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慾張
自尊
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ここ最近あったことをケイさんと共有するけど、前のように男の人の影は言わないことにした。
まあ、今は本当にいないし、ケイさんが好きだからこうやって呼んでもらえてるっていう理由で彼女候補にまたひっそり立候補する。
優愛「これ、コスプレしたの。」
私は最近で1番可愛く撮れた真っ赤なチャイナドレスを着たキラキラメイクの私を見せると、ケイさんはピントを合わせるように目を細めた。
ケイ「…なんか、見たことある気…、する。」
優愛「何が?」
ケイ「これ。」
と、ケイさんはキラキラな私の背後にある衣装に指先を置いた。
ケイ「…なんだっけなぁ。最近見た気がするんだけど。」
…やばい。
これ、お店のロゴワッペン。
こんなとこで働いてるのケイさんに知られたら彼女候補自体なれないし、最悪今日でお別れかもしれない。
私は焦って携帯画面を落とすとケイさんは自分の携帯をポチポチといじり、誰かに連絡を取り始める。
優愛「も、もっかいしよ。」
前みたいなこと、なりたくない。
こういう時は一対一がちょうどいいから誰も呼ばないで。
私は少し強引にケイさんの二の腕を引っ張り、誤字を狙うけどケイさん気にせずに文字を打っていく。
ケイ「ちょっと待ってー…。あと少しで思い出せそうなんだけどー…、なんだっけな。」
と、ケイさんは心半分で私に返事をして誰かの即レスを待つ。
優愛「別に気にすることじゃないよ。」
ケイ「なんか歳とるごとに記憶なくなってくわ。」
そんなこと、どうでもいいから携帯より私を見て。
そう思い私はさっきより強めに腕を引くと私の顔面にケイさんの携帯が落ちてきた。
ケイ「ごめん…!大丈夫?」
と、ケイさんは今までに見たことない焦った顔をして携帯の角が当たった頬骨に優しく手を置いた。
優愛「ちゅーしたらなおる…ぅ。」
このまま。
私だけ見てて、携帯なんか捨てちゃって。
2人だけの時間に誰も来ないで。
私は頭脇に落ちたケイさんの携帯を隠すように枕の下に持っていくと同時にバイブが鳴り、驚いて顔いっぱいにキスをしてくれていたケイさんの鼻に頭突きしてしまう。
ケイ「おあいこ。ちょっと待って。」
優愛「やだ。待てないー。」
ケイ「見るだけ。」
見たらダメなんだって。
ちゅーする気も失せちゃうんだって。
私は枕にいっぱいの体重を押し付けて抵抗したけれど、ケイさんはするりと携帯を取り出し目的を果たした。
ケイ「あー。思い出した。」
優愛「…なにを?」
ケイ「好好茶屋。」
と、ケイさんは友達とのメッセージチャットを見せて連続で送られてきているお店で1番人気のルルちゃんの写真を見せてくる。
ケイ「ここで働いてんの?」
…働いてないって言える?
言えないよね?
友達の代打で1日だけは?
嘘くさい?
ケイ「これより優愛の方が可愛いじゃん。」
優愛「え…?」
目の前にいてくれるケイさんは全く嫌悪感を出さず、拒否もせず、さっきの続きのキスをし始めた。
ケイ「いつもこれ着て働いてるの?」
優愛「…う、うん。」
ケイ「それ、俺も見たい。借りてきてよ。」
優愛「も、持ち出し禁止…。」
ケイ「えー。それはない。」
と、ケイさんは携帯を私の枕元に置いて空いた両手で私の顔を持ってたくさんキスしてくれる。
ケイ「持ってきてよ。生で見たい。」
優愛「怒られるもん…っ。」
ケイ「茶屋、行くしかない?」
優愛「好好茶屋…。」
ケイ「へー。そう読むんだ。」
私がお店の名前を言っただけで口角を上げるケイさんはさっき携帯を落とした頬を親指で撫でて、私の痩せたお腹に体を擦り付けてくる。
ケイ「もし、行ったら知らないふりしてくれる?」
突然、私の胸にナイフを突き刺したケイさんはさっき使った穴にも強引に突き刺してきた。
優愛「…いたいっ。」
ケイ「濡れてないから。まだ動かないでおく。」
そんなことを言いながら鈍く動く中がジルジルと痛くて、その感覚で頭いっぱいになり何も考えられなくなる。
ケイ「見ず知らずのおじさんが優愛を1位にしてあげる。」
そんなの無理。
あのルルちゃんがいる日に来るなら私のお父さんのお給料分持ってこないとダメ。
だけど、あのつまらないバイト先にケイさんが来てくれる期待を持てるだけで気分が上がって週2で慣れが出てきたルーティンにいいスパイスが入りそう。
優愛「1番好な子、1位にして。」
ケイ「分かった。」
きっと嘘。
私と一緒に外にいる時は絶対知り合いに見られたくないの知ってるもん。
だからそう言ってくれるだけで嬉しかったよ。
お店に来なくていいから私に好きって1回言ってくれるだけでいいよ。
それだけで私は満たされる。
