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雲の上に
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じめじめとする季節がもう一度来て、私は時音のために頑張っていた小説を思い出し、今まで時音と会った事を小説のようにしてまとめているとこの間買った小さいTVから時音の情報が耳に入ってきた。
私は背を向けていたTVに顔を向けて、また人気が上がった時音が入っている俳優グループの特集を見る。
その俳優グループはこの間、時音が車に飛び乗った時に私に手を振ってくれた人たちでみんなそれぞれ得意な歌やモノマネをしていく中、時音は自分よりも大きい人を背負い投げして柔道が得意な事をアピールしていた。
私はその時音を知らなかったので、あの日見事な受け身を取った理由を初めて目の当たりしているとメッセージでまた凛太郎さんからスイーツ巡りのお誘いが来た。
私はそれとなく李代さんのために断ってきたけれど、さすがにこれ以上は難しいと思い今日ならOKと返信すると出勤前だったら行けると食い気味に返信に喜んでいた。
そんな凛太郎さんにそろそろ李代さんと付き合ってスイーツ巡りに行ったらどうですかと言いたいけれど、凛太郎さんは李代さんの話になるとあんまりいい顔をしないのでなぜかだいぶ脈なし。
李代さんもたまにギャラ呑みで一緒に遊ぶ仲にはなったけど、凛太郎さんが好きなのになんでそんなに男性にちやほやされたいんだろうなと一緒に過ごしているとずっと考えてしまう。
だからそんな2人から距離を取りたいのに2人からの定期的なお誘いがまだ来るので、凛太郎さんにはやんわりと今日で終わりという事を伝えられたらいいなと思い、待ち合わせした駅前に行くと凛太郎さんがちょうど見知らぬ女性と別れたところを目撃してしまった。
私はひっそりと待ち合わせ場所の花壇の縁に座り、気づいてないフリをして携帯をいじっていると前に凛太郎さんがやってきた。
凛太郎「早いですね。今日はお仕事お休みなんですか?」
幸来未「はい。のんびりしてました。」
凛太郎「そうなんですね。僕も休みになりました。」
幸来未「…え?あのBARでいつも社畜なのに?」
凛太郎「僕、ちょっと偉くなってエリアマネージャーになったんです。忙しさはレベルアップしたんですけど、ある程度自分都合で変えられるものなので。」
幸来未「そうなんですか…?私のバイト先のエリアマネージャーは瀕死でしたよ?」
凛太郎「まあ、兄さんがオーナーっていうこともあると思います。大きなチェーン店ではないので、ある程度融通が聞いちゃうんですよ。」
と、凛太郎さんは自慢げに話し、私と一緒に夕立を過ごすのに最適なテラス席に屋根があるカフェに連れ行ってくれた。
凛太郎「ここ、ケーキがメインですけど、このキッシュが最高に美味しいらしいんですよ!」
幸来未「いいですね。ちょっとした夕ご飯もここで食べちゃいましょ。」
私は凛太郎さんがおススメしてくれたキッシュとシェア前提のピザ1枚に雨の日にぴったりなソーダゼリーが載っているアイスケーキを注文する。
凛太郎「僕もピザいっちゃおうかな。」
幸来未「え…っと、半分こしようかなって思ってたんですけど。」
凛太郎「いいですね!じゃあ僕はカニクリームピザとキッシュ、デザートはチョコムースのでお願いしまーす。」
と言って、凛太郎さんは私と別の種類のピザをしっかり頼んだ。
私は戸惑いながら店員さんが去った後、なんでピザを頼んだのか凛太郎さんに聞いてみると凛太郎さんは不思議そうな顔をしてハーフハーフのピザにするためだと言った。
私は相変わらず、分かりにくい人だなと思いながらも、美味しい店を教えてくれた事に感謝してまた時音へブログを更新し、一緒に行きたい場所を増やした。
環流 虹向/23:48
私は背を向けていたTVに顔を向けて、また人気が上がった時音が入っている俳優グループの特集を見る。
その俳優グループはこの間、時音が車に飛び乗った時に私に手を振ってくれた人たちでみんなそれぞれ得意な歌やモノマネをしていく中、時音は自分よりも大きい人を背負い投げして柔道が得意な事をアピールしていた。
私はその時音を知らなかったので、あの日見事な受け身を取った理由を初めて目の当たりしているとメッセージでまた凛太郎さんからスイーツ巡りのお誘いが来た。
私はそれとなく李代さんのために断ってきたけれど、さすがにこれ以上は難しいと思い今日ならOKと返信すると出勤前だったら行けると食い気味に返信に喜んでいた。
そんな凛太郎さんにそろそろ李代さんと付き合ってスイーツ巡りに行ったらどうですかと言いたいけれど、凛太郎さんは李代さんの話になるとあんまりいい顔をしないのでなぜかだいぶ脈なし。
李代さんもたまにギャラ呑みで一緒に遊ぶ仲にはなったけど、凛太郎さんが好きなのになんでそんなに男性にちやほやされたいんだろうなと一緒に過ごしているとずっと考えてしまう。
だからそんな2人から距離を取りたいのに2人からの定期的なお誘いがまだ来るので、凛太郎さんにはやんわりと今日で終わりという事を伝えられたらいいなと思い、待ち合わせした駅前に行くと凛太郎さんがちょうど見知らぬ女性と別れたところを目撃してしまった。
私はひっそりと待ち合わせ場所の花壇の縁に座り、気づいてないフリをして携帯をいじっていると前に凛太郎さんがやってきた。
凛太郎「早いですね。今日はお仕事お休みなんですか?」
幸来未「はい。のんびりしてました。」
凛太郎「そうなんですね。僕も休みになりました。」
幸来未「…え?あのBARでいつも社畜なのに?」
凛太郎「僕、ちょっと偉くなってエリアマネージャーになったんです。忙しさはレベルアップしたんですけど、ある程度自分都合で変えられるものなので。」
幸来未「そうなんですか…?私のバイト先のエリアマネージャーは瀕死でしたよ?」
凛太郎「まあ、兄さんがオーナーっていうこともあると思います。大きなチェーン店ではないので、ある程度融通が聞いちゃうんですよ。」
と、凛太郎さんは自慢げに話し、私と一緒に夕立を過ごすのに最適なテラス席に屋根があるカフェに連れ行ってくれた。
凛太郎「ここ、ケーキがメインですけど、このキッシュが最高に美味しいらしいんですよ!」
幸来未「いいですね。ちょっとした夕ご飯もここで食べちゃいましょ。」
私は凛太郎さんがおススメしてくれたキッシュとシェア前提のピザ1枚に雨の日にぴったりなソーダゼリーが載っているアイスケーキを注文する。
凛太郎「僕もピザいっちゃおうかな。」
幸来未「え…っと、半分こしようかなって思ってたんですけど。」
凛太郎「いいですね!じゃあ僕はカニクリームピザとキッシュ、デザートはチョコムースのでお願いしまーす。」
と言って、凛太郎さんは私と別の種類のピザをしっかり頼んだ。
私は戸惑いながら店員さんが去った後、なんでピザを頼んだのか凛太郎さんに聞いてみると凛太郎さんは不思議そうな顔をしてハーフハーフのピザにするためだと言った。
私は相変わらず、分かりにくい人だなと思いながらも、美味しい店を教えてくれた事に感謝してまた時音へブログを更新し、一緒に行きたい場所を増やした。
環流 虹向/23:48
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