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最終話 砂時計は逆に
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「頑張ってるじゃないか」
「モスキー殿下っ…はぁはぁ・・・ご無沙汰しておりますっ」
鍛錬の為に兵士同士が打ち合い稽古をしている場を妃と共に訪れたモスキーは直ぐにティトを見つけた。
たった4年で身長はグングン伸びた。幼少期の栄養失調状態は今も少し尾を引いてガッチリとした体躯にはならなかったが出立をした日からすれば少年から青年に切り替わる時期にも見える。
「やっぱりあの時16歳はサバ読んだなぁ・・・今が17,18ってところだ」
「いえっ!20歳です」
「頑なだね~」
オレンジ色の髪は頭部を保護するバイザーを外せば良く目立つ。
「今日は何か?」
「まぁまぁ慌てなさんな。プレゼントを持ってきたんだ」
「プレゼント?あぁそれならベルクに。文官試験最年少で合格と聞きました」
「ふふっ。やっぱりお兄ちゃんね」
「違いましたか?えっと・・・ララですか?」
「ララは良い子にしてますよ。今日も髪を結ってあげると大喜び」
「ありがとうございます!」
モスキーに子供はいない。どうせならとモスキーは婚約者であり、妃となった女性と話し合いララを養女に迎えた。子供は授かれないと侍医に宣告をされたモスキーの妃は我が子としてララを可愛がってくれている。
「で…はいっ!史上最高の贈り物だ」
モスキーがティトに手渡したのは1通の手紙だった。
あて先はモスキー。差出人はダニエレだった。
慌てて封を開き、中から便箋を取り出すとティトは文面に目を走らせた。
「来週。帰って来るってさ」
「はいっ!」
「で…こっちは妃からプレゼント」
モスキーの妃から手渡されたのは婚姻届。空欄は妻になる人の署名欄だけでモスキーと妃が保証人の欄を埋めていた。
「ありがとございます!!」
「頑張ったからね。でもまだ上には上がある。階級が上がれば給料も上がる!良い物も食わせてやれるし服だって買ってやれる。頑張れよ」
「はいっ!」
ガバッと礼をしたティトを残し、モスキーと妃は帰途につく。
「いいんですの?ルドヴィカさんは学院の専属講師でしょう?中将ほどのお給金があるんじゃありません?」
「いいの、いいの。男にはね、自分色に染めたいって夢もあるんだよ」
ルドヴィカが乗った遠乗りバスという大型の自動車が到着する日。
ティトは休暇を数日貰い、今か、今かとバスの到着を待った。
バスと言っても、大きな荷台を引く前の部分が自動車で荷台に乗る客は「会話禁止」となっている。うっかり会話をしてしまうと口の中を噛みまくるからである。
そして大きな乗り場(降り場)には厚手のクッションなどが売られていて飛ぶように売れる。そのまま荷台に乗り込むと全身打撲に等しい衝撃が襲うからである。
「ムスライル国発~メッサーラ王国到着の遠乗りバス~間もなく到着でございまぁす。係員の指示に従い~柵より前には出られないようご注意くださぁい」
お立ち台の上で係員が大声を張り上げる。
ティトは降り場の一番前で陣取り、近づいてくる遠乗りバスを待った。
キキィ~プシュー!!ビービー!!
