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Fake Love
幼子
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無子はココくんに呼ばれたキッチンカーがある場所に行く中で、最近さらに増えた外国の人にカタコト言葉で絡まれる。
けど、怖いものは死のみになった無子は腕を掴んだり、太ももの付け根を鷲掴みしてくる手を払いのけたりしてココくんの元に行くとココくんは日本語で誰かと電話していた。
無子は真顔でココくんの俯く顔を覗き込むとココくんは待っててとジェスチャーでキッチンカーを指して、少し離れたところで電話をし始めた。
無子は嫌な思いまでして来て、ちょっと靴づれが痛いのにすぐに構ってくれないココくんに少しモヤモヤしていると、キッチンカーで店番しているお兄さんが無子にサンドイッチを食べるか聞いてきた。
けれど無子はそんな気分じゃないので一旦断ると、電話を終えたココくんが無子の隣にやってきたので暇だった無子の口角がやっと上がる。
「この子、ルイって言うんだ。ルイ、この子は無子。」
そう言ってココくんはお兄さんと無子の紹介をした。
無子は自分でしっかり自己紹介をしてココくんと目の前にあったコンビニでお酒を買い、ココくんの家に向かう。
「ルイの目、綺麗でしょ?」
「そうだね。ブルーとグリーンかな?」
「あとゴールドも少し入ってる。」
と、ココくんは新しい友達のことを無子に話しながらあの家に入り、無子にたらふく呑ませてベッドインした。
するとまたココくんは、
「子供作ろう。」
と言ってきた。
「無子は何人作りたい?俺は4人。」
「私は3人かな。」
久しぶりにココくんと将来の話をした無子はずっと前に言っていたココくんが考えた子どもの名前を口に出したりして、思い出を掘り起こすとその口を押さえるようにココくんはキスをして、強く抱きしめながら優しく抱いてくれるココくんに無子はまた子宮が疼いた。
するとココくんは1回戦を終えた後、少し外に出ると行って2時間ほど仕事に行って戻ってきたので、無子はちょっとだけ将来の話をしてみようと思い、2回戦の後、お酒で水分を補給しながら聞いてみた。
「来年くらいにはココくんと私の子どもがいたらいいなって思うんだけど、ココくんはどう思う?」
無子はちょっと震える声でココくんの真意を聞いてみる。
すると、ココくんはいいねと言って言葉を続ける。
「けど、無子と結婚はしないよ。」
「…なんで?」
「自由で…、いたいから…。」
彼氏彼女の間柄でこんなに自由にやってたココくんだけど、それでも無子は嫌なの?
「結婚しても今まで通りでいいよ。私が実家で親と妹と一緒に子どもを育てるよ。週1くらいで顔見に来ればいいよ。」
「ううん。無子とはしないよ。」
「…なんで。」
無子はココくんの前で流さないようにしていた涙が堪えきれず溢れてしまう。
「無子は俺じゃなくてもいいんだよ。」
「ううん。ココくんがいいの。」
だって、ずっとココくんがいたから1人で頑張れた。
家族のことも、仕事のことも、将来のことも。
こうやって会うのはココくんが好きでそばにいて欲しいからと思ってるのに、なんでそれを否定するの?
「…なんで、俺なの?」
「ココくんだからだよ。」
「ルイとかウィンとか昔の俺みたいで、いい奴だよ。」
「そうだとしてもココくんがいいから私は今日会いに来たよ。」
なんでその2人の名前を出すのか理解出来ない無子にココくんは、
「俺、自分の子どもいるんだ。」
と、言いづらそうに口に出した。
「…そっか。何才?」
「この間、生まれたばっかり。…写真、見る?」
「うん。見たい。」
無子はココくんの見せてくれた写真を見て心臓が握りつぶされる。
「男でちんちんが俺の親指くらいあるんだ。」
あの写真、やっぱりココくんの子どもだったんだ。
「そうなんだ。父親譲りだね。」
「見る?」
「うん。」
無子は可愛い赤ちゃんの全裸を見ながら笑顔を作る。
「大きいね。ココくん似のイケメンに育ちそう。」
「無子に初めてイケメンって言われた。」
「イケメンはイケメンって言われ慣れてそうだからわざと言わなかったよ。」
だってその他多勢の女になりたくなかったんだもん。
孤谷 無子としてココくんに好きになってもらいたかったからそんな上っ面な言葉並べないよ。
「鼻は俺似で、目は母親似なんだ。」
「そうなんだ。…ココくんの奥さん見たいな。」
「それはダメだよ。」
「なんで…?」
「無子が嫌だと思うから。」
そんなこと言ったら全部嫌だよ。
なんでずっと私が傷ついてないフリしてると思ってるの?
