた。
「みゃーこ?……!」
肩に手を置いて、背伸びをして。目を伏せた先には、驚いた顔。
触れるだけのキスだけど、今の私には恥ずかしくてこれが限界で。
でも
「……それじゃ足りない」
「えっ……んんっ」
すぐに塞がれた唇は、何度も角度を変えてどんどん深くなっていく。
ぬるりと入り込んできた舌が、歯列をなぞって口内を暴れ回る。
あまりの激しさに、膝に力が入らなくなってガクンと崩れ落ちそうになった。
それを修斗さんは片手で支えると、そのまま何度もキスをしてきて。
「……このまま連れて帰りたい」
ゆっくりと離れると、すぐに力強く抱きしめられた。
荒い呼吸を落ち着かせながら、その背中に縋り付くように腕を回す。
足がガクガクして、立っていられない。
「マジで可愛い。どうしよう、このままベッド直行したい」
そう言って耳元や首筋にもキスを落とす。
「んっ……だ、め……だよ。大和さんのところ……行くんでしょ?」
「いやアイツよりも今はみゃーこ。みゃーこが誘惑してきたのが悪い。大好き。やばい」
言うが早いか、修斗さんは家の鍵を後ろ手に閉めて、靴を脱いで私を横抱きにして家に入る。
「……みゃーこの部屋、行こ」
三階に上がり、私の部屋に入る。
ほどよく暖房で温まった部屋は、コートの必要性など皆無だ。
修斗さんは私をベッドに寝かせて、自分のコートと私が巻いたマフラーを脱いでベッドの下にそっと置く。
私の上に馬乗りになると、ベッドが軋む音を立てた。
「……大和さんのところは?」
「俺といるのに大和のことばっかり。なに、みゃーこはそんなに余裕なの?」
「なっ……」
「俺は余裕無いよ?ほら」
そう言って私の手を持って、ジーンズ越しに熱く滾る場所に触れさせる。
興奮しているのがわかる、その質量の高さ。
赤面しながらも、思わず撫でるように指をその部分に這わせてしまう。すると見ただけでもわかるくらい、また膨らんだ気がする。
そのお返しとばかりに、私の太腿の内側を修斗さんの指がツー……と這った。
「っ!」
「俺といるのに、気安く他の男の名前呼んでんなよ?……そんな余裕、無くしてやるから」
……私に余裕?そんなの、あるわけないじゃん。
心臓は破裂しそうなほどうるさく鳴り響いているし、呼吸すらおかしくなっている。
上気した頰と熱い視線が、私を溶かすように射抜いていく。
「頭ん中から、俺以外なんて消えればいい」
「俺のことだけ考えて、感じてろよ」
言葉が、甘い蜜のように脳に染み込んでいく。
それは、私を優しく包み込んで。そして溶かしていく。
キスの雨を降らすかのように、絶え間無く何度も角度を変えて重なる唇。
次第に耳、首筋、鎖骨へと動くそれは、壊れ物を扱うように優しく、丁寧に私を愛撫していく。
冷えた指先が、私の敏感なところを執拗に責めて。
その刺激に、私は幾度も吐息を漏らした。
「……美也子。本当可愛い」
たまに呼ぶ"美也子"が、さらに興奮を煽る。
窓から私たちを照らす月明かりと、しんしんと降り続く雪。
外は寒いのに、お互いを求め合う身体は熱い。
響く嬌声とベッドが何度も軋む音。
少し遅れてやってきたクリスマスは、とても熱い夜だった。
「夢だったら私が困る」
「やだ俺も困る。……どうしよう。マフラーも嬉しいしみゃーこが可愛すぎるし幸せすぎて俺今日死ぬのかな?」
パニックになりそうな修斗さんを落ち着かせるために、少し体を離して顔を寄せた。
「みゃーこ?……!」
肩に手を置いて、背伸びをして。目を伏せた先には、驚いた顔。
触れるだけのキスだけど、今の私には恥ずかしくてこれが限界で。
でも
「……それじゃ足りない」
「えっ……んんっ」
すぐに塞がれた唇は、何度も角度を変えてどんどん深くなっていく。
ぬるりと入り込んできた舌が、歯列をなぞって口内を暴れ回る。
あまりの激しさに、膝に力が入らなくなってガクンと崩れ落ちそうになった。
それを修斗さんは片手で支えると、そのまま何度もキスをしてきて。
「……このまま連れて帰りたい」
ゆっくりと離れると、すぐに力強く抱きしめられた。
荒い呼吸を落ち着かせながら、その背中に縋り付くように腕を回す。
足がガクガクして、立っていられない。
「マジで可愛い。どうしよう、このままベッド直行したい」
そう言って耳元や首筋にもキスを落とす。
「んっ……だ、め……だよ。大和さんのところ……行くんでしょ?」
「いやアイツよりも今はみゃーこ。みゃーこが誘惑してきたのが悪い。大好き。やばい」
言うが早いか、修斗さんは家の鍵を後ろ手に閉めて、靴を脱いで私を横抱きにして家に入る。
「……みゃーこの部屋、行こ」
三階に上がり、私の部屋に入る。
ほどよく暖房で温まった部屋は、コートの必要性など皆無だ。
修斗さんは私をベッドに寝かせて、自分のコートと私が巻いたマフラーを脱いでベッドの下にそっと置く。
私の上に馬乗りになると、ベッドが軋む音を立てた。
「……大和さんのところは?」
「俺といるのに大和のことばっかり。なに、みゃーこはそんなに余裕なの?」
「なっ……」
「俺は余裕無いよ?ほら」
そう言って私の手を持って、ジーンズ越しに熱く滾る場所に触れさせる。
興奮しているのがわかる、その質量の高さ。
赤面しながらも、思わず撫でるように指をその部分に這わせてしまう。すると見ただけでもわかるくらい、また膨らんだ気がする。
そのお返しとばかりに、私の太腿の内側を修斗さんの指がツー……と這った。
「っ!」
「俺といるのに、気安く他の男の名前呼んでんなよ?……そんな余裕、無くしてやるから」
……私に余裕?そんなの、あるわけないじゃん。
心臓は破裂しそうなほどうるさく鳴り響いているし、呼吸すらおかしくなっている。
上気した頰と熱い視線が、私を溶かすように射抜いていく。
「頭ん中から、俺以外なんて消えればいい」
「俺のことだけ考えて、感じてろよ」
言葉が、甘い蜜のように脳に染み込んでいく。
それは、私を優しく包み込んで。そして溶かしていく。
キスの雨を降らすかのように、絶え間無く何度も角度を変えて重なる唇。
次第に耳、首筋、鎖骨へと動くそれは、壊れ物を扱うように優しく、丁寧に私を愛撫していく。
冷えた指先が、私の敏感なところを執拗に責めて。
その刺激に、私は幾度も吐息を漏らした。
「……美也子。本当可愛い」
たまに呼ぶ"美也子"が、さらに興奮を煽る。
窓から私たちを照らす月明かりと、しんしんと降り続く雪。
外は寒いのに、お互いを求め合う身体は熱い。
響く嬌声とベッドが何度も軋む音。
少し遅れてやってきたクリスマスは、とても熱い夜だった。
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