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マイオニーの求婚
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卒業式を目前に控えて、ルクセル公爵家にはヴィアトリーチェの側近になった3人とその両親、そして過去にルセリックの側近たちの婚約者であった3人の令嬢が一堂に会する。
ワズタリー子爵家のフレイザー。ベルン公爵家のステファン、アテセート伯爵家のアリオン。
ベルン公爵は甥のアルバート(妻の弟の子)も共に連れ立ってきており、ルクセル公爵家は珍しく若い年齢の者が年配の当主たちにチェスを挑んで一喜一憂する声が響いていた。
「申し訳ない。遅くなった!いやぁ先日の雨にはやられたよ」
数日続いた大雨で崖崩れが街道の一部を塞いでしまったウィルソン公爵は娘のキャンディと遅れてルクセル公爵家にやってきた。
「まもなく卒業式を迎える。陛下の退位、新国王の即位式までは2年を切った。娘のヴィアトリーチェが女王となる事に何か懸念があれば忌憚ない意見を聞かせてもらいたい。そして側近となる3人にも遠慮なく我々を質問攻めにして欲しいと思っている」
「質問攻めなど…今までも色々と教えて頂きまだあと2年もあるのかと」
「いや、もう2年しかない。残りの貴族を纏め上げるのは骨が折れる」
「あと幾つ残っているんだ。確か先月は11家だったはずだが」
「残りは9家だが、問題ない。取り潰す予定の家ばかりだ」
「しかし、まだまだ一枚岩とは言えない。離反する者がないようにせねば」
反神殿派でもあるそれぞれが集まったのは結束を強める意味もあるが、新しく未来を共に手を取って歩き始める3組をお互いで周知し、祝うためでもあった。
♡1組目のご縁♡
ジルベンス侯爵家マイオニー&ワズタリー子爵家フレイザー
(旧婚約者 ノーザン侯爵家 教皇子息チャールズ)
「ジルベンス侯爵、マイオニー嬢、最終確認となるがワズタリー子爵家のフレイザー君との婚約で問題はないかね?何度も言うが伯爵家への陞爵は確約としてはいるが、現状では子爵家。領地に居られる前侯爵の意向もいま一度確認をしたい」
ヴィアトリーチェの父、ルクセル公爵はマイオニーの両親であるジルベンス侯爵夫妻を前に念押しの上にもさらに念を押すように問うた。
クククと朗らかに笑い、「フレイザー殿はこちらから望んだ事」と侯爵夫人がフレイザーに向かって少し首を傾げた。
隣同士に座って2人の間の手はフレイザーによって包み込むように結ばれている。
少しだけ頬を赤らめるマイオニーに耳元で「大丈夫か?」と優しく問いかけるフレイザー。
返事を口にせずとも、目を合わせれば心が通じた。
以前は教皇子息のチャールズとの婚約であったが、前侯爵が信仰心に厚かっただけで代替わりした今となっては以前ほどに神殿に出向くことはない。
婚約者だというだけで毎年多額の寄付を行ってきたが、不作不漁の年に神殿が何をしてくれたかと言えば「寄付の額で加護の強さが違うのだ」と言わんばかりの対応。
面と向かって金を出せとは言わないが、信心の浅さが招いた天災だと遠回しに侯爵にありがたい教えを施したくらいである。
チャールズもマイオニーを拘束しない代わりに自由奔放。
夜会などはエスコートはするものの、ドレスや宝飾品を贈って来たことはなく、屋敷まで迎えに来た事もない。現地集合現地解散と言えば無駄もないがエスコートをしてダンスも曲が終わらぬうちに他の令嬢の手を取り次の曲に備えているという有様。
マイオニーが体調を崩し休んでいても見舞いにすら来ないチャールズが何をしていたかと言えば、ルセリックやソフィーナと市井などで遊び惚けるか他の令嬢と茶をしたり観劇をしたりで流石に信仰心に厚かった前侯爵も見限った。
その時診察に来た医師について医術を学んでいたのがワズタリー子爵家のフレイザーである。
子爵家という位置づけは王族や高位貴族よりも民衆に近く、貧しさゆえに満足な治療も受けられない者達の為に領地から得られる収益のほとんどを使って治療や投薬をしているのがワズタリー子爵家。