少し行き過ぎたようでバックブザーが大きな音をたてた。完全に停車するとエンジン音が消え、係員は幌を外し、荷台の柵になっていた煽り板をの留め具を外し、垂れ下がらせた。
1人、2人と係員に手を貸してもらいながらステップを降りてくるのだがルドヴィカがまだ降りて来ない。荷台は乗客だけでなく大きな荷物も載せているので荷物の影になっているのかと待つのだが降りて来ない。
――このバスじゃなかったのかな――
ティトが次に到着するバスの時間を確かめようとした時、声が聞こえた。
「もぅ!しっかりしてよ!だからクッションは必要って言ったでしょう!」
「痛い~痛いよ~お嬢~。もう45になるか弱い男なんだから優しくしてよ~」
「馬鹿な事言わない。はい!起きる!」
ダニエレに肩を貸し、先にダニエレを係員に任せたルドヴィカがふっと顔をあげた。
ティトは「えへっ」と笑ったが、ルドヴィカが「うーん」首を傾げる。
「ルドヴィカさんっ!」
ティトの声にルドヴィカがティト見て、ダニエレもティトを見た。
「誰?こんな兄ちゃん知らねぇんだけど」
「ダニエレさん。俺です!ティトです」
「えぇーっ?!ティトっ?!いやいや、ティトはこんなに小さくてさ!」
ダニエレは腰よりも低い身長だったと手で示したが「そこまで低くないです。胸のあたりでした」とフンっ!そっぽを向けば・・・。
「あ~!ティトだ!でっかくなったな~」
ダニエレの言葉を聞きながらティトは数歩前に出て、まだ荷台の上にいてステップを降りようとするルドヴィカに両手を広げた。
「迎えに来た!」
「ちょ、ちょっと・・・ステップ降りるから」
「おいで!」
「何言ってるの!こんなところで!」
「面倒だなぁ…よっと!」
高さのある荷台へいとも簡単に飛び乗ったティトはギュゥゥ!!!ルドヴィカを抱きしめた。
「お客さん。そういうの帰ってからにしてください」
何時だって冷静。係員の言葉にティトはルドヴィカを抱いたまま荷台から飛び降りた。
「さて、行くところがあるんだ」
「行くってどこへ?」
ガサガサと腰に付けたポーチから紙を取り出すと、ティトはルドヴィカの目の前で広げてみせた。
「婚姻届け?!噓でしょ?殿下の署名があるわ!」
「当たり前だろ。俺、4年で変わったよ。背も高くなったし次の昇給試験では伍長を受けるんだ」
「ちょ、ちょっと待って」
「待った。4年待った」
「待つのは私だったでしょう?逆になってない?」
「逆で良いんだよ。ほら」
ティトは腕の痣にそっとキスを落とした。
「俺、もうルドヴィカに心を食われちゃってるんだ」
「食べてない!食べてないってば!」
ルドヴィカの目が細くなりかけた時、ティトは赤い痣を撫でるように指で触れた。
「嫌な時間は全部砂が落ち切った。今度は逆!俺となら絶対に幸せになるから!」
「ん?そうかな?」
「そうだよ。で、次は子供が生まれて逆にするだろ?2人目が生まれたら――」
「待って?もう子供の数も決まってるの?」
「そこは要相談。俺は5人くらい・・・」
ルドヴィカは目の前がくらくらする。
そんなルドヴィカをティトはしっかりと抱きしめた。
――自称に近い20歳だけど…大丈夫かしら――
取り敢えずは2年。お預けしたらセーフかな?
ルドヴィカの表情を読み取ったダニエレは心で合掌そしてエール。
――ティト、夜にもう一度逆転を狙え――
★~★
長い話にお付き合い頂きありがとうございました<(_ _)>
ちょっとトラブルが御座いまして…。予定通りに終わらず申し訳ないです<(_ _)>
この後、コメントの返信を致します。
例の如く気長に待って頂けると嬉しいです(*^-^*)
読んで頂きありがとうございました!!\(^▽^)/アリガトー
「モスキー殿下っ…はぁはぁ・・・ご無沙汰しておりますっ」
鍛錬の為に兵士同士が打ち合い稽古をしている場を妃と共に訪れたモスキーは直ぐにティトを見つけた。
たった4年で身長はグングン伸びた。幼少期の栄養失調状態は今も少し尾を引いてガッチリとした体躯にはならなかったが出立をした日からすれば少年から青年に切り替わる時期にも見える。
「やっぱりあの時16歳はサバ読んだなぁ・・・今が17,18ってところだ」
「いえっ!20歳です」
「頑なだね~」
オレンジ色の髪は頭部を保護するバイザーを外せば良く目立つ。
「今日は何か?」
「まぁまぁ慌てなさんな。プレゼントを持ってきたんだ」
「プレゼント?あぁそれならベルクに。文官試験最年少で合格と聞きました」
「ふふっ。やっぱりお兄ちゃんね」
「違いましたか?えっと・・・ララですか?」
「ララは良い子にしてますよ。今日も髪を結ってあげると大喜び」
「ありがとうございます!」
モスキーに子供はいない。どうせならとモスキーは婚約者であり、妃となった女性と話し合いララを養女に迎えた。子供は授かれないと侍医に宣告をされたモスキーの妃は我が子としてララを可愛がってくれている。
「で…はいっ!史上最高の贈り物だ」
モスキーがティトに手渡したのは1通の手紙だった。
あて先はモスキー。差出人はダニエレだった。
慌てて封を開き、中から便箋を取り出すとティトは文面に目を走らせた。
「来週。帰って来るってさ」
「はいっ!」
「で…こっちは妃からプレゼント」
モスキーの妃から手渡されたのは婚姻届。空欄は妻になる人の署名欄だけでモスキーと妃が保証人の欄を埋めていた。
「ありがとございます!!」
「頑張ったからね。でもまだ上には上がある。階級が上がれば給料も上がる!良い物も食わせてやれるし服だって買ってやれる。頑張れよ」
「はいっ!」
ガバッと礼をしたティトを残し、モスキーと妃は帰途につく。
「いいんですの?ルドヴィカさんは学院の専属講師でしょう?中将ほどのお給金があるんじゃありません?」
「いいの、いいの。男にはね、自分色に染めたいって夢もあるんだよ」
ルドヴィカが乗った遠乗りバスという大型の自動車が到着する日。
ティトは休暇を数日貰い、今か、今かとバスの到着を待った。
バスと言っても、大きな荷台を引く前の部分が自動車で荷台に乗る客は「会話禁止」となっている。うっかり会話をしてしまうと口の中を噛みまくるからである。
そして大きな乗り場(降り場)には厚手のクッションなどが売られていて飛ぶように売れる。そのまま荷台に乗り込むと全身打撲に等しい衝撃が襲うからである。
「ムスライル国発~メッサーラ王国到着の遠乗りバス~間もなく到着でございまぁす。係員の指示に従い~柵より前には出られないようご注意くださぁい」
お立ち台の上で係員が大声を張り上げる。
ティトは降り場の一番前で陣取り、近づいてくる遠乗りバスを待った。
キキィ~プシュー!!ビービー!!
少し行き過ぎたようでバックブザーが大きな音をたてた。完全に停車するとエンジン音が消え、係員は幌を外し、荷台の柵になっていた煽り板をの留め具を外し、垂れ下がらせた。
1人、2人と係員に手を貸してもらいながらステップを降りてくるのだがルドヴィカがまだ降りて来ない。荷台は乗客だけでなく大きな荷物も載せているので荷物の影になっているのかと待つのだが降りて来ない。
――このバスじゃなかったのかな――
ティトが次に到着するバスの時間を確かめようとした時、声が聞こえた。
「もぅ!しっかりしてよ!だからクッションは必要って言ったでしょう!」
「痛い~痛いよ~お嬢~。もう45になるか弱い男なんだから優しくしてよ~」
「馬鹿な事言わない。はい!起きる!」
ダニエレに肩を貸し、先にダニエレを係員に任せたルドヴィカがふっと顔をあげた。
ティトは「えへっ」と笑ったが、ルドヴィカが「うーん」首を傾げる。
「ルドヴィカさんっ!」
ティトの声にルドヴィカがティト見て、ダニエレもティトを見た。
「誰?こんな兄ちゃん知らねぇんだけど」
「ダニエレさん。俺です!ティトです」
「えぇーっ?!ティトっ?!いやいや、ティトはこんなに小さくてさ!」
ダニエレは腰よりも低い身長だったと手で示したが「そこまで低くないです。胸のあたりでした」とフンっ!そっぽを向けば・・・。
「あ~!ティトだ!でっかくなったな~」
ダニエレの言葉を聞きながらティトは数歩前に出て、まだ荷台の上にいてステップを降りようとするルドヴィカに両手を広げた。
「迎えに来た!」
「ちょ、ちょっと・・・ステップ降りるから」
「おいで!」
「何言ってるの!こんなところで!」
「面倒だなぁ…よっと!」
高さのある荷台へいとも簡単に飛び乗ったティトはギュゥゥ!!!ルドヴィカを抱きしめた。
「お客さん。そういうの帰ってからにしてください」
何時だって冷静。係員の言葉にティトはルドヴィカを抱いたまま荷台から飛び降りた。
「さて、行くところがあるんだ」
「行くってどこへ?」
ガサガサと腰に付けたポーチから紙を取り出すと、ティトはルドヴィカの目の前で広げてみせた。
「婚姻届け?!噓でしょ?殿下の署名があるわ!」
「当たり前だろ。俺、4年で変わったよ。背も高くなったし次の昇給試験では伍長を受けるんだ」
「ちょ、ちょっと待って」
「待った。4年待った」
「待つのは私だったでしょう?逆になってない?」
「逆で良いんだよ。ほら」
ティトは腕の痣にそっとキスを落とした。
「俺、もうルドヴィカに心を食われちゃってるんだ」
「食べてない!食べてないってば!」
ルドヴィカの目が細くなりかけた時、ティトは赤い痣を撫でるように指で触れた。
「嫌な時間は全部砂が落ち切った。今度は逆!俺となら絶対に幸せになるから!」
「ん?そうかな?」
「そうだよ。で、次は子供が生まれて逆にするだろ?2人目が生まれたら――」
「待って?もう子供の数も決まってるの?」
「そこは要相談。俺は5人くらい・・・」
ルドヴィカは目の前がくらくらする。
そんなルドヴィカをティトはしっかりと抱きしめた。
――自称に近い20歳だけど…大丈夫かしら――
取り敢えずは2年。お預けしたらセーフかな?
ルドヴィカの表情を読み取ったダニエレは心で合掌そしてエール。
――ティト、夜にもう一度逆転を狙え――
★~★
長い話にお付き合い頂きありがとうございました<(_ _)>
ちょっとトラブルが御座いまして…。予定通りに終わらず申し訳ないです<(_ _)>
この後、コメントの返信を致します。
例の如く気長に待って頂けると嬉しいです(*^-^*)
読んで頂きありがとうございました!!\(^▽^)/アリガトー
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(あと、ダニエレが私のツボすぎたので完結までワンチャン“ダニエレルート来いっ!恋っ!濃いっ!!”と願いまくってました。強いのに可愛いらしいおじ様に弱いのですw)
コメントありがとうございます。<(_ _)>
ニャー!嬉しい!!ミレリーは「ヴィラン」であって「ヒール」ではないんですよ~。
この違いを書きたかったので感じ取って頂けてすごく嬉しいです\(^▽^)/
ミレリーが平民で伯爵家、侯爵家あたりの夫人狙いであればアッパラパーを演じ、夫に「馬鹿か」と言われながらも手のひらで転がす程度で良かったんですけども、王家となるとそうもいかない。
ルドヴィカと違って「王妃様は何をするんだろう?」とその仕事の中身も判っていないのでもしもルドヴィカと同じように王妃になるべく育てられていたら周りが間者だらけだとか気が付いたと思います。
ドタバタシーンでは「最期の王太子妃として名前が残る」と言われて、結局自分も馬鹿にしてきた王家の面々と同じで上っ面しか知らなかった事を理解し、牢のシーンでルドヴィカに向けて背一杯の贖罪?のような言葉を吐きます。
ミレリーの事を深く知るほどにルドヴィカはミレリーと付き合いはありませんが、王妃となるべく育てられていたら短い時間で相手をある程度読むと言うのは必要不可欠なので「貴女は君臨したかも」とミレリーに話します。
ミレリーは「自由を知っていたのに何故」と自分の失敗にピースが嵌る感じです。自由を知っているからこそ芽生えた嫉妬。結局は見えているものが全ててでソコを何とかすればいいと考えていた浅はかさを知るのです(*^-^*)
見えない所まで考えていたルドヴィカには負けを認めます。
並んで吊らされるの部分でエルヴィノに対しても母親として・・・と言うのも1つの読み方なのでOK。
一応。。ワシとしては「エルヴィノは人形ではない」と良き母を最後に演じることで王家と自分は違うんだと一線を画す風に・・・しようとしましたー(笑)
ダニエレ推しで御座いましたか~年齢差のある恋もそのうち・・・(笑)少年がお姉さんに惚れるのもの有りますけども、年上の男性に惹かれるのもありなのでダニエレではないんですけども楽しんで頂ける年齢差カップルの話も公開前になっておりますよ~そちらで「これよ!これ!」と思って頂けるとイイナ♡
楽しんで頂けて良かったです(*^-^*)
ラストまでお付き合いいただきありがとうございました。<(_ _)>
テンポもよく作者の知識や言語の多さには感動しました。しかし、文の構成に「起承転結」が無く。少し読みづらいので流し読みになってしまう点と、急な展開(例えばミレリーがいきなり普通の会話をする)等が改善されれば更に面白い作品になると思います。
コメントありがとうございます。<(_ _)>
起承転結ですか~ないですね(笑)申し訳ないです(;^_^A
改善点しかないと言っても過言ではないので読んでくださる方にはそんな話でも読んで頂いて感謝しか御座いません(*^-^*)
起承転結があると解りやすいのは解っているんですよ(だったらそうしろ!という事でもありますが。笑)
その部分を加えるとワシの書き方だと‥‥全てが事前でネタバレになるという大きな欠点が御座いましてね。
今回の場合だとご指摘を頂いているミレリーかなと(*^-^*)
王道の話を当てはめてみれば庶子の妹。さぞかし我儘で自分勝手なんだろうな~と想像されるかな??とバイアスかかる書き方にしております(;^ω^)
第01話でルドヴィカはミレリーの事を「それなりに立ち回るし知恵もついている」と分析しております(*^-^*) ただの花畑でのほほん・・・家と言うか自分の事しか考えていない父と、如何に不自由なく暮らす事に重点のある母かという点で、ミレリーは相手を見て言動を変えている女・・・と疑いを持って頂けるかなと(;^_^A
敢えて書かない事で「そう言えばミレリーってこんな女っていうのを何処かで見たぞ??」って感じで数話前に戻って頂いて「やっぱり!」って感じて頂けたらな~と・・・。進みつつ、ちょこちょこ戻って‥ってな読み方もあってもいいかな~とか考えちゃいましてね(;^_^A
基本として時系列で起承転結を考えれば、起承転結が出来る前は序急破だったりするので小説とか読み物の世界も「これが決まり!」っていうのはあってないような物かな~とか考えたりしてます。
時々、起承転結などに似た流れの話だったりする事もあるんですけども、発展途上中の奴だからと笑って頂ければ(´▽`*)
しかしながら、アドバイスありがとうございます(*^-^*)
なかなかねぇ…リアルなこの年齢になると「こうした方が良いよ」とご指導頂けることも無いので本当にありがたいです(*^-^*)
ラストまでお付き合いいただきありがとうございました。<(_ _)>
毎日たくさん更新してくださり、本当にありがとうございました。完結お疲れ様でした。まさか二人が結ばれるとは!
でも、幸せになれて良かった。
コメントありがとうございます。<(_ _)>
初日は22日だったので「平日か~無理だな~」と22時22分に2話公開だったんですけども、いつもよりは2日目、3日目が緩やか??でも最終日はドバドバになっちゃって(笑)
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最終話の間際でやらかしてしまい日を超えて2時22分(どうしても2に拘るんですぅ…)
ですけども、駆け足更新にも関わらず読んで頂きありがとうございます♡
4年も経てば男の子も女の子も変わりますからねぇ(;^ω^)
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実年齢で6歳は年上のルドヴィカなので、本音と建て前じゃないですけども受け入れる風で「頭を冷やせ」と4年間は物理的にも距離を置きます。
そうする事でティトはちゃんと冷静になって吊り橋効果風な思いを整理できると思ったんですけどねぇ…一途なティトなので、回りくどいお断りよりもズバッと言った方が‥‥ダメだ・・・間違いなくティトが拗らせてしまう(笑)
婚姻届けは直ぐに出せたのか?それとも「ここまで待ったのにもう2年?!」とさらに待たされたか(笑)その後の2人もどこか別の話で登場させようかなと思っております(*^-^*)
楽しんで頂けて良かったです(*^-^*)
ラストまでお付き合いいただきありがとうございました。<(_ _)>