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第16話 もういいんじゃない?
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ヘリンにスナーチェが紹介をされて1年と少し。
スナーチェの噂も時折耳に入って来る。
頻繁に開かれる「2組の茶会」の原因も薄々判った。
いろんな令嬢に声掛けをするものの、スナーチェの「苦言」が原因で段々と距離を取られていたのだ。暇を持て余しているから暇つぶしにと「2組の茶会」を開く。
「貴女ね、嫌味なの?なんでハイネックなのよ。そりゃ肌を見せないのは良い事よ?前回のドレスからすればそうね30点かしら。でも間違っちゃダメよ?前回はマイナスだったんだから差し引きで5点なの。カディがいるのに男性の気を引く必要性が貴女に必要?」
「あの…前回のドレスは公爵夫人が以前に着ていたものをデザインしてくださったので――」
「そう言う所!直しなさいって言ってるじゃない。もっと・・・なんていうか…自分を押し出して自分の特色を売りにすればいいの。男に媚びるような性的なアピールは必要ないのよ。叔母様がどうとかじゃないの。あ~もう。どうして判らないのか理解に苦しむわ。ほら!これも!年齢にそぐわないのよ。何時の時代のブローチなの?」
「このブローチは曾祖母のもので母が譲り受け、今日のドレスの色合――」
「違ぁう!違う違う!貴女の家族なんて所詮低俗な人間なんだから、脱却しなさい?何時までも凝り固まった古い慣習にしがみ付いてはダメよ。もっと自由に!私のように持ち物1つでも自分を表現しないとこれからの社交界で恥をかくのは貴女なのよ?私は未然に防止してあげたいから言ってるのに・・・どうしてこの気持ちが判らないのかしら」
スナーチェは「眩暈がしそう」とスカッドの肩に頬を寄せた。
スカッドは「はいはい」と面倒臭そうな返事をしながらもスナーチェの頭を抱くように優しく撫でる。
「善意は判るけどさ、押しつけがましいと思うものだっているって事だよ」
「いい?カディ。これはね忠告、注意喚起っていうの。お判り?私くらいサバサバしてて奔放に生きる女はいないわよ?」
「確かにナチェくらいあっさりと付き合える異性がいれば、男は苦労しないよ」
「でしょ?!でしょ?!私もそう思うの。今時、男に媚びる女なんて流行らないのよ。これからの時代は自分の意思で生きる私のような女の時代なの。あ~あ、私も子供、子供とか産めハラするような男じゃなくカディみたいに物分りのいい人と婚約出来てたら良かったのに」
「ハハハ。全くだな。だけど何もかも手に入らないのが人生ってやつだろ?」
「そうなの~。神様って意地悪よね」
スナーチェは向かいのベンチにヘリンと並んで腰かけるフェルメルに蔑んだ視線を向けながら、スカッドの腕に縋りつき、泣き真似まで披露する。
フェルメルは何も言わずに茶を飲み、反論をしても今は無意味とばかりに時間が過ぎるのを待つだけ。
ヘリンはスカッドに失望し続けていた。
徐々に薄れていくスカッドへの思い。こんな気持ちを抱いてはいけないと自分を叱りつけて来た。
スナーチェの言動をスカッドに『ちょっとキツイわ』と溢した事もあった。
が、スカッドの返事は簡単なモノだった。
『キツく聞こえるけど善意からだと思えばいいよ。実際善意だし』
==そうか、善意なんだ==
そう思い込もうとするけれど、ずっと心にモヤモヤがあったが、先程のスカッドの言葉でそのモヤモヤが晴れた。
【何もかも手に入らないのが人生】
確かにそうなのだ。何もかも思い通りに手に入る人生などない。
――なんだ、じゃぁもういいじゃない――
スカッドがそこまでスナーチェの言い分を支持するのならそれでいい。
この茶会だってスカッドとスナーチェだけの方が遥かに有意義な時間になる事だろう。
