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45:マルス子爵夫妻への客
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扉の向こうで既に待っているという客。
幼い丁稚は手のひらに3枚の銅貨を握っていた。
「判った。では通してくれるかい?」
「うんっ!でも女将さん達には内緒にして。チップを貰ったって知られたらこっぴどく叱られるんだ」
「あぁ、誰にも言わないよ。君が来た事も客が来た事も」
「ありがとう。じゃ、呼んでくるっ」
扉を開けると「会ってくれるって」と丁稚の声が聞こえてくる。
「ありがとう」と男性の声が聞こえると丁稚は扉を開けた。
立っていたのは背の高いフードを深く被った男。
丁稚の頭を撫でると部屋に入り、扉を閉じると深く一礼をした。
被っていたフードを取ると、かつて見たアルフォンスと同じ金髪碧眼の男が現れた。
「突然の訪問になり申し訳ない。王都に入られたと聞き居てもたってもいられず今に至る無礼をお許し願いたい」
似ていると言えば声もアルフォンスに似ている。
顔立ちも似てはいるが、目の前の男はアルフォンスとは別人だ。
「私はディートヘルム・アデル・カドリア。不肖ながらもこの国の第二王子でも有る。貴殿のご息女トルデリーゼ嬢は私の兄の妃という立場だ」
「これは!第二王子殿下がどうしてこんなところに?」
慌てて腰掛けていた椅子を立ち上がるマルス子爵夫妻だったが、ディートヘルムは「非公式の上、内密の行動」だと言って無礼講で居てくれるよう頼んできた。
「時間がない。こうして出られるのは僅かな時間しかないのだ。兄の間者を巻くにも、ここに近づけさせないよう手を回すのもちょっと苦労していてね」
「間者?なぜそのような・・・」
「手短に話す。信用してもらえるかどうか。それは全てあなた方に委ねるし自由だ。私は兄の婚姻には同意が出来ない。同意が出来ないと言っても成立はしているのだが、ご息女の意思がそこにない。兄に何かを条件に無理強いされているとしか思えないのだ」
「では!娘は意図しない婚姻で?街に流れている噂は…」
「おそらくは兄上が流している。だが証拠がない」
「そんな…何が目的なのです?この際です。金なら糸目を付けません。それが本当なら幾らでも払いますから娘を、娘を返して頂けませんか?あくまでも友人としてならとアルフォンス殿下とも確約し書面にもしたのです。これが娘の望んだ事なら祝福も致しましょう。ですがそうではなく謀られたのであれば!」
「確約?書面にしたのか?それは誰が持っている?」
「娘が持っています。ですが何故なのです?」
「兄がご息女に惚れ込んだのは間違いないと思うのだが、それも解せぬ部分がある。私も公務から王都に戻ったばかりで聞かされた婚姻に驚いた。彼女はあくまでも学びの為にこの国に来て、この国に留まる気はなかったように見受けたからだ。たった3,4か月の間にここまでの心変わりがあったとは思えない。いや、本当に兄の事を愛してしまったのなら恋愛は人を変えるとも聞く。しかし…」
「なにかあったのですか?!」
「彼女はこの婚姻に何も望まないと言った。おかしいのだ。国を良くしたい、この国の至らぬ点に尽力したい。そう言うのであればまだ納得できる。だが何も望まないとなれば腑に落ちないのだ。このまま人形のように冷遇される事を受け入れる。それは何かを対価とし無理強いされているのではないか。そう思い鎌をかけた。救援は必要かと」
「それで娘はなんと?!」
「今は要らぬと。不要ではなく今は要らないと言った。あなた方はこの返事をどう受け取る?私はそれを救援は望んでいると受け取った」
「同じように受け取るでしょう。仮に文面通りだとすれば娘は何故今は必要としないか。それを説明するはずです。説明はあったのですか?」
「ない」
マルス子爵夫妻の顔は蒼白になった。
