一なつの恋

環流 虹向

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今日も仕事中、ツツミさんの彼女が来てデートに誘われた。

また2時間、ずっと誘われ続けながらやることはやっていくユミさんさんの本心は全くわからずじまいで時間を終える。

ユミ「じゃあ次は金曜日に。」

と言って、俺のシフトを把握しているのかそう言葉を残して帰っていった。

俺は牛乳まみれになった部屋を掃除してから少し休憩することになり、スタッフルームに行くとまたレオさんと会った。

一「お疲れ様です。」

レオ「お疲れー。」

レオさんは携帯片手に俺を見て、目を輝かせる。

レオ「けんくんって明日の夜暇?」

今日撮った夢衣との動画編集しないといけないけど、明後日も休みだからそんなに急ぎではない。

一「なんでですか?」

レオ「明日合コンやる予定だったんだけど、男1人足りなくなっちゃってさ。暇してるなら来てほしい。」

一「他の人は?」

レオ「みんな用事あるらしいんだ。けんくんお願いっ!」

レオさんはスリスリと両手を合わせ、俺に祈るように頼む。

最近、女と遊ぶ気分でもなかったし欲求不満でもない。

けど、姐さんからは一向に連絡は来ないし、この間店に少し寄ってみたらしばらくはあの店には来ずに新店舗で営業してるらしい。

俺は、新店舗の話なんか聞いてなかった。

そんなすごいことがあったのに俺には共有してくれなかったのかと思うと、姐さんの中にいた俺は存在が小さかったんだなと改めて感じてしまった。

一「分かりました。何時からですか?」

レオ「さすが!ツツミさんの知り合いはフッ軽だな。20時からここの店でやることになってるから。」

そう言って、レオさんは携帯の画面に映し出された店を見せてくれる。

一「分かりました。」

俺はURLを送ってもらい、場所を確認すると1度行ったことがあることを思い出す。

写真が良すぎて全く気づかなかった…。

一「この店、すごい汚いんで変えた方がいいかもしれないです。」

レオ「え?行ったことあんの?」

一「はい。写真詐欺してる店なのでやめておいた方がいいと思います。」

レオさんは急いでキャンセルをして、別の店を選ぼうとするけどなかなかいい店が見つからないらしい。

仕方なく俺の知り合いが働いてる焼き鳥屋に予約をして、なんとか場所を確保する。

レオ「いやぁ、けんくんに言わなかったら最悪の合コンになるとこだった。ありがとう!」

レオさんは俺に抱きつき、体で感謝を伝えてくる。

一「そういえば2対2なんですか?」

レオ「そんなわけないだろ。3対3だ。」

一「あと1人はどんな人来るんですか?」

レオ「昔の仕事仲間。客集めしたいらしい。」

合コンで客集めなんか出来るのかと思うが、そいつなりに金稼ごうと思うと泣けてくる。

きっと俺よりも稼ぎが悪いやつなんだろう。

一「レオさんは何目的なんですか?」

レオ「久しぶりに可愛い子抱きたいだけだな。」

さっぱりと自分の欲をさらけ出すレオさん。

俺もそろそろ目の保養が欲しかったからラッキーかと思い、合コンのメッセージグループに入りある程度会話を交わす。

どこから調達してきたのか分からないが今回の合コンは看護師の人たちらしい。

俺は不健康な肌の色を見せないためにも早めに寝ることにした。




→ Jealousy,Jealousy
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