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三.魔法使いと町へ

29.魔法使い専用の門

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 小屋を置いた? 建てた? どっちかわからないけど……ともかく。
 魔物から町を守る壁の外だというのに、夜中に襲われる事態もなく、安全に朝を迎えた。ただ、遠吠えや遠くで活動する魔物か生き物かの気配でなかなか寝付けなかった。普段、生き物の気配がない静かな夜だったので、環境が変わったせいもある。
 寝不足で目が半分しか開けない愛久とは違い、リビングのソファーベッドなのだけれど、広々フラットな寝心地の良さそうなベッドになるそれでぐっすり寝たらしいカデルは疲れが一切見えない。今朝から芳ばしく焼けるパンのにおいを小屋中に充満させ、キッチンに行くと朝日の似合う爽やか笑顔で「おはよう。もうすぐ焼けるよ」と挨拶をしてくる。
 魔法使いの白いローブ姿にエプロンをつけているという妙な格好でも、美人はどんな姿も美人。フッと肩の力と一緒に疲れが飛んでいく。この瞬間に幸せを感じる、いつもの朝。

「おはよう。カデルは眠れた?」
「僕は比較的どこでも寝られる」
 そういえば、研究室の床でも寝られると言っていた。初対面のとき、死にかけて弱っていたとはいえ見知らぬ男の背中で寝たくらい、神経は図太い。

「栄養剤を作ろうか?」
「……じゃあ、貰おうかな」
 原料を知ってしまい、少し迷った。けど、慣れない旅先だ、何があるかわからない。カデルの足を引っ張りたくないし、体力はなるべくつけた方がいいだろうとの判断だ。魔法薬自体、味はいい。原料がモサモサの毛虫や、ちょっぴり透け感があって細い脚が生えているカブトムシの幼虫ではなく、ツルッとしてアゲハチョウの終齢に似たキャラクター的な姿だから、牛のホルモン――マルチョウだと思えば平気。味は全く違うけど。

 パン以外は愛久の仕事だ。町を出る前に買い込んだ食料で、簡単な朝食を作る。
 細ねぎみたいな葉っぱが付いている色の薄い三つ編みスパイラル人参みたいなのは煮ると溶けて無くなるけど、コンソメスープに限りなく近いものになる。紫玉ねぎに似ているのは、根菜じゃなくて木に咲く花の蕾で外が紫なだけで中は緑色。だけど味もにおいも食感も玉ねぎそっくり、放っておくと開花する。それと、この真っ白の二枚貝か生キクラゲみたいなフリルっぽい大きな葉はキャベツ。玉ではなく、牡丹の花のように生えてるのだけれど、生だとちょっと硬めのシャキシャキ、煮るとホクホク軟らかいキャベツ。それらを刻んでソーセージと一緒に煮込み、スープにした。
 桃色の葉は癖がなく軟らかいリーフレタス、黄色い葉はパプリカ程度の甘さがあるパリッと食感のレタス、水色の葉はほんのり苦味のあるシャキシャキ玉レタス味。
 例のハート形の酸っぱいイチゴ――シャピーラを細かく刻んで潰し、オイルと塩、砂糖をひとつまみ加えてドレッシングにし、目に楽しいカラフルリーフサラダ。目玉焼きに、バナナとキウイフルーツの間みたいな味の果物を切って皿に乗せれば、立派な朝食の完成だ。

 これらのレシピは、ベビーシッターをしていたときに昼食に誘われ、料理の知識を教わった。酸っぱいシャピーラがビネガーの代わりになるのは目からウロコだ。
 そして、砂糖は作物からの加工品ではなく鉱石という衝撃の事実を知った。掘り出した直後はただの石だけど、真水で洗って天日で乾かし、高温で熱し続け、水分を加えると砂糖の結晶になる。一気に水分を加えると黒糖になり、少しずつ加えると砂糖になる。加工の仕方や産地で味が変わるから、地域ごとに砂糖の好みがあるらしい。
 因みに、砂糖は主にドワーフ族が掘り出しているのだという。砂糖といえば、愛久の世界では歴史的に金と同等の価値がある時代もあったのだし、糖から酒が作れるのだから、酒好きなイメージがあるドワーフ族が掘り出していても不思議じゃないのかもしれない。

