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キツネとイヌ
604:03:42
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色々な出会いが押し寄せた年末は過ぎ去り、年が明けて1週間後のバイト先に行くと、バイトリーダーの佐原さんと私と同い年の憂蘭ちゃんが付き合い始めたと店長から耳打ちされた。
そんなどうでもいい暴露から始まった新しい年だったけれど、嬉しいことはいくつかあった。
お茶漬けの懸賞で当たった温泉旅行券で2泊3日の旅行が出来たこと。
その温泉旅行で行った神社で大吉を出したこと。
大吉を出したことを時音に伝えると、時音も大吉を出したと教えくれてその中でも仕事運が1番よかったと言ってたこと。
くじ運がいい時音は今年で20歳になる年できっと今までの人生で1番忙しい時期。
そんな時音の時間を邪魔することは出来ないから、私は週1で春馬くんの家の近所にある割烹料理屋さんで呑むようになった。
今日もそのご飯帰りにコンビニに寄ると時音から相変わらずくるブログ更新と共に、私の旅行写真を送ってからたまにくるようになった友達との自撮りが送られてくるようになった。
今日は友達とご飯を食べたのか、トマトパスタと時音のツーショットで私はさっき食べたばかりなのにお腹が鳴りそうになる。
いつも美味しそうなものを食べてるけど、ボーイズバー4時間でそんなに稼げるものなの?
私は時音の謎の財力に頭に?を浮かばせていると、メッセージ画面が時音からの通話画面に変わった。
私は初めて電話されたことに驚き、勢いで受電ボタンを押してしまう。
時音『あ、もしもーし。』
幸来未「…どうしたの?」
時音『元気かなって。』
あれから1ヶ月くらいになるもんな。
電話されてもしょうがないかも。
幸来未「元気だよ。時音は元気そうだね。」
私は手に持っていたアーモンドチョコと明日の朝ご飯で食べようと思っていたお茶漬けの素を手に取り、そのまま無人レジで会計を済ませて外に出た。
時音『今日は仕事休み?』
幸来未「早めに上がって知り合いとごはんしてた。」
時音『そっか…。』
僕も行きたいけど。
そんな風に聞こえちゃう声だけど、時音自身どうなんだろ。
幸来未「…時音のタイムリミットは来年の何月何日?」
時音『え?』
幸来未「この間言ってたじゃん。」
時音『あ…、えっと…9月21日。』
幸来未「そっか。頑張ってね。おやすみ。」
時音『あ…、うん。おやすみ。』
私は時音の声を聞いてから電話を切り、携帯をコートのポケットに入れる。
9月21日か。
なんだか中途半端な時期だな。
ぼやっと過ごしてたらあっという間に9月って終わるんだよなぁと思いながら私は家に帰って、お風呂に入りながら携帯で通販サイトを開き、お目当ての物の値段を見ようとするけれど見当たらない。
もしかしてレアものだったりする?
それだったら通販じゃ難しいかも。
そう思った私はしょうがなくあの人に聞いてみることにした。
環流 虹向/23:48
そんなどうでもいい暴露から始まった新しい年だったけれど、嬉しいことはいくつかあった。
お茶漬けの懸賞で当たった温泉旅行券で2泊3日の旅行が出来たこと。
その温泉旅行で行った神社で大吉を出したこと。
大吉を出したことを時音に伝えると、時音も大吉を出したと教えくれてその中でも仕事運が1番よかったと言ってたこと。
くじ運がいい時音は今年で20歳になる年できっと今までの人生で1番忙しい時期。
そんな時音の時間を邪魔することは出来ないから、私は週1で春馬くんの家の近所にある割烹料理屋さんで呑むようになった。
今日もそのご飯帰りにコンビニに寄ると時音から相変わらずくるブログ更新と共に、私の旅行写真を送ってからたまにくるようになった友達との自撮りが送られてくるようになった。
今日は友達とご飯を食べたのか、トマトパスタと時音のツーショットで私はさっき食べたばかりなのにお腹が鳴りそうになる。
いつも美味しそうなものを食べてるけど、ボーイズバー4時間でそんなに稼げるものなの?
私は時音の謎の財力に頭に?を浮かばせていると、メッセージ画面が時音からの通話画面に変わった。
私は初めて電話されたことに驚き、勢いで受電ボタンを押してしまう。
時音『あ、もしもーし。』
幸来未「…どうしたの?」
時音『元気かなって。』
あれから1ヶ月くらいになるもんな。
電話されてもしょうがないかも。
幸来未「元気だよ。時音は元気そうだね。」
私は手に持っていたアーモンドチョコと明日の朝ご飯で食べようと思っていたお茶漬けの素を手に取り、そのまま無人レジで会計を済ませて外に出た。
時音『今日は仕事休み?』
幸来未「早めに上がって知り合いとごはんしてた。」
時音『そっか…。』
僕も行きたいけど。
そんな風に聞こえちゃう声だけど、時音自身どうなんだろ。
幸来未「…時音のタイムリミットは来年の何月何日?」
時音『え?』
幸来未「この間言ってたじゃん。」
時音『あ…、えっと…9月21日。』
幸来未「そっか。頑張ってね。おやすみ。」
時音『あ…、うん。おやすみ。』
私は時音の声を聞いてから電話を切り、携帯をコートのポケットに入れる。
9月21日か。
なんだか中途半端な時期だな。
ぼやっと過ごしてたらあっという間に9月って終わるんだよなぁと思いながら私は家に帰って、お風呂に入りながら携帯で通販サイトを開き、お目当ての物の値段を見ようとするけれど見当たらない。
もしかしてレアものだったりする?
それだったら通販じゃ難しいかも。
そう思った私はしょうがなくあの人に聞いてみることにした。
環流 虹向/23:48
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