ヘリンはそう思うと隣のフェルメルにそっと視線を向けた。
羊毛フェルトをフェルメルに勧められて始めた事で、判らない所を聞き、上手く製作出来た時の喜びはひとしお。出来上がりの良いものを売り物ではなく飾りで小物店に置かせてもらうと、お忍びでやってきた王女殿下の目に留まり、昼間に行われる狩猟会などで夫人達が成果を待つ会場では自慢大会が行われるようになった。
王女殿下を真似て貴族の間では色々な動物を羊毛フェルトで作り、帽子のツバで物語を演出するのが流行始めた。
1つ2つではなく、帽子のツバを全周使って表現するため、領民の小遣い稼ぎだった人形作りはもはや事業と言って良い。
しかしフェルメルは「一時的な事だから」と専用の工房は作らなかったので、ムウトン伯爵領の領民達が羊毛の布地も扱っているボーン子爵に話をしてくれないかとヘリンに頼んできた。
ボーン子爵家では兄嫁のカミシアが代表となって期間限定のアンテナショップを「売れる時に売る」と出店した。店員や奥の部屋で人形を作っているのはボーン子爵領とムウトン伯爵領の領民たち。
帰り道にアンテナショップに寄り道をして色々な新作を見せ合うのが楽しみになっていた。
「あら、お嬢さん。今日は若旦那様は来てないんですよ」
「え?ち、違うわ。蹄の部分をどう取りつけるか聞こうと思っただけです」
「そうだったんですか?よく来られるのは若旦那様に会うためかと」
「違います。そう言うの誤解されるとムウトン様が困りますし…まだ判らない所もあるので教えてもらおうと思って来てたんですけど…」
「あ、そっか。なんだかねぇ。お嬢さんが来ると若旦那様も機嫌がいいんだよ~。お嬢さんがお嫁さんに来てくれるんなら良かったのに。でもねぇあの娘さんじゃぁねぇ…」
気さくなムウトン伯爵領の領民達との時間はあっという間に過ぎてしまう。気が付けば明け方まで没頭してしまう羊毛フェルト人形作りはへリンには楽しくて仕方なかった。
――会えなくなるの・・・寂しいな――
まだ恋にもならない気持ちだが、フェルメルと人形作りの事で意見を交わす場はヘリンには癒しだった。
スナーチェの噂も時折耳に入って来る。
頻繁に開かれる「2組の茶会」の原因も薄々判った。
いろんな令嬢に声掛けをするものの、スナーチェの「苦言」が原因で段々と距離を取られていたのだ。暇を持て余しているから暇つぶしにと「2組の茶会」を開く。
「貴女ね、嫌味なの?なんでハイネックなのよ。そりゃ肌を見せないのは良い事よ?前回のドレスからすればそうね30点かしら。でも間違っちゃダメよ?前回はマイナスだったんだから差し引きで5点なの。カディがいるのに男性の気を引く必要性が貴女に必要?」
「あの…前回のドレスは公爵夫人が以前に着ていたものをデザインしてくださったので――」
「そう言う所!直しなさいって言ってるじゃない。もっと・・・なんていうか…自分を押し出して自分の特色を売りにすればいいの。男に媚びるような性的なアピールは必要ないのよ。叔母様がどうとかじゃないの。あ~もう。どうして判らないのか理解に苦しむわ。ほら!これも!年齢にそぐわないのよ。何時の時代のブローチなの?」
「このブローチは曾祖母のもので母が譲り受け、今日のドレスの色合――」
「違ぁう!違う違う!貴女の家族なんて所詮低俗な人間なんだから、脱却しなさい?何時までも凝り固まった古い慣習にしがみ付いてはダメよ。もっと自由に!私のように持ち物1つでも自分を表現しないとこれからの社交界で恥をかくのは貴女なのよ?私は未然に防止してあげたいから言ってるのに・・・どうしてこの気持ちが判らないのかしら」
スナーチェは「眩暈がしそう」とスカッドの肩に頬を寄せた。
スカッドは「はいはい」と面倒臭そうな返事をしながらもスナーチェの頭を抱くように優しく撫でる。
「善意は判るけどさ、押しつけがましいと思うものだっているって事だよ」
