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リミットシュガー
273:02:57
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こんなとこでしようとしてたんだ。
私はいつもより大きいベッドや座り心地のいいソファーに心踊りつつも備え付けのポットでお茶を作る時音に確かめたいことを聞いてみる。
幸来未「劇団の人たちってみんな芸名で呼び合うの?」
時音「んー…、僕はそうしてるけど、大半の人は本名で呼び合ってるよ。」
幸来未「エリカさんも芸名…?」
時音「うん。本名はリカさん。」
幸来未「時音に入れ知恵した男の先輩は?」
時音「ユキ先輩?その人はユシンさん。」
私はだんだんと自分の脈がおかしくなってきたの感じ、先にソファーに座り体を休ませる。
幸来未「…ユシンって珍しい名前だね。どう書くの?」
時音「えー…っと、悠然の“悠”に天気の雪で“悠雪”。」
…私、盛大にやらかした。
私は自分の愚かさで体に力が入らずソファーに倒れると、時音がお茶を手に持って心配そうに覗き込んだ。
時音「眠い?」
幸来未「一昨日からたくさん動いてたからちょっと筋肉痛。」
時音「マッサージしよっか。」
と、時音はお茶をテーブルに置いて私の肩に手を伸ばしてきたので私はそのまま抱きつく。
幸来未「しよ。」
時音「えっ…、あ、うん…っ。」
時音はいつまでも不意打ちには弱いらしくまだ大人の遊びに顔を赤くする。
私は真っ赤な時音にキスして服の下に手を伸ばしてもらうと時音の手がいつもより熱く感じる。
時音「…すごい冷えてる。温まろう?」
幸来未「温まることしよって言ってるじゃん。」
時音「じゃなくてお風呂。幸来未が風邪引いちゃうのやだよ。」
幸来未「時音も一緒ならいいよ。」
そう言うと時音は眉間をクルミにしてうやむやに首を縦に一度振った。
時音「…恥ずかしいから入浴剤入れよ。」
それ、男が言う言葉なの?
まあ、一緒に入ってくれるならいっか。
幸来未「透明のだったらどうする?」
私はずっと顔が赤い時音を引っ張りバスルームに行くと残念なことにミルクの入浴剤だった。
時音「ミルクなのにバラの匂いするんだって。」
と、時音は入浴剤を初めて見たかのように目を煌めかせながらパッケージを開けて香りが嗅ぐ。
私はそんな時音にまた胸が高鳴るのを辞めさせるようにお風呂のスイッチを押し、お湯はりをする。
幸来未「洗いっこ、する?」
時音「だっ、だから…、恥ずかしいんだって…。」
幸来未「なんで?いつも裸見てるじゃん。」
時音「お風呂は明るいし…。」
幸来未「明るくてもしたことあるじゃん。」
時音「なんか…、なんか違うのっ。」
なんかってなんなの?
私は恥ずかしがる時音が分からなくて首を傾げると時音は顔が真っ赤のまま私にキスをした。
時音「僕が先に入る。」
幸来未「私が冷えてるのに?」
時音「お湯はりはまだ時間かかるし、幸来未が先だと何かしてきそう。」
なにかするためにここに来たと思ってたけど違うの?
どこでするのも一緒じゃない?
幸来未「あっそ。5分で入るから。」
私は時音をバスルームに置いて洗面台近くにあったタオルウォーマーにガウンやバスタオルを温め、湯冷めで時音がまたお風呂と言わないように部屋の暖房もいつもより高めに設定する。
幸来未「よし。邪魔ものなし。」
私は指差し確認をしてとても暖かい部屋のソファーに座り、余った時間で携帯をいじっていると悠雪さんからメッセージが入っていた。
『バイトお疲れ様。』
『来週、初日の出見に行く予定なんだけど幸来未も来れそう?』
…紀莉哉さんや李代さんが来るんだろうか。
だったらしばらく会う気分が失せちゃってるから行きたくないかも。
しかも今、恋人じゃない人とお風呂入ろうとしてるし。
…何やってんだろ、自分。
ちょっと“いい人”って思って悠雪さんと付き合って、なんとか結婚話の延長を持ち掛けようとしてたのにこんなことしてたら出来ない。
けど、まだ時音といれるなら一緒にいたいって思っちゃう。
時音「シャワー終わったよー。」
と、時音がバスルームから大きな声で私を呼んだ。
私は悠雪さんに今日は疲れてるから明日と言って答えを先延ばしにし、邪魔が入らないように電源を落としてバスルームに向かった。
環流 虹向/23:48
私はいつもより大きいベッドや座り心地のいいソファーに心踊りつつも備え付けのポットでお茶を作る時音に確かめたいことを聞いてみる。
幸来未「劇団の人たちってみんな芸名で呼び合うの?」
時音「んー…、僕はそうしてるけど、大半の人は本名で呼び合ってるよ。」
幸来未「エリカさんも芸名…?」
時音「うん。本名はリカさん。」
幸来未「時音に入れ知恵した男の先輩は?」
時音「ユキ先輩?その人はユシンさん。」
私はだんだんと自分の脈がおかしくなってきたの感じ、先にソファーに座り体を休ませる。
幸来未「…ユシンって珍しい名前だね。どう書くの?」
時音「えー…っと、悠然の“悠”に天気の雪で“悠雪”。」
…私、盛大にやらかした。
私は自分の愚かさで体に力が入らずソファーに倒れると、時音がお茶を手に持って心配そうに覗き込んだ。
時音「眠い?」
幸来未「一昨日からたくさん動いてたからちょっと筋肉痛。」
時音「マッサージしよっか。」
と、時音はお茶をテーブルに置いて私の肩に手を伸ばしてきたので私はそのまま抱きつく。
幸来未「しよ。」
時音「えっ…、あ、うん…っ。」
時音はいつまでも不意打ちには弱いらしくまだ大人の遊びに顔を赤くする。
私は真っ赤な時音にキスして服の下に手を伸ばしてもらうと時音の手がいつもより熱く感じる。
時音「…すごい冷えてる。温まろう?」
幸来未「温まることしよって言ってるじゃん。」
時音「じゃなくてお風呂。幸来未が風邪引いちゃうのやだよ。」
幸来未「時音も一緒ならいいよ。」
そう言うと時音は眉間をクルミにしてうやむやに首を縦に一度振った。
時音「…恥ずかしいから入浴剤入れよ。」
それ、男が言う言葉なの?
まあ、一緒に入ってくれるならいっか。
幸来未「透明のだったらどうする?」
私はずっと顔が赤い時音を引っ張りバスルームに行くと残念なことにミルクの入浴剤だった。
時音「ミルクなのにバラの匂いするんだって。」
と、時音は入浴剤を初めて見たかのように目を煌めかせながらパッケージを開けて香りが嗅ぐ。
私はそんな時音にまた胸が高鳴るのを辞めさせるようにお風呂のスイッチを押し、お湯はりをする。
幸来未「洗いっこ、する?」
時音「だっ、だから…、恥ずかしいんだって…。」
幸来未「なんで?いつも裸見てるじゃん。」
時音「お風呂は明るいし…。」
幸来未「明るくてもしたことあるじゃん。」
時音「なんか…、なんか違うのっ。」
なんかってなんなの?
私は恥ずかしがる時音が分からなくて首を傾げると時音は顔が真っ赤のまま私にキスをした。
時音「僕が先に入る。」
幸来未「私が冷えてるのに?」
時音「お湯はりはまだ時間かかるし、幸来未が先だと何かしてきそう。」
なにかするためにここに来たと思ってたけど違うの?
どこでするのも一緒じゃない?
幸来未「あっそ。5分で入るから。」
私は時音をバスルームに置いて洗面台近くにあったタオルウォーマーにガウンやバスタオルを温め、湯冷めで時音がまたお風呂と言わないように部屋の暖房もいつもより高めに設定する。
幸来未「よし。邪魔ものなし。」
私は指差し確認をしてとても暖かい部屋のソファーに座り、余った時間で携帯をいじっていると悠雪さんからメッセージが入っていた。
『バイトお疲れ様。』
『来週、初日の出見に行く予定なんだけど幸来未も来れそう?』
…紀莉哉さんや李代さんが来るんだろうか。
だったらしばらく会う気分が失せちゃってるから行きたくないかも。
しかも今、恋人じゃない人とお風呂入ろうとしてるし。
…何やってんだろ、自分。
ちょっと“いい人”って思って悠雪さんと付き合って、なんとか結婚話の延長を持ち掛けようとしてたのにこんなことしてたら出来ない。
けど、まだ時音といれるなら一緒にいたいって思っちゃう。
時音「シャワー終わったよー。」
と、時音がバスルームから大きな声で私を呼んだ。
私は悠雪さんに今日は疲れてるから明日と言って答えを先延ばしにし、邪魔が入らないように電源を落としてバスルームに向かった。
環流 虹向/23:48
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