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最悪だ。
みんな、バイトかよ。
俺は1人で姐さんのBARに行くもこんな昼間から開いてるわけなく、落ち込んでいると誰かからメッセージが来ているのに気づく。
『ひーくん、今何してる?』
…あ、久しぶりに夢衣からメッセージが来てる。
別れてから3年近く経つのにまだ俺の連絡先持ってたんだ。
少しレスを送るのにためらったが、俺は元彼の夢衣とやり取りしてみることにした。
『暇してる。夢衣は?』
俺がレスをすると、すぐにメッセージが届く。
あの日から全く変わってない。
『私も。どこにいるの?』
『ハイカラ町。』
『私、しぇる街。』
隣町か。こんな偶然もあるもんなんだな。
そういえばしぇる街近くの大学に行ってるって聞いた気がする。
『近いじゃん。会う?』
『会いたい。』
俺は暇つぶしをするために夢衣に久しぶりに会ってみることにした。
あのことがあってからだんだんと会わなくなったけど、生きてたか。
俺はしぇる街の最寄り駅で待っていると、今も好きなんだろうチェックのミニスカートを着て、12cmのパンプスを履いても俺の顎下にしかならない身長の何も変わらない夢衣が控えめに手を振ってやってきた。
一「久しぶり。元気そうだね。」
夢衣「うん。元気だよ。」
夢衣は俺の2個上で学校の元先輩。
夢衣が学校にいた頃は接点がなかったけど、俺が2年生の時の体育祭で出会って付き合うことになった。
夢衣「ご飯食べた?」
一「まだ。腹減ってる?」
夢衣「少し。」
一「じゃあどっか入るか。」
俺は少し見慣れているたくさんの看板を見て、明かりが点いている中華屋に入ることにした。
昼のピーク時間を少し過ぎたからか、あまり人がいなくて広い半個室の席に通され夢衣と対面で座る。
一「俺は決まってるけど夢衣は?」
夢衣「私、エビチリ。」
俺は水を持ってきてくれた店員に注文を通して氷9割の水を飲む。
夢衣「ひーくんは今日学校?」
夢衣は俺と久しぶりに会えたことが嬉しいのか、とてもにこやかに過ごしている。
一「うん。夏休み近いから半日だけだった。」
夢衣「そっか。」
一「夢衣は大学じゃないの?」
夢衣「午前中しか授業ない日なの。」
俺は大学は一切興味なかったから夢衣から聞く知らない大学生活を新鮮に感じ、聞き入っていると注文した飯が届いた。
夢衣「担々麺って熱くない?」
一「夏って無性に辛いもの食いたくなるんだよな。」
夢衣「コリアンタウンに行った時も行ってたよね。」
一「そうだったかも。」
夢衣は少しずつ昔の話をして行くけれど、俺には本当に断片的にしか記憶がなくて話が乗り切れない。
女はよく覚えてるもんだなと感心してると、俺たちが飯を食べ終える前にデザートの小さいアイスクリームが出てくる。
俺はそのアイスを無視してそのまま食べ進めていると、夢衣はすぐにアイスを食べ始めた。
一「味、混ざるくない?」
夢衣「硬い方が好きなんだよね。」
一「ふーん。」
夢衣「ひーくんは、これから友達と遊ぶの?」
一「特にやることない。」
多分、家に帰って俯瞰とあおりの構図の練習するかなと、考えていると夢衣は俺の手を優しく触れる。
夢衣「じゃあ、付き合って。」
一「…いいよ。」
俺は飯を食べ終えて夢衣に連れてかれるがまま、遊びに付き合った。
→ Lonely Hearts
みんな、バイトかよ。
俺は1人で姐さんのBARに行くもこんな昼間から開いてるわけなく、落ち込んでいると誰かからメッセージが来ているのに気づく。
『ひーくん、今何してる?』
…あ、久しぶりに夢衣からメッセージが来てる。
別れてから3年近く経つのにまだ俺の連絡先持ってたんだ。
少しレスを送るのにためらったが、俺は元彼の夢衣とやり取りしてみることにした。
『暇してる。夢衣は?』
俺がレスをすると、すぐにメッセージが届く。
あの日から全く変わってない。
『私も。どこにいるの?』
『ハイカラ町。』
『私、しぇる街。』
隣町か。こんな偶然もあるもんなんだな。
そういえばしぇる街近くの大学に行ってるって聞いた気がする。
『近いじゃん。会う?』
『会いたい。』
俺は暇つぶしをするために夢衣に久しぶりに会ってみることにした。
あのことがあってからだんだんと会わなくなったけど、生きてたか。
俺はしぇる街の最寄り駅で待っていると、今も好きなんだろうチェックのミニスカートを着て、12cmのパンプスを履いても俺の顎下にしかならない身長の何も変わらない夢衣が控えめに手を振ってやってきた。
一「久しぶり。元気そうだね。」
夢衣「うん。元気だよ。」
夢衣は俺の2個上で学校の元先輩。
夢衣が学校にいた頃は接点がなかったけど、俺が2年生の時の体育祭で出会って付き合うことになった。
夢衣「ご飯食べた?」
一「まだ。腹減ってる?」
夢衣「少し。」
一「じゃあどっか入るか。」
俺は少し見慣れているたくさんの看板を見て、明かりが点いている中華屋に入ることにした。
昼のピーク時間を少し過ぎたからか、あまり人がいなくて広い半個室の席に通され夢衣と対面で座る。
一「俺は決まってるけど夢衣は?」
夢衣「私、エビチリ。」
俺は水を持ってきてくれた店員に注文を通して氷9割の水を飲む。
夢衣「ひーくんは今日学校?」
夢衣は俺と久しぶりに会えたことが嬉しいのか、とてもにこやかに過ごしている。
一「うん。夏休み近いから半日だけだった。」
夢衣「そっか。」
一「夢衣は大学じゃないの?」
夢衣「午前中しか授業ない日なの。」
俺は大学は一切興味なかったから夢衣から聞く知らない大学生活を新鮮に感じ、聞き入っていると注文した飯が届いた。
夢衣「担々麺って熱くない?」
一「夏って無性に辛いもの食いたくなるんだよな。」
夢衣「コリアンタウンに行った時も行ってたよね。」
一「そうだったかも。」
夢衣は少しずつ昔の話をして行くけれど、俺には本当に断片的にしか記憶がなくて話が乗り切れない。
女はよく覚えてるもんだなと感心してると、俺たちが飯を食べ終える前にデザートの小さいアイスクリームが出てくる。
俺はそのアイスを無視してそのまま食べ進めていると、夢衣はすぐにアイスを食べ始めた。
一「味、混ざるくない?」
夢衣「硬い方が好きなんだよね。」
一「ふーん。」
夢衣「ひーくんは、これから友達と遊ぶの?」
一「特にやることない。」
多分、家に帰って俯瞰とあおりの構図の練習するかなと、考えていると夢衣は俺の手を優しく触れる。
夢衣「じゃあ、付き合って。」
一「…いいよ。」
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