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Re:FRAIL
ゆったり刻刻
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「…よ。」
「おー…、…っちゃ…ん?」
「もう少しで、モーニング終わるよ?」
私はその言葉聞いて本能で目を覚ますと、雨瑞くんが心配そうな顔で私を見ていた。
雨瑞「かーくんもさっちゃんも寝不足なの?」
明人「うん。歳に似合わずオールした。」
雨瑞「2人はほんと、すけべだなぁ。」
なんでそうなるんだと思ったけど、恋人2人が寝不足ならそう考えるのが当たり前なのかもしれない。
雨瑞「もう少しでモーニング終わるけど、いつもの?」
明人「今日はオレンジジュースで目覚まそうかな。」
雨瑞「はーい。かーくん呼んでくるね。」
明人「うん。」
私はぎりぎりモーニングを通してもらい、持ってきていた手鏡でおでこの赤みをさすっているとすぐに信之がピカイチサンドを持ってやって来た。
信之「お待たせ。」
明人「ありがとう。目、赤くなっちゃってるよ。」
私は寝不足で目が充血気味な信之に目薬を渡す。
信之「ありがとう。明人は少し寝れたからちょっと顔色いいね。」
そう言って信之は私の頬にキスをしてピカイチサンドを食べ始めた。
明人「信之も休憩うまく使って寝てね?」
信之「成紀さんが明人の迎え来たらちょっと寝るよ。」
え?それって10時ちょっと前だから確実に20分くらいしか寝れないじゃん。
明人「寝てていよ?成紀くん来たら起こすし。」
信之「ううん。明人と過ごす時間の方が大切だから。」
私はその言葉で嬉しさで最近緩みっぱなしの涙腺がまた乱れ始めそうになるのを止める。
明人「分かった。夜ごはんは肉じゃがにするね。成紀くんが新しい圧力鍋買ったらしいから貸してもらう。」
信之「いいね。一段と美味しく出来そう。」
明人「うん!今日は1番美味しく出来る気がする。」
私は成くんと行く映画よりも信之と食べる肉じゃがの方が楽しみでしょうがない。
明人「肉じゃがで元気つけて明日の大掃除頑張ろうね。」
信之「模様替えもありかもね。」
明人「確かに。新しい1年始まりそう。」
私は信之の家具をどう移動させようか考えながらいつも通りピカイチサンドを味わっていると、成くんがやってきてしまった。
成「おはよー。食べ終わりそう?」
と、成くんは信之の隣に座り私のピカイチサンドセットの進み具合を見てきた。
明人「終わるけど、オレンジジュースあるもん。」
私は信之との時間が最大限続くようにゆっくり味わう。
成「一応、映画館って時間決まってるからね?」
明人「分かってるよー。」
私はぎりぎりの時間を責めようと信之の腕時計を見ながらサンドイッチを口に運んでいると、シフト作りを2階の事務所でしていた綺咲さんがキッチンから出てきた。
綺咲「かーくん、シフト今日出していけそう?」
信之「はい。でも、明人のこと見送ってからでいいですか?」
綺咲「うん!来年も頑張ろうね。」
綺咲さんはすでに来年に気合いを入れながら雨瑞くんと少しずつ店の掃除をし始めた。
信之「時間、大丈夫?」
と、信之はちょっとだけ時間を越してしまった私に聞いてきた。
明人「…そろそろ行かなきゃ、だね。」
私は信之の余韻がある体が寂しくて奥底からぎゅっと苦しくなっていると、信之は頭を撫でてくれた。
信之「気をつけて行ってきてね。」
明人「うん。信之も倒れないように気をつけてね。」
私は信之の頬にキスをして残っていたオレンジジュースを飲み干し、外に出る準備をする。
成「忘れ物なさそう?」
明人「大丈夫。」
信之「あるよ。」
そう言って信之は私に自分のマフラーを巻き付けた。
信之「風邪引かないでね。」
明人「ありがとう。」
私は信之の香りがするマフラーを貸してもらったことが嬉しくて顔を緩ませていると、信之がキスをしてくれた。
信之「外まで送るね。」
明人「いいのに。」
信之「時間はあるから。」
私はクリスマスプレゼントであげた大きなポケットがついていて身長に合うロングコートを着たカッコいい信之に、車に乗り込んだ私を見送ってもらうことにした。
明人「いってきます。無理そうだったらちゃんと休んでね?」
信之「うん。そうする。」
そう言うと信之は車の窓に少し頭を潜らせて、成くんがいる前だったけど私が大好きなキスをしてくれた。
信之「明人、大好き。」
私は信之の垂れた笑顔で1番嬉しい言葉を言われて、成くんの存在を忘れる。
明人「私も大好き。」
私は少し離れた信之に優しく触れるキスをした。
信之「またね。」
明人「うん。また後でね。」
私は信之に手を振りながら成くんと時間潰しをしに映画館に向かった。
…………
ロングコートの信之はやっぱりカッコいい。