噂は冗談であってほしいし、相思相愛で結ばれたのだと万に一つでもいい。にわかに信じられなくても娘は幸せな道を選んだのだと思える何かが欲しかった。
不穏な思いを抱えたままでカドリア王国に来た自分たちを笑い飛ばして欲しい。
そんな願いが打ち砕かれた気持ちになったのだ。
「私は兄上が何を以てしてご息女を縛っているのか。それを確かめる。そうすれば今より自由になれるはずだ」
「それはどう言う意味なのです?」
マルス子爵夫妻はディートヘルムに縋るように問う。
少し目を伏せたディートヘルムは申し訳なさそうに言葉を続けた。
「カドリア王国は離縁を許していない。連れ添った相手と生涯を共にする。だからこそ婚約者を選ぶ際は慎重を期し婚姻する年齢も他国に比べて比較的高いのだ。稀に片方が死亡し再婚をする事はがあるが、議会の承認が必要になる。つまりはご息女を離縁させる事は出来ないという事だ」
「法が‥‥違うからですか…では娘はもう…戻らないと」
「今は方法がない。だが未来にもないかと言えばそれは違う。私は兄が立太子し国王となり国を統べるのであれば王弟として支えようと考えていた。だが、謀りをもってして人の人生を変えよう、我がものにしようと言うのであればそれは見過ごせない。1人を幸せに出来ない者が大勢を幸せに導くなど愚の骨頂。私が国王となり法を変える。それでご息女はあなた方に戻す事は出来るだろう。ただ時間がかかる」
「我がマルス家がどちらに付くかとなれば…という事ですか。だが貴方もそれは同じだ。マルス家を後見とすれば貴方だって今の言葉を無かった事に出来る立場になる」
「そうだ。だから最初に伝えたのだ。私の話を信じる信じないは全てをあなた方に委ねると。ただ私はあなた方に信じて貰えなくても国王となり法を変える。償いには程遠いが私にできる事はそれしかない」
コツンと窓に小さな小石が当たる音がした。
ディートヘルムは「すまない。限界がきたようだ」と言い、フードを深く被るとすり抜けるように扉から出て行ってしまった。
残されたマルス子爵夫妻は閉じられてしまった扉をただ眺める事しか出来なかった。
幼い丁稚は手のひらに3枚の銅貨を握っていた。
「判った。では通してくれるかい?」
「うんっ!でも女将さん達には内緒にして。チップを貰ったって知られたらこっぴどく叱られるんだ」
「あぁ、誰にも言わないよ。君が来た事も客が来た事も」
「ありがとう。じゃ、呼んでくるっ」
扉を開けると「会ってくれるって」と丁稚の声が聞こえてくる。
「ありがとう」と男性の声が聞こえると丁稚は扉を開けた。
立っていたのは背の高いフードを深く被った男。
丁稚の頭を撫でると部屋に入り、扉を閉じると深く一礼をした。
被っていたフードを取ると、かつて見たアルフォンスと同じ金髪碧眼の男が現れた。
「突然の訪問になり申し訳ない。王都に入られたと聞き居てもたってもいられず今に至る無礼をお許し願いたい」
似ていると言えば声もアルフォンスに似ている。
顔立ちも似てはいるが、目の前の男はアルフォンスとは別人だ。
「私はディートヘルム・アデル・カドリア。不肖ながらもこの国の第二王子でも有る。貴殿のご息女トルデリーゼ嬢は私の兄の妃という立場だ」
「これは!第二王子殿下がどうしてこんなところに?」
慌てて腰掛けていた椅子を立ち上がるマルス子爵夫妻だったが、ディートヘルムは「非公式の上、内密の行動」だと言って無礼講で居てくれるよう頼んできた。
「時間がない。こうして出られるのは僅かな時間しかないのだ。兄の間者を巻くにも、ここに近づけさせないよう手を回すのもちょっと苦労していてね」
「間者?なぜそのような・・・」
「手短に話す。信用してもらえるかどうか。それは全てあなた方に委ねるし自由だ。私は兄の婚姻には同意が出来ない。同意が出来ないと言っても成立はしているのだが、ご息女の意思がそこにない。兄に何かを条件に無理強いされているとしか思えないのだ」
「では!娘は意図しない婚姻で?街に流れている噂は…」