けど、今日もケイさんは言ってくれなくて学校があるからと帰りたくない家に帰されてしまった。
環流 虹向/愛、焦がれ
まあ、今は本当にいないし、ケイさんが好きだからこうやって呼んでもらえてるっていう理由で彼女候補にまたひっそり立候補する。
優愛「これ、コスプレしたの。」
私は最近で1番可愛く撮れた真っ赤なチャイナドレスを着たキラキラメイクの私を見せると、ケイさんはピントを合わせるように目を細めた。
ケイ「…なんか、見たことある気…、する。」
優愛「何が?」
ケイ「これ。」
と、ケイさんはキラキラな私の背後にある衣装に指先を置いた。
ケイ「…なんだっけなぁ。最近見た気がするんだけど。」
…やばい。
これ、お店のロゴワッペン。
こんなとこで働いてるのケイさんに知られたら彼女候補自体なれないし、最悪今日でお別れかもしれない。
私は焦って携帯画面を落とすとケイさんは自分の携帯をポチポチといじり、誰かに連絡を取り始める。
優愛「も、もっかいしよ。」
前みたいなこと、なりたくない。
こういう時は一対一がちょうどいいから誰も呼ばないで。
私は少し強引にケイさんの二の腕を引っ張り、誤字を狙うけどケイさん気にせずに文字を打っていく。
ケイ「ちょっと待ってー…。あと少しで思い出せそうなんだけどー…、なんだっけな。」
と、ケイさんは心半分で私に返事をして誰かの即レスを待つ。
優愛「別に気にすることじゃないよ。」
ケイ「なんか歳とるごとに記憶なくなってくわ。」
そんなこと、どうでもいいから携帯より私を見て。
そう思い私はさっきより強めに腕を引くと私の顔面にケイさんの携帯が落ちてきた。
ケイ「ごめん…!大丈夫?」
と、ケイさんは今までに見たことない焦った顔をして携帯の角が当たった頬骨に優しく手を置いた。
優愛「ちゅーしたらなおる…ぅ。」
このまま。
私だけ見てて、携帯なんか捨てちゃって。
2人だけの時間に誰も来ないで。
私は頭脇に落ちたケイさんの携帯を隠すように枕の下に持っていくと同時にバイブが鳴り、驚いて顔いっぱいにキスをしてくれていたケイさんの鼻に頭突きしてしまう。
ケイ「おあいこ。ちょっと待って。」
優愛「やだ。待てないー。」
ケイ「見るだけ。」
見たらダメなんだって。
ちゅーする気も失せちゃうんだって。
私は枕にいっぱいの体重を押し付けて抵抗したけれど、ケイさんはするりと携帯を取り出し目的を果たした。
ケイ「あー。思い出した。」
優愛「…なにを?」
ケイ「好好茶屋。」
と、ケイさんは友達とのメッセージチャットを見せて連続で送られてきているお店で1番人気のルルちゃんの写真を見せてくる。
ケイ「ここで働いてんの?」
…働いてないって言える?
言えないよね?
友達の代打で1日だけは?
嘘くさい?
ケイ「これより優愛の方が可愛いじゃん。」
優愛「え…?」
目の前にいてくれるケイさんは全く嫌悪感を出さず、拒否もせず、さっきの続きのキスをし始めた。
ケイ「いつもこれ着て働いてるの?」
優愛「…う、うん。」
ケイ「それ、俺も見たい。借りてきてよ。」
優愛「も、持ち出し禁止…。」
ケイ「えー。それはない。」
と、ケイさんは携帯を私の枕元に置いて空いた両手で私の顔を持ってたくさんキスしてくれる。
ケイ「持ってきてよ。生で見たい。」
優愛「怒られるもん…っ。」
ケイ「茶屋、行くしかない?」
優愛「好好茶屋…。」
ケイ「へー。そう読むんだ。」
私がお店の名前を言っただけで口角を上げるケイさんはさっき携帯を落とした頬を親指で撫でて、私の痩せたお腹に体を擦り付けてくる。
ケイ「もし、行ったら知らないふりしてくれる?」
突然、私の胸にナイフを突き刺したケイさんはさっき使った穴にも強引に突き刺してきた。
優愛「…いたいっ。」
ケイ「濡れてないから。まだ動かないでおく。」
そんなことを言いながら鈍く動く中がジルジルと痛くて、その感覚で頭いっぱいになり何も考えられなくなる。
ケイ「見ず知らずのおじさんが優愛を1位にしてあげる。」
そんなの無理。
あのルルちゃんがいる日に来るなら私のお父さんのお給料分持ってこないとダメ。
だけど、あのつまらないバイト先にケイさんが来てくれる期待を持てるだけで気分が上がって週2で慣れが出てきたルーティンにいいスパイスが入りそう。
優愛「1番好な子、1位にして。」
ケイ「分かった。」
きっと嘘。
私と一緒に外にいる時は絶対知り合いに見られたくないの知ってるもん。
だからそう言ってくれるだけで嬉しかったよ。
お店に来なくていいから私に好きって1回言ってくれるだけでいいよ。
それだけで私は満たされる。
けど、今日もケイさんは言ってくれなくて学校があるからと帰りたくない家に帰されてしまった。
環流 虹向/愛、焦がれ
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