 朝食をリビングに並べて、そこにカデル特製の栄養剤が付いた。
「愛久が来てから目玉焼きというのを初め食べた」
 塩胡椒でシンプルに焼いた半熟目玉焼きを、嬉しそうに口に運ぶカデル。
 愛久が知っている限りだと、ミートローフはあってもハンバーグは無い、ポトフはあっても野菜炒めが無い。
 こっちの料理は炒め物が少ない。というのも、一般家庭は薪を使っていて火加減が難しいからだった。オーブンに入れて待つだけ、細かい火加減の調整が要らないスープ等、焼き物でも高火力で焼いても問題ないものが主。王都だとかの都会なら、魔法道具で火加減の調整が出来るが、田舎の方はそうでない家庭の方が大多数。

「揚げ物はあるの?」
「大きな町なら、ドーナツ屋や揚げ物屋がある」
「火加減が難しいのかな」
 鍋からはみ出る高火力で揚げ物なんて引火しかねないし、低温過ぎてもカラッと揚がらない。
「それもあるが、アブラカブラの生産量も関係しているだろう。田舎ではそんなに沢山油を使う料理がないから、生産も少なめなんだ」
 アブラカタブラ、と喉まで出かって飲み込んだ。この世界に愛久の世界の魔法の呪文は存在しない。カブラというからには、カブに似た根菜なんだろうか。

「今さらだけど、ここに小屋建ててよく魔物に襲われなかったな。魔物除けの結界魔法とか?」
「魔法ではないよ。この小屋は、魔物の森の間伐材で出来ているんだ。少量では効果が無いのだが、小屋を建てるくらいの木を使うと魔物の森の気配が出る、それを警戒して近づかなくなる。魔物の森の木も浄化して木材となってしまえば、死んでいるのだから、生き物を木に変える効果もなくなる」
「魔物除けになるなら、木材を目当てに森が伐られそうな」
「そうなんだ。要請があってたまに王都へ送るのだが。森が広がらないよう木を間引く必要があってね、送れるのはその分だけで注文の量に満たない場合が多い。あまり沢山木を伐ると、魔物の森が生命危機を感じて繁殖しようと手当り次第に生き物を取り込み広がり始める」
「取り込む、広がる……って、森が動くの?」
「森自体がその場から動くのではなく、花粉を撒くんだ。生き物が花粉を吸い込むと、意識が乗っ取られて森に吸い寄せられ、自らの足で森へ向かっていく。そうやって捕食し、種を保とうとする」
 伐らなくても森が広がって飲み込まれるし、伐り過ぎても近くに住んでいる生き物が誘惑されて捕食される。だからカデルは、魔物の森の管理者を名乗り出ているのだ。
 木材の要請があるというのだから、欲しがる人がいるということ。売れるからと知識もなく伐採する者が現れたら危険。なのに管理者の申請が認められないなんて。権利関係が絡んでそうで、何か、きな臭い。

 朝食の途中で、小屋の扉がノックされた。町中でも何でもない門の外なのに、訪問者。
「チグルジェラルの門衛だ。少し話を聞きたい」
「今、出ます」
 カデルが返事をして、ドアを開けた。見えたのは、甲冑を着たトカゲ――いわゆる、リザードマン。こちらを警戒しているようだが、応対するカデルは至って呑気。
 カデルが警戒しないからと、愛久ものんびり構えて成り行きを見守る。
「ご要件は何でしょう」
「突然、門の近くに小屋が現れたので確認の為に訪ねた」
 そりゃあ、昨日の昼には無かったものが現れたら警戒するな、と早朝から仕事に励む門衛に心の中で「お疲れさまです」と唱えた愛久だ。

「魔法使いか?」
「王立クローヴィス総合魔法学校に所属しています。学校からの呼び出しにより、王都へ行く予定でチグルジェラルに入ります」
「魔法使い専用の門はここから西だ。それと、町の中では魔法や魔法道具の使用を控えるように」
「承知しました」
 リザードマンの門衛はジロリと小屋の中を一瞥した。寝起きのラフな格好で牧草を喰む牛の如くぼけっとしながらバゲットを噛みしめる愛久を見てから去っていった。愛久の心境は、バゲットのパリッと焼けた皮が芳ばしくて美味しい、だ。

「トカゲの人は人間? 妖精?」
「人間だ」
 食卓に戻ってきたカデルが答えた。
 リザードマンは魔物でも妖精でもなく、この世界では人間。今のところ、妖精に出会っていない。目の前のカデルは、妖精じみてて妖精の血縁者だけど、人間。

「魔法使い専用の門ってのがあるんだ」
「大きめの町だと、大抵は分かれている。魔法使いは変なものを持ち込むし、就学前の魔法使いだと魔力の扱いが上手くなくて無意識に魔法を使っていたりする。生活する場所も一般人とは区画が分かれていてね。生け捕りにした魔物を持ち込んだり、危険な妖精や獣を使い魔にしていたり、毒草を育てていたり、歩いた跡が氷っていたり」
 寒くもないのに道が氷っていたら、滑って転ぶ事故になりそうだ。そう考えると、カデルはまだ常識的なのかもしれない。
「カデルには使い魔いないんだ?」
「使い魔を持っても、世話を忘れてしまいそうで」
 没頭しやすい性格を本人もわかっていた。餌やりやトイレ等の世話が不可欠な動物を迎えるのは無理だろう。

「町中で小屋を出す訳にはいかない。少しの着替えと財布があればいいだろう」
 食事を終え、アドバイス通りに身支度をする。自分の履いているスニーカーを見て、少し考えた。今まで田舎町だったからよかったものの、大きめの町なら人も多い。異世界のものは目立つのではないか。買ったはいいものの一度も履いていなかった革のショートブーツに足を入れた。

 小屋を出ると、町に入る門の前には既に行列が出来ていた。
 門衛が指定した魔法使い専用の門へと西へ向かう。そっちは誰も並んでいない、閑散としたものだ。しかも、門構えが違う。一般の方は見上げるほど立派だったのに、こっちは関係者以外立ち入り禁止の出入り口を連想させる裏口みたいな鉄扉で、簡素な造りだ。身構えなくて済むので気楽ではある。
 人が並んでいないというのは、魔法使いが少ないということ。
「おっ、アイクじやん!」
 あの田舎町以外に知り合いなんてほぼ居ないのに、知った顔があった。
「マルタンさん?」
「「マルタンさん」なんて他人行儀な。マルタンでいい」
 甲冑を身に纏うマルタンのその格好は、門衛のと同じだった。
「門衛だったんだ」
「本業はな。休みの日に、あの町まで出かけたついでに小遣い稼ぎしてんだ。あそこ、果物から出来た酒が美味いんだよ」
 酒目当てでわざわざ来るのか。しかし、門衛って傭兵登録もしていいんだ。同じ領内限定で許されているのだろうか。

「そんで、魔法使い専用の門に来たってことは、そっちのその美人さんは……」
「カデルだ。アイクの知り合いか?」
「ダァゴ退治のときにお世話になった、傭兵の先輩」
 マルタンがカデルに向いて、背筋を伸ばした。
「貴方の魔法薬にはいつも助けられています。ありがとうございます」
「役に立てて嬉しい。僕も魔法薬の味には苦労した」
 そういえば、昔は身体が弱かったと言っていた。魔法薬の味を美味しく変えたのは、どうやらその頃の体験からきたらしい。

「あ。俺、魔法使いじゃないから、一般の方に回った方がいい?」
「いや、魔法使いの付き添いならこっちで構わないよ。っつか、魔法使いと知り合いだとあの行列に並ばなくていいんだから、いいよな」
 朝だからあの列の長さだったけれど、昼頃になればもっと伸びる、門をくぐるに一日掛かるのは普通なんだそう。
「アイクだけあっち行くか?」
 意地悪くニヤリと笑うマルタン。
「魔法使いの護衛なので、こっちでお願いします」
 カデルの護衛で来たのに、カデルを町中に一人で一日待たせる訳にはいかない。

 傭兵ギルドで貰った浄化の宝珠と魔物専用収納キューブを見せる。これは、どこの町で傭兵登録したか、誰が受け付けたか、紹介人は誰か、本人の名前、現在受けている依頼内容等の情報が刻まれていて、専用の魔法道具があれば見られる仕様だ。身元証明にもなって便利。
 文字が浮かび上がっても、この世界の文字を読めない本人にはわからないが、愛久の魔物専用収納キューブには、現在受けている依頼――街道に出る魔物討伐の依頼内容が刻まれていた。旅のついでに出る魔物を狩る依頼だ。
 カデルの方はというと、学校から手紙と一緒に送られてきた通行証と身分証明の為の宝珠を見せていた。
 荷物検査は特に無かった。魔法使いの荷物検査は何が出てくるかわからないからしないのだという。
 逆じゃないんだろうか。
 何が出てくるかわからないからなら、余計、荷物検査した方がいいのでは。カデルの小屋、二階以上を調べられたら……マルタンの身が危ない。
 魔法使いの持ち物は調べない方がいい。
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