周りを気にしない信之、大好きだよ。
…………
環流 虹向/エンディングノート
「おー…、…っちゃ…ん?」
「もう少しで、モーニング終わるよ?」
私はその言葉聞いて本能で目を覚ますと、雨瑞くんが心配そうな顔で私を見ていた。
雨瑞「かーくんもさっちゃんも寝不足なの?」
明人「うん。歳に似合わずオールした。」
雨瑞「2人はほんと、すけべだなぁ。」
なんでそうなるんだと思ったけど、恋人2人が寝不足ならそう考えるのが当たり前なのかもしれない。
雨瑞「もう少しでモーニング終わるけど、いつもの?」
明人「今日はオレンジジュースで目覚まそうかな。」
雨瑞「はーい。かーくん呼んでくるね。」
明人「うん。」
私はぎりぎりモーニングを通してもらい、持ってきていた手鏡でおでこの赤みをさすっているとすぐに信之がピカイチサンドを持ってやって来た。
信之「お待たせ。」
明人「ありがとう。目、赤くなっちゃってるよ。」
私は寝不足で目が充血気味な信之に目薬を渡す。
信之「ありがとう。明人は少し寝れたからちょっと顔色いいね。」
そう言って信之は私の頬にキスをしてピカイチサンドを食べ始めた。
明人「信之も休憩うまく使って寝てね?」
信之「成紀さんが明人の迎え来たらちょっと寝るよ。」
え?それって10時ちょっと前だから確実に20分くらいしか寝れないじゃん。
明人「寝てていよ?成紀くん来たら起こすし。」
信之「ううん。明人と過ごす時間の方が大切だから。」
私はその言葉で嬉しさで最近緩みっぱなしの涙腺がまた乱れ始めそうになるのを止める。
明人「分かった。夜ごはんは肉じゃがにするね。成紀くんが新しい圧力鍋買ったらしいから貸してもらう。」
信之「いいね。一段と美味しく出来そう。」
明人「うん!今日は1番美味しく出来る気がする。」
私は成くんと行く映画よりも信之と食べる肉じゃがの方が楽しみでしょうがない。
明人「肉じゃがで元気つけて明日の大掃除頑張ろうね。」
信之「模様替えもありかもね。」
明人「確かに。新しい1年始まりそう。」
私は信之の家具をどう移動させようか考えながらいつも通りピカイチサンドを味わっていると、成くんがやってきてしまった。
成「おはよー。食べ終わりそう?」
と、成くんは信之の隣に座り私のピカイチサンドセットの進み具合を見てきた。
明人「終わるけど、オレンジジュースあるもん。」
私は信之との時間が最大限続くようにゆっくり味わう。
成「一応、映画館って時間決まってるからね?」
明人「分かってるよー。」
私はぎりぎりの時間を責めようと信之の腕時計を見ながらサンドイッチを口に運んでいると、シフト作りを2階の事務所でしていた綺咲さんがキッチンから出てきた。
綺咲「かーくん、シフト今日出していけそう?」
信之「はい。でも、明人のこと見送ってからでいいですか?」
綺咲「うん!来年も頑張ろうね。」
綺咲さんはすでに来年に気合いを入れながら雨瑞くんと少しずつ店の掃除をし始めた。
信之「時間、大丈夫?」
と、信之はちょっとだけ時間を越してしまった私に聞いてきた。
明人「…そろそろ行かなきゃ、だね。」
私は信之の余韻がある体が寂しくて奥底からぎゅっと苦しくなっていると、信之は頭を撫でてくれた。
信之「気をつけて行ってきてね。」
明人「うん。信之も倒れないように気をつけてね。」
私は信之の頬にキスをして残っていたオレンジジュースを飲み干し、外に出る準備をする。
成「忘れ物なさそう?」
明人「大丈夫。」
信之「あるよ。」
そう言って信之は私に自分のマフラーを巻き付けた。
信之「風邪引かないでね。」
明人「ありがとう。」
私は信之の香りがするマフラーを貸してもらったことが嬉しくて顔を緩ませていると、信之がキスをしてくれた。
信之「外まで送るね。」
明人「いいのに。」
信之「時間はあるから。」
私はクリスマスプレゼントであげた大きなポケットがついていて身長に合うロングコートを着たカッコいい信之に、車に乗り込んだ私を見送ってもらうことにした。
明人「いってきます。無理そうだったらちゃんと休んでね?」
信之「うん。そうする。」
そう言うと信之は車の窓に少し頭を潜らせて、成くんがいる前だったけど私が大好きなキスをしてくれた。
信之「明人、大好き。」
私は信之の垂れた笑顔で1番嬉しい言葉を言われて、成くんの存在を忘れる。
明人「私も大好き。」
私は少し離れた信之に優しく触れるキスをした。
信之「またね。」
明人「うん。また後でね。」
私は信之に手を振りながら成くんと時間潰しをしに映画館に向かった。
…………
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…………
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