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First Love
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高校2年生になるとクラス替えをして、新しい友達が出来た。
その子はちょっとお肌が弱々な同延ちゃん。
無子は新しいクラスでちゃんと新しい友達を作り、その子とその友達たちと一定の距離を保ってお付き合いをしていった。
なので、お昼ごはんやグループ授業を“友達”と一緒に楽しめた。
けど、そこも上っ面な関係性で無子以外の友達関係がぐちゃぐちゃしてて一緒にいて楽しくない。
しかも同延ちゃんは私と2人っきりになるとすぐにクラスメイトの愚痴やバイトの愚痴を言う。
それはいつも通りのことで慣れていたけど、同じ話を繰り返して話すので無子は嫌気がさしていた。
そんな中、選択授業で受けていたPCの授業で席替えがあって隣に来た面倒ちゃんと知り合い、同延ちゃんが知らない漫画の話やゲームの話で仲良くなり放課後一緒に帰るようになった。
すると面倒ちゃんは同延ちゃんと同じ中学校に通ってたと教えてくれて、同延ちゃんの中学生時代を教えてくれた。
同延ちゃんはやっぱり、中学生の時から愚痴が多いらしく、そのせいでクラスメイトたちは一緒にいるのを嫌がっていたらしい。
だから無子も一緒にいるの辞めたら?と面倒ちゃんは言ってくれたけれど、無子的に人からの言葉だけで嫌いになりきることは出来ないから前よりは距離を取って友達付き合いをすることにした。
それはまだ不登校気味の無子が学校に来ても、いやすい環境を作るためでもあった。
だから高校2年生の無子は上っ面を極めて、なんなく学校生活を送れていた。
けれど、また進路を考える時期がやってきた。
不登校の無子は学校は嫌いだったから目的不明な大学に行くより、保育園からずっと夢を持っていたパティシエを目指すために調理系の専門学校に行くことを2年次の担任に話すと、
「学校に来てない子がまた学校に行くの?」
「専門学校はここより厳しいから、あなたはすぐに辞めると思う。」
「そんなので親御さんのお金を使うなら職についたらどう?」
と、本人の意見なんて聞く気もない。
それを自分の両親に伝えると、
「そんな学費はない。」
「専門学校なんか行くなら大学に行け。」
「未来の幅を広げるために専門学校にするな。」
無理。
なんで自分の生き方を他人に決められないといけないの?
そんなの自分の人生じゃないし、大学や職についたってやりたいことが明確じゃない今を見て、行かないことは分かってるんだから無子のやりたいことをやらせて。
そういった説得を進路希望を出すギリギリまでやり、なんとか飲んでもらった。
そして、似たような進路を考えていた同延ちゃんと学校見学を行ったり、高校1年生の時に道端でカットモデルを頼まれた時に少し興味を持った美容学校に1人でファッションショーを見に行ったりして色々考えた結果、厳しめの調理専門学校に決めた。
そこは同延ちゃんと同じ学校じゃなかったけど、厳しいからちゃんと行きそうだし、お菓子以外の調理も学べることを知ってその学校に無子は決めた。
それをともくんに話すと、バレンタインの時に『チョコ食べたい』と言われたので作ることにしたけれど、用意したチョコは渡せなかった。
それは無子とともくんが会うのを辞めた1週間後だったから。
そうなった理由はやっぱり無子のせい。
環流 虹向/子宮が疼く愛が欲しい
その子はちょっとお肌が弱々な同延ちゃん。
無子は新しいクラスでちゃんと新しい友達を作り、その子とその友達たちと一定の距離を保ってお付き合いをしていった。
なので、お昼ごはんやグループ授業を“友達”と一緒に楽しめた。
けど、そこも上っ面な関係性で無子以外の友達関係がぐちゃぐちゃしてて一緒にいて楽しくない。
しかも同延ちゃんは私と2人っきりになるとすぐにクラスメイトの愚痴やバイトの愚痴を言う。
それはいつも通りのことで慣れていたけど、同じ話を繰り返して話すので無子は嫌気がさしていた。
そんな中、選択授業で受けていたPCの授業で席替えがあって隣に来た面倒ちゃんと知り合い、同延ちゃんが知らない漫画の話やゲームの話で仲良くなり放課後一緒に帰るようになった。
すると面倒ちゃんは同延ちゃんと同じ中学校に通ってたと教えてくれて、同延ちゃんの中学生時代を教えてくれた。
同延ちゃんはやっぱり、中学生の時から愚痴が多いらしく、そのせいでクラスメイトたちは一緒にいるのを嫌がっていたらしい。
だから無子も一緒にいるの辞めたら?と面倒ちゃんは言ってくれたけれど、無子的に人からの言葉だけで嫌いになりきることは出来ないから前よりは距離を取って友達付き合いをすることにした。
それはまだ不登校気味の無子が学校に来ても、いやすい環境を作るためでもあった。
だから高校2年生の無子は上っ面を極めて、なんなく学校生活を送れていた。
けれど、また進路を考える時期がやってきた。
不登校の無子は学校は嫌いだったから目的不明な大学に行くより、保育園からずっと夢を持っていたパティシエを目指すために調理系の専門学校に行くことを2年次の担任に話すと、
「学校に来てない子がまた学校に行くの?」
「専門学校はここより厳しいから、あなたはすぐに辞めると思う。」
「そんなので親御さんのお金を使うなら職についたらどう?」
と、本人の意見なんて聞く気もない。
それを自分の両親に伝えると、
「そんな学費はない。」
「専門学校なんか行くなら大学に行け。」
「未来の幅を広げるために専門学校にするな。」
無理。
なんで自分の生き方を他人に決められないといけないの?
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そこは同延ちゃんと同じ学校じゃなかったけど、厳しいからちゃんと行きそうだし、お菓子以外の調理も学べることを知ってその学校に無子は決めた。
それをともくんに話すと、バレンタインの時に『チョコ食べたい』と言われたので作ることにしたけれど、用意したチョコは渡せなかった。
それは無子とともくんが会うのを辞めた1週間後だったから。
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