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雲の上に
139:02:36
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ソファー上にいた時音はとても心配だったけど、ベッド上で私と住む新しい家の候補を見ている時音はいつも通りで久しぶりにホームメイトが帰ってきた感じがする。
時音「一応、家でも芝居の練習したいから防音設備が整ってるとこにしたいなって思ってるんだけど、幸来未はなにか要望ある?」
幸来未「んー…。ベッドは2人で寝たらちょっと狭いくらいのやつでお風呂は2人で入れるくらい大きいのがあったら嬉しい。」
時音「このベッドはあんまり?」
と、時音はクリスマスの時に使ったベッドよりは一回り小さいマットレスを軽く叩き、首を傾げる。
幸来未「シングルでいいかも。それでちょっといいの買おうよ。」
時音「幸来未も僕も小さいからそのくらいでちょうどいいかもね。」
時音は広々使える今のベッドでリズミカルに足を跳ねさせるけど、シングルになったらそれも難しくなるかもって思わないのかな。
時音「お風呂が大きくて防音完備がある部屋だとこれかなー。」
と、時音はベッドの案をもう受け入れて2人の案をまとめた一室を私に見せた。
幸来未「…え?26万だよ?」
時音「やっぱり東京って高いね。けど、元々貯金してたし、この間の韓国の撮影と営業活動で結構稼いだから大丈夫。」
…大丈夫って言われても。
同棲するなら折半だと思ってたし、私の手取りは良くて20万なんだけど。
時音「多分、これが一番安いくらいかも。あとは30万以上ばっかり。」
そう言ってあと2つの候補を私の前に置いた時音は日当たりの良さや通勤の利便性を語るけど、私の予想した駆け落ち部屋とは全く違った。
私の想像では小さな小道が入り組んでてその迷路のような道を知ってる私と時音だけがその家にたどり着いて、とても優しそうな大家さんの部屋の上に住むの。
そこの部屋の窓からは圧迫感が強い隣の家の真っ白な壁が見えて夜景も星空も見えないけど、朝日は隙間からしっかり反射して入ってくるようなオンボロアパートだと、てっきり考えていたから私は時音が提示してくる部屋に少し躊躇してしまう。
幸来未「私、ちゃんと家賃払えるか分からないかも…。」
時音「大丈夫。僕がなんとかするから。幸来未はこのタワマンのジム借りたり、このマンションのベランダで日向ぼっこしたり、この一軒家風の家で庭作っててもいいよ。」
『僕がなんとかする』って、どういう意味?
私は一緒にやりくりして暮らそうって言ってくれた時音の言葉が嬉しかったのになんで1人で頑張ろうとするの?
一緒に頑張り合う恋人が良かったのに1人で頑張られちゃうのはちょっと嫌かも。
時音「幸来未はどれがいい?」
幸来未「んー…、もうちょっといろんな部屋見たいかも。」
時音「じゃあまた会える時までに探しとくね。」
幸来未「今度はいつ会えそう?」
時音「多分…、舞台が終わったらかな…。」
それってもう秋じゃん。
今って春だけど時音はそれ分かって言ってるのかな。
幸来未「そっか。じゃあ今出てない部屋も追加されてるね。」
時音「…そうだね!また新しい候補見つけとく!」
時音は遠足前の子どもみたいに嬉しそうに笑うけど、私はそれに合わせて口角を上げることしかできなくてなんだか気持ちが遠のいてしまったのを感じる。
幸来未「うん。ちゅーしよ。」
時音「え!?…う、うんっ。」
と、時音は一瞬驚いた顔を見せて隣にいる私に唇を合わせ、中途半端に脱がしていた服をしっかり脱がし始める。
私もそれに合わせて服を脱がそうとすると時音は私の手を掴んだ。
時音「…ちょっと、怪我見られたくない。」
幸来未「気にしないよ。」
時音「でも…、なんかダサいし…。」
幸来未「じゃあ私の怪我見せてあげる。」
私は自分から脱いで自分の下乳の影にずっと残ってしまっている悠雪さんのカケラを見せる。
時音「…ここ、どうしたの?」
幸来未「彼氏に噛まれた。時音で上塗りして。」
時音「まだ…、別れてないの…?」
…どうしよう。
私は一瞬嘘をつくかどうか悩んでしまったことに自分の気持ちが前とは違うことを知る。
幸来未「別れたって言ってほしい?」
時音「…本当に別れた時に言ってほしい。」
そう言いながら時音は傷の上に唇を這わせてチクっとするキスをした。
時音「幸来未の体にいっぱい上塗りしていい…?」
と、時音は少し不機嫌そうな顔で私に潤目で上目遣いをしながら私のさくらんぼで自分の顔を挟む。
幸来未「うん。ずっとして欲しかった。」
私は時音の顔に抱きつき、本当に言うべきことを飲み込んでしまった。
時音「幸来未にいっぱいキスマークつけるから。彼氏に見せつけてきて。」
