11 / 25
12/24
20:00
しおりを挟む
本当は19時で終わるクリスマス会はダラダラと長引き、みんなそれぞれの門限の時間で帰っていくけれど爽太と風喜はまだ帰らないみたいで夏來たちと一緒にパーティーゲームをし始めた。
僕は時計を見てしれっとその場から離れ、夏來のお母さんにコンビニで好きな飲み物を買ってくると伝えてその足で約束された公園に向かうと5分遅れた僕を淡島さんは待っていた。
琥太郎「ごめん。全然パーティー終わる感じなくて抜け出すタイミングミスった。」
淡島「大丈夫。来てくれてありがとう。」
そう言って、淡島さんは淡いベージュホワイトのマフラーに顔を埋め頬が染まっている顔を隠す。
僕はそんな淡島さんと一緒に冷えたベンチに座り、来る途中にあったコンビニで買っといたホットココアを一緒に飲み、そんなに弾まない会話を続けると淡島さんが1人分空いていた距離を縮め寒そうな生脚を僕の冷えたズボンにこつんとくっつけた。
淡島「あ…、あの…んっと…」
と、突然淡島さんは続けても意味ない会話を辞めて告白の準備をし始めた。
僕はそんな準備を辞めさせるためにこんな寒空でもカサつきも冷えもしない唇に自分の唇を合わせる。
それに驚いた淡島さんは何が起きたのか分からなくなったのか体も口も動かなくなった。
琥太郎「僕と何したいの?」
僕は唇を離して少しグロスでベタつく唇を冷えてしまったココアで口直しする。
淡島「えっ?な、なに…って?」
それ、僕に聞く?
もしかして、告白じゃなかった?
僕は頬がりんごになったままの淡島さんに首を傾げて、さっきの言葉を続けてもらおうとするけれど淡島さんは戸惑うばかりで考えていることを口に出してくれない。
琥太郎「…寒いし、戻る?」
淡島「え…っと、…う、うん。」
と、淡島さんは自分の気持ちを飲み込むように頷き、ゆっくりと立ち上がった。
僕は少し残念そうに歩き出す淡島さんの手を取ると、淡島さんは分かりやすく目を丸くして輝かせる。
琥太郎「デートする?」
淡島「…うんっ。」
淡島さんは嬉し恥ずかしそうに笑顔で僕の手を握り返してきた。
僕は自分が求めていた手より小さい手を持って、フラフラと夏來の家の近所を歩いていると買い物袋を下げた夏來と爽太がコンビニがあった方向からやってきた。
爽太「あれー?淡島さんと琥太じゃん。」
と言って爽太は重そうな買い物袋を抱えて僕たちの元に走ってきた。
すると、少し目が悪いんだと教えてくれた淡島さんは焦って僕との恋人繋ぎをやめると手を背中に隠した。
爽太「夏來の母ちゃんがコンビニ行ったって言ってたから迎えにいったのにいないから心配したぞ。」
琥太郎「ごめん。淡島さんとたまたま会ったから駄弁ってた。」
爽太「へー…、そう。コンビニ行くのか?」
琥太郎「いや、寒いから夏來の家に戻る。淡島さんはどうする?」
淡島「んー…、私も一緒に戻ろうかな。」
夏來「妃李って門限危ないんじゃなかったっけ?」
と、夏來は会話に入るとすぐに淡島さんにトゲのある言い方で質問した。
淡島「…さっき連絡したらもうちょっと楽しんでいいって。夏來のお母さんのケーキ、まだ食べれてないから食べたいな。」
夏來「そっか。じゃあ帰ろー。」
僕はまだまだ続くこのクリスマス会の暇つぶしに、淡島さんを使って爽太が言っていた説が本当かどうか試して聖夜前日を過ごした。
環流 虹向/てんしとおコタ
僕は時計を見てしれっとその場から離れ、夏來のお母さんにコンビニで好きな飲み物を買ってくると伝えてその足で約束された公園に向かうと5分遅れた僕を淡島さんは待っていた。
琥太郎「ごめん。全然パーティー終わる感じなくて抜け出すタイミングミスった。」
淡島「大丈夫。来てくれてありがとう。」
そう言って、淡島さんは淡いベージュホワイトのマフラーに顔を埋め頬が染まっている顔を隠す。
僕はそんな淡島さんと一緒に冷えたベンチに座り、来る途中にあったコンビニで買っといたホットココアを一緒に飲み、そんなに弾まない会話を続けると淡島さんが1人分空いていた距離を縮め寒そうな生脚を僕の冷えたズボンにこつんとくっつけた。
淡島「あ…、あの…んっと…」
と、突然淡島さんは続けても意味ない会話を辞めて告白の準備をし始めた。
僕はそんな準備を辞めさせるためにこんな寒空でもカサつきも冷えもしない唇に自分の唇を合わせる。
それに驚いた淡島さんは何が起きたのか分からなくなったのか体も口も動かなくなった。
琥太郎「僕と何したいの?」
僕は唇を離して少しグロスでベタつく唇を冷えてしまったココアで口直しする。
淡島「えっ?な、なに…って?」
それ、僕に聞く?
もしかして、告白じゃなかった?
僕は頬がりんごになったままの淡島さんに首を傾げて、さっきの言葉を続けてもらおうとするけれど淡島さんは戸惑うばかりで考えていることを口に出してくれない。
琥太郎「…寒いし、戻る?」
淡島「え…っと、…う、うん。」
と、淡島さんは自分の気持ちを飲み込むように頷き、ゆっくりと立ち上がった。
僕は少し残念そうに歩き出す淡島さんの手を取ると、淡島さんは分かりやすく目を丸くして輝かせる。
琥太郎「デートする?」
淡島「…うんっ。」
淡島さんは嬉し恥ずかしそうに笑顔で僕の手を握り返してきた。
僕は自分が求めていた手より小さい手を持って、フラフラと夏來の家の近所を歩いていると買い物袋を下げた夏來と爽太がコンビニがあった方向からやってきた。
爽太「あれー?淡島さんと琥太じゃん。」
と言って爽太は重そうな買い物袋を抱えて僕たちの元に走ってきた。
すると、少し目が悪いんだと教えてくれた淡島さんは焦って僕との恋人繋ぎをやめると手を背中に隠した。
爽太「夏來の母ちゃんがコンビニ行ったって言ってたから迎えにいったのにいないから心配したぞ。」
琥太郎「ごめん。淡島さんとたまたま会ったから駄弁ってた。」
爽太「へー…、そう。コンビニ行くのか?」
琥太郎「いや、寒いから夏來の家に戻る。淡島さんはどうする?」
淡島「んー…、私も一緒に戻ろうかな。」
夏來「妃李って門限危ないんじゃなかったっけ?」
と、夏來は会話に入るとすぐに淡島さんにトゲのある言い方で質問した。
淡島「…さっき連絡したらもうちょっと楽しんでいいって。夏來のお母さんのケーキ、まだ食べれてないから食べたいな。」
夏來「そっか。じゃあ帰ろー。」
僕はまだまだ続くこのクリスマス会の暇つぶしに、淡島さんを使って爽太が言っていた説が本当かどうか試して聖夜前日を過ごした。
環流 虹向/てんしとおコタ
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説

