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木の下のまちびと
299:00:12
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秋初めに時音と約束をした松ぼっくりの木の下で1人待っていると、突然肩をチクっと刺すように叩かれ、思わず振り向くとそこには松ぼっくりが落ちていた。
…こんなのでいいこと起きるの?
けど、下見するほどこの松ぼっくりの木が気になってしまうんだろうな。
私なんかより時音に当たってくれればよかったのに。
そう思いながらその松ぼっくりを記念に貰い、カバンの中に入れていると知らない男2人に声をかけられる。
私はわざとワイヤレスイヤフォンの音を上げて無視を決め込み、向こう側にある警察署に警察官が駐在しているか確認しているとその2人を払うかのようにやって来た時音が私に手を伸ばし、面倒ごとから連れ去ってくれた。
待ち合わせ場所から少し離れて余裕ができた私は片手で耳からイヤフォンを取ろうとすると、時音はとても不機嫌そうな顔で私の片耳のイヤフォン取りながら外ではしたことない荒いキスをしてきた。
私はそんな時音に驚いたまま2か月ぶりのキスをしているといつもは当たらなかった時音の前髪が私の目にかかってきた。
幸来未「…髪、伸ばしてるの?」
私はいつも短髪でさっぱりとした時音しか見たことがなかったので、もさもさわたあめの時音を見て瞬きを忘れる。
時音「今度、短編映画に出ることになったからこの間からずっと伸ばしてる。」
幸来未「…映画館で見れるの?」
時音「ううん。mine cinemaっていう動画配信アプリで先輩が出すって言ってた。」
そう言って時音は私から手を離し、携帯でそのアプリを見せてくれた。
私もそのアプリを携帯にインストールして時音の先輩が作ったアカウントをしっかりフォローし、新作を待つことにした。
幸来未「いつ頃配信予定?」
私はいつも通り時音と一緒にあのコンビニで欲しいものを買いながら、新作の話を少し聞いてみる。
時音「クリスマスイブに出すって言ってた。」
幸来未「…恋愛系?」
時音「うん。そういう系が視聴回数稼げるんだって。」
幸来未「ふーん…。」
現実には彼女とセフレがいて、恋愛映画を撮られちゃう引っ張りだこな時音ってもう出会った時の時音じゃないよなと1人で思ってると、時音が私の顔を覗いてきた。
時音「妬いた?」
嫉妬は彼女がするもんじゃん。
そんなことは言えずに私は時音が持ってるカゴに梅酒缶2つを入れる。
幸来未「…嫌い。」
私は自己満のためにそんなことを聞いてきた時音が嫌で正直に伝えると、ずっと口角が上がっていた時音の顔が全部下がり悲しそうな顔をする。
時音「やだ。そんなこと言わないでよ。」
幸来未「言わせたのは時音だよ。」
時音「…ごめん。」
そこは謝るんだ…。
普通じゃないのは分かったけど、よく分からなくなってきた。
私は口数が少し減った時音と買い物を終えてホテルに行き、やっと静かな空間で時音と一緒に休む。
時音「そういえば、今日は仕事じゃなかったの?」
と、時音は私の少しめかし込んだドレスのチャックを下ろしながらそう聞いてきた。
幸来未「うん。パーティつまんないから抜け出してきた。」
私は時音にドレスを脱がせてもらい、ご馳走を食べてずっとぽんぽこお腹を締めていたブラも外してもらって下着のままベッドに寝転がる。
すると時音はズボンだけ脱いで梅酒とココアを持ってベッドにきた。
この間までならお風呂に入るまでズボン脱がなかったのにな。
私はまた先生の片鱗が見えて会うのをやめたくなっていると、時音はストローを挿したココアを私の口元に差し出してきた。
幸来未「気分じゃない。」
時音「飲ませてよ。」
…ずるいよ。
欲しいものどんどん手に入れちゃって、まだねだるの?
私は欲しいもの、全然手に入れられないのに。
私は時音が持っているココアのストローに口をつけて少しだけ含み、時音に言われた通りあげる。
すると時音は喉越しよくココアを飲み込み、私の上唇を軽く吸うと一瞬優しい甘噛みして唇を離した。
時音「おいしいっ。」
と、時音は満足げにキャラメルの笑顔をして私の横に寝そべりTVを見始めた。
余裕がない顔を見せる時音がいいのに、あんまり見せてくれないのはなんでなんだろう。
私はもっと自分が好きな時音を見るために少し挑戦してみることにした。
環流 虹向/23:48
…こんなのでいいこと起きるの?