「いい?カディ。これはね忠告、注意喚起っていうの。お判り?私くらいサバサバしてて奔放に生きる女はいないわよ?」
「確かにナチェくらいあっさりと付き合える異性がいれば、男は苦労しないよ」
「でしょ?!でしょ?!私もそう思うの。今時、男に媚びる女なんて流行らないのよ。これからの時代は自分の意思で生きる私のような女の時代なの。あ~あ、私も子供、子供とか産めハラするような男じゃなくカディみたいに物分りのいい人と婚約出来てたら良かったのに」
「ハハハ。全くだな。だけど何もかも手に入らないのが人生ってやつだろ?」
「そうなの~。神様って意地悪よね」
スナーチェは向かいのベンチにヘリンと並んで腰かけるフェルメルに蔑んだ視線を向けながら、スカッドの腕に縋りつき、泣き真似まで披露する。
フェルメルは何も言わずに茶を飲み、反論をしても今は無意味とばかりに時間が過ぎるのを待つだけ。
ヘリンはスカッドに失望し続けていた。
徐々に薄れていくスカッドへの思い。こんな気持ちを抱いてはいけないと自分を叱りつけて来た。
スナーチェの言動をスカッドに『ちょっとキツイわ』と溢した事もあった。
が、スカッドの返事は簡単なモノだった。
『キツく聞こえるけど善意からだと思えばいいよ。実際善意だし』
==そうか、善意なんだ==
そう思い込もうとするけれど、ずっと心にモヤモヤがあったが、先程のスカッドの言葉でそのモヤモヤが晴れた。
【何もかも手に入らないのが人生】
確かにそうなのだ。何もかも思い通りに手に入る人生などない。
――なんだ、じゃぁもういいじゃない――
スカッドがそこまでスナーチェの言い分を支持するのならそれでいい。
この茶会だってスカッドとスナーチェだけの方が遥かに有意義な時間になる事だろう。
ヘリンはそう思うと隣のフェルメルにそっと視線を向けた。
羊毛フェルトをフェルメルに勧められて始めた事で、判らない所を聞き、上手く製作出来た時の喜びはひとしお。出来上がりの良いものを売り物ではなく飾りで小物店に置かせてもらうと、お忍びでやってきた王女殿下の目に留まり、昼間に行われる狩猟会などで夫人達が成果を待つ会場では自慢大会が行われるようになった。
王女殿下を真似て貴族の間では色々な動物を羊毛フェルトで作り、帽子のツバで物語を演出するのが流行始めた。
1つ2つではなく、帽子のツバを全周使って表現するため、領民の小遣い稼ぎだった人形作りはもはや事業と言って良い。
しかしフェルメルは「一時的な事だから」と専用の工房は作らなかったので、ムウトン伯爵領の領民達が羊毛の布地も扱っているボーン子爵に話をしてくれないかとヘリンに頼んできた。
ボーン子爵家では兄嫁のカミシアが代表となって期間限定のアンテナショップを「売れる時に売る」と出店した。店員や奥の部屋で人形を作っているのはボーン子爵領とムウトン伯爵領の領民たち。
帰り道にアンテナショップに寄り道をして色々な新作を見せ合うのが楽しみになっていた。
「あら、お嬢さん。今日は若旦那様は来てないんですよ」
「え?ち、違うわ。蹄の部分をどう取りつけるか聞こうと思っただけです」
「そうだったんですか?よく来られるのは若旦那様に会うためかと」
「違います。そう言うの誤解されるとムウトン様が困りますし…まだ判らない所もあるので教えてもらおうと思って来てたんですけど…」
「あ、そっか。なんだかねぇ。お嬢さんが来ると若旦那様も機嫌がいいんだよ~。お嬢さんがお嫁さんに来てくれるんなら良かったのに。でもねぇあの娘さんじゃぁねぇ…」
気さくなムウトン伯爵領の領民達との時間はあっという間に過ぎてしまう。気が付けば明け方まで没頭してしまう羊毛フェルト人形作りはへリンには楽しくて仕方なかった。
――会えなくなるの・・・寂しいな――
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