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おれたちともだち
224:22:03
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私はここ最近日課になったトイレでの時音のブログを見てみると、そこには何かの契約書と一緒に写っている時音だった。
『もしかして事務所入ったの?』
私がそう送るとすぐにメッセージが帰ってきた。
『そう!今日本契約した!』
すごい…っ。
すごいよ…、時音。
今すぐお祝いしたいけど、あとちょっとだけ待ってね。
私が時音にお祝いメッセージを送ろうとすると、突然トイレの扉が殴られた。
悠雪「幸来未!トイレ長い!」
と、悠雪さんがすごい怒鳴り声で叫んだ。
幸来未「…待ってよ。今入ったばっかりだよ?」
悠雪「誰とメッセージ送り合ってんだよ。俺が1番好きなんじゃないのかよ!」
怒鳴り声をあげた悠雪さんは扉を何度も蹴って開けようとしてくる。
私はその音となんで時音とのメッセージがバレているのかに恐怖で体が動けなくなっていると、酔って寝てしまっていた紀莉哉さんと春馬くんが扉前にいる悠雪さんを止めてくれた。
紀莉哉「おい、幸来未。出てこい。」
…なんか、怒ってる?
その声に若干の怪しみを持ちつつ、そっと扉を開けると扉の前に紀莉哉さんが立っていて怒鳴り散らかす悠雪さんを春馬くんが壁に押さえつけてた。
紀莉哉「お前、悠雪のことどう思ってんの?」
と、今にも手を出してきそうな紀莉哉さんは私を蔑むように見下ろしてきた。
幸来未「どうって…?」
悠雪「幸来未は俺のこと1番好きだから!紀莉哉はなんも関わんな!」
紀莉哉「そう言ってるけど、幸来未はどう思ってんの?」
幸来未「すき、だよ…。」
悠雪「ほら!俺たち両想い!」
紀莉哉「じゃあ、両想いの誓いに一旦携帯沈めろよ。」
幸来未「え…っ。」
私はまさかの提案に驚き、時音との関わりがなくなるのが嫌で携帯に抱きつく。
紀莉哉「1番悠雪が好きなら携帯なんかいらないよな。また悠雪に金出してもらって買い換えてもらえよ。」
幸来未「…それは無理かも。」
そう言いながら私が俯くと紀莉哉さんが一歩踏み出し、私を壁に叩きつけた。
紀莉哉「おい!テメェ、色恋かけて男弄んでんじゃねーよ!」
私は顔の前で耳をつんざくほどの怒鳴り声を浴びせられて自分が分かるほど眉が寄ってしまう。
春馬「とりあえず、みんな落ち着いて。一旦、リビング戻らない?」
悠雪「…ダメ。幸来未、携帯買い換えるからトイレに捨ててよ。」
紀莉哉「お前の彼氏の頼みなら聞けるよな。今日で50万搾り取った記念に捨てろよ。」
…どうしよ。
バックアップ取ってないよ。
時音との繋がり、携帯しかないよ。
これがなくなっちゃったらずっと会えなくなる。
幸来未「……無理!」
私は紀莉哉さんに体当たりして自分の荷物があるリビングに駆け出す。
すると、3人の争う声が廊下で聞こえ始める。
それを無視して私は自分の荷物を取り、どうしても通らないといけない廊下に行くと春馬くんが2人を寝室に蹴り入れ閉じ込めていた。
春馬「俺のカバンも!」
私はそれを聞いてすぐに春馬くんのカバンも取って、裸足のままエレベーターに乗り込むとコートと靴を抱えた春馬くんが乗ってきた。
春馬「早く閉めて…っ!」
と、息切れが激しい春馬くんの言葉と同時に扉を閉めてそのまま1階に降りる。
私はエレベーターから1番に降りて春馬くんに引っ張られながらも壁1枚で目隠しされている集合ポストに行き、ずっと持っていたお金が入っている封筒を悠雪さんのポストに投函していると2人分の足音が聞こえ、春馬くんと身をかがめ一緒に息をひそめる。
紀莉哉「現在地は?」
悠雪「ここから動いてない。」
紀莉哉「ガチでゴミアプリだな。」
そう話す2人はなぜか携帯を見ながら外に駆け出していった。
春馬「…西宮、一旦携帯の電源切って。」
幸来未「え?なんで?」
春馬「いいから。」
そう言って春馬くんは私の携帯を奪い取って電源を切った。
春馬「とりあえず、俺ん家までタクシーで逃げよ。」
幸来未「…うん。」
私は春馬くんのロングコートを頭にかぶりながら大通りに走り、春馬くんの家に避難することにした。
環流 虹向/23:48
『もしかして事務所入ったの?』
私がそう送るとすぐにメッセージが帰ってきた。
『そう!今日本契約した!』
すごい…っ。
すごいよ…、時音。
今すぐお祝いしたいけど、あとちょっとだけ待ってね。
私が時音にお祝いメッセージを送ろうとすると、突然トイレの扉が殴られた。
悠雪「幸来未!トイレ長い!」
と、悠雪さんがすごい怒鳴り声で叫んだ。
幸来未「…待ってよ。今入ったばっかりだよ?」
悠雪「誰とメッセージ送り合ってんだよ。俺が1番好きなんじゃないのかよ!」
怒鳴り声をあげた悠雪さんは扉を何度も蹴って開けようとしてくる。
私はその音となんで時音とのメッセージがバレているのかに恐怖で体が動けなくなっていると、酔って寝てしまっていた紀莉哉さんと春馬くんが扉前にいる悠雪さんを止めてくれた。
紀莉哉「おい、幸来未。出てこい。」
…なんか、怒ってる?