けど、下見するほどこの松ぼっくりの木が気になってしまうんだろうな。
私なんかより時音に当たってくれればよかったのに。
そう思いながらその松ぼっくりを記念に貰い、カバンの中に入れていると知らない男2人に声をかけられる。
私はわざとワイヤレスイヤフォンの音を上げて無視を決め込み、向こう側にある警察署に警察官が駐在しているか確認しているとその2人を払うかのようにやって来た時音が私に手を伸ばし、面倒ごとから連れ去ってくれた。
待ち合わせ場所から少し離れて余裕ができた私は片手で耳からイヤフォンを取ろうとすると、時音はとても不機嫌そうな顔で私の片耳のイヤフォン取りながら外ではしたことない荒いキスをしてきた。
私はそんな時音に驚いたまま2か月ぶりのキスをしているといつもは当たらなかった時音の前髪が私の目にかかってきた。
幸来未「…髪、伸ばしてるの?」
私はいつも短髪でさっぱりとした時音しか見たことがなかったので、もさもさわたあめの時音を見て瞬きを忘れる。
時音「今度、短編映画に出ることになったからこの間からずっと伸ばしてる。」
幸来未「…映画館で見れるの?」
時音「ううん。mine cinemaっていう動画配信アプリで先輩が出すって言ってた。」
そう言って時音は私から手を離し、携帯でそのアプリを見せてくれた。
私もそのアプリを携帯にインストールして時音の先輩が作ったアカウントをしっかりフォローし、新作を待つことにした。
幸来未「いつ頃配信予定?」
私はいつも通り時音と一緒にあのコンビニで欲しいものを買いながら、新作の話を少し聞いてみる。
時音「クリスマスイブに出すって言ってた。」
幸来未「…恋愛系?」
時音「うん。そういう系が視聴回数稼げるんだって。」
幸来未「ふーん…。」
現実には彼女とセフレがいて、恋愛映画を撮られちゃう引っ張りだこな時音ってもう出会った時の時音じゃないよなと1人で思ってると、時音が私の顔を覗いてきた。
時音「妬いた?」
嫉妬は彼女がするもんじゃん。
そんなことは言えずに私は時音が持ってるカゴに梅酒缶2つを入れる。
幸来未「…嫌い。」
私は自己満のためにそんなことを聞いてきた時音が嫌で正直に伝えると、ずっと口角が上がっていた時音の顔が全部下がり悲しそうな顔をする。
時音「やだ。そんなこと言わないでよ。」
幸来未「言わせたのは時音だよ。」
時音「…ごめん。」
そこは謝るんだ…。
普通じゃないのは分かったけど、よく分からなくなってきた。
私は口数が少し減った時音と買い物を終えてホテルに行き、やっと静かな空間で時音と一緒に休む。
時音「そういえば、今日は仕事じゃなかったの?」
と、時音は私の少しめかし込んだドレスのチャックを下ろしながらそう聞いてきた。
幸来未「うん。パーティつまんないから抜け出してきた。」
私は時音にドレスを脱がせてもらい、ご馳走を食べてずっとぽんぽこお腹を締めていたブラも外してもらって下着のままベッドに寝転がる。
すると時音はズボンだけ脱いで梅酒とココアを持ってベッドにきた。
この間までならお風呂に入るまでズボン脱がなかったのにな。
私はまた先生の片鱗が見えて会うのをやめたくなっていると、時音はストローを挿したココアを私の口元に差し出してきた。
幸来未「気分じゃない。」
時音「飲ませてよ。」
…ずるいよ。
欲しいものどんどん手に入れちゃって、まだねだるの?
私は欲しいもの、全然手に入れられないのに。
私は時音が持っているココアのストローに口をつけて少しだけ含み、時音に言われた通りあげる。
すると時音は喉越しよくココアを飲み込み、私の上唇を軽く吸うと一瞬優しい甘噛みして唇を離した。
時音「おいしいっ。」
と、時音は満足げにキャラメルの笑顔をして私の横に寝そべりTVを見始めた。
余裕がない顔を見せる時音がいいのに、あんまり見せてくれないのはなんでなんだろう。
私はもっと自分が好きな時音を見るために少し挑戦してみることにした。
環流 虹向/23:48
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