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おれたちともだち
259:06:43
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私はあもんさんに入れ知恵され、凛太郎さんとあもんさんにボコボコに蹴られている悠雪さんに駆け寄り即興劇を終わらせる。
あもん「言っただろ。俺の弟コケにすんなって。」
凛太郎「一応顔で買った従業員なんで、顔だけは許しますよ。」
と、ゲロまみれの悠雪さんの顔に2人は唾を吐き、中へ戻っていった。
悠雪「…ここみぃ、いたぁ…いっ。」
幸来未「殴られて痛くない人なんていないよ。だからこれからはやっちゃダメ。約束ね。」
私は悠雪さんの顔を拭きながら小指を出すと悠雪さんはすぐに両手で掴んできた。
悠雪「ここみ…、すき…っ。」
幸来未「…人を殴る人は好きじゃない。だから今からやめて。」
悠雪「おれのこと…、きらいなの…。」
と、悠雪さんは殴られても涙を流さなかったのに今更になって涙で地面を濡らした。
幸来未「次に誰か殴ったらそうなるかも。だから殴らない約束して。」
悠雪「…わかったぁ。」
そう言って悠雪さんは吐きそうな声で指切りげんまんを歌い、喉奥に残っていただろうものを全て吐くとゆっくりと自分の力で立ち上がった。
悠雪「はぁ…。つかれた…。」
こっちのセリフだよ…。
なんで好きじゃなくなった人の介抱しないといけないんだろう。
そう思いながら私は悠雪さんに肩を貸し事件のあったロビーに戻ると、紀莉哉さんがど真ん中のソファーを1人で陣取りこちらを見ていた。
悠雪「紀莉哉…、疲れた…。」
紀莉哉「だろな。とりあえず帰るぞ。」
と言って紀莉哉さんは私も一緒にタクシーに乗せて悠雪さんの家に行き、悠雪さんのゲロ臭い服を脱がせベッドに寝かせた。
紀莉哉「話。時間あるだろ?」
紀莉哉さんはいつもの顔は見せず、私にとても冷たい態度を取ってリビングに入った。
私はまた嫌な時間が始まると分かりながらも、逃げることはできずにリビングに行き紀莉哉さんが座ったソファーの端に座った。
紀莉哉「なんでああなった?」
幸来未「…悠雪から聞いてないの?」
紀莉哉「ずっと幸来未が店長とキスしたって騒いでてちゃんとは知れてない。」
友達の言葉は鵜呑みにしないんだ…。
ってことは、こう言うの何度かあったってことなのかな…。
幸来未「悠雪がトイレでしたいって言ってきたの断ったら首と舌噛まれて、悠雪が抜くって言ったからトイレから出たらたまたま凛太郎さんと会って口をゆすぎに行こうって駐車場裏に引っ張られてたら悠雪がそれ見て勘違いしたんだと思う。」
紀莉哉「なんでそれでキスしたって勘違いするんだよ。」
幸来未「凛太郎さんは私とぶつかった時に口を切ったと思ってたから『僕のせい』って言っちゃったのを悠雪が勘違いしたんだと思う…。」
紀莉哉「…なるほどな。」
紀莉哉さんは大きなため息をついてソファーに寝転がり、足1つを私の膝の上に置いた。
紀莉哉「悠雪のこと、嫌い?」
幸来未「…嫌いっていうか、怖いかな。」
紀莉哉「けど、悠雪は幸来未に一途だよ。心配かけなければあんな事にならないよ。」
幸来未「…別れたいかも。」
私が甘栗程度の大きさで本音を呟くと、紀莉哉さんは足で私の顎を少し強めに突き上げた。
紀莉哉「それ、悠雪の前では禁句な。毎回別れ話で揉め事起きんのになんで今回は暴れたんだろな…。」
と、紀莉哉さんは考え事をしながらしれっと私の胸を足で突き、柔らかさを確かめるように撫で終えると体を起こした。
紀莉哉「一応別れさせることは出来るけど、今は無理。一旦、悠雪と仲直りしてからな。」
幸来未「…どうやって別れられるの?」
紀莉哉「…別れたいんだ?」
私は本音を言いすぎた紀莉哉さんに冷たい目で見られ心臓が凍りつきそうになると、リビングの扉が開く音がした。
悠雪「…みず。」
と、パンツ1枚の悠雪さんが意識朦朧気味に部屋に入ってきた。
紀莉哉「スポドリと水は冷蔵庫に入れておいたから。俺は一旦帰る。」
幸来未「じゃあ、私も…」
紀莉哉「仲直り。」
と、立ち上がろうとした私の肩を紀莉哉さんは押さえつけてソファーに座らせた。
悠雪「ありがとう…。明日のシフト…」
紀莉哉「分かってる。俺が代わるから2人でゆっくりしなよ。」
そう言う紀莉哉さんは私に嫌な笑顔を見せて、私を頷かせた。
悠雪「2人とも、ありがとう。大好きっ。」
悠雪さんは嬉しそうに私と紀莉哉さんを抱きしめて頬にキスをした。
紀莉哉「その続きは幸来未とね。」
と、紀莉哉さんはわざとらしくその言葉を残し、私を置いていった。
悠雪「したいけど、疲れてるから…。」
幸来未「大丈夫。今日はゆっくり寝よ?明日の朝、ご飯食べれそうだったら私が作るよ。」
悠雪「…いいの?」
幸来未「うん。いつも作ってもらってるし。」
悠雪「幸来未…、好きっ。」