その声に若干の怪しみを持ちつつ、そっと扉を開けると扉の前に紀莉哉さんが立っていて怒鳴り散らかす悠雪さんを春馬くんが壁に押さえつけてた。
紀莉哉「お前、悠雪のことどう思ってんの?」
と、今にも手を出してきそうな紀莉哉さんは私を蔑むように見下ろしてきた。
幸来未「どうって…?」
悠雪「幸来未は俺のこと1番好きだから!紀莉哉はなんも関わんな!」
紀莉哉「そう言ってるけど、幸来未はどう思ってんの?」
幸来未「すき、だよ…。」
悠雪「ほら!俺たち両想い!」
紀莉哉「じゃあ、両想いの誓いに一旦携帯沈めろよ。」
幸来未「え…っ。」
私はまさかの提案に驚き、時音との関わりがなくなるのが嫌で携帯に抱きつく。
紀莉哉「1番悠雪が好きなら携帯なんかいらないよな。また悠雪に金出してもらって買い換えてもらえよ。」
幸来未「…それは無理かも。」
そう言いながら私が俯くと紀莉哉さんが一歩踏み出し、私を壁に叩きつけた。
紀莉哉「おい!テメェ、色恋かけて男弄んでんじゃねーよ!」
私は顔の前で耳をつんざくほどの怒鳴り声を浴びせられて自分が分かるほど眉が寄ってしまう。
春馬「とりあえず、みんな落ち着いて。一旦、リビング戻らない?」
悠雪「…ダメ。幸来未、携帯買い換えるからトイレに捨ててよ。」
紀莉哉「お前の彼氏の頼みなら聞けるよな。今日で50万搾り取った記念に捨てろよ。」
…どうしよ。
バックアップ取ってないよ。
時音との繋がり、携帯しかないよ。
これがなくなっちゃったらずっと会えなくなる。
幸来未「……無理!」
私は紀莉哉さんに体当たりして自分の荷物があるリビングに駆け出す。
すると、3人の争う声が廊下で聞こえ始める。
それを無視して私は自分の荷物を取り、どうしても通らないといけない廊下に行くと春馬くんが2人を寝室に蹴り入れ閉じ込めていた。
春馬「俺のカバンも!」
私はそれを聞いてすぐに春馬くんのカバンも取って、裸足のままエレベーターに乗り込むとコートと靴を抱えた春馬くんが乗ってきた。
春馬「早く閉めて…っ!」
と、息切れが激しい春馬くんの言葉と同時に扉を閉めてそのまま1階に降りる。
私はエレベーターから1番に降りて春馬くんに引っ張られながらも壁1枚で目隠しされている集合ポストに行き、ずっと持っていたお金が入っている封筒を悠雪さんのポストに投函していると2人分の足音が聞こえ、春馬くんと身をかがめ一緒に息をひそめる。
紀莉哉「現在地は?」
悠雪「ここから動いてない。」
紀莉哉「ガチでゴミアプリだな。」
そう話す2人はなぜか携帯を見ながら外に駆け出していった。
春馬「…西宮、一旦携帯の電源切って。」
幸来未「え?なんで?」
春馬「いいから。」
そう言って春馬くんは私の携帯を奪い取って電源を切った。
春馬「とりあえず、俺ん家までタクシーで逃げよ。」
幸来未「…うん。」
私は春馬くんのロングコートを頭にかぶりながら大通りに走り、春馬くんの家に避難することにした。
環流 虹向/23:48
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