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昨日寝れなすぎて頭がぽやぽやする…。
昨日、日向がナンパ待ちしていたところを目の当たりにして、この中学に入学してからあった気持ちの片割れがどこかに行ってしまった感じでまだ感情が追いつかない。
爽太「おーい、大便か?」
と、僕が入っているトイレの扉を爽太がノックした。
琥太郎「…寝てた。」
僕は家で寝れなかった分寝ようとトイレに篭っていたけれど、周りにいる人間誰かしら話しかけてくるから寝る暇もない。
今日あるクラスのクリスマス会は休んでしまいたいけど、直で行くのを爽太と風喜に約束されてしまったからとりあえず行って全員が集まるまで少し寝かせてもらおう。
そう計画を立てた僕はトイレから出て爽太と一緒に教室に戻ると、扉前で突然体当たりされて尻餅をつく。
爽太「お、おい…。大丈夫か…?」
琥太郎「大丈夫だけど…」
僕は体当たりしてきた人を見て驚く。
琥太郎「…前見ろよな。」
僕はズボンについた埃を叩き、僕と同じように地べたに座っていた日向に手を伸ばすけれど日向は1人で立ち上がりどこかへ走って行ってしまった。
爽太「ぶつかった癖に謝りもしないのかよ。」
琥太郎「急いでたんじゃん?」
僕は誰も日向に構ってほしくなくて気にしていないフリをして席に戻ると、クラスの騒めきが今日の朝よりもうるさいのを感じる。
琥太郎「…チッ。うるせぇんだけど。」
わざと不満を爆発させると、クラスメイトたちは一瞬でざわめきを落ち着かせて静かになる。
けれど、風喜が僕たちのそばに一歩近づくたびにざわめきが戻ってくる。
爽太「なんかあったの?便所行ってて何も知らん。」
風喜「天使ちゃん買っただけ。」
琥太郎「は…?」
僕は風喜が言ったことに素直な表情をしてしまう。
風喜「アメ1個でどこまで出来るのか試してみただけ。」
爽太「どこまで行けた?」
風喜「ドラマティックきっちゅ♡」
爽太「なにそれ!?知らねー。」
風喜「ドラマのちゅっちゅだよーん。」
爽太「やべー。俺、アメ持ってねぇから出来ねぇ。」
風喜「こーたんは?なんか持ってないの?」
と、風喜はアメをかじりながら僕のエナメルバッグを指す。
琥太郎「…テメェみたいにデブじゃねぇから菓子持ってきてねぇよ。」
風喜「そっか。あったらちゅーした?」
琥太郎「……しない。能面ブスとキスしてどうすんだよ。」
爽太「なんか琥太、調子いいね。」
風喜「やっと調子取り戻した感じ?」
琥太郎「うるせぇ。寝る。」
僕は現実をシャットアウトするように机に突っ伏して本当に居眠りをしてしまっていると、パン!と大きい音が鳴りびっくりして起き上がる。
「はいっ、静かに。日向は体調悪いみたいなので早めに帰るみたいです。先生は今からプリントまとめて持っていくから、荷物まとめて先に玄関に向かってなさい。」
と、いつのまにかLHRを始めていた担任がずっと俯いたままの日向をずっと騒ついている教室から出した。
僕はそのまま階段に向かう日向を目で追っていると、前の席にいた爽太が僕が起きたことに気づき、メモを渡してきた。
けれど、その宛名は爽太ではなく淡島さんからだった。
『伝えたいことがあるので20:00に駅近くの公園で待ってます。』
というよく見るラブレターをまた貰ってしまった。
僕は周りに見られないうちにそっと胸ポケットに入れて、また眠りについた。
環流 虹向/てんしとおコタ
昨日、日向がナンパ待ちしていたところを目の当たりにして、この中学に入学してからあった気持ちの片割れがどこかに行ってしまった感じでまだ感情が追いつかない。
爽太「おーい、大便か?」
と、僕が入っているトイレの扉を爽太がノックした。
琥太郎「…寝てた。」
僕は家で寝れなかった分寝ようとトイレに篭っていたけれど、周りにいる人間誰かしら話しかけてくるから寝る暇もない。
今日あるクラスのクリスマス会は休んでしまいたいけど、直で行くのを爽太と風喜に約束されてしまったからとりあえず行って全員が集まるまで少し寝かせてもらおう。
そう計画を立てた僕はトイレから出て爽太と一緒に教室に戻ると、扉前で突然体当たりされて尻餅をつく。
爽太「お、おい…。大丈夫か…?」
琥太郎「大丈夫だけど…」
僕は体当たりしてきた人を見て驚く。
琥太郎「…前見ろよな。」
僕はズボンについた埃を叩き、僕と同じように地べたに座っていた日向に手を伸ばすけれど日向は1人で立ち上がりどこかへ走って行ってしまった。
爽太「ぶつかった癖に謝りもしないのかよ。」
琥太郎「急いでたんじゃん?」
僕は誰も日向に構ってほしくなくて気にしていないフリをして席に戻ると、クラスの騒めきが今日の朝よりもうるさいのを感じる。
琥太郎「…チッ。うるせぇんだけど。」
わざと不満を爆発させると、クラスメイトたちは一瞬でざわめきを落ち着かせて静かになる。
けれど、風喜が僕たちのそばに一歩近づくたびにざわめきが戻ってくる。
爽太「なんかあったの?便所行ってて何も知らん。」
風喜「天使ちゃん買っただけ。」
琥太郎「は…?」
僕は風喜が言ったことに素直な表情をしてしまう。
風喜「アメ1個でどこまで出来るのか試してみただけ。」
爽太「どこまで行けた?」
風喜「ドラマティックきっちゅ♡」
爽太「なにそれ!?知らねー。」
風喜「ドラマのちゅっちゅだよーん。」
爽太「やべー。俺、アメ持ってねぇから出来ねぇ。」
風喜「こーたんは?なんか持ってないの?」
と、風喜はアメをかじりながら僕のエナメルバッグを指す。
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風喜「そっか。あったらちゅーした?」
琥太郎「……しない。能面ブスとキスしてどうすんだよ。」
爽太「なんか琥太、調子いいね。」
風喜「やっと調子取り戻した感じ?」
琥太郎「うるせぇ。寝る。」
僕は現実をシャットアウトするように机に突っ伏して本当に居眠りをしてしまっていると、パン!と大きい音が鳴りびっくりして起き上がる。
「はいっ、静かに。日向は体調悪いみたいなので早めに帰るみたいです。先生は今からプリントまとめて持っていくから、荷物まとめて先に玄関に向かってなさい。」
と、いつのまにかLHRを始めていた担任がずっと俯いたままの日向をずっと騒ついている教室から出した。
僕はそのまま階段に向かう日向を目で追っていると、前の席にいた爽太が僕が起きたことに気づき、メモを渡してきた。
けれど、その宛名は爽太ではなく淡島さんからだった。
『伝えたいことがあるので20:00に駅近くの公園で待ってます。』
というよく見るラブレターをまた貰ってしまった。
僕は周りに見られないうちにそっと胸ポケットに入れて、また眠りについた。
環流 虹向/てんしとおコタ
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