「おそらくは兄上が流している。だが証拠がない」
「そんな…何が目的なのです?この際です。金なら糸目を付けません。それが本当なら幾らでも払いますから娘を、娘を返して頂けませんか?あくまでも友人としてならとアルフォンス殿下とも確約し書面にもしたのです。これが娘の望んだ事なら祝福も致しましょう。ですがそうではなく謀られたのであれば!」
「確約?書面にしたのか?それは誰が持っている?」
「娘が持っています。ですが何故なのです?」
「兄がご息女に惚れ込んだのは間違いないと思うのだが、それも解せぬ部分がある。私も公務から王都に戻ったばかりで聞かされた婚姻に驚いた。彼女はあくまでも学びの為にこの国に来て、この国に留まる気はなかったように見受けたからだ。たった3,4か月の間にここまでの心変わりがあったとは思えない。いや、本当に兄の事を愛してしまったのなら恋愛は人を変えるとも聞く。しかし…」
「なにかあったのですか?!」
「彼女はこの婚姻に何も望まないと言った。おかしいのだ。国を良くしたい、この国の至らぬ点に尽力したい。そう言うのであればまだ納得できる。だが何も望まないとなれば腑に落ちないのだ。このまま人形のように冷遇される事を受け入れる。それは何かを対価とし無理強いされているのではないか。そう思い鎌をかけた。救援は必要かと」
「それで娘はなんと?!」
「今は要らぬと。不要ではなく今は要らないと言った。あなた方はこの返事をどう受け取る?私はそれを救援は望んでいると受け取った」
「同じように受け取るでしょう。仮に文面通りだとすれば娘は何故今は必要としないか。それを説明するはずです。説明はあったのですか?」
「ない」
マルス子爵夫妻の顔は蒼白になった。
噂は冗談であってほしいし、相思相愛で結ばれたのだと万に一つでもいい。にわかに信じられなくても娘は幸せな道を選んだのだと思える何かが欲しかった。
不穏な思いを抱えたままでカドリア王国に来た自分たちを笑い飛ばして欲しい。
そんな願いが打ち砕かれた気持ちになったのだ。
「私は兄上が何を以てしてご息女を縛っているのか。それを確かめる。そうすれば今より自由になれるはずだ」
「それはどう言う意味なのです?」
マルス子爵夫妻はディートヘルムに縋るように問う。
少し目を伏せたディートヘルムは申し訳なさそうに言葉を続けた。
「カドリア王国は離縁を許していない。連れ添った相手と生涯を共にする。だからこそ婚約者を選ぶ際は慎重を期し婚姻する年齢も他国に比べて比較的高いのだ。稀に片方が死亡し再婚をする事はがあるが、議会の承認が必要になる。つまりはご息女を離縁させる事は出来ないという事だ」
「法が‥‥違うからですか…では娘はもう…戻らないと」
「今は方法がない。だが未来にもないかと言えばそれは違う。私は兄が立太子し国王となり国を統べるのであれば王弟として支えようと考えていた。だが、謀りをもってして人の人生を変えよう、我がものにしようと言うのであればそれは見過ごせない。1人を幸せに出来ない者が大勢を幸せに導くなど愚の骨頂。私が国王となり法を変える。それでご息女はあなた方に戻す事は出来るだろう。ただ時間がかかる」
「我がマルス家がどちらに付くかとなれば…という事ですか。だが貴方もそれは同じだ。マルス家を後見とすれば貴方だって今の言葉を無かった事に出来る立場になる」
「そうだ。だから最初に伝えたのだ。私の話を信じる信じないは全てをあなた方に委ねると。ただ私はあなた方に信じて貰えなくても国王となり法を変える。償いには程遠いが私にできる事はそれしかない」
コツンと窓に小さな小石が当たる音がした。
ディートヘルムは「すまない。限界がきたようだ」と言い、フードを深く被るとすり抜けるように扉から出て行ってしまった。
残されたマルス子爵夫妻は閉じられてしまった扉をただ眺める事しか出来なかった。
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