そう言って悠雪さんは私を力強く抱きしめてくれたけど私は同じくらいの気持ちで抱きしめ返すことはできなかった。
環流 虹向/23:48
あもん「言っただろ。俺の弟コケにすんなって。」
凛太郎「一応顔で買った従業員なんで、顔だけは許しますよ。」
と、ゲロまみれの悠雪さんの顔に2人は唾を吐き、中へ戻っていった。
悠雪「…ここみぃ、いたぁ…いっ。」
幸来未「殴られて痛くない人なんていないよ。だからこれからはやっちゃダメ。約束ね。」
私は悠雪さんの顔を拭きながら小指を出すと悠雪さんはすぐに両手で掴んできた。
悠雪「ここみ…、すき…っ。」
幸来未「…人を殴る人は好きじゃない。だから今からやめて。」
悠雪「おれのこと…、きらいなの…。」
と、悠雪さんは殴られても涙を流さなかったのに今更になって涙で地面を濡らした。
幸来未「次に誰か殴ったらそうなるかも。だから殴らない約束して。」
悠雪「…わかったぁ。」
そう言って悠雪さんは吐きそうな声で指切りげんまんを歌い、喉奥に残っていただろうものを全て吐くとゆっくりと自分の力で立ち上がった。
悠雪「はぁ…。つかれた…。」
こっちのセリフだよ…。
なんで好きじゃなくなった人の介抱しないといけないんだろう。
そう思いながら私は悠雪さんに肩を貸し事件のあったロビーに戻ると、紀莉哉さんがど真ん中のソファーを1人で陣取りこちらを見ていた。
悠雪「紀莉哉…、疲れた…。」
紀莉哉「だろな。とりあえず帰るぞ。」
と言って紀莉哉さんは私も一緒にタクシーに乗せて悠雪さんの家に行き、悠雪さんのゲロ臭い服を脱がせベッドに寝かせた。
紀莉哉「話。時間あるだろ?」
紀莉哉さんはいつもの顔は見せず、私にとても冷たい態度を取ってリビングに入った。
私はまた嫌な時間が始まると分かりながらも、逃げることはできずにリビングに行き紀莉哉さんが座ったソファーの端に座った。
紀莉哉「なんでああなった?」
幸来未「…悠雪から聞いてないの?」
紀莉哉「ずっと幸来未が店長とキスしたって騒いでてちゃんとは知れてない。」
友達の言葉は鵜呑みにしないんだ…。
ってことは、こう言うの何度かあったってことなのかな…。
幸来未「悠雪がトイレでしたいって言ってきたの断ったら首と舌噛まれて、悠雪が抜くって言ったからトイレから出たらたまたま凛太郎さんと会って口をゆすぎに行こうって駐車場裏に引っ張られてたら悠雪がそれ見て勘違いしたんだと思う。」
紀莉哉「なんでそれでキスしたって勘違いするんだよ。」
幸来未「凛太郎さんは私とぶつかった時に口を切ったと思ってたから『僕のせい』って言っちゃったのを悠雪が勘違いしたんだと思う…。」
紀莉哉「…なるほどな。」
紀莉哉さんは大きなため息をついてソファーに寝転がり、足1つを私の膝の上に置いた。
紀莉哉「悠雪のこと、嫌い?」
幸来未「…嫌いっていうか、怖いかな。」
紀莉哉「けど、悠雪は幸来未に一途だよ。心配かけなければあんな事にならないよ。」
幸来未「…別れたいかも。」
私が甘栗程度の大きさで本音を呟くと、紀莉哉さんは足で私の顎を少し強めに突き上げた。
紀莉哉「それ、悠雪の前では禁句な。毎回別れ話で揉め事起きんのになんで今回は暴れたんだろな…。」
と、紀莉哉さんは考え事をしながらしれっと私の胸を足で突き、柔らかさを確かめるように撫で終えると体を起こした。
紀莉哉「一応別れさせることは出来るけど、今は無理。一旦、悠雪と仲直りしてからな。」
幸来未「…どうやって別れられるの?」
紀莉哉「…別れたいんだ?」
私は本音を言いすぎた紀莉哉さんに冷たい目で見られ心臓が凍りつきそうになると、リビングの扉が開く音がした。
悠雪「…みず。」
と、パンツ1枚の悠雪さんが意識朦朧気味に部屋に入ってきた。
紀莉哉「スポドリと水は冷蔵庫に入れておいたから。俺は一旦帰る。」
幸来未「じゃあ、私も…」
紀莉哉「仲直り。」
と、立ち上がろうとした私の肩を紀莉哉さんは押さえつけてソファーに座らせた。
悠雪「ありがとう…。明日のシフト…」
紀莉哉「分かってる。俺が代わるから2人でゆっくりしなよ。」
そう言う紀莉哉さんは私に嫌な笑顔を見せて、私を頷かせた。
悠雪「2人とも、ありがとう。大好きっ。」
悠雪さんは嬉しそうに私と紀莉哉さんを抱きしめて頬にキスをした。
紀莉哉「その続きは幸来未とね。」
と、紀莉哉さんはわざとらしくその言葉を残し、私を置いていった。
悠雪「したいけど、疲れてるから…。」
幸来未「大丈夫。今日はゆっくり寝よ?明日の朝、ご飯食べれそうだったら私が作るよ。」
悠雪「…いいの?」
幸来未「うん。いつも作ってもらってるし。」
悠雪「幸来未…、好きっ。」
そう言って悠雪さんは私を力強く抱きしめてくれたけど私は同じくらいの気持ちで抱きしめ返すことはできなかった。
環流 虹向/23:48
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