「神様に祈っても無くなった手足、失った命は戻らない」
師匠と呼ぶ医師はフレイザーに言った。
物心ついた時から医術の本を読み漁り、14歳からは医師について民の診察の手伝いをした。
今では執刀などはまだ出来ないが、応急処置や骨折の治療など簡単なものならフレイザーが行っていた。
まだこの国には医者を養成するような学校はなく、医者になりたいものは医師について経験を積み、知識を習得するしか方法がなかったのだ。
ルクセル公爵はかねてから慈善活動に勤しんでいたマイオニー侯爵令嬢にフレイザーを手伝ってやってほしいと声を掛けた。
フレイザーの貴賤を問わぬ態度での治療風景を見てマイオニーは己を恥じた。
孤児院や保護院でのふれあいなど、まさに子供の遊びの延長戦のようなもの。
目からうろこが落ちたマイオニーは翌週から「邪魔だ」と言われてもフレイザーを手伝い続けた。最初はまさに令嬢というドレスや髪飾りを付けていたマイオニーだが、今では髪は後ろで一纏めにしてクルリと丸くしてスカーフで包み、スッキリとした顎のラインが出る風貌。
毎日のお手入れを欠かさなかった爪も短くなり、今では手荒れ防止のハンドクリームを自作するほど。医院を訪れる服も弟の騎士服をリメイクして動きやすいパンツスタイルである。
婚約が破棄になった後、マイオニーからフレイザーにプロポーズをした。
「フレイザー様、結婚してくださいませ」
「いいよ。血管を結紮するのか?クランケはどこだ?」
顔を洗っている最中に言ったのが良くなかったのか、フレイザーに全く伝わっていない一世一代の逆プロポーズ。本当はフレイザーにも聞こえていたのだが、まだ婚約が破棄になった事を知らなかった事と、ルクセル公爵家についても伯爵家としかなれずこのまま気持ちは胸の内に留めおくつもりだった。
「フっフレイザー様っ!わたくし‥‥わたくし婚約破棄になりましたのっ!」
「そうか、それは…何と言っていいのやら…おめでとうでいいのかな?」
「おめっ!おめっ!おめでとう!はいいのですわ!それよりっ」
その先は言うなとくるっと背を向けて、先程洗ったばかりなのに井戸の中に桶を放り込み水をくみ上げるフレイザーだったが、マイオニーは背中のシャツの裾をギュっと掴む。
「い、今から大事なプレゼンをしますわ」
「プレゼン?何を…」
「た、多分で御座いますが、この先もこんなお買い得物件が市場に出回る事はないと思いますの。是非、いえフレイザー様にしかその権利がないと言いますか…その、要らないと言ってもフレイザー様の人生にもれなく付いて来てしまいますの!」
ガラガラと滑車を使って水の入った桶が上がってくる。フレイザーは桶を井戸の縁に置くと水面をピっと指先で弾いてマイオニーに水を掛けた。
「なっ何をなさいますの!」
「頭を冷やせ。なんならこの桶を頭からかけてやろうか」
マイオニーはフレイザーが手で押さえていた桶をグイと押さえると、自分で頭から井戸の冷たい水を被った。一瞬でずぶ濡れになってしまって、髪も服も水が滴り落ちる。首にかけていたタオルを慌ててマイオニーの頭にかけ水滴をタオルに吸わせながら自分に言い聞かせるようにフレイザーは口を開いた。
「君と僕では爵位もあるし――」
「関係御座いませんっ!」
「現実を見ろ」
「フレイザー様こそ現実を見てくださいませ!わたくしずぶ濡れですのよ!」
「あ、いや、そうなんだが」
「良いんです。水じゃなく雨でも雪でも泥でも!貴方が好きなの!だからわたく――」
マイオニーの唇に人差し指をそっとあてたフレイザー。
「その先は、俺の言葉だ。一生に一度しか言わないからちゃんと聞けよ?」
「(こくこく)」
「生涯、愛し続ける事しか出来ないがそれで良ければ結婚しよう」
「フレイザー様っ!!」
「言っておくが貧乏だからな」
「はいぃぃ~構いませんわぁ(ぐすっ)お小遣い貯めてますものぉ(ひっく)」
仲良く並んでソファに座る2人は指輪はない。
手洗いの度に外すのでネックレスにして2人の胸元で揺れている。
「ヴィアトリーチェ様、即位をされてもわたくしの忠誠は変わりませんわ」
マイオニーはヴィアトリーチェに誓った。
ワズタリー子爵家のフレイザー。ベルン公爵家のステファン、アテセート伯爵家のアリオン。
ベルン公爵は甥のアルバート(妻の弟の子)も共に連れ立ってきており、ルクセル公爵家は珍しく若い年齢の者が年配の当主たちにチェスを挑んで一喜一憂する声が響いていた。
「申し訳ない。遅くなった!いやぁ先日の雨にはやられたよ」
数日続いた大雨で崖崩れが街道の一部を塞いでしまったウィルソン公爵は娘のキャンディと遅れてルクセル公爵家にやってきた。
「まもなく卒業式を迎える。陛下の退位、新国王の即位式までは2年を切った。娘のヴィアトリーチェが女王となる事に何か懸念があれば忌憚ない意見を聞かせてもらいたい。そして側近となる3人にも遠慮なく我々を質問攻めにして欲しいと思っている」
「質問攻めなど…今までも色々と教えて頂きまだあと2年もあるのかと」
「いや、もう2年しかない。残りの貴族を纏め上げるのは骨が折れる」
「あと幾つ残っているんだ。確か先月は11家だったはずだが」
「残りは9家だが、問題ない。取り潰す予定の家ばかりだ」
「しかし、まだまだ一枚岩とは言えない。離反する者がないようにせねば」
反神殿派でもあるそれぞれが集まったのは結束を強める意味もあるが、新しく未来を共に手を取って歩き始める3組をお互いで周知し、祝うためでもあった。
♡1組目のご縁♡
ジルベンス侯爵家マイオニー&ワズタリー子爵家フレイザー
(旧婚約者 ノーザン侯爵家 教皇子息チャールズ)
「ジルベンス侯爵、マイオニー嬢、最終確認となるがワズタリー子爵家のフレイザー君との婚約で問題はないかね?何度も言うが伯爵家への陞爵は確約としてはいるが、現状では子爵家。領地に居られる前侯爵の意向もいま一度確認をしたい」
ヴィアトリーチェの父、ルクセル公爵はマイオニーの両親であるジルベンス侯爵夫妻を前に念押しの上にもさらに念を押すように問うた。
クククと朗らかに笑い、「フレイザー殿はこちらから望んだ事」と侯爵夫人がフレイザーに向かって少し首を傾げた。
隣同士に座って2人の間の手はフレイザーによって包み込むように結ばれている。
少しだけ頬を赤らめるマイオニーに耳元で「大丈夫か?」と優しく問いかけるフレイザー。
返事を口にせずとも、目を合わせれば心が通じた。
以前は教皇子息のチャールズとの婚約であったが、前侯爵が信仰心に厚かっただけで代替わりした今となっては以前ほどに神殿に出向くことはない。
婚約者だというだけで毎年多額の寄付を行ってきたが、不作不漁の年に神殿が何をしてくれたかと言えば「寄付の額で加護の強さが違うのだ」と言わんばかりの対応。
面と向かって金を出せとは言わないが、信心の浅さが招いた天災だと遠回しに侯爵にありがたい教えを施したくらいである。
チャールズもマイオニーを拘束しない代わりに自由奔放。
夜会などはエスコートはするものの、ドレスや宝飾品を贈って来たことはなく、屋敷まで迎えに来た事もない。現地集合現地解散と言えば無駄もないがエスコートをしてダンスも曲が終わらぬうちに他の令嬢の手を取り次の曲に備えているという有様。
マイオニーが体調を崩し休んでいても見舞いにすら来ないチャールズが何をしていたかと言えば、ルセリックやソフィーナと市井などで遊び惚けるか他の令嬢と茶をしたり観劇をしたりで流石に信仰心に厚かった前侯爵も見限った。
その時診察に来た医師について医術を学んでいたのがワズタリー子爵家のフレイザーである。
子爵家という位置づけは王族や高位貴族よりも民衆に近く、貧しさゆえに満足な治療も受けられない者達の為に領地から得られる収益のほとんどを使って治療や投薬をしているのがワズタリー子爵家。
「神様に祈っても無くなった手足、失った命は戻らない」
師匠と呼ぶ医師はフレイザーに言った。
物心ついた時から医術の本を読み漁り、14歳からは医師について民の診察の手伝いをした。
今では執刀などはまだ出来ないが、応急処置や骨折の治療など簡単なものならフレイザーが行っていた。
まだこの国には医者を養成するような学校はなく、医者になりたいものは医師について経験を積み、知識を習得するしか方法がなかったのだ。
ルクセル公爵はかねてから慈善活動に勤しんでいたマイオニー侯爵令嬢にフレイザーを手伝ってやってほしいと声を掛けた。
フレイザーの貴賤を問わぬ態度での治療風景を見てマイオニーは己を恥じた。
孤児院や保護院でのふれあいなど、まさに子供の遊びの延長戦のようなもの。
目からうろこが落ちたマイオニーは翌週から「邪魔だ」と言われてもフレイザーを手伝い続けた。最初はまさに令嬢というドレスや髪飾りを付けていたマイオニーだが、今では髪は後ろで一纏めにしてクルリと丸くしてスカーフで包み、スッキリとした顎のラインが出る風貌。
毎日のお手入れを欠かさなかった爪も短くなり、今では手荒れ防止のハンドクリームを自作するほど。医院を訪れる服も弟の騎士服をリメイクして動きやすいパンツスタイルである。
婚約が破棄になった後、マイオニーからフレイザーにプロポーズをした。
「フレイザー様、結婚してくださいませ」
「いいよ。血管を結紮するのか?クランケはどこだ?」
顔を洗っている最中に言ったのが良くなかったのか、フレイザーに全く伝わっていない一世一代の逆プロポーズ。本当はフレイザーにも聞こえていたのだが、まだ婚約が破棄になった事を知らなかった事と、ルクセル公爵家についても伯爵家としかなれずこのまま気持ちは胸の内に留めおくつもりだった。
「フっフレイザー様っ!わたくし‥‥わたくし婚約破棄になりましたのっ!」
「そうか、それは…何と言っていいのやら…おめでとうでいいのかな?」
「おめっ!おめっ!おめでとう!はいいのですわ!それよりっ」
その先は言うなとくるっと背を向けて、先程洗ったばかりなのに井戸の中に桶を放り込み水をくみ上げるフレイザーだったが、マイオニーは背中のシャツの裾をギュっと掴む。
「い、今から大事なプレゼンをしますわ」
「プレゼン?何を…」
「た、多分で御座いますが、この先もこんなお買い得物件が市場に出回る事はないと思いますの。是非、いえフレイザー様にしかその権利がないと言いますか…その、要らないと言ってもフレイザー様の人生にもれなく付いて来てしまいますの!」
ガラガラと滑車を使って水の入った桶が上がってくる。フレイザーは桶を井戸の縁に置くと水面をピっと指先で弾いてマイオニーに水を掛けた。
「なっ何をなさいますの!」
「頭を冷やせ。なんならこの桶を頭からかけてやろうか」
マイオニーはフレイザーが手で押さえていた桶をグイと押さえると、自分で頭から井戸の冷たい水を被った。一瞬でずぶ濡れになってしまって、髪も服も水が滴り落ちる。首にかけていたタオルを慌ててマイオニーの頭にかけ水滴をタオルに吸わせながら自分に言い聞かせるようにフレイザーは口を開いた。
「君と僕では爵位もあるし――」
「関係御座いませんっ!」
「現実を見ろ」
「フレイザー様こそ現実を見てくださいませ!わたくしずぶ濡れですのよ!」
「あ、いや、そうなんだが」
「良いんです。水じゃなく雨でも雪でも泥でも!貴方が好きなの!だからわたく――」
マイオニーの唇に人差し指をそっとあてたフレイザー。
「その先は、俺の言葉だ。一生に一度しか言わないからちゃんと聞けよ?」
「(こくこく)」
「生涯、愛し続ける事しか出来ないがそれで良ければ結婚しよう」
「フレイザー様っ!!」
「言っておくが貧乏だからな」
「はいぃぃ~構いませんわぁ(ぐすっ)お小遣い貯めてますものぉ(ひっく)」
仲良く並んでソファに座る2人は指輪はない。
手洗いの度に外すのでネックレスにして2人の胸元で揺れている。
「ヴィアトリーチェ様、即位をされてもわたくしの忠誠は変わりませんわ」
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