愛する貴方の心から消えた私は…
矢野りと
恋愛
愛する夫が事故に巻き込まれ隣国で行方不明となったのは一年以上前のこと。
周りが諦めの言葉を口にしても、私は決して諦めなかった。
…彼は絶対に生きている。
そう信じて待ち続けていると、願いが天に通じたのか奇跡的に彼は戻って来た。
だが彼は妻である私のことを忘れてしまっていた。
「すまない、君を愛せない」
そう言った彼の目からは私に対する愛情はなくなっていて…。
*設定はゆるいです。


あなたの秘密を知ってしまったから私は消えます
おぜいくと
恋愛
「あなたの秘密を知ってしまったから私は消えます。さようなら」
そう書き残してエアリーはいなくなった……
緑豊かな高原地帯にあるデニスミール王国の王子ロイスは、来月にエアリーと結婚式を挙げる予定だった。エアリーは隣国アーランドの王女で、元々は政略結婚が目的で引き合わされたのだが、誰にでも平等に接するエアリーの姿勢や穢れを知らない澄んだ目に俺は惹かれた。俺はエアリーに素直な気持ちを伝え、王家に代々伝わる指輪を渡した。エアリーはとても喜んでくれた。俺は早めにエアリーを呼び寄せた。デニスミールでの暮らしに慣れてほしかったからだ。初めは人見知りを発揮していたエアリーだったが、次第に打ち解けていった。
そう思っていたのに。
エアリーは突然姿を消した。俺が渡した指輪を置いて……
※ストーリーは、ロイスとエアリーそれぞれの視点で交互に進みます。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。

アルバートの屈辱
プラネットプラント
恋愛
妻の姉に恋をして妻を蔑ろにするアルバートとそんな夫を愛するのを諦めてしまった妻の話。
『詰んでる不憫系悪役令嬢はチャラ男騎士として生活しています』の10年ほど前の話ですが、ほぼ無関係なので単体で読めます。

五歳の時から、側にいた
田尾風香
恋愛
五歳。グレースは初めて国王の長男のグリフィンと出会った。
それからというもの、お互いにいがみ合いながらもグレースはグリフィンの側にいた。十六歳に婚約し、十九歳で結婚した。
グリフィンは、初めてグレースと会ってからずっとその姿を追い続けた。十九歳で結婚し、三十二歳で亡くして初めて、グリフィンはグレースへの想いに気付く。
前編グレース視点、後編グリフィン視点です。全二話。後編は来週木曜31日に投稿します。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる