一なつの恋

環流 虹向

文字の大きさ
上 下
89 / 188
7/30

7:00

しおりを挟む
一昨日から遊び倒した反省をしながら夢衣と撮った動画の編集をしてまた載せていく。

今日は朝一番に学校に行って、ある程度作業をしたら奏の別荘に荷物を運び入れるための箱詰めをしないといけないし、そのあと仕事があるから結構忙しい。

一「夢衣、そろそろ起きて。」

俺は外に出かける終えて夢衣を起こしてまだ寝ぼけ半分だけれど急いで外に出て、近場のコンビニでカフェラテを2つとおにぎりを買い駅前のベンチに座りながら朝飯を食う。

夢衣「せっかくならMuse Cafe行きたかったぁ…。」

泊まったホテル付近にあるカフェも調べてたらしい。

一「ごめんな。今日は朝一番に行って作業始めないといけないんだ。」

夢衣「…モモちゃん来てくれるかな?」

一「電話してみたら?」

夢衣「うん。」

夢衣は少しためらいながらもモモちゃんに電話すると今から来てくれるとのこと。

俺はモモちゃんが来るまでの時間、夢衣と旅行中に食いたいものをリクエストしてると夢衣の名前を呼ぶ声が聞こえる。

夢衣「あ!モモちゃんこっち!」

と、夢衣が手招いているのはK-POPアイドルかのような爽やかな男だった。

モモ「夢衣ちゃん、おはよー。」

夢衣「おはよー!ひーくん、モモちゃん。」

夢衣は無邪気な笑顔で俺にモモちゃんを紹介してくる。

一「ひとです。夢衣の高校の後輩です。」

俺は驚きを隠しつつ、自己紹介をする。

モモ「あー!夢衣ちゃんの好きな子だっ。」

モモちゃんは可愛らしく自分の頬を両手で包み、俺を見つめながら嬉しそうに目を潤ませる。

夢衣「好きだよー♡」

夢衣は俺の顔を覗き込むように首を傾けながら微笑む。

一「モモちゃんって男なんだ。」

夢衣「見た目はそうだけど、中身は女の子だからすごい可愛いものたくさん知ってるの。」

なるほど、明みたいな感じの人ってことか。

「びっくりだよね。」

一「名前がモモちゃんだから勝手にそう思ってました。すみません。」

ももって書いて桃汰とうたって言うんだ。あだ名でモモって呼ばれてるから誤解してもしょうがないよ。」

そう言うことだったのか。
にしてもちゃん付けされてしまうと勝手に女と思ってしまった俺もダメだな。

夢衣「モモちゃんはお昼からバイトだよね?」

桃汰「うん。夢衣ちゃんは?」

夢衣「ないよー。」

一「弁当配達だろ?ちゃんとやらないと飯食えないぞ。」

夢衣「はーい…。」

桃汰「ひーくんは夢衣ちゃんのママみたいで可愛いね。」

と、モモちゃんは俺の頭を撫でてきた。

その手が俺の髪に触れた瞬間、少し鳥肌を立ててしまった。

きっと、傷を見られたくない防衛本能が働いたんだろう。

一「…俺、そろそろ学校行かないといけないんで。」

俺はスッとモモちゃんの手から離れて夢衣の首にキスをする。

一「また、明日。」

夢衣「…朝?」

一「うん。明日は1日一緒にいれるから荷物詰めする?」

夢衣「モモちゃんと服買いに行くことになってる。」

一「じゃあ夜にする?」

夢衣「んー…、朝と夜どっちも。」

桃汰「ひーくんも1日休みなら一緒に遊んじゃう?」

モモちゃんは夢衣の悩む表情を見て汲み取ってくれたのか、そう提案してくれた。

夢衣「うーん…、そうする。」

夢衣は少ししぶりながら3人で遊ぶことにした。
多分買った服は着るときに見せたいんだろう。

俺は明日の昼頃、2人と遊ぶ約束をして学校に向かった。




→ ボイスメモNo.5
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

これ以上ヤったら●っちゃう!

ヘロディア
恋愛
彼氏が変態である主人公。 いつも自分の部屋に呼んで戯れていたが、とうとう彼の部屋に呼ばれてしまい…

壁の薄いアパートで、隣の部屋から喘ぎ声がする

サドラ
恋愛
最近付き合い始めた彼女とアパートにいる主人公。しかし、隣の部屋からの喘ぎ声が壁が薄いせいで聞こえてくる。そのせいで欲情が刺激された両者はー

妻がヌードモデルになる日

矢木羽研
大衆娯楽
男性画家のヌードモデルになりたい。妻にそう切り出された夫の動揺と受容を書いてみました。

【R18】もう一度セックスに溺れて

ちゅー
恋愛
-------------------------------------- 「んっ…くっ…♡前よりずっと…ふか、い…」 過分な潤滑液にヌラヌラと光る間口に亀頭が抵抗なく吸い込まれていく。久しぶりに男を受け入れる肉道は最初こそ僅かな狭さを示したものの、愛液にコーティングされ膨張した陰茎を容易く受け入れ、すぐに柔らかな圧力で応えた。 -------------------------------------- 結婚して五年目。互いにまだ若い夫婦は、愛情も、情熱も、熱欲も多分に持ち合わせているはずだった。仕事と家事に忙殺され、いつの間にかお互いが生活要員に成り果ててしまった二人の元へ”夫婦性活を豹変させる”と銘打たれた宝石が届く。

隣の席の女の子がエッチだったのでおっぱい揉んでみたら発情されました

ねんごろ
恋愛
隣の女の子がエッチすぎて、思わず授業中に胸を揉んでしまったら…… という、とんでもないお話を書きました。 ぜひ読んでください。

結構な性欲で

ヘロディア
恋愛
美人の二十代の人妻である会社の先輩の一晩を独占することになった主人公。 執拗に責めまくるのであった。 彼女の喘ぎ声は官能的で…

夜の公園、誰かが喘いでる

ヘロディア
恋愛
塾の居残りに引っかかった主人公。 しかし、帰り道に近道をしたところ、夜の公園から喘ぎ声が聞こえてきて…

彼氏の前でどんどんスカートがめくれていく

ヘロディア
恋愛
初めて彼氏をデートに誘った主人公。衣装もバッチリ、メイクもバッチリとしたところだったが、彼女を屈辱的な出来事が襲うー

処理中です...