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環流 虹向

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おれたちともだち

237:17:57

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「ありがとう!来週末までにはちゃんと返しに来るから!」

と、まだ興奮気味な春馬くんは朝ごはんを食べた後、あのDVDを紙袋をもらってまで大切にカバンに入れて仕事へ向かった。

紀莉哉「思ったよりオタクなんだな。」

悠雪「前のパーティーで話合うなと思ったらこういうことだったんだね。」

私は春馬くんの話をしている2人を置いて、眠気が強い頭を休ませるために4人で夜を明かしたリビングに戻ってそのままソファーで寝ようとすると悠雪さんに毛布を奪われた。

悠雪「ベッドで寝よ?」

と、悠雪さんは私の体を抱き上げてわざわざ立ち上がらせた。

幸来未「…ん。」

私は本気で眠いフリをするために足元をふらつかせていると、私の背中を紀莉哉さんが支えてそのままベッドに連行されてしまった。

紀莉哉「幸来未寝てるから俺もついでに寝てっていい?」

悠雪「…いいよ。」

よし。

私も演技派になれた。

そんなことを1人で喜んでいるとなぜか私を挟むように2人は横になった。

嫉妬狂いの悠雪さんだけど、本当に紀莉哉さんには緩いらしい。

だからこそ、ちゃんとした睡眠が出来るベッドに寝かせてもらってるけど、背後に紀莉哉さんがいるのは気にくわない。

けど、この後はずっと悠雪さんといることになるからちゃんと寝よ。

私は少し熱い布団に包まって寝ていると、自分の手に違和感を感じ起きてしまった。

けれどすぐに目を開けることはせずに様子を伺っていると、悠雪さんが私の手の平を自分の先っちょを撫でるように触れさせていた。

どんだけ性欲が強いんだ。

私は呆れ気味にまた眠りにつこうとすると、突然胸を鷲掴みされた。

その衝撃に思わず肩をすくませると後頭部に熱い吐息がかかった。

悠雪「…やばっ、幸来未柔らか。」

と、悠雪さんが私の手の平を楽しんでいる布団の中で、紀莉哉さんが私の胸を弄り、いつのまにか軽く脱げているスウェット下にあるお尻の谷間にタイマンゴーを当ててきた。

これ…、寝ぼけてないよね…?

悠雪さんは私の名前をずっと呼んでるけど、紀莉哉さんは何も言わず私の匂いを吸い込んで体を揉んで摩ってくるだけで起きているか分からない。

けど、この状況じゃ寝れない…。

私はずっと悠雪さんに掴まれていた腕も一緒に頭上に上げ、体を横向きから仰向けにして全部が離れた体を伸ばして寝ぼけているフリをする。

悠雪「…起きた?」

幸来未「んー…。」

私は目を閉じたまま、悠雪さんに適当な返事をして少し離れてくれた2人に安心する。

悠雪「可愛すぎ…ぃ♡」

と、悠雪さんはおもむろに起き上がると私の顔の上に乗り、フランスパンを私の口に差し込んできた驚きで私は目を開けてしまう。

悠雪「おはよ、幸来未♡」

私に挨拶した悠雪さんはフランスパンを2擦りすると、大量の生イーストを出した。

私は悠雪さんの独特の味が好きになれなくて、口を塞がれたまま溺れていると悠雪さんはずぽっと口から離れてくれた。

悠雪「やぁーだっ。俺の精子、鼻から出さないで。」

と、悠雪さんは私の溢れる涙は拭かず、真っ先に鼻から出てきた生イーストを拭いた。

幸来未「むりやり、やだ…。」

悠雪「幸来未が可愛すぎるのがいけないの。」

そう言って悠雪さんはまだ息の荒い私の鼻を潰すように荒っぽいキスをしてきて、私が酸欠で意識を失いかけそうになるのを1人で争っていると暴れていた手に何か温かくて細かい凹凸があるものを掴んだ。

紀莉哉「…いてぇよ。てか、今何時?」

と、若干キレ気味の紀莉哉さんは私に顔を叩かれて不機嫌そうに携帯で時間を確認すると、ため息をついた。

紀莉哉「まだ午前中じゃん。さっさと寝ろよ。」

そう言って低血圧な紀莉哉さんはまた眠りについた。

悠雪「紀莉哉怒るとめんどくさいから寝よっか。」

と、悠雪さんはしょげた顔をしながら布団に潜った。

私はさっきのことがあったので、悠雪さん側のベッド脇に移動して私の背中を抱きしめてもらうように寝させてもらった。


環流 虹向/23:48
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