けど、無子はちゃっかりココくんのカメラロールを横目に見て、あの赤ちゃんを抱いている母親を見る。
顔は写ってなかったけれど、髪は黒髪ロングで小柄でスレンダーな人。
…1個前に別れた元彼さんじゃん。
なんだ、より戻してたんじゃん。
「去年の夏に子どもが欲しいって頼まれたんだ。」
と、ココくんは無子に会えなかった期間に何が起こったのかぽつりぽつりと話し始めた。
環流 虹向/子宮が疼く愛が欲しい
けど、怖いものは死のみになった無子は腕を掴んだり、太ももの付け根を鷲掴みしてくる手を払いのけたりしてココくんの元に行くとココくんは日本語で誰かと電話していた。
無子は真顔でココくんの俯く顔を覗き込むとココくんは待っててとジェスチャーでキッチンカーを指して、少し離れたところで電話をし始めた。
無子は嫌な思いまでして来て、ちょっと靴づれが痛いのにすぐに構ってくれないココくんに少しモヤモヤしていると、キッチンカーで店番しているお兄さんが無子にサンドイッチを食べるか聞いてきた。
けれど無子はそんな気分じゃないので一旦断ると、電話を終えたココくんが無子の隣にやってきたので暇だった無子の口角がやっと上がる。
「この子、ルイって言うんだ。ルイ、この子は無子。」
そう言ってココくんはお兄さんと無子の紹介をした。
無子は自分でしっかり自己紹介をしてココくんと目の前にあったコンビニでお酒を買い、ココくんの家に向かう。
「ルイの目、綺麗でしょ?」
「そうだね。ブルーとグリーンかな?」
「あとゴールドも少し入ってる。」
と、ココくんは新しい友達のことを無子に話しながらあの家に入り、無子にたらふく呑ませてベッドインした。
するとまたココくんは、
「子供作ろう。」
と言ってきた。
「無子は何人作りたい?俺は4人。」
「私は3人かな。」
久しぶりにココくんと将来の話をした無子はずっと前に言っていたココくんが考えた子どもの名前を口に出したりして、思い出を掘り起こすとその口を押さえるようにココくんはキスをして、強く抱きしめながら優しく抱いてくれるココくんに無子はまた子宮が疼いた。
するとココくんは1回戦を終えた後、少し外に出ると行って2時間ほど仕事に行って戻ってきたので、無子はちょっとだけ将来の話をしてみようと思い、2回戦の後、お酒で水分を補給しながら聞いてみた。
「来年くらいにはココくんと私の子どもがいたらいいなって思うんだけど、ココくんはどう思う?」
無子はちょっと震える声でココくんの真意を聞いてみる。
すると、ココくんはいいねと言って言葉を続ける。
「けど、無子と結婚はしないよ。」
「…なんで?」
「自由で…、いたいから…。」
彼氏彼女の間柄でこんなに自由にやってたココくんだけど、それでも無子は嫌なの?
「結婚しても今まで通りでいいよ。私が実家で親と妹と一緒に子どもを育てるよ。週1くらいで顔見に来ればいいよ。」
「ううん。無子とはしないよ。」
「…なんで。」
無子はココくんの前で流さないようにしていた涙が堪えきれず溢れてしまう。
「無子は俺じゃなくてもいいんだよ。」
「ううん。ココくんがいいの。」
だって、ずっとココくんがいたから1人で頑張れた。
家族のことも、仕事のことも、将来のことも。
こうやって会うのはココくんが好きでそばにいて欲しいからと思ってるのに、なんでそれを否定するの?
「…なんで、俺なの?」
「ココくんだからだよ。」
「ルイとかウィンとか昔の俺みたいで、いい奴だよ。」
「そうだとしてもココくんがいいから私は今日会いに来たよ。」
なんでその2人の名前を出すのか理解出来ない無子にココくんは、
「俺、自分の子どもいるんだ。」
と、言いづらそうに口に出した。
「…そっか。何才?」
「この間、生まれたばっかり。…写真、見る?」
「うん。見たい。」
無子はココくんの見せてくれた写真を見て心臓が握りつぶされる。
「男でちんちんが俺の親指くらいあるんだ。」
あの写真、やっぱりココくんの子どもだったんだ。
「そうなんだ。父親譲りだね。」
「見る?」
「うん。」
無子は可愛い赤ちゃんの全裸を見ながら笑顔を作る。
「大きいね。ココくん似のイケメンに育ちそう。」
「無子に初めてイケメンって言われた。」
「イケメンはイケメンって言われ慣れてそうだからわざと言わなかったよ。」
だってその他多勢の女になりたくなかったんだもん。
孤谷 無子としてココくんに好きになってもらいたかったからそんな上っ面な言葉並べないよ。
「鼻は俺似で、目は母親似なんだ。」
「そうなんだ。…ココくんの奥さん見たいな。」
「それはダメだよ。」
「なんで…?」
「無子が嫌だと思うから。」
そんなこと言ったら全部嫌だよ。
なんでずっと私が傷ついてないフリしてると思ってるの?
けど、無子はちゃっかりココくんのカメラロールを横目に見て、あの赤ちゃんを抱いている母親を見る。
顔は写ってなかったけれど、髪は黒髪ロングで小柄でスレンダーな人。
…1個前に別れた元彼さんじゃん。
なんだ、より戻してたんじゃん。
「去年の夏に子どもが欲しいって頼まれたんだ。」
と、ココくんは無子に会えなかった期間に何が起こったのかぽつりぽつりと話し始めた。
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