子宮が疼く愛が欲しい

環流 虹向

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無子配慮皆無事件が起きた後、無子は見放ちゃんに好きな人が一緒な事を伝えた。

それはただの嫌がらせのようにしか見放ちゃんには感じられなかったと思うけど、無子は見放ちゃんのちょっと辛い恋愛遍歴を教えてもらっていたのでもっといい人を見つけて欲しいという意味で気持ちを離れさせてもらった。

けど、自好さんは無子がただ好きという気持ちだけでその人を好いてると思っていたので、学校のお休みの日、朝から彼氏さんも一緒でドライブに行き、海で気持ちを整理することになった。

「無子は、その人のこと何%で好きなの?」

と、自好さんは聞いてきた。

「…68%?」

当時の無子はまた恋に恋をして自分の気持ちが行方不明になってしまい、その人の好きなところを改めて頭の中で考えるけどそんな好きじゃないことを思い出す。

「じゃあ、もうダメだ。」

無子のパーセンテージを聞いた彼氏さんはそう言って、無子の恋を終わらせにかかった。

「なんで?これから好きが増えるんでしょ?」

「違う。女は減点方式で恋愛するんだから68%だったら低すぎる。」

…たしかに。

好きなら100%とか少なくても80%と言ってもいいのに、私は68%と言った。

無子はその時、やっと恋に恋していたことに気づき、迷いが晴れる。

「これから加点されることもあるよ。頑張っていこ!」

けれど、自好さんは無子の恋に一直線で応援してきて彼氏の言葉には無視をして無子にそう言ってきた。

その時の無子はただ頷くしかなくて自好さんに教え込まれたいい女がするという毎日のおはようメッセージをその人に送るけれど、全く相手にされない。

まあ、もともとタイプでもない人に毎日どうでもいいメッセージが来るなんて憂鬱過ぎるもん。

無子もその毎日送るメッセージに疑問を持ちつつ、実験台としてその人に自好さんから教え込まれたことをしていると、ある日自好さんがその人たちがやってる呑み会に合流しようと言った。

けれど、それは無子1人が男だらけの呑み会にぶち込まれるという地獄のような提案。

それに今日もドライブをしてくれていた彼氏さんは反対して、無子の好きな餃子屋さんに行こうと提案してくれたけど、自好さんは自分の意見が通らないのが嫌な性格なので男の飲み会に参加する格好じゃないダル着コーデの無子は地獄送りにされてしまった。

しかもその呑み会でさらに無子は男嫌いになった。

そこの呑み会では余裕で浮気した話や9年も付き合ってるのに結婚に意識なしの話。
無子はいないものという空気感で話される男の会話で無子はしっかりその場にいるみんなを嫌いになった。

無子はただただ疲れた呑み会で初めて出会った9年間お付き合いしているという男性と同じ路線だったので、少し見送ってもらう中、年齢を聞かれてしまった。

無子はいつも通り嘘をついたけど、その人にはバレバレで好意を寄せてる疑惑の男性の遊び癖も聞かされ、もう俺たちに構うなと言われてるみたいなものをぶつけられた。

こんな風になるなら彼氏さんオススメの爆弾餃子を食べに行くって言い切ればよかったと無子は後悔しながら、その人に自分の最寄り駅までいく路線まで送ってもらいお礼を言う。

無子は散々な日になったことを次の日に自好さんに伝えたけれど、それは無子の力量不足と言うことで片付けられた。

けど、無子はその人自身が好きだったわけじゃないから大きく傷つくこともなく、恋に恋して終わらせられたからまだ無事でいられた。

そんな落ち着いた無子を自好さんは黙って見ていられなかったのか、自好さんは気に入られている男性を使って自分の家で呑み会を開くことにした。

無子は強制参加で自好さんとスーパーで買い出しをしたり、その人を部屋まで案内したりと、今思えばおもちゃのように遊ばれていたなと思うけれど当時の無子はこれがお友達なんだと思って疑いもしなかった。

しかもその日はその男性1人しか来なくて無子が好きと言う男性は来ないことに自好さんはイラついてきたけれど、男性は自好さんをなだめて呑み会を始めた。

無子はそんな呑み会を楽しむ2人を見て楽しんでいたけど、そろそろ寝る時間になり自好さんのベッドを借りることになると、自好さんはその男性を真ん中に寝かせて抱き枕にした。

無子はそんな自好さんをどうしても好きになれず、その男性に自好さんには彼氏がいることを伝えるけれどそれでもいいとのこと。

なんだか気持ち悪いなぁと思い、無子はその人たちとの呑み会に出るのは辞めにすることにした。


環流 虹向/子宮が疼く愛が欲しい
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