そう言って時音はたくさんの金平糖のスタンプを私の体につけながら少し硬くなった指の腹で私を優しく撫でて、岩盤浴よりも温泉よりも癒される温もりをくれた。
環流 虹向/23:48
時音「一応、家でも芝居の練習したいから防音設備が整ってるとこにしたいなって思ってるんだけど、幸来未はなにか要望ある?」
幸来未「んー…。ベッドは2人で寝たらちょっと狭いくらいのやつでお風呂は2人で入れるくらい大きいのがあったら嬉しい。」
時音「このベッドはあんまり?」
と、時音はクリスマスの時に使ったベッドよりは一回り小さいマットレスを軽く叩き、首を傾げる。
幸来未「シングルでいいかも。それでちょっといいの買おうよ。」
時音「幸来未も僕も小さいからそのくらいでちょうどいいかもね。」
時音は広々使える今のベッドでリズミカルに足を跳ねさせるけど、シングルになったらそれも難しくなるかもって思わないのかな。
時音「お風呂が大きくて防音完備がある部屋だとこれかなー。」
と、時音はベッドの案をもう受け入れて2人の案をまとめた一室を私に見せた。
幸来未「…え?26万だよ?」
時音「やっぱり東京って高いね。けど、元々貯金してたし、この間の韓国の撮影と営業活動で結構稼いだから大丈夫。」
…大丈夫って言われても。
同棲するなら折半だと思ってたし、私の手取りは良くて20万なんだけど。
時音「多分、これが一番安いくらいかも。あとは30万以上ばっかり。」
そう言ってあと2つの候補を私の前に置いた時音は日当たりの良さや通勤の利便性を語るけど、私の予想した駆け落ち部屋とは全く違った。
私の想像では小さな小道が入り組んでてその迷路のような道を知ってる私と時音だけがその家にたどり着いて、とても優しそうな大家さんの部屋の上に住むの。
そこの部屋の窓からは圧迫感が強い隣の家の真っ白な壁が見えて夜景も星空も見えないけど、朝日は隙間からしっかり反射して入ってくるようなオンボロアパートだと、てっきり考えていたから私は時音が提示してくる部屋に少し躊躇してしまう。
幸来未「私、ちゃんと家賃払えるか分からないかも…。」
時音「大丈夫。僕がなんとかするから。幸来未はこのタワマンのジム借りたり、このマンションのベランダで日向ぼっこしたり、この一軒家風の家で庭作っててもいいよ。」
『僕がなんとかする』って、どういう意味?
私は一緒にやりくりして暮らそうって言ってくれた時音の言葉が嬉しかったのになんで1人で頑張ろうとするの?
一緒に頑張り合う恋人が良かったのに1人で頑張られちゃうのはちょっと嫌かも。
時音「幸来未はどれがいい?」
幸来未「んー…、もうちょっといろんな部屋見たいかも。」
時音「じゃあまた会える時までに探しとくね。」
幸来未「今度はいつ会えそう?」
時音「多分…、舞台が終わったらかな…。」
それってもう秋じゃん。
今って春だけど時音はそれ分かって言ってるのかな。
幸来未「そっか。じゃあ今出てない部屋も追加されてるね。」
時音「…そうだね!また新しい候補見つけとく!」
時音は遠足前の子どもみたいに嬉しそうに笑うけど、私はそれに合わせて口角を上げることしかできなくてなんだか気持ちが遠のいてしまったのを感じる。
幸来未「うん。ちゅーしよ。」
時音「え!?…う、うんっ。」
と、時音は一瞬驚いた顔を見せて隣にいる私に唇を合わせ、中途半端に脱がしていた服をしっかり脱がし始める。
私もそれに合わせて服を脱がそうとすると時音は私の手を掴んだ。
時音「…ちょっと、怪我見られたくない。」
幸来未「気にしないよ。」
時音「でも…、なんかダサいし…。」
幸来未「じゃあ私の怪我見せてあげる。」
私は自分から脱いで自分の下乳の影にずっと残ってしまっている悠雪さんのカケラを見せる。
時音「…ここ、どうしたの?」
幸来未「彼氏に噛まれた。時音で上塗りして。」
時音「まだ…、別れてないの…?」
…どうしよう。
私は一瞬嘘をつくかどうか悩んでしまったことに自分の気持ちが前とは違うことを知る。
幸来未「別れたって言ってほしい?」
時音「…本当に別れた時に言ってほしい。」
そう言いながら時音は傷の上に唇を這わせてチクっとするキスをした。
時音「幸来未の体にいっぱい上塗りしていい…?」
と、時音は少し不機嫌そうな顔で私に潤目で上目遣いをしながら私のさくらんぼで自分の顔を挟む。
幸来未「うん。ずっとして欲しかった。」
私は時音の顔に抱きつき、本当に言うべきことを飲み込んでしまった。
時音「幸来未にいっぱいキスマークつけるから。彼氏に見せつけてきて。」
そう言って時音はたくさんの金平糖のスタンプを私の体につけながら少し硬くなった指の腹で私を優しく撫でて、岩盤浴よりも温泉よりも癒される温もりをくれた。
環流 